ググれカスとググってもカス

ググれとは、googleで調べろという意味です。
ググれカスとは、自分でgoogleで調べれば簡単にわかることを他人に聞くことをカスと表現しているようです。カスという蔑むような表現はともかく、自分で出来ることをしようとしない人に投げかける言葉です。

最近では『ググってもカス』という言葉まで出ているそうです。
『ググってもカス』には二つの意味があると私は思います。カスが人を表すか情報を表すかです。
ググっても必要な情報を得ることが出来ない人に対する言葉と、ググって出てきた情報が有益ではないことを表す言葉です。

自分で情報を得ようとしない人は論外ですが、情報の求め方次第では『ググってもカス』となるようです。
いずれも情報を探す側の知識が必要だということの現れだと思います。
一つはググり方の問題。一つはググって得た情報の検証の問題です。
ググり方の問題とは、検索するキーワードを事前に選ぶことです。求める情報を適切に出せる検索キーワードを絞り込むことが必要です。これが出来ないと必要な情報を短時間で取り出すことが出来ないため、『ググってもカス』となります。
もう一つのググって得た情報の検証とは、ググって出てくる膨大な情報の中から求める情報を探しだし、その情報が正しいかどうか自分の知識と照らし合わせる作業のことです。事前に正しいかどうか検証するための知識がなければ、ググって出てくる情報の真偽が判断できません。情報における砂上の楼閣のようなものです。出てきた情報の根拠がない、あるいは信頼性がわからない情報を元に書き込んであるものが無数に散見されます。ネット上に書き込んだ人が根拠なく空想のように思いついた情報が無数に存在するのです。書き込む目的は広告収入です。事実ではなく見てもらえることを目的としてそれらしいことを根拠なく書き込んでいる人達がいるのです。テレビが視聴率のためにいい加減な情報を垂れ流していたことが思い出されます。
患者さんと話をしていると、荒唐無稽な質問をされる方がおられるので質問の意図を聞いてみるとネットで読んだと言われます。ネットを信じておられる方はいわばネット教という宗教の信者のようなものです。時間をかけて説得しても私には説得できる自信はないため、『ネットと私とどちらを信じるかですね』として議論を避けます。
話が脱線しましたが、ググった情報がカスか意味あるものかを判断するだけの予備知識が求められる時代になっているということです。

このサイトは私がこれまで得た様々な知識を元に確かだと私が確認できたことのみ掲載してているつもりです。このサイトが正しい情報を身につけるお手伝いが出来ると幸いです。

自分がカスにならないように、またカスをつかまないように正しい情報を得る知恵を身につけたいですね。

 

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。