人の常識・考え方を書き換える話し方

言葉で人の常識を書き換える方法の提案です。
私が実践している一言で考え方を変えてもらう方法は、相手が想像すらしていない発想の質問をすることです。答えが相手の想像の外になる質問を投げかけるということです。2年程前に書いた常識革命の起こし方の進化版のようなものです。常識革命は自分で自分の常識を打ち破る方法を書いたつもりですが、今回は他人の常識を書き換える話し方を提案したいと思います。

例えば『血糖値を一般的に治らないことが常識ですが、簡単に治るのご存じですか?』や『花粉症は一般的に治らないことが常識ですが、簡単に治ることをご存知ですか?』と投げかけるのです。糖尿病や花粉症が治らないということは周知の事実と知って広まっていますから、物事を考えている人は治ると言われると頭が真っ白になってしまいます。理解できるように糖質の食べ方であることを説明すると考え方を変えるきっかけになるようです。

先に糖質の食べ方で糖尿病は治ります。あるいは糖質の食べ方次第で花粉症も治ります。という具合に先に糖質の食べ方ということを言ってしまうと、糖尿病や花粉症が治るという事実に対する驚きが薄まるためか理解してもらいにくくなります。

花粉症が治ることは言葉でしか説明できませんが、2型糖尿病が治ることは具体的なグラフをお見せすることで理解してもらうことができます。

他に私が実践している話し方は

『原因は何だと思われますか?』
『原因は食べ物ですよ』
『原因は食べ物ですけど何だと思われますか?』
『糖質・炭水化物が原因です』

という具合に2段階で説明しています。
病気の原因が食べ物だと想像すらしなかった方は目を見開いて驚かれます。うすうす食べ物ではないかと疑っておられた方は、うなずきながら聞かれます。
しかしほとんどの方が当たり前に毎日食べている主食を含む糖質・炭水化物が原因だとは夢にも思わないため、一瞬動きが止まってしまわれます。正に息をするのを忘れてしまわれたかのように息を飲まれる方もおられます。
そのままでは驚かせて終わりになってしまうため、具体的な糖質・炭水化物を一度に糖質を摂り過ぎた写真をお見せし理解を深めてもらいます。
余りの衝撃に目に涙を浮かべられる方すらおられます。

その後病気を避ける理想の食べ方を提案するため、治る可能性を理解され安堵された表情になります。

頭の回転の速い方は私の説明直後に、そういえば糖質を多く食べ過ぎた際に症状が出たことを思い出され、私の説明が正しいことを実感され裏付けが取れた状態に至ります。

糖質のことをお伝えし始めたころにはこの話術を身につけていなかったため、患者さんに理解してもらうためにお一人10分から20分、場合によっては30分近くかかってしまいました。しかし今ではお一人5分もあれば理解してもらえることが多くなりました。私は言葉で人の常識・考え方を書き換え、行動を変えることが出来ることは魔法の一種言葉の魔法だと考えています。
人の常識・考え方を書き換える話し方、もしよかったらお試しください。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。