裏付けのない論理は宗教と同じ

裏付けのない論理は宗教と同じだと私は思います。再現性はないかもしれないけど、信じている人を救うという意味で宗教と同じです。そしてただ信じているのです。裏付けがあって信用しているのではなく、裏付けなくただ信頼しているのです。

根拠もなく、こうすれば健康になります。これを飲めば健康になりますなどです。ここでは具体的な名前はあげませんが、本当かどうか怪しいと思うものは根拠をみていくと根拠の部分を曖昧に誤魔化しています。

話をしている人達はそのように信じているのですが、根拠を聞いても明確な答えはかえってはきません。その点が宗教に似ているのです。ただ信じているのです。

ステロイドという薬がありますが、毛嫌いされる方がおられます。根拠を聞くと副作用が怖いとおっしゃいます。具体的に心配されている副作用を聞くと明確な答えはかえってきません。ただ怖がっておられるのです。ステロイドの場合、飲み薬や注射は量にもよりますが、量が多ければ必ず副作用が起ります。しかし塗り薬の場合には短期間で起こるとすればニキビ程度です。誤った薬を長期間使えば、多毛や皮膚の萎縮や血管拡張などは確かに起こり得ますが、短期間ではニキビくらいです。そのニキビを恐れて薬を使わないのは不思議な心理です。ステロイド忌避教とでもいうべき心理状態なのかもしれません。

裏付けのないまま主張し信じてもらおうとするのは布教活動に似ています。偶然起こった再現性のない極端な話を信じてもらう手段に使うことが良くあります。いわば私は宝くじを買ったら当たったから、貴方も信じて買いなさいというのと似ています。どちらも再現性がないからです。信じることで具体的にどのように違いが出るのかを明確にしないことも宗教に似ています。ただ信じた人の気が済むのです。

怪しい話は根拠を聞いてみましょう。根拠がしっかりしていれば裏付けのある論理です。根拠が曖昧であったり、その人がただ信じているだけであれば裏付けのない論理で、宗教と似ています。信じることで心が救われるという意味がありますが、お金という見返りを求められることが多いです。

信用に足る裏付けのある論理を信じるようにしましょう。

例えば天動説と地動説は人類の歴史においては、かつては天動説が主流でした。わずかな力しか持ち得ない人間にとって地球を動かす力が理解出来なかったのですから仕方がありません。しかし現在宇宙に向けてロケットや人工衛星を打ち上げることが出来るようになり、様々な観測から地動説で間違いないことが裏付けられています。地球を宇宙から観測することで自転していることを観測し証明することが出来ます。ただ天動説が主流の当時、地動説を裏付ける方法が乏しかったためなかなか信じてもらえませんでした。今なら星までの距離もわかるので、天動説が事実だと仮定すると星の移動速度が光の進む速さを遥かにこえてしまうことからも、天動説が矛盾していることは容易に理解出来ます。このことからわかるのは、人類は思い込みにより間違いを正しいと錯覚してしまいます。どんなに当たり前だと信じていても、裏付けをとってみることです。

ちなみに糖質回避教論理的宗教だと主張していますが、糖質を控えることでかなりの確率で明確な違いが出ます。私の考えている根拠は糖質を控えることで病気が改善することが予測出来ることです。病気を避ける理想の食べ方は具体的には血糖値の上がりにくい食べ方です。血糖値の持続測定により簡単に裏付けをとることが出来ます。正確にはリブレ 血糖値持続測定による測定結果から導き出した食べ方です。確かに血糖値を上げない食べ方が病気になりにくいのは、何人もの改善という状況証拠しかありません。まだ裏付けが十分とは言えないかもしれませんが、怪しい外国産の未認可の薬よりは信用出来ると思います。

信じる場合には根拠を確かめてみましょう。納得出来る根拠を示すものだけ信じるようにしましょう。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。