横綱の引退という結末を迎えた大相撲問題ですが、被害者の親方の目的がわかりません。警察に被害届を出したことで事件にしました。被害者が協会の事情聴取にも応じないようにしています。
あの流れであれば横綱の引退は当然の流れだと思いますが、横綱の引退が被害者の親方にメリットをもたらせるとは思えません。
では被害者の親方の目的が何かを考えてみます。1つ考えられるのは理事長になることです。ただ選挙で選ばれる理事長が、協会に協力しない不可解な行動をとる人が選ばれるとは思えません。今回の一件で本気で理事長になるつもりなら表沙汰にせず水面下で交渉するべきでしょう。被害届を出さない代わりに理事長にしてくれという交渉です。もう1つ考えられるのは存在感を示すことです。自分が行動すれば大変なことになるぞという存在感を示すことが目的であれば、その目的は達成されたでしょう。しかしこのままでは存在感を示すだけで終わってしまいます。私には『意味』がわかりません。もしもう1つ目的があるとすれば相撲協会の体質を変えるために被害届を出したというものです。目的が体質を変えることであれば、このやり方で体質が変わるかどうか疑問が残ります。
暴力は絶対に否定されるべきですが、本人同士が納得していることに親がしゃしゃり出て警察沙汰にしてしまった感があります。真相は本人達にしかわかりませんが、怪我をさせた相手の親がモンスターペアレントだったような状態のように見えてしまいます。被害者は大事にするつもりは無かったにも関わらず、親方に知られてしまい親方が騒ぎ立てた。親方に逆らうと相撲を取ることが出来ず、自分が廃業の危険がある。仕方なく被害者も警察沙汰を了承せざる得なかったのではないかと思います。もし被害者が他の相撲部屋にうつる選択肢があれば、このような流れにはならなかった気がします。
正直私の頭では被害者の親方の目的がわかりません。どんな真相が隠されているのかわかりませんが、暴力は否定されるべきです。今後力士の暴力事件が起こらないように祈っています。
追記)もしかしたらモンゴルの方達を排除し、大相撲を日本人だけでやりたいと考えているのかもしれません。ただその割にモンゴルの方を弟子にしているので私の思い過ごしかもしれません。やはり親方の目的は私には理解出来ません。