花粉症の新しい治し方

様々な花粉症は治すことが出来ないというのが一般的な常識です。スギ花粉症ではスギ花粉のエキスを継続的に摂取して慣れさせる(免疫寛容)という特殊な治療により治すことが出来るようになってきましたが、年単位での治療が必要です。長くかかっても良いと考える方は受診されても良いとは思いますが、私は別の治し方を提案したいと思います。

新しい花粉症の治し方

一言で言えば糖質回避です。糖質を食べなくなれば花粉症は治るようです。現実に私が糖質を控えると花粉症が改善することをお伝えし、糖質を食べなくなった方は花粉症の薬が要らない状態、つまり治りました。

他の医者も糖質制限をすれば花粉症が治るとしています。

完全に主食をやめる食べ方が出来れば比較的簡単に花粉症は治るようです。

逆に糖質を食べることで急速に悪化するようです。私が患者さんから聞いた印象的な話では、糖質をたくさん食べて寝ると朝鼻詰まりで目覚めることがあるそうです。花粉症の対策として花粉の量が報道されていますが、花粉症が花粉の量に必ずしも相関しないのは食べている糖質の量に依存するようです。突き詰めると血糖値が上がると花粉症が悪化してしまうようです。

そのため糖質を食べる場合には血糖値の上がりにくい食べ方(参考:血糖値の上がりにくい食べ方 2017年版血糖値に関する画期的な発見)をすれば、花粉症は治るようです。

確かにスギ花粉症が治るとは言え年単位の減感作薬を試す前に、食べ方を工夫してみることをお勧めします。

花粉症の発症原因

花粉症の発症原因は糖質による一時的高血糖のようです。では花粉はというと原因ではなく悪化因子のようです。何故なら花粉が飛んでいても食べ方を工夫するだけで治る人がいるからです。逆に同じように花粉を吸い込んでも発症する人と発症しない人がいるのは、食べ方とその人の体質によるようです。

一時的高血糖が免疫機能に誤作動を起こし、本来なら攻撃しないはずの鼻粘膜を攻撃することで発症します。鼻粘膜が攻撃されている状態で花粉が付着すると、免疫機能が敵の攻撃と誤解して活性化され一連の花粉症の症状を引き起こします。

飛散している花粉の量と症状が必ずしも一致しないのは食べ方によります。一度に食べる糖質の量(実際には食後血糖値の上昇により発症するため食べ方により発症する糖質の量は異なります)と花粉の量の足し算で、一定量をこえると発症するようです。理屈の上では飛散する花粉が多ければ糖質を減らすと良さそうです。

具体的な食べ方の提案

具体的には炭水化物だけ食べる、おにぎりだけ、パンだけ、うどんだけ、カップラーメンだけという食べ方は避けるべきです。炭水化物だけ食べる食べ方は血糖値が急上昇するため、様々な病気を引き起こします。少なくとも炭水化物だけ食べるのはやめましょう。コンビニで手軽に買って食べるのであれば、おにぎりよりもサンドイッチをお勧めします(参考:たまごサンドの食後血糖値おにぎり1個とおにぎり2個の食後血糖値)。おにぎりを食べるのであれば、唐揚げを一緒にしかも同時に食べることをお勧めします(参考:おにぎりと唐揚げの食べ方による食後血糖値の違い)。

まだお菓子・果物での実験出来てはいませんが、理屈の上ではお菓子や果物を食前食後に食べることも血糖値が上がるため勿体ない食べ方のようです。お菓子や果物など糖質を追加で食べるのであれば少なくとも1時間、出来れば2時間あけて食べるようにしてみてください(参考:おにぎり1個を分けて食べた食後血糖値の違い)。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。