新型コロナウィルス肺炎について思う

新型コロナウィルス肺炎について思うところがあります。というのも武漢から帰国した人たちはすべて検査をしていますが、これまで武漢から旅行でこられている中国の方はほぼフリーパスです。旅行者の方は確かに短時間で入っていかれますが、感染に関して可能性は同じではないかと思います。それにもかかわらず2人検査をしなかっただけで大騒ぎになっていますが、17,000とられたと言う旅行者の方たちは発熱のチェックのみです。一部では解熱剤を内服し発熱チェックをすり抜けて入国したと言う話もあります。

現在新型コロナウィルス肺炎についてのチェック項目は、武漢からの帰国者あるいは旅行者、もしくはその人たちと接触した人が発熱した場合に限っています。これは二次感染に関してチェックしていますが、三次感染つまり武漢で感染した二次感染した人からうつってしまった人たちはチェックできません。武漢と縁もゆかりもない人は今のところチェックできません。

現在二次感染者からうつった三次感染者の新型コロナウィルス肺炎の患者さんたちは、新型コロナウィルス肺炎のチェックから漏れてしまうため、やむを得ないとは思いますが通常の風邪として診療されている可能性があるのです。

違和感

武漢からの帰国者の全例検査と比較して、解熱剤ですり抜けることができる発熱のみのチェックの旅行者の扱いの差に違和感を覚えます。

また感染者が犯罪者かのような扱いにも違和感を覚えます。犯罪者かのように扱われると、隠蔽しようとしてしまう人達が出てしまうからです。感染者をたたえるべきだと私は思います。何故なら正直に申告して、周囲への感染を未然に防いでくれたからです。北風と太陽の寓話のように無理矢理ではなく自発的に申告し、申告した結果(感染)を褒めたたえるようにすべきだと思います。

今のようなあたかも犯罪者扱いでは申告しない人達が出てしまいます。万が一その人が感染していれば、そこからまた広がってしまいます。

自己申告により感染が判明した人を褒めたたえる報道をして欲しいと思うのは私だけでしょうか?

残念ながらこれから全国的に新型コロナウイルス肺炎と気づかれていない肺炎患者が増えるのではないかと思います。もしかしたら既に増えているかもしれません。抗生物質が効かないから念のため新型コロナウイルスの検査をしたら陽性という例が大都市を中心に報告されるようになるかもしれません。そのような事態にならないことを祈っていますが、もしそのような事態に陥ると現場も報道もパニックが起こるかもしれません。そのような情報に陥った場合、大事なことは過度に恐れ過ぎないということです。万が一感染しても肺炎になるとは限らず、肺炎になったとしても致死率は2%ですし、不顕性感染(感染しても症状が出ないこと)を含めると致死率は更に低いと思います。手洗いなど新型コロナウイルス肺炎の感染予防の仕方を実践するようにしましょう。

事態が今以上に悪化しないことを祈っています。せめて簡易検査キットが早く出来てくれると良いのですが…。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。