アメリカで警察官による射殺が問題に

アメリカで警察官による射殺が問題になっているようです。今回私が目にしたのはフェイスブックで投稿された動画です。IDカードを取り出せと言っておきながら、ポケットに手を入れたとして撃たれたのです。警察官も人間ですから恐怖心もあるのだと思います。そして誰もが銃を持っているアメリカでは、相手が銃を持っていると考えて行動する必要があることもわかります。しかしこれまでは警察官が射殺してもそれほど問題になってはいなかったようです。何故なら撃たれた人は死んでしまっているので、死人に口無しで有耶無耶にされてしまっていたのです。

私がアメリカに住んでいれば、車にある対策を考えます。ドライブレコーダーのように、運転席を録画しておきます。更に「録画中」と近付く人にわかるように表示するのです。これだけ警察官による射殺が問題になっているのは、録画が流出しているからです。警察官の言い訳が通用しなくなるからです。全ての警察官がすぐに撃つわけではないとは思いますが、突然撃たれないために私がアメリカに住んでいれば、「録画中」をアピールして突発的に撃たれないようにします。間違って撃つと大問題になると思えば、慎重になるのではないかと思います。

一番の対策は銃を禁止することだと思いますが、銃の歴史が長いので仕方ないのかも知れません。

人を傷付けることしか出来ない銃のない世の中を実現している日本は凄いと私は思います。

 

医者の存在価値が下がった理由

以前はお医者様と言われるくらい一般的に地位が高く、医者の言うことに人々は一目置いていました。
最近では医者の地位は以前より相対的に下がり、医者の言うことを疑ってかかる人も増えてきました。

かつて患者さんが医者に従わざるを得なかったのは、医学情報を医者が独占していたからです。医学書や学会誌を読んで必要な医学情報を得るしか方法がありませんでした。患者さんと医者の間には計り知れない程の情報格差があったのです。ある意味では以前記載した情報による支配が、医者と患者さんの間にあったのだと思います。持っている情報が医者と患者さんの間で大きく異なっていたため、患者さんは医者に従わざるを得なかったのです。診断はこれで、治療はあれですと言われれば反論出来るだけの情報が無かったのです。

余りに患者さんが不利だということが問題となり、インフォームドコンセントというキチンとした説明と患者さんの同意が求められるようになりました。目的がよくわからないまま導入した医者も多く、目的が裁判対策だと誤解している医者もいたのだと思います。本来の目的は患者さんに病気と治療法を理解してもらった上で了承してもらうことです。あくまでも患者さんのために行うべきものがインフォームドコンセントです。一部の勘違いした医者の言動で医療不信を引き起こし、マスコミが煽ったことで全ての医者に厳しい目が向けられることになりました。このことが医者の存在価値が下がった理由の一つです。

医者の存在価値が下がった一番の理由は、医学情報が誰でも簡単に手に入るようになったことです。何万円もの医学書を買うことなくネットで医学情報が簡単に手に入るようになったので、病気のことを必ずしも医者に聞く必要が無くなったのです。自分の罹患した一つの病気に関してだけしっかりと調べた患者さんの持つ情報と、医者の知っている情報が逆転することもあり得るのです。

今はまだ医学情報が患者さん向けに整理されてはいないため、全ての患者さんが正確な情報を得られるとは限らないのが現状です。しかし以前のように医者に聞くしか病気のことがわからない時代は完全に終わりました。医者が医学情報を独占していたから、患者さんは仕方なく医者に従っていたのでした。情報格差が解消されつつあるため、医者の存在価値が下がっているのです。患者さんの中にはインターネットで情報を集め、自己診断してから来られる方もおられますが、大体半分くらいが正しく診断されています。数年前までは一割か二割程度しか正しく診断されていなかったので医学情報が行き渡りつつあるのだと思います。そして自己診断してから来られる患者さんも増えていることも考え合わせると、急速に医学情報が広まりつつあるようです。この点で医者の存在価値が下がりつつあると思います。近い将来誰かがインターネット上の医学情報を整理し、自己診断を補助するサイトが出来れば、病院では薬をもらうだけで済んでしまう時代がやってくるかも知れません。

最終的には人工知能が進化すると、診断、治療をするのが生身の人間である必要がなくなりのです。結果として近い将来医者が余ることになるのです。

言い換えると病気のことは他に選択肢が無かったため、医者に頼るしか無かったのです。今では医者に頼らない選択肢が増えたため、存在価値が下がってしまったのです。これから益々医者に頼る必要は無くなりそうです。年配の医者は引退が早まるだけですが、若い医者はどうするのでしょうか?しかも医者不足として医学部の定員を増やすので、大変です。

更に糖質回避により、そもそも病気が失くなるのですから、医者の存在価値は益々下がることになるでしょう。まだ多くの医者は知らないようです。

かつて情報は人々を支配するために使われた

かつて情報は人々を支配するために使われました。
例えば暦を知る人が暦を知らない人々を支配していたという説があります。種蒔きの時期などの情報を知る知恵者が、何時種蒔きをすれば良いかわからない人々に教えることで支配していたのです。月食や日食の仕組みを知る知恵者は、自分が太陽や月を欠けさせたとして信憑性を高めるように仕向けたようです。
また文字も支配の道具とされました。西洋ではコミュニケーション手段として、話し言葉を文字に置き換え記録することに主眼が置かれました。話す音と同じだけアルファベットの文字数が必要となるデメリットはあるものの、音を単純に記号化したものだったので誰でも比較的簡単に習得することが出来ました。ちなみに英語で不規則な発音や不規則な変化があるのは、外国語をそのまま取り込んでしまったからだそうです。西洋では情報の伝達・共有が文字の目的だったので、誰もが習得しやすいものだったのです。

文字による支配

かつての中国では文字は一部の人が利用するものでした。支配する人達特権階級だけが扱う暗号のようなものだから簡単に読み解かれては困るのです。そのため漢字という多数の文字が生まれました。多数生まれた中で文字に意味があるため、文字に置き換えると情報を圧縮して伝えることが出来ます。

日本は中国から漢字を輸入し、なおかつ仮名を導入したことで表音文字と表意文字のいいとこ取りをすることが出来ました。文字にする際適度に圧縮することが出来ます。

話が少し逸れましたが、かつての中国では科挙という公務員試験制度がありました。法律を全て暗記することが前提の過酷な試験でした。その法律が文字で記されているので、文字が読める人にしか法律が読めないのです。法律は生きていく上でのルールですから、文字が読めないすなわち法律が読めない人は、法律を読める人に従うしかありませんでした。このようにして文字を扱うことの出来る人達が文字を扱うことの出来ない人達を支配していたのです。つまり法律という文字による情報により、情報を持っていない人達を支配していたのです。

幸い今は文字で支配するという目的がなくなったため、漢字も難解なものを減らしているようです。

これからの情報

多くの情報が誰にでも容易に手に入るようになったため、かつてのように情報で人々を支配するということは出来なくなりました。しかし逆に情報が溢れているだけに、必要な情報を探し出すことの出来る人が情報を上手く扱えない人達を支配する時代になるのかも知れません。

これから求められるスキルは、情報の扱い方だと思います。数ある情報の中から正しく、有益な情報を見抜くことの出来る人達がある意味支配者になるのではないかと思います。

イギリスがEU離脱で混乱している理由

イギリスが国民投票でEU離脱が決まったものの混乱しています。何故なら現政権は残留を支持していたからです。EUに対していくつかの要求を受け入れてもらったので、国民は残留に投票してくれるとタカをくくって国民投票をしてしまったようです。
現政権の思惑と国民の民意がズレてしまったことが混乱の原因です。
国民投票の前に選挙でEU離脱の是非をもう一度問い、EU離脱を主張する政党が買った場合に離脱を決するべきでした。そうすれば運営能力の問題は別にして、少なくとも現在のような混乱は招かなかったと思います。

現政権は残りたいのに離脱の手続きをしなければならない。でも手続きは出来ればしたくはない。だから混乱してしまったのです。恐らく国民投票で離脱の判断が下されてしまうことを想定出来なかったのだと思います。
どこかの国のように一党独裁ではないため、自分達の都合のよい論理の飛躍は出来ないはずです。
私にはどんな展開になるのか全く予想がつかないので、大変興味深く見ています。

流行る料理人の条件 味の方程式が解ける

お笑い芸人さんの適正を考えてみると、瞬間的に笑いのとれる一言を選ぶことができるかどうかだということは以前書きました。考えに考え抜いたネタで勝負することができるネタは、時間をかけて一言を選べばよいのです。一発屋と言われる芸人達はお笑いの要素を何時間も考えた結果を凝集したネタで笑いを誘うのです。そのネタが人々のツボにはまれば一発屋として売れることができるのです。何時間も突き詰めた結果の一つのネタなのです。
総合司会(MC)を務めることができるお笑い芸人さんに共通しているのは、瞬時の一言の選択のようです。一瞬一瞬で一発屋のネタのようなものを次々生み出していける能力が備わっているのです(参考:人が笑う理由 お笑いの心理学

今回ある流行っている料理人の方と話をしていて気づいたことがあったので書いてみます。
料理人になろうと考えている人には役立つ情報だと思います。
当然のことながら流行る料理人の適正どころか、私には料理人の適正すら全くありません。

料理人は新しい料理を考え付く必要があります。
最低限求められる能力は、食べたものを再現できるかどうかです。
レシピを見て再現するのでは素人です。チェーン店で働くことはできると思います。
レシピなしで食べただけで再現できるかどうかで、再現できなければ料理人には残念ながら向いてはいないでしょう。美味しいお店の真似が出来ないからです。
試行錯誤して何度も試して美味しい味を探しあてるタイプの料理人は一発屋芸人のように、理想の味を偶然探し当てることができると一時的に流行ることがあります。

流行る料理人の条件は味の方程式が解けることです。
私にはまったくない能力なのですが、もしかしたらそんな能力のある人がいるだろうなと考えていました。偶然流行っている料理人の人と話す機会があったので聞いてみたところ、予想通りその能力を持っておられました。
頭で味の足し算、引き算ができるそうです。
食材を見て、これとあれとそれを足したらこの味になると考えて頭の味で再現できる能力があるそうです念のために実際に作った際に味見をしてもほとんど味はぶれないそうです。
味の方程式を解ける人には当たり前の能力ですが、能力を持ち合わせていない人には全く理解できない能力です。だから味の方程式を解ける人は話をしていると能力を持ち合わせているかどうかはすぐにわかるそうです。そこでどのくらい味の方程式を解ける人がいるのか聞いてみると実際に味の方程式を解くことのできる料理人は数十人~100人に1人程度かな?と言っておられました。統計を取った訳ではなく、あくまでも主観でお答えいただきました。料理人の中でこの頻度なので、世間一般ではかなり少ない稀有な能力なのかもしれません。

ちょうど味の方程式が解けるのは、音楽家でいう絶対音感のようなものなのかもしれません。
絶対音感という比較的わかりやすい能力とは異なるので、知らない人は知りませんが味の方程式を解ける人が料理人になると流行ることができるのだと思います。
実際には料理人が流行るためには経営手法もあるため、味の方程式が解けるだけで流行るとは限りません。経営手法は後で身につけることができるので、味の方程式が解ける能力を持ち合わせている人は料理人になることを考えても良いと私は思います。

収入が増えても生活が楽にならない理由

 

常識的に考えれば収入が増えれば生活に余裕が出来、楽になるはずです。
しかし収入が増えても生活が楽にはならない人が大勢います。
その理由を考えてみます。
実は答えは簡単で収入が増えても、支出も同じように増えてしまうからです。
収入が増えたことで知らず知らずのうちに生活レベルを上げてしまうため、いつまで経っても余裕がなくて生活が楽にならないのです。
その大元の理由は多くの人が周囲の人と比較しながら生活しているからです。その比較する人が、同レベルの収入の人と比較してしまうため、生活レベルが知らず知らずのうちに上がってしますのです。
元の年収の際に比較していた人と比較すれば、生活が良くなった、楽になったと思えるのですが、無意識のうちに増えた収入と同レベルの人たちと比較してしまうのです。
人と生活を比較していなければ、収入が増えても生活が変わることは余りありません。
むしろ過去の自分と比較することで、収入が増えた分生活がよくなったと実感できるはずなのです。過去の自分と比較することなく、周囲の人たちと比較してしまうのですが、収入が増えたことで、知らず知らずのうちに比較する人たちがスライドして変わってしまうのです。このことが収入が増えても楽にならない理由です。
ちなみに宝くじに当たった人や一時的に大金を手に入れた人たちがお金を使いきってしまうことが多いのも、同じような理屈です。お金を持っている人の生活と比較してしまうことで、生活レベルが上がってしまうことで使い切ってしまうのです。

対策は簡単です。
人とは比較しないことです。過去の自分と比較するようにするのです。
それだけで生活に余裕が出きて、楽になったことを実感できると思います。
以前の自分と比較したら贅沢していることが実感できることでしょう。

EU離脱について

EU離脱について考えてみます。
すぐには離脱しない方針のようです。

まるで親戚同士で話し合って離婚することははっきりと決めたけど、肝心の配偶者にはまだ離婚したいと伝えていないようです。
そしてこの離婚は円滑にはいきそうにないで離婚条件の交渉が重要になりますが、離婚を口に出すと2年で離婚する縛りがあるのでまだ言い出せない状況のようです。(EUに離脱を通知すると2年間で離脱を完了する必要が生じるようです)

直接言われてないもののこれだけ離脱が大々的に報道されている現在、早く出て行ってほしいEU側と、予想外の離脱という結果に政治家達もどうしてよいかわからないイギリス側のお互いの腹の探り合いという状況のようです。

EUからの初めての離脱という出来事ですが、人類が初めて経験する離婚だと置き換えて考えてみれば大変なことが想像ができます。今でこそ離婚は珍しいことではありませんので、様々な経験と知恵の蓄積により困った際の対応策が容易されていますが、初めてとなると前例がないわけで様々なことを考える必要があります。1人対1人の離婚でさえ初めてとなると大変なことが、国同士の離婚に相当するEU離脱ですから想像を絶する困難が予想されます。

人類が戦争を回避するための知恵を得る一つのきっかけになるといいですね。

イギリスに対するEUの見解

EU離脱が国民投票により決まったイギリスですが、EUの見解が面白いと思いました。

EUは一度離脱すると復帰は認めないと宣言しました。このことからEU側はかなり焦っていることを露呈しています。EUの組織に自信があれば、離脱してもいつでも戻ることを歓迎すると宣言するはずです。復帰はさせないという主旨の発言もあるようです。EUとしてはそれだけ憎らしいという受け止め方なのでしょう。

EUが困ることになるのか、イギリスが困ることになるのか、それとも両方が困るのかは現時点ではわかりまけん。しかしEUの反応からはEUが受けていたメリットの方が大きいのかもしれません。EUは受け身であることを露呈しました。各国が加盟を希望すれば、加盟を認めるか認めないかはEUに決定権がありますが、脱退は各国に主導権があることを世界に知らしめたのです。EUが加盟継続に値する魅力的仕組みを打ち出さなければ、国民投票を望む国が増えることでしょう。

負け惜しみであっても表向きは、いつでも復帰を認めると宣言する方が現時点の加盟国へのアピールには良かったかもしれません(いつでも復帰出来るとなると、お試し離脱を求める国も出てくるかもしれませんが…)。

一度離脱しても復帰したくなる程魅力的な枠組みを作る必要に迫られたと私は思います。

いずれにしても、様々な意味でEUも変わる時がきたようです。

EU離脱のイギリスの今後

私は大くのイギリス国民は大きな変化を嫌うと考え残留すると考えていました。国民投票によりEUを離脱することが決まったイギリスですが、様々な困難が予想されます。
恐らくイギリス・EU共に無傷とはいきませんがいつくかの問題は解決されます。解決される問題の1つは移民問題です。国民にはEUに所属する恩恵が直接的にわかりにくかったようですが、移民はEUから逃げ出したい程身近な問題だったようです。

幸い他のEU諸国が国民投票を行うことはあっても、次々追随する可能性は低そうです。何故ならイギリスは自国通貨ポンドを維持し、他のEU諸国と陸続きではないからです。他の諸国がEUを離脱する場合には、ユーロから独自通貨に切り替える必要が出てきます。更に陸続きで自由に行き来していた国々が突然行き来出来なくなるのは、不便になります。わざわざ自国通貨を用意してまで、EUから次々と抜け出すとは考えにくいからです。自国通貨を持つのは離脱する際には非常に強みになると思います。わざわざEUを離脱するために自国通貨を作る必要がないことと、自国通貨があれば多少の判断ミスや関税による力関係の違いが表れても、相場の変動によりある程度補正されるからです。

EUに所属する各国指導者達が賢ければ、すぐに国民投票には持ち込まず、イギリスの行く末を見守ってから判断するでしょう。各国国民が国民投票を望んでも、イギリスのEU離脱の成否の結果を確認した後での投票するように説得出来ないようであれば、EUそのものが分してしまうかもしれません。さすがにそこまで予想外のことは起こらないと私は思います。

もしこのEU離脱が失敗に終われば、民主主義の限界を表すものになるかもしれません。成功すれば民主主義の利点を表す題材になり得るのかもしれません。いずれにしても歴史に残る判断がイギリス国民により行われました。民主主義という集合知が正しいのか正しくないのか、数年か遅くとも10年後には結果が出ると思います。

EUを離脱した結果、イギリスの経済が良くなればEUに所属するデメリットの方が大きかったことがわかります。イギリスの経済が悪くなれば、EUに所属するメリットの方が大きかったことがわかります。どちらにしても変化に対応出来る国だけが恩恵にあずかれます。

ちなみに民主主義は正解がわからない政治のやり方を集合知により大きく見誤らないようにしようという仕組みです。間違っていたとしても自分たちの選んだことだから受け入れようという仕組みです。もしよかったら民主主義の意味をご覧ください。

イギリスがEU離脱?歴史に残る日になるか?

イギリスがEU離脱か残留かを決定する国民投票が行われています。
私は残留すると思っていました。
通常多くの人は予測出来ない程大きな変化を望まないからです。

しかしEU離脱の可能性が出てきました。後半で開票される地区は離脱が優位なようです。現時点で離脱が優位であれば、離脱してしまう可能性が十分あります。

もし離脱することになれば、リーマンショック以上の衝撃を世界に与えるかもしれません。
日本経済にも影響がありそうです。

今日が世界の転換点かもしれません。少なくともヨーロッパの転換点になりそうです。離脱しても残っても。