プレミアム付き商品券で混乱に思う

ある自治体が20%のプレミアム付き商品券を発売し、1人で600万円分購入した人が現れて問題になっています。300冊以上購入した人が16人もいたそうです。

妊婦さんや身体の不自由な方のために代理購入を認めたことが問題を誘発したようです。

問題の本質は

一言で言えばルール作りに隙があったということです。

何枚もの委任状を持って大量購入する人が現れたそうです。20%のプレミアムがあれば、10%や15%の手数料を差し引かれても金券ショップに売れば利益が出るので、それを目論んだ輩が大勢いただけのことです。

問題の原因は?

ルール作りをした人が、プレミアム付き商品券を転売することの想像がつかなかったのだと思います。金利と考えても破格の利率です。そして当初想定した妊婦さんや身体の不自由な方だけに、委任状による代理取得を限定すれば良かったのだと思います。とはいえ御自分でプレミアム付き商品券を購入に行けないのであれば、お店にも行けない可能性が高く、妊婦さんや身体の不自由な方向けの代理購入に余り意味は無いようにも思います。

今時民間では考えられないような隙のある制度でした。

今後はこのことを教訓に、各自治体が隙の無い改善策を考えるようになるといいですね。

人が欲しがる商品は転売でプレミアムがつくのでオークションに出品されます。増してやあらかじめプレミアムがつくのであれば、それを商売に結びつける輩がいてもおかしくはありません。ルールの中で隙をついただけのことです。

学び取ることとしては、少しでも得出来ると分かれば、様々な手を駆使する人達がいることを想定する必要があるということです。想像力を働かせないと、隙をつかれてしまいます。色々なルール作りって難しいですね。

今度ルール作りに関して書いてみます。

(追記)

ある信用金庫で委託されていた人気のプレミアム付き商品券を職員が事前購入していたそうです。

買う方も買う方なら売る方も売る方で、何でもありですね。