素朴な疑問 2型糖尿病の理想の食事療法

素朴な疑問を書いていきます。これまでの常識や先入観にとらわれることなく頭の体操として素直に考えてみて下さい。

血糖値を上げるのは糖質だけ

たんぱく質・脂質・炭水化物(糖質)のうち血糖値を上げるのは糖質だけです。たんぱく質はアミノ酸、脂質は脂質酸とグリセリン、糖質はブドウ糖に消化され吸収されるのは学生時代に習った通りです。血糖値とはブドウ糖の血中濃度のことで、アミノ酸・脂肪酸・グリセリンはブドウ糖とは異なるため血糖値に影響はありません。

身体の仕組みとしてはアミノ酸などからブドウ糖を作り出す方法があるため、いつもブドウ糖が作られていると誤解されたようです。実際には血糖値が下がってしまった場合だけ、アミノ酸などからブドウ糖が作り出される仕組みです。糖質を食べていると血糖値が下がらないのでアミノ酸などからブドウ糖を作り出す必要がありません。

血糖値は糖質を食べた分だけ上がります。

2型糖尿病は血糖値が高いまま下がらない病気です

2型糖尿病は血糖値が下がらない病気です。家族に同じ2型糖尿病の方が多いため、遺伝的な体質だと思われていました。

血糖値が高くなると、血糖値を下げる唯一のホルモン、膵臓から分泌されるインスリンが働いて血糖値を下げようとします。度重なる血糖値の上昇により、何度もインスリンが出続けることで働き過ぎて膵臓が働けなくなったか、インスリン自体の効き方が悪くなった状態が2型糖尿病です。

血糖値が下がらなくなった病気ではありますが、血糖値が何度も上がったことによる結果だと捉えることができます。

ここで問題です。

2型糖尿病の理想の食事療法は?

以上の情報から、実際に出来るかどうかは別問題にして、理想の食事療法を考えてみて下さい。そもそも上記が信じられなければ、御自身でも調べてみて下さい。

先入観にとらわれない小学生の方が、簡単に答えに辿り着くかもしれません。

私の考える答えはこちら

理想の食事を実践された実例はこちらです。

常識革命の記事アップしました。

常識革命の起こし方の記事をアップしました。

信じられないような突拍子もない話でもあり得ないとして否定しないことです。

もしかしたらこれまでの常識の方が間違っているかもしれません。ただ単に根拠も無く昔から信じられていただけかもしれません。

もしかして?と考えてみて下さい。

強い空腹感が依存の禁断症状?

強い空腹感が糖質依存の禁断症状であると考えた理由は、強い空腹感を暫く我慢しているとピークをこえる感覚を経験することからです。このことから強い空腹感が『もしかして』禁断症状ではないか?と疑ってみたのです。
強い空腹感が糖質依存の禁断症状だと仮定してみます。

誰しも経験する強い空腹感をしばらく我慢すればピークをこえたようになり、あまり空腹を感じなくなります。依存の禁断症状だと仮定すれば、依存物質を断つことで禁断症状を抜け出ることと合致します。逆に禁断症状でなければ強い空腹感を我慢により更に空腹感が強まらなければ辻褄が合いません。強い空腹感が糖質依存の禁断症状だと考えて問題なさそうです。
また依存の禁断症状であれば、依存の状態でなくなれば禁断症状自体がなくなるはずです。
強い空腹感が禁断症状だと仮定すると、しばらく糖質を控えることで依存から脱することが出来るため、強い空腹感がなくなるはずです。試しに私が糖質を控えてみると2週間程度で強い空腹感がなくなりました。ピークをこえた後の軽い空腹感だけになります。強い空腹感が糖質依存の禁断症状だと私が確信した瞬間です。家内が3週間、知人は1週間で強い空腹感がなくなりました。糖質制限の提唱者の江部先生夏井先生もしばらく糖質を我慢すれば、強い空腹感は無くなると書籍に記載があります。
炭水化物を避けていると炭水化物を食べたいという感覚が無くなりました。以前はコンビニに行くと炭水化物に吸い寄せられていましたが、炭水化物に対するこだわりが無くなりました。

糖質の血中濃度という考え方をわかりやすく図にしてみました。

糖質の血中濃度=血糖値ーベースの血糖値
糖質の血中濃度=血糖値ーベースの血糖値

糖尿病を治った人も職場にお菓子を常備していたそうですが、糖質を回避することでお菓子を食べなくなったそうです。

どうやら偶然ではなく、糖質依存を回避すれば食生活や好みそのものが変わってしまうようです。逆に言えば糖質依存により食生活や好みが変わってしまうようです。
糖質依存について別の角度からも考えて見ます。

お腹がすいているときに、少しだけ食べると余計お腹がすいたということを経験されたことはないでしょうか?そのときに食べたものはパンとかお菓子など糖質だったのではないでしょうか?もし経験されたことがあるとすれば、まさに依存症の量の制限ができないことに由来します。
少量の摂取で禁断症状を増強させてしまうことに合致します。依存の問題は自分自身の意思で量のコントロールが困難なことです。まさに依存といえる症状です。

『強い空腹感が糖質依存の禁断症状』だという仮定が本当に正しいかどうか試すことは簡単です。実験道具も実験室も要りません。
みなさんご自身で糖質を回避してみれば良いのです。
糖質を回避することで禁断症状(強い空腹感)も回避できるようになるはずです。
なれるまでは、お腹がすいたらチーズなどのたんぱく質で空腹感を紛らわせると良いと思います。
そして糖質(炭水化物)を避けるなんて無理と思われた方は、その考え自体が依存による執着なのかもしれません。
糖質制限の発案者である江部先生や提唱者である夏井先生の著書にもありますように、しばらく糖質を食べないと食べないことに慣れてお腹があまり空かなくなるとあります。これこそが糖質依存の禁断症状である証拠だと思います。

この考え方が面白いと思われたら、糖質回避教のすすめ ~炭水化物を避ける知恵~ もご覧ください。
参考文献:
江部康二先生の「糖質オフ! 」健康法 主食を抜けば生活習慣病は防げる! (PHP文庫)
夏井睦先生の炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学 (光文社新書)

生活習慣病なんてない?

生活習慣病という概念自体が間違いではないかと思います。何故なら生活習慣とは自分の意思で選んで行っている生活そのものを表す言葉です。

その自分の意思に影響を与えるものがあって無理矢理選択させられているとすれば、それは生活習慣といえるかどうかという問題です。
つまり自分の意思ではなく脳が操られて、生活習慣を変えられているという糖質依存の考え方です。生活習慣による病である生活習慣病という解釈ではなく、糖質に操られる病気、糖質依存症だととらえるのです。

やめたいのにやめられない。
身体に悪いとわかっていても減らせない
食べ始めると止まらない
禁断症状がある

多くの人は食べ物に対する依存だと誤解されており、食べ物を食べないと生命が維持できないため半ば諦めています。しかし糖質に対する依存症と解釈すれば、対策をとることが出来ます。

単純に炭水化物だけを控えれば良いのです。依存を脱出すると過剰摂取が収まるので自然と糖質依存症としての病態も改善していきます。
運動するに越したことはありませんが、無理に運動しなくても改善します。
何故ならただ単に糖質に操られて、糖質を取り過ぎているだけだからです。
運動をすれば早く改善します。
そういう概念から現時点で生活習慣病とされている病気を解釈すれば、本人の責任として生活を改善しましょうと詰め寄るのではなく、炭水化物を避けましょうと提案するほうが建設的だと思います。

大きな落とし穴(糖質依存に人類が陥った理由)

想像してみてください。みんなが大きな大きな落とし穴に落ちていることを。
落とし穴の中で生まれ、落とし穴の中で生活し、落とし穴の中で生涯を終えることを。
落とし穴が大きすぎて、そこが落とし穴に落ちていると気づかないとしたら?
落とし穴が当たり前すぎて、そこが落とし穴の中だと想像すらできないとしたら?
もしかして?と思ってみてください。

もしかして落とし穴に落ちている?もしかして全てが落とし穴の中?と疑ってみることです。

もしかして?
落とし穴と表現するのは、炭水化物に騙されて操られている話(糖質依存という新しい概念です)。

皆が炭水化物に操られているとしても、皆で操られているので理解できないため誰も抜け出せなかったのです。そもそも当たり前にあるものは当たり前であって、疑う発想すらないので全く想像できないから理解できないのです。

落とし穴に落ちていると認識しないまま落とし穴から抜けることはできません。まず落とし穴に落ちている事実(糖質依存に陥っていること)を認識することからはじめましょう。

もし炭水化物を食べることが当たり前ではなく、栄養面では無理に炭水化物を食べる必要がないとしたら?

もし炭水化物を食べなければ食べ物自体を食べ過ぎることが出来ない仕組みが人間の体には備わっているとしたら?

食べるものを選ぶだけで、肥満も糖尿病もなくなるとしたら?
肥満も糖尿病も昔の脚気のように、『知識』不足から食べるものを間違っていただけだとしたら?

農耕が始まった頃から炭水化物に操られるという落とし穴に誘導され、白米を1日3食食べるようになった頃に大きな大きな落とし穴に完全にはまってしまったのです。みんな一斉に。

農耕自体が炭水化物の仕掛けた罠・落とし穴だったのかもしれません。
最近『糖質制限』として炭水化物の落とし穴から這い出す人々が散見されるようになりました。

肥満、糖尿病ではない方は無理にこの落とし穴から抜け出す必要はないかもしれませんが、肥満・糖尿病で治療をしようとお考えでしたら、まずは落とし穴に落ちている自分を想像してみてください。糖質を食べることが当たり前という大きな大きな落とし穴を想像してみてください。

糖質に騙されて、糖質を食べ過ぎている自分を。
糖質を避けようかなと思われた方は、糖質回避教のすすめをご覧ください。

2型糖尿病が薬無しで治りました

炭水化物を控えることでお一人2型糖尿病が治りました。
糖尿病とは長年炭水化物を取り続けることで血糖値を下げるインスリンの働きが悪くなり、血糖値が高くなってしまう病気です。
炭水化物・タンパク質・脂質のうち直接血糖値を上げることができるのは炭水化物だけです。
その炭水化物を避けることで治るはずです。
糖質制限の提唱者である江部先生と傷の消毒をしないことを提唱された夏井先生の本からこの知識を得て間違いないと考えました。

 

本とともにそのことを患者さんに伝えたところ炭水化物をできるだけ避ける知恵だけで以下のグラフの通りになりました。


以前から健康診断で血糖値とHbA1cの高値を指摘されていたそうですが、通院の時間がなくてそのままにされていました。

偶然炭水化物と糖尿病の話を知り、伝えたところ写真のように治癒しました。

画期的なことは健康診断や献血などの血液検査で血糖値が高くても医師が必要ないことです。自分で炭水化物を避けるだけで薬も使わず治ったのです。
2型糖尿病の治療には薬は必要ありません。
糖質を避ける知恵と今までの食生活を変えるという勇気だけで2型糖尿病が治る可能性があるのです。
(ただし糖尿病の内服治療やインスリン治療中、腎臓病、肝臓病で通院中の方は主治医の先生とご相談ください)

興味があれば糖質回避教のすすめをご覧ください。

血糖値が高い方は目の合併症が生じる可能性がありますので、眼科は受診するようにしましょう。

追記(2018/1/6)

この記事を書いた当初は糖質をやめるしかないと考えていましたが、食べ方で血糖値が変わることがわかってきました。ご興味のある方は血糖値の上がりにくい食べ方 2017年版病気を避ける理想の食べ方をご参照下さい。