ニキビは青春のシンボルというのは時代遅れ

ニキビ(尋常性ざ瘡)はかつて青春のシンボルと言われていた時代がありました。しかし21世紀では青春のシンボルでもなんでもありません。何故なら糖質回避により簡単に避けることが出来るからです。かと言って糖質をゼロにしなければいけない訳ではありません。

糖質を一食でも食べ過ぎるとニキビが新しく出来てしまいます。その際糖質の許容量をオーバーしてしまったのです。ニキビが新しく出来た時点で食べ過ぎと理解するのです。各個人で異なる、糖質を食べてもニキビを生じない糖質の許容量を見極めることです。

ニキビは青春のシンボルと言われたのは、中学生や高校生の青春時代に出ることが多いから言われたことでしょう。まさか糖質の食べ過ぎでニキビが出来るとは思いません。ちょうど成長期で御飯を食べる量が増えるため、中学生や高校生にニキビが増えるのでしょう。

ニキビは青春のシンボルと言われれば、仕方ないと諦めるしかないかもしれませんが、糖質回避という知恵一つで簡単に避けることが出来ます。

たんぱく質を食べても簡単には太れない

タンパク質は消化されるとアミノ酸になり、体に吸収されます。
太るのは脂肪が増えることです。たんぱく質を食べることで脂肪が増えるためには、アミノ酸として吸収され、一度ブドウ糖に作り変えられてから脂肪を作り出すというかなりの回り道をする必要があります。たんぱく質の食べ過ぎでアミノ酸が余ったら、たんぱく質に合成して筋肉として蓄える方が合理的だと思います。

ブドウ糖が足らないときに仕方なくアミノ酸からブドウ糖を作り出す仕組みなので、ブドウ糖が余ったら作る脂肪にはわざわざしないと思います。蓄える際、たんぱく質に合成するエネルギーと一旦ブドウ糖にしてから脂肪に作り変えるエネルギーを考えると、エネルギーロスが多過ぎてわざわざ脂肪にはしないと思います。理論上はたんぱく質を脂肪にして蓄えることは可能ではあります。

進化の過程において無駄なことをすると生き残る確率は下がります。
これだけのエネルギーの無駄をしてまで脂肪として蓄えるメリットがありませんので、たんぱく質を食べることで太るのはかなり無理があると思います。

たんぱく質をたくさん食べたとしてもエネルギーロスが多いのでわざわざ脂肪として蓄える可能性は低そうです。
その上糖質依存での食べ過ぎの要素がなければ、身体の恒常性を保つ働きがあるため、そもそも蓄えるほど食べ過ぎることができる可能性は低そうです。

わざわざ実験してみる価値があるかどうかはわかりませんが、やるとすれば動物実験で、タンパク質を過剰に食べさせることで太るか試してみるのも一つかもしれません。

たんぱく質の食べ過ぎは大丈夫?

炭水化物(糖質)の代わりにたんぱく質や脂質で栄養を得ようとすると、タンパク質の代謝産物である老廃物の処理のために腎臓に負担がかかるのではないかと心配される方もおられます。尿タンパクが陽性の方や腎機能が低下している方は注意が必要かもしれませんが、現時点で腎機能に問題ない方は恐らく心配ありません。
その根拠は私の経験上ですが、炭水化物を回避する前の元々のたんぱく質の摂取量とあまり変わらなくなるからです。(全体的に食べる量が減るので、タンパク質の量だけ考えれば元の量とあまり変わらない。炭水化物の分無駄に食べ過ぎていた感覚です)

腎機能が低下されている方は主治医の先生と相談されながら、腎機能を確認しつつ少しずつゆっくり糖質を回避するのがよいのではないかと思います。(糖質依存の考え方からは、少しずつ糖質を回避するのは強い意志が必要ではあります)

一般的には炭水化物などの主食は6割程度とることが目安とされています。副食つまりおかずが4割ですが、同じ量を食べる前提ですから10割食べるとなると2倍以上の量を食べることになります。

炭水化物をやめた直後は炭水化物による魔力の名残の影響で、たんぱく質を食べ過ぎてしまいますが、1・2週間程度で次第に食べる量が落ち着いてきます。
胃が小さくなると表現されますが、実際には糖質の魔力(糖質依存)で脳が騙されて胃が無理矢理拡張されているのが解除されるだけで、本来の胃の大きさに戻るだけです。

大きさが変わるわけではなく、炭水化物での魔力から開放され満腹感の感じ方が本来の満腹感に戻るだけだと思います。
腹八分と言われるのも本来の胃の大きさからすれば8割で満腹のはずなのに、2割分炭水化物の魔力に脳が騙されて、はちきれそうになるまで余分に食べてしまうだけのことです。

糖質依存の魔力・騙しがなくなれば元の8割程度でお腹がいっぱいで入らなくなります。それでも無理矢理食べようとしてもかなり辛く感じます。糖質依存が知らず知らずのうちに食べ過ぎを誘発し、いつの間にか太ってしまう元となります。

炭水化物を回避するとその分余分に食べなくてはいけないと考えてしまいますが、糖質分無駄な栄養を摂取していた可能性が考えられる程、最終的には食べる量が落ち着きます。糖質依存の際に食べていた食事のうち、おかずだけになっても十分おなかが満たされる感覚になるのです。
糖質回避前後でトータルのタンパク質の摂取量は、増えたとしてもそれほど極端には変わらないように思います。結果タンパク質量があまり極端に増えないので、腎臓の負担もそれほど心配しなくて大丈夫だと思います。