人が短時間で心変わりする理由

人が短時間で心変わりするには理由があります。

判断する際に良く考えたつもりでも、少し時間を置いて考えると熱が冷めたような印象になることが良くあります。

脳の科学から考えると仕方がないことのようです。

脳はやりたいとか欲しいという欲求はドーパミンを元に作り出されます。このドーパミンという物質が厄介で、どうしても欲しい・やりたいと必要以上に錯覚させる働きがあります。通常よりも多量に分泌されることで手に入れなくてはいけない、やらない訳にはいかないという気持ちにさせてしまいます。良く言えば悩んでいる背中を押してくれるような印象ですが、実は冷静な判断力を奪っているのです。

本来欲しいとかやりたい欲求と、過剰なドーパミンによる欲求が乖離してしまいます。その結果やることになったとしても後で冷静に考えると後悔することに繋がるのです。

実は衝動買いはこのような理由で起こります。ドーパミンの作り出した幻の魅力で買うことに決めたものの、本来の魅力とのギャップで後で後悔することに繋がるのです。

衝動買いした後で後悔するのと同じようなもので、ドーパミンによる錯覚がなくなることで心変わりをしてしまうのです。実際には心変わりする訳ではなく、本来の選択をするだけなのかも知れません。

人が短時間で心変わりする対策

ドーパミンの作り出した幻、ドーパミンの錯覚は10分程度だそうです。15分してから確認すると決心は本物かも知れません。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。