物事を考える場合、都合のよいことを考えがちですが、まず最悪を考える考え方を身につけましょう。
そうすることにより、最悪に対して備えることができます。
常に想定しうる最悪を考えておくと、実際に遭遇した場合にも慌てることが少なくなります。ましてや最悪よりもましな状況ならその対処も、最悪よりは容易です。
ほぼ確実に起こらないだろう!という阿蘇山の破滅的噴火が起こるとどうする!くらいを想定する。(ちなみに阿蘇山が何十万年に起こすという破滅的噴火を最悪に想定しています。九州北部は壊滅で呉でも助からないそうですので、可能性も非常に低いので想定をやめました。)
そこから、それよりはましだけど○○だとどうする?
などを想定していくように考えます。
この場合確率が低ければ、じっくり考える必要はありません。心構え程度で構いません。
しかしこの心構えをするかしないかで、実際に起こった場合には生死を分けることがあり得ます。
ただ非常に確率の低いことをウジウジ考えてもあまり意味がありません。ざっくり思い浮かべる程度に想定するだけでよいと思います。
ここから最悪の枠を起こりそうな確率のものへ絞っていく作業が大切です。阿蘇山の壊滅的な噴火は起こってしまえば対策のとりようがないので、そんなことを想定しても残念ながら無意味です。対策が出来る範囲で想定しうる最悪を考えるということです。
その場合には、実際最悪の場面に遭遇したら、どうするかを想定しながら考えていくようにします。
うまくいけばこうなるという楽観的に考えることは、余程暇ならば考えても構いませんが後回しで十分です。
最悪を想定して行動する癖があるのとないのでは、トラブルの生じた際の対応が全く異なります。
全く想定していないと頭が真っ白になってしまい、その時点から考え始めるので速やかな対応が出来ないのです。
原発しかり、船の沈没しかり・・・。
デッドラインを想定しておく
最悪この線を越えると不可逆的(元に戻せない)だから、こうしないと仕方がないということだけは想定しておくと良いと思います。
こういう物事の考え方は物事の境界を明確に区別するデジタル思考が有効です。
原発なら冷却できなければ海水注入(実は素人が考えても、仕組みを知っていれば選択しが無かったことはすぐにわかります)
船なら、傾いたまま復元しなければ沈没?(少なくとも航行不能。船は乗り換える必要があります。デッキにでましょう)
本来なら責任者がこの最悪のデッドラインは想定するべきなんですけど・・。
残念ながら今は最悪を想定できない人が世の中を動かしているようです。
今のところ他人は信じられそうにないので、様々な立場・状況がありますが、常に最悪を自分で想定しておくようにしましょう。
ちなみに私は、日本の災害で起こる可能性の高い最悪の事態は
・東海東南海連動地震とそれに伴う大津波、その後の富士山の爆発です。
時期はともかく私が生きている間に必ず起こると思っています。
富士山が噴火し風下にあたる東京に首都機能が集中しているのは危険極まりないと思います。
津波が大阪などの低地を広範囲に襲ってしまうことも含めて考えれば、大阪への分散は同時に水没する可能性があるためバックアップになりません。
合理的に考えれば岡山の山の中あるいは岐阜県あたりに首都機能を移転できるようにバックアップしておくべきだと思います。
飛行場と新幹線がすぐ近くに交わる広島空港近辺に首都機能移転も一つの選択枝だと思います。
首都機能のバックアップしないのは・・・。お気楽主義か利権が絡むからか・・・。
関東は地理的に平地が多いという利点はあるものの、想定される自然災害に弱い東京に首都をおいておく意味はあまりないと思います。
ちなみに富士山が爆発すると首都機能は少なくとも数週間に渡ってマヒします。火山灰が降り積もり、雨によりショートしてあちこちで停電してしまいます。
(東海・東南海地震が起こるとマグマの圧力の兼ね合いから、地震に引き続いて富士山は多分爆発します。)
最悪を考えても実際にどこまで備えるかは、起こる確率と想定される被害などから考えると良いと思います。
最悪から考える思考法。良かったらそんな観点から物事を考えてみて下さい。
今回は極端な最悪を書きましたが、日頃の考え方も伝えてみたいと思います。