糖質回避・糖質制限を否定する理屈を言う人たちがいます。その多くは受け入れると都合の悪い人たちです。もしくは新しいことを受け入れる気がないため頭が非常に固く、柔軟な発想を持ち合わせていない人です。
否定する理屈を言う人たちに共通しているのは、受け入れないこと・拒絶することを先に決め、自分自身を納得させる・自分自身に言い訳する理屈を探すことです。心理状態は言い訳する人達と同じです。先に否定することを決めてから理屈を考えるだけなので、議論する価値はないように思います。
否定する内容を聞いてみると、何の根拠も示さず○○が不安だとか○○だと思うという思いを言うだけのようです。
糖質回避をしたらどうなるかデータがないから不安
少なくとも糖質の害が多数あるのは確かです。
糖質回避は長期間経験した人はいないので確かにデータはありません。
しかし害があるのに、害がないかもしれないことをデータがないからと不安がるのは不思議です。
明らかに害があることがわかっていながら、やめるとどうなるかわからないから不安なのでやめない。
改めて書きますが、室内で火事が起こっているけれど、外に出ると車にはねられるかもしれないから外には出ないようなものです。外に車が走っているかどうかわからないのに。外が安全かどうかわからないから出ないと言っても、室内は危険であることは確かなのに。
物事が合理的に考えられないことを公言することと同じですから、あまり賢い説明とは言えないと私は思います。
糖質回避をしたらタンパク質摂取量が増えて腎臓に負担がかかるから不安
糖質回避をしたらタンパク質摂取量は一時的に増えるかもしれませんが、糖質依存から抜け出せるので食べ過ぎがなくなるため最終的にはタンパク質摂取量は糖質回避前とそれほど変わらないと思います。
一説によると人類は肉食(肉が主食)だった時代もあるようです。
その時代を生き抜くことができたので、肉食になっても生き抜けるのではないかと思います。
その上少なくとも腎臓は2つあるものが1つになっても生きていけるほど余裕のある臓器です。
お肉だけ食べただけで腎機能に問題が出てくるとは考えにくいです。
通常タンパク質・脂質しか食べない肉食動物より人類の方が腎機能の余力が少ないデータがあれば可能性がありますが、そのデータを示さず腎機能が不安というのはそれらしい言い訳を見つけただけのように思います。
糖質制限が寿命を短くしないか不安
確かに糖質制限の寿命に関する影響はわかりません。
ただし糖質を食べることで糖尿病を発症しなくても、血糖値が上昇することは確かです。血糖値が一時的に上昇することでタンパク質の糖化により血管障害を引き起こしていることは間違いなさそうです。その血管障害の蓄積が心筋梗塞や脳梗塞を引き起こしている可能性があるので、糖質回避はこれらの可能性が下がるため寿命は延びるほうに働きそうです。
血液内で生じる糖化産物が障害を引き起こしている可能性が考えられる(糖化産物原罪説)。その障害が避けられることで寿命が延びる可能性が考えられる。
実際に寿命が短くなる可能性を考えてみます。
動物性タンパク質が多いと血管障害の報告があったと記憶しています。植物性タンパク質は過剰摂取でも問題がないそうです。
脂質の過剰摂取でも動脈硬化の報告があったように思います。
実際には糖質による血管障害の影響を考えると、動物性タンパク質の問題も脂質の過剰摂取の問題も糖質の害よりも小さいのではないかと私は思います。
植物性タンパク質(大豆・豆腐など)を積極的に食べるようにすれば寿命が延びることがあっても短くなる心配はなさそうです。
私は糖質回避をすると寿命は延びると考えていますが、実際に寿命がどうなるかは時間がたたないとわかりません。
糖質回避の不安をたとえ話に例えると
例え話を考えてみます。
家の中で小さな火事・ボヤ(糖質の害)が起きています。
外に逃げるべきですが、外(糖質回避)が安全かどうかわからない(糖質回避でどうなるかわからない)から外に出ないと言っているのです。
明らかな害があっても、外に出ると車にはねられるかもしれないから外には出ないと言っているのと変わりありません。
外の安全が確保されなければ外に出ないというのです。家の中は小さいとは言え火事なのに・・・。
明らかな害(糖質の害・小さな火事)がわかっていれば、まずは明らかな害を避けるべきではないでしょうか?
いるかどうかわからない車を恐れることが冷静な判断でしょうか?
私には糖質回避をしないために作り出した不安・言い訳にしか見えません。
(不安の心理は参考文献:アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉をご参照ください)