人間は先人の知恵を知識として活用し、様々なことの理解が深まります。
今となっては当たり前の常識もかつては誰も知りませんでした。
そして全てがわかっていると錯覚している人もいますが、実は今でもわからないことだらけです。例えば重力の発生する仕組みはわかっていません。万有引力も引力という考え方をすると理解が深まりはしますが、重力の発生する仕組みがわかってはいません。そのため人工的に重力を発生させることはできません。(遠心力とつかって重力の代わりの体験はすることができます。)
わかっていることは全てわかっているけれど、わからないことは何一つわからない状態なのです。例えば宇宙の果てはどうなっているのかは誰にもわかりません。かつて海の向こうがどうなっているのか知らなかったのと同じです。
人間は知識のおかげで世界を理解できる
先日記載した空気の話も空気の存在を当たり前に知っているから、空気の抵抗ということを知っています。息を吹きかければローソクの炎を消すことができるのも簡単に理解できるのも空気の知識があればこそです。風が吹くのも空気が動くから風が動くと理解できます。空気の知識がなければ感じたまま風ということはわかりますが、何故風が起こるのかは理解できません。理解できないから神の存在を思い浮かべ、神の仕業として理解しようとしたのです。
知識として教えてもらえなければ、地球が動いていることを自分で見つけるのはかなり困難です。その手間を省いてくれるのが先人の知恵です。地球が動いている地動説が正しく、地球の自転と公転を理解することで一日の変化や、季節の移り変わりを知ることができます。そのことを知識として習得するために学校教育を受けるのです。
人は知識がなければ目に見えるものですら何一つ理解できません。理解できなければ制御もできません意図的に自分の思い通りにすることはできないのです。人類は大昔から自然を観察し、わかったことを知識として蓄えていきました。その知識の蓄積のおかげで農耕が発達しました。その後の科学の発展も知識が解釈を深め、新たな理屈を発見していくのです。
人間は知識がなければ子孫すら残せない
当たり前だと考えている常識も実はかつて何らかの形で知識として仕入れたものです。それは学校での教育かもしれませんし、親から教えてもらったことかもしれません。もしくは本で読んだ知識かもしれません。
生まれつきもっている知識は人間にはありません。
本能として痛みを避ける。不快な状態を避ける。お腹がすく。食べ物をおいしく感じる。喉が渇く。などの本能が欲として備わっているだけです(実はこれらの本能以外の欲は人間関係で生み出した、幻の欲です。金銭欲や名誉欲、出世欲などは人間関係による自己満足が生み出す欲求です。また改めて記事として書きたいと思います)。
実は人間は子孫を残すことすら知識として後天的に習得するのです。男と女が子供の頃から育ち、誰も子孫を残す方法を教えなければ子孫を残すことができないのです。人間には知らないことを知りたい欲求が興味として湧くような仕組みがあるので、お年頃になると性的なことを知りたくなるようです。
本来は知識を授けないと人間は子孫を残すことができないのですから、性教育には大きな意味があるのです。そのことを認めずに性教育を施そうとするため、現場で混乱が起こるのです。知識不足から望まない妊娠で不幸に陥ることがあるのです。
インターネットでいくらでも性的な動画が手に入る今、性教育を見直す時期ではないかと私は思います。
人間は食べるものすら知識によって決めている
そして人間は食べ物さえも知識として改めて身に着けなければいけません。生まれつき食べ物が決まっている種族とは違うのです。例えば蝶やカブトムシのように食べるものが決まっているもの達は悩むことなく食べ物を探します。人間は食べるものが決まっていないおかげでなんでも食べることができるのです。その分知識をつけないと間違った食べ物で命を落とすこともあるのです。河豚などが典型です。他には食中毒なども知識で避けることができます。またキノコなどは毒を含むものが多いので注意が必要です。
もし無人島で突然一人ぼっちになれば、何が食べられて何が食べられないかこれまで蓄えた知識を総動員して食べ物を探すことになります。
覚えている食べられる食料が見つからなければ、食べられそうなものを見つけて食べてみるしかありません。味が悪くないかが一つの目安になります。美味しく感じれば食べることができるかもしれません(人間は栄養になるものを美味しく感じる仕組みが備わっています)。美味しく食べることができてもその後お腹を壊すかどうかも考える必要があります。例えば人間が消化できない脂を含む魚(沖縄のバラムツなど)も存在します。
これまで食べ物が決まった理由
人類は知識により食べ物を選んでいますが、自分たちで栽培や飼育するため食べるものを選ぶことができるようになりました。
そこで人間が美味しく感じるものを好んで食べるようになりました。
その結果が炭水化物に頼る食生活になりました。
大量に増やすことができ、保存が効き、安価で美味しいことが炭水化物が広まった理由です。
知識がなければ病気になる
細菌感染やウイルス感染という概念がなかった時代には感染症で命を落とすことも仕方のないことでした。
かつてビタミンという概念がなかった時代にビタミン不足で命を落としてしまいました。
誰にも知識がなかったのですから仕方がありません。
かつてビタミンB1の不足による病、脚気という病気がありました。
ビタミンB1は玄米には含まれているものです。美味しいからといってわざわざビタミンをそぎ落とし白米として食べることで発症しました。知識がある現代から振り返ってみれば、わざわざ病気を引き起こす食べ方をしていると考えることができますが、かつては誰にもわからないことでした。命を落とすこともあった病なので、今の知識から考えれば不幸なことでした。
知識さえあれば防ぐことができたのですから。
知識により病気を失くすことができる
糖質依存という知識
糖質依存というという考え方があります(少なくとも以前の私は診断基準を満たしていました)。糖質による依存状態に陥っているため食べる量の自己コントロールができず、糖質に騙されたかのように糖質を食べ過ぎることで肥満を生じています。ダイエットを試みてもなかなか成功しないのは糖質依存の禁断症状である強い空腹感に負けてしまうためです。そしてダイエットして食べる量を意識的に制限することで成功しても、リバウンドしてしまいます。何故ならダイエットは身体が飢餓状態と錯覚して、レプチンという物質により、より多く食べさせようと仕向けることでリバウンドしてしまうのです。
人によっては糖質による高血糖の繰り返しに膵臓が耐え切れなくなって2型糖尿病を発症します。理論上血糖値を上げる糖質を避けることで2型糖尿病は改善します。(2型糖尿病が薬なしで治りました)
糖質依存に伴い塩分依存という考え方もあります。
甘味を感じる糖質の甘味を打ち消すために塩分を食べたくなります。
おにぎりに塩をしたくなるのも、ご飯におかずがほしくなるように、パンにバターがほしくなります。スイカに塩をかけて食べたくなるのと同じで糖質の甘味をうつけすために塩分を欲します。糖質依存に伴い塩分依存に陥っている人も多くいるようです。そのため塩分を控えることが難しく感じるのです。糖質依存を脱出すれば塩分依存も自然に解消されると思います。
つまり高血圧も改善する可能性があります。
糖質による害という知識
糖質依存という知識により、糖質を食べ過ぎてしまうことが容易に理解できるようになります。その結果糖質を避けることで糖質依存から抜け出し、糖質依存症ともいえる2型糖尿病や肥満を解消するきっかけになると思います。
自分のことながらいつの間にか食べ過ぎてしまう理由が糖質依存の考え方により理解できるので、対策がとれるようになるのではないかと思います。
糖質回避による病気の改善率から、アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギーやニキビなども改善する可能性があります。
アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギーやニキビや尋常性疣贅などの感染症が改善する理屈は、糖化産物により免疫機能のバランスが崩れて発症する仮説を立てています。
この仮説が正しいと仮定して、理解が深まるか試してみても良いのではないでしょうか?
仮説通り尋常性疣贅の患者さんもお一人改善しました。
新しい知識により解釈が深まることをご自身で実感してみてください。
少なくとも糖質依存の考え方で、太る理由、痩せられない理由、リバウンドする理由などが容易に解釈できるようになります。その証拠に糖質依存から抜け出せば禁断症状である強い空腹感はなくなります。
良かったら糖質回避教の入信をご検討ください。
こっち側(糖質回避)にこれるかもしれませんよ。