人類は手探りで解決策を探している

人々は多くのことを知っていると考えています。人類は物事のほとんどを知り尽くしていると誤解している人すらいます。
しかし人類は多くのことが未だ手探り状態です。

例えば人が集まると争いが起こりますが、世界を見回してみると争いを起こらないようにする手立てはまだ見つかっていません。過去に学んで手探り状態で争いを避ける方法を模索しています。もしかしたら人間が欲を持つ限り争いは無くならないのかも知れませんし、争う必要の無くなる方法を探し当てることが出来るかも知れません。少なくとも現時点で分かっていることは、争いを避ける方法は未だ手探り状態だということです。

政治体制に関しても手探り状態です。過去の歴史を紐解くと、独裁政治や社会主義、民主主義など様々な体制がありますが政治体制も手探り状態です。政治体制が破綻すれば革命となひます。中でも民主主義が手探りで辿り着いた最善の政治体制でこれ以上改善しようがないと考えている人もいるかも知れませんが、多くの問題を含んでいます。最適な答えが見つからないため、仕方なく次善の策として多数決で決めているだけのことです。いわば手探りで辿り着いた政治体制と言えるのかも知れません。これも人間、特に政治家や役人に私利私欲があるうちは民主主義が最善の方法なのかも知れません。実現するかどうかは別にして理想の政治体制は、私利私欲のない人間による独裁政治だと思います。もしかしたら私利私欲のない政治家が現れるまでの手探りなのかも知れません。

手探り状態の例え話は他にも、人類にとって食べ物は何が最適なのかはまだ答えは出ていません。主食としての糖質を中心にバランスよくと言われてはいますが、これだけの糖質の害が明らかになっていることを考慮するとどうやら主食という概念そのものに問題がありそうです。これから手探りで最適な食べ物や最適な食べ方がわかってくるのではないかと思います。少なくとも現時点で糖質を毎食ガッツリ食べるのはやめておく方が無難なようです。

人類が手探り状態から解放されるのは、新たな知見が発見され物事が理論的に調整出来るようになった場合です。例えば重力の概念を発見したことで、様々な物事が理論的に解決しましたし、目に見えない空気という概念の発見が様々なことの理解に役立ちました。それまでは全て手探りだったのです。

人類は進化の歴史において手探りで、様々なことを学んできました。時には間違ってしまうと命を落とすという文字通り命を懸けて、より良いものを探してきました。現在もまだ様々な分野において手探りの状態に置かれているのです。ただ人々は現時点で分かっていることだけを見ているので、手探り状態であることを余り理解していないだけのことです。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。