糖質制限がテレビで話題になっています。糖質制限をして欲しくない人達がネガティヴキャンペーンを実施しているように見えてしまいます。出来るだけ糖質制限の危険性を客観的に記載したつもりの記事はこちらをご参照ください。
ダイエットを目的に糖質制限をすることは理にかなっています。何故なら太る理由が糖質依存による糖質の取り過ぎだからです。糖質を好きなだけ食べながらダイエットするのはアクセルを踏みながらブレーキを踏むようなものです。ダイエットするなら糖質依存から抜け出せば良いのです。
糖質制限(私は糖質回避という表現を提唱しています)は、唯一血糖値を上げる糖質を控えることで血糖値を上げないことを目的とする食事法です。糖質を食べなければ肉、魚、野菜をどれだけ食べても大丈夫というのが売りです。
糖質制限をしている方が心筋梗塞で亡くなったために不安が広がっています。
心筋梗塞の病態は心臓の血管の閉塞です。中に詰まるのは脂肪なので脂肪の取り過ぎは問題になる可能性があります。糖質制限と脂肪の取り過ぎは直接の関係はありません。糖質制限をすると脂肪を摂りすぎるから心筋梗塞になるというのは論理の飛躍です。糖質制限の際に脂肪はいくら食べても良いという考え方に問題がある可能性はあるものの、一部の問題を取り上げて全部が駄目だとすり替えるのは理屈にあいません。
更に付け加えると心筋梗塞の原因となる脂肪は血管内にたまったコレステロールです。長年糖質と脂質の食べ過ぎで血管内にたまっていたコレステロールが詰まった可能性があります。糖質制限をした影響ではなく、糖質制限をする前の影響だった可能性があります。誰にもわかりませんが、もしかしたら糖質制限をしなければ2、3年前に心筋梗塞になってしまっていたのかもしれません。御遺体を解剖するとわかったかもしれませんが、そこまでご家族が望まれなかったので永遠にわかることはないと思います。いずれにしても糖質制限と心筋梗塞は直接の関係性は無さそうです。糖質制限を否定したい人は関係があって欲しいと考えているので理解したくないだけのことだと私は思います。
例え話
糖質制限は脂肪を取り過ぎるので心筋梗塞になるから糖質制限をしてはいけないという理屈を例え話に置き換えてみます。
車による交通事故で亡くなる人がいる(糖質制限で亡くなった人がいる)から、車に乗ってはいけない(糖質制限はいけない)と言っているようなものです。得られるメリットは全て置いておいて、一点のみを評価しています。
車による交通事故で問題なのは車の運転の仕方(糖質制限の仕方)であって車そのものではないはずです。交通事故を減らすことが目的であれば、運転の仕方の徹底や事故を起こしにくい交通ルールの整備をするべきです。それにも関わらず車そのものが問題だとするのは、何か車を排除したい他の目的が潜んでいそうです。例えば車に仕事を奪われた馬車の運転手は車に反対したことでしょう。
糖質制限をすると、脂肪の取り過ぎになるので糖質制限は危険だとするのも同じような理屈です。糖質制限を排除したいので無理矢理糖質制限は駄目という理屈を探してきたようです。糖質制限をしても脂肪の取り過ぎには気をつけましょうとするべきでした。
糖質の害を知っている人達から見ると、議論にすらならないことですが、自分達の利権のために議論したい人達がいるようです。どんな利権を守ることが目的で糖質制限を否定しているのか、生暖かい目で見守ってあげましょう。