別人の万引きで自殺 否定しなかったとされる理由

別人の万引きの濡れ衣で高校入試の推薦をしてもらえないことを悲観し中学3年生が自殺してしまったという悲しいことがありました。亡くなられた方の御冥福を心よりお祈りいたします。

タイトルにある亡くなられた生徒さんが否定しなかったとされる本当の理由は生徒さんにしかわかりません。わかりませんが、わかっていることからスーパー心理学で当時の心理を考えてみたいと思います。あくまでも推測であることをご了承ください。この文章の目的は同じようなことの再発防止です。教師を責めたい訳でもありませんし、責めたところで生徒さんが生き返る訳でもありません。再発防止をするために何が必要かを考えることです。

教師が嘘をついているか嘘をついていないかによって本質が全く異なります。自殺を病死と発表するという組織絡みの嘘が判明しているので、教師が自分自身を守るために嘘をついているかもしれないと考えるのは当然の流れです。生徒さんが亡くなられているので、本当のことは教師にしかわかりません。教師の嘘が無いものとして考えてみます。

記録には万引きの記載があり、教師は万引きが事実だと思い込んでいたのでは無いかと思います。進路指導を廊下で行ったという事実からも、事実の確認を行うだけのつもりだったのではないでしょうか?教師が万引きが事実だと思い込んでいれば、心当たりが無いと生徒さんが言っても言い訳をしているとして聞く耳を持たなかったことが考えられます。生徒さんは真面目で優秀だったと報道されています。そもそも生徒さんに全く心当たりが無ければ返事に困ったことでしょう。記録にあると言われ、やっていないことの証明が出来ず途方に暮れてしまったのではないでしょうか?報道では万引きが間違いだと知った上で考えています。だから何で確認しなかった?と思ってしまいます。しかし当事者達は間違いがあることを知らなかったのです。
先生はともかく、生徒さんはどうしたら良いかわからなくなったのではないでしょうか?そして家庭で人の物を盗ることは絶対にしてはいけないと教えられて育っていれば、先生には信じてもらえなかったから親御さんにも信じてもらえなかったらどうしようと考え込んでしまって親御さんにも言い出せなかったのかもしれません。

たとえ話に置き換えてみます。
何か行動をしようとしたら前科があるから無理ですよと言われたとします。あくまでも例え話なので現実に前科があると出来ないことが思い浮かびませんが、そのように他人から指摘されたと考えてみてください。前科が無いことを証明するのは非常に困難です。少なくともネットには書いてあるから仕方ないと言われたらどのようにすれば良いのでしょうか?。もし同姓同名だと言ったとしても信じてもらえなかったら途方に暮れるのではないでしょうか?もしくは誤認逮捕がネットで記事になり、後日間違いだったと分かったとしてもその記事だけが残っていたとしたらどうでしょうか?記事が削除されていなければネット上では犯罪者のままではないでしょうか?
無実にも関わらずネットに情報があることを指摘され、就職など行動が制限されてしまうことを想像してみてください。
同姓同名であれば、年齢や住所など自分とは異なることから無実の証明は出来るかもしれませんが、誤認逮捕だったとしたら無実証明書など発行してくれる訳ではないのでネットの記事が消えなければ非常につらい立場になることが考えられます。

やってしまったことの証明は比較的簡単ですが、やっていない証明は非常に困難なのではないでしょうか?それを教師から求められ、記録があるからと聞く耳を持ってもらえなければ中学3年生がどうして良いかわからなくなっても仕方がなかったと思います。

現時点で万引きが間違っていることがわかって見ていますが、当時は間違っていることを教師自身も疑っていない状況を想像してみてください。

あくまでも想像ですが、ありえるやりとりを想定しみました。
教師は万引きをしたと思い込んでいて、万引きしたのに推薦なんて受けられる訳がないと思っています。ずうずうしいと思っています。あくまでも想像ですが、記録にあるのだからわざわざ確認する必要はないだろうと考え、面倒くさいとも思っているかもしれません。
生徒に確認するために聞くのですが、廊下で推薦出来ないことを伝えます。
当然生徒さんは何故ですか?と質問があります。
当然わかっていると思っていますから、『3年生の時じゃないよ。1年生の時に問題行動をしたでしょう?』と言う具合に具体的に『万引き』という言葉は使わなかった可能性が考えられます。教師は記録にあるので間違いないと思っていますので、わざわざ『万引き』という言葉を使わなかった可能性が考えられます。『問題行動』と言い換えたために、ガラスを割ってしまったとか思い当たったところがあったのかもしれません。それで曖昧な返事になったのではないでしょうか?

最終的には親に言うという話になったので、途中ではっきりと『万引き』という言葉が使われたと思いますが、最初に曖昧な返事をしている時点で嘘をついていると思い込んだ可能性が考えられます。後から『万引きなんてしていません』と一生懸命訴えたとしても、一度認めたと思い込んでいるため聞く耳を持たなかったのではないでしょうか?

以上教師の話が全て本当だったと仮定して心理を考えてみました。
教師の話に嘘があれば、全ての前提が崩れます。
自殺から発表までの3ヶ月かけて作った嘘のストーリーではないことを祈るばかりです。

死んでしまった命は元に戻りません。
二度と戻らない命を無駄にしないために唯一出来ることは再発防止です。
そのためには嘘偽りのない真実から解決策を探すことです。
生徒さんが亡くなってしまった後も嘘で辱めることがないことを祈っています。

前回も書いていますが、公務員を見張る仕組みを作るべきだと思います。
まずは子供達の命を守るために、教師を見張る仕組みから作ってはいかがでしょうか?

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。