世界の糖尿病人口が4億2200万人に思う

ヤフーニュースによると、世界の糖尿病人口が4億2200万人になったそうです。

世界保健機構(WHO)は、2014年に世界の糖尿病人口(成人の糖尿病有病者)が4億2200万人と、調査を開始した1980年の1億800万人から約4倍に膨れ上がり、他の疾患に比べ劇的に増加しているとする調査結果を発表した。このまま有効な対策を実施しなかった場合、2025年には7億人を突破すると警告している

ヤフーニュースより引用

特に2型糖尿病が増えているそうです。また先進国だけでなく途上国でも増えているそうです。

糖質依存の考え方を知っている人からすれば、依存症の人が多いと解釈するだけです。途上国でも糖質依存の人達はいるんだなと理解するだけのことです。

2型糖尿病の患者数が増加傾向にあるため対策が必要だとして、対策の仕方に困っているようです。2型糖尿病の発症メカニズムからすれば、対策は簡単なはずです。何も困る必要はありません。困っているのは2型糖尿病のメカニズムを理解出来ていないことを意味します。

2型糖尿病を改善するためには、まずは糖質回避により糖質依存から抜け出すことです。それだけでかなりの人達が改善するはずです。目安はお腹が空かなくなることです。何故なら強い空腹感は糖質依存の禁断症状だからです。禁断症状でないならば、何か食べるまでお腹は空きっぱなしのはずです。実際にはピークをこえる感覚があります。これこそ禁断症状の証拠です。

2型糖尿病の発症メカニズムは、頻回の糖質摂取により上昇した血糖値がインスリンで下げ切ることができなくなることです。紛らわしいのは、糖質を大量に食べていても必ず2型糖尿病を発症するとは限らないことです。食べる量によって発症するか発症しないかが違うのであれば非常にわかりやすい疾患でした。食べても大丈夫な量・許容量が人によって異なるのです。そして少なくとも2型糖尿病を発症している人は許容量をこえて糖質を食べ過ぎた結果なので、因果関係が成り立ちます。

何も恐れることはありません。2型糖尿病を発症してしまえば糖質を減らせば良いのです。既に糖尿病薬で治療中の方や腎疾患や肝疾患などで食事制限の必要がある方は糖質回避には主治医の先生との相談が必要ですが、理屈の上ではインスリンの働きが残っていれば糖質を控えるだけで血糖値は正常化するはずです。何故なら糖質・脂質・タンパク質で直接血糖値を上げるのは糖質だけだからです。食べ物から糖が供給されなければ身体はわざわざ糖を作り出しはしないからです。インスリンの働きが残っていれば、インスリンの働きにより少しずつ血液中の糖は消費され、糖が供給されないので血糖値はさがります。(参考:2型糖尿病が治癒?完全糖質回避の結果)

記事の話に戻すと、4億2200万人もの人が2型糖尿病の原因をまだ知らないようです。2型糖尿病の原因は、私が提唱した訳ではなく江部先生が提唱されている考え方です。

2型糖尿病に関しては議論の余地がないので、早く広まることを願っています。いつ世界保健機関(WHO)が糖質の害を認めるのか私は個人的に興味があります。そしてWHOが糖質の害を認めた時の世界の受ける衝撃にも大変興味があります。

それにしても糖質を控えるだけで良くなる可能性がある4億2200万人もの人達の健康を、世の中の医者はどのように捉えているのかにも興味があります。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。