参議院議員選挙が終わりました。結果が出揃いました。その解釈は他の人に任せます。前回組織票と選挙権に関して思ったことを書きましたが、今回私の書くのは選挙公約についてです。
公約を掲げて選挙をしていますが、選挙公約とは努力目標でしかないのが現実です。守らなくてもお咎めが無いからです。公約を守らないと選挙に受からないから、いい加減な候補は淘汰されるから良いのだと主張する人がいますが、選択肢があれば落とすことが出来るもののみんなが公約を守らないと机上の空論でしかありません。
何故選挙公約が努力目標でしかないのか一言でいえば、目に見えるペナルティーがないからです。人はペナルティーがなければズルをしてしまう生き物です。公約を守らなくても対立候補よりマシなら受かることが出来るのです。余りにも公約と現実がかけ離れてしまえば落選してしまうので、掲げる公約はさじ加減といった具合のようです。だから選挙公約は努力目標としているのです。
一つの改善策は、選挙公約が守れなければ選挙違反を犯した人のように被選挙権を一定期間失う仕組みにしてしまうことです。そうなると夢みたいなことや理想だけで実現出来ないことを言わなくなるので、国民が判断しやすくなります。他に適切な何らかのペナルティーがあれば、何でも構いません。現状の言ったもん勝ちの状況から、何らかのリスクを背負って公約する仕組みを作ることです。
残念ながら現在実現しないのは、みんな自分達に不利になる法律など作る訳がないからです。私利私欲のない政治家が多数出てこなければ実現出来ないのかも知れません。