一部の人達の間で糖質制限(私は糖質回避という考え方を提唱しています)の危険性が叫ばれています。大半は糖質依存の人達が糖質を食べたいための言いがかりです。唯一気をつける必要があるのは痩せることを依存してしまう痩身依存とでも言うべき状態です。
糖質を食べる『意味』
糖質は食べても血糖値が上昇するだけです。食べ過ぎた結果脂肪として身体に蓄えるので太ります。糖質を食べないことで血糖値が上がらないから食べる必要があると指摘する人がいますが間違いです。糖質を食べて血糖値を上げなくても、消費により血糖値が下がるとタンパク質を消化吸収したアミノ酸からブドウ糖を作り出すことが出来るので血糖値は一定レベルを維持します(参考文献:炭水化物が人類を滅ぼす)。つまり栄養摂取という意味では無理に糖質を食べる必要はありません。
では何故これ程までに人類は糖質を食べるのでしょうか?。穀物の特性に由来します。簡単に増やすことのできる増殖性、長期間保存することのできる保存性です。このこれらのおかげで他の国に運ぶことが出来るようになりました。そして非常に美味しいことです。この美味しさに溺れ人類の多くが知らない間に糖質依存に陥ったのです。だからこれ程までに広まっているのです。
糖質制限の危険性を指摘するのは糖質を食べたい人達と糖質を食べて欲しい人達の言い訳だと思っていました。先日NHKを見ていると確かに危険な一面があることがわかりました。では糖質制限の何が危険なのでしょうか?
痩身依存とは?
そもそも太る原因は糖質依存による糖質の食べ過ぎです。その原因である糖質を制限することで痩せるのは、水が高い所から低い所へ流れることと同じように当たり前のことです。取り立てて騒ぐようなことではありません。糖質依存による糖質の過剰摂取(一度食べ始めるとやめられない。お腹いっぱいでも糖質なら別腹で食べてしまう)が原因で太っただけですから、糖質を避けるだけで過剰摂取がなくなるので自然に痩せることが出来ます。ちなみに糖質を食べながらダイエットをするのは原因を取り除くことなく、痩せようとするので上手くいきません。場合によってはリバウンドでかえって太ってしまいます。これはアクセルを自分で踏みながらブレーキも踏んで止まらず困っているようなものです。
タイトルの痩身依存、痩せることに依存してしまうのは、今まで苦労していたダイエットが面白いように簡単に行えるからだと思います。痩せること自体に楽しみや快楽を感じてしまい、痩せることに溺れ依存してしまうのです。依存とは身体に害があるとわかってもやめられないことを言います。常識的には身体に害があるとわかれば、止めれば良いだけだと考えてしまいます。自分の意思で行っているのだから簡単にやめることが出来ると思っていることに落とし穴があるのです。自分の意思で痩せるのだから、身体に害がある時点で痩せるのをやめれば良いだけなのですが痩身依存に陥ると自分ではコントロール出来なくなります。つまり糖質制限によって生じた身体の害であれば、糖質を再び食べ始めるだけですが、糖質を食べることが怖くなってしまうのです。痩身依存の前に太ったことが糖質依存の結果だと知らない人が多いため、糖質を再び食べ始めるとまた太ってしまうのが怖いのです。少しでも食べると太る錯覚に陥るため怖くて糖質を食べることが出来ません。
糖質依存に陥ることが無ければ糖質を食べても太ることは理論上は無いのですが、このことを知らないと一口も糖質を食べられなくなるのです。痩身依存は糖質恐怖症と言い換えることも出来るのかもしれません。糖質の本当の姿(糖質依存が問題であって糖質は毒ではないこと)を教えてあげるだけで簡単に解決する話です。