核実験とミサイル発射の本当の怖さ

某国が核実験を行い、その後もミサイルの発射実験を繰り返しています。

ミサイルの飛行距離が延び、直接核攻撃が可能になることを多くの人が恐れています。しかしそれよりももっと怖い現実が隠れています。そのことを書いてみます。

一言でいえばミサイルを宇宙空間で爆発させることが一番怖いのです。
地上を直接攻撃せず、宇宙空間で核爆発をさせることが一番ダメージが大きくなります。宇宙空間ですから空気がないため爆風はおこりません。地上まで距離が離れているため熱も直接伝わりません。
では何が問題かといえば、全ての電気製品が使用不能になるのです。
しかも非常に広範囲にわたって生じます。爆発する場所によって、日本全土はもちろん、1個の核爆発でアメリカ全土の電気製品が全て使用不能に陥る可能性があります。発電所が機能しなくなるためコンセントに差し込む電気はすべて使えなくなることはもちろん、電池で動く電気製品もすべて動かなくなります。かろうじて電球などICやLSIなどの基盤を使わない単純な電気製品だけが使える程度のようです。
つまり非常に広い範囲がいきなり江戸時代の生活に一瞬で引き戻されてしまうのです。

核爆弾が地上付近で爆発すると爆発した周辺は壊滅的な被害を被りはしますが、せいぜい半径数十キロの範囲です。すぐに反撃することができるでしょう。お互いが反撃を恐れて核爆弾を使用しないのはこのような論理です。放射能の問題があるとは思いますが、他の地域は被害がないため支援の手を差し伸べることができます。
しかし宇宙空間で爆発すれば、非常に広範囲の電気製品が全て使用不能になるため反撃そのものができなくなるのです。宇宙空間での核爆発が成功すれば、その国からの反撃を恐れず攻撃することができるのです。
そして宇宙空間での爆発は離れているため放射能の問題はないと言われていますが、電気製品が全て使用できないので復旧には短くても数年、場合によっては数十年を要することになります。

何発もの核爆弾を各地の上空に同時に爆発させると、どこからも反撃されないことになるようでです。日本語訳はありませんが、そのような内容の小説があるそうです。

通常の地上攻撃による核戦争であれば、反撃を考えると核爆弾の総数が強さを表します。宇宙空間での核爆発の使用は、後先を考えなければやったもの勝ちです。成功すればその国から反撃できないからです。このことが一番恐ろしいのです。
某国が崩壊することを恐れ、世界の混乱を招くためにどこかの上空で核爆弾を爆発させてしまう可能性があるのです。
核戦争ではなく、宇宙空間での核爆発を恐れているのです。
某国がその選択肢を持っていること自体を各国が恐れているため、このままミサイル発射を続けていれば何らかの武力衝突が起こる可能性があります。

想像してみてください。
すべての電気製品が突然使えなくなる生活を。
その瞬間、車はハンドル・ブレーキが効かず制御不能になり壁に衝突して止まるでしょう。飛んでいる飛行機はすべて操縦不能に陥り墜落します。
車が動かないので食料を移動させる手段がありません。
そんなカギを某国が持っているとしたら・・・。

世界が平和でありますように。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。