漢方薬を使う医者は宗教家に似ている

私は基本的に漢方薬は使いません。何故なら効果が一定しないからです。漢方薬を製造している製薬会社の人と話をしても、有効率という効果の因果関係を示してはくれません。私が使う漢方薬は、飲んだ人の約半分の方に効果が期待できるという数少ない有効率らしきものがわかっている漢方薬を使うのみです。

効く確率すらわからない薬を信じて使うのは宗教に似ていると私は考えます。何故なら裏付けのある信用できる薬ではなく、裏づけなくただ信頼して飲む薬という意味だからです。信用ではなく信頼で成り立つのは科学ではなく宗教です。だから漢方薬を使う医者は、宗教家に近いと私は考えます。不確かな物事を信じることが出来るという点で宗教に近いと思うのです。確かなものと不確かな物事との違いは再現性です。

漢方薬の製薬会社がやる気さえあれば、有効率を出すことは比較的容易だと思います。何故なら他の製薬会社は有効率を提出してはじめて認可がおりるからです。漢方薬だけ有効率が出せないということはないでしょう。私はその有効率が10%でも20%でも良いと思います。現在の西洋医学は対症療法に過ぎず、治療法がない病気に対して10%でも20%でも効果があるのであれば存在意義はあると思います。他の治療の有効率が0%なのであれば、10%や20%は大したものだと思うからです。
にも関わらず製薬会社が有効率を出そうとしないのは、有効率が低いと保険診療から外されてしまうからだと私は考えます。

どの程度効くとも言えず、漢方薬を処方出来る医者は、自分は宗教を信じているからその宗教を広める宗教家と変わりありません。

信じる者は救われると私は考えているので、漢方薬を飲んでおられる方を否定するつもりはありません。効果がある方は飲まれれば良いと思います。少なくとも漢方薬を飲んで害がないのであればやめなくても良いと思います。
しかし21世紀にもなって作用機序はおろか、有効率すら出せない(出さない)薬を使う医者は、科学者ではないように思います。

ましてや漢方薬など使わなくても、食事の仕方を提案するだけで多くの病気を治せることが分かった今となっては、漢方薬を処方する医者と私は会話が成り立たないでしょう。

ちなみに私は有効率を出さない時点で漢方薬は保険適応から外すべきだと考えています。漢方薬を飲むこと自体が一種の宗教と同じなのですから、保険を使う必要はないと考えています。全額自費で効果を信頼して薬を飲むと良いと思います。ましてや副作用の心配が少ないのであれば、医者がわざわざ処方しなくても良いと考えます。

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呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。