子宮頚がん検診で再検査と言われたら

子宮頚がん検診で再検査と言われた場合に読んでおいて頂きたい内容を書いていきます。以前子宮頚がん検診でクラス3と言われたらに書いた内容ですが、分類の仕方が変わったため改めて書いてみます。子宮頚がんの多くがパピローマウイルスの感染により段階的に発症することがわかってきたため、ベセスダシステムという分類が変わったそうです。

ベセスダシステムとはウイルス感染に伴う細胞異形成を程度に応じて分類したものです。

私は産婦人科医ではないので詳しくはありませんが、検診の結果を患者さんの立場で分類すると、問題なし、再検査が必要、治療が必要となるはずです。通常問題なしは1年後、再検査は状態によってすぐに行う場合と3カ月あるいは6ヶ月後に行うことになると思います。再検査は細胞の異形成が認められる状態です。わかりやすい言い方をすれば癌になりかけている細胞があるということです。治療が必要とは進行度は別にして癌の可能性が高いことを表しています。

子宮頚がん検診で再検査と言われたら

今回対象にしているのは再検査と言われた場合の話です。再検査は細胞に異形成が認められる状態です。自然に消えることもありますといわれるようですが、狙って消す方法を見つけました。見つけたたきっかけはイボ(尋常性疣贅)が食べ方で治ることです。イボはパピローマウイルスによる慢性感染症です。ウイルスのタイプは異なりますが、同じパピローマウイルスにより発症する子宮頚がんが治せるのではやいかと仮説を立て、患者さんに食べ方を試してもらったところ2人狙って消すことが出来ました。

お一人は以後1度も異形成が出ていません。お一人は食べ方を変えることで狙って消すことが出来ましたが、食べ方を元に戻すことで再度異形成が認められ、再度食べ方を変えると異形成を消すことが出来ました。除去試験で消え、負荷試験で再発、再度除去試験で消えたので間違いないと言えると思います。少なくともお一人の方は発症要因として間違いないと思います。

異形成を消す食べ方

子宮頚がんの異形成を消すことが出来たのは食べ方です。現時点では糖質を控えるようにすると消すことが出来ました。現時点ではというのは、もしかしたら糖質を食べても血糖値の上がりにくい食べ方をすれば消すことが出来る可能性があるからです。また現時点では子宮頚がんの異形成を消すことが出来ましたが、もしかしたら子宮頚がんになってしまっても消すことが出来るのではないかと考えています。根拠は癌を発症する仕組みにおいて、異形成や癌は特定の免疫不全により発症するからです(参考:人間がガン(癌、悪性腫瘍の発生のメカニズム)。その免疫不全を解除出来るので少なくとも異形成が消えるようです。まだ癌に関しては実績はありませんので、あくまでも標準治療を行った上での再発予防策の1つと考えて頂けると幸いです。

異形成を狙って消すことが出来たお二人の食べ方は、お一人(Aさんとします)は2週間主食を食べない食べ方をして消えました。お一人(Bさんとします)は1カ月主食を食べない食べ方で消えました。

Aさんの場合

その後Aさんは日頃から主食は1日1・2食で、検査の前5日間〜7日間は主食を食べない食べ方にされて異形成なしが続いています。実はAさんは数年前にも異形成を指摘されましたが、その時は妊娠中で悪阻(つわり)が酷くチョコレートばかり食べていたそうです。その後出産してから通常の食事が出来るようになって再検査した時には異形成が消えていました。今回の異形成は出産後授乳中のため主食をたくさん食べていたことで発症したようです。

もしかしたらAさんの場合は普通の主食の食べ方であれば発症しないのかもしれませんが、検診の度に怯えるのが怖いためダイエットも兼ねて検診前は主食を避ける食べ方を続けられるそうです。

Bさんの場合

Bさんは日頃主食を食べない食生活をされていましたが、痩せていることが嫌になりわざわざ主食をたくさん食べるようにされたそうです。数ヶ月続けた結果として子宮頚がんの異形成を確か二回指摘されたそうです。わざわざ太るために食べておられたくらいですから、糖質をやめると消える可能性があることをお伝えしたところすぐに主食をやめられました。1ヶ月後の検診まで主食無しを続けられた結果陰性(異形成が認められない)となりました。その後一日一食主食を食べる生活をされて検診を受けられましたが、陰性でした。何度か陰性が続きましたが、ふと思い立たれて再び三食主食を食べる食事に戻されたところ検診で異形成を指摘されたそうです。三食の主食は控え、一食だけ主食を食べる生活にされたところ次の検診では陰性でした。

Bさんは一日一食の主食からいきなり三食の主食は失敗だったので、次は二食は主食を食べる食べ方を確かめてみようかなと言われていました。

現時点での食べ方の提案

更に情報が集まれば、別の食べ方を提案出来るようになるかも知れません。現時点では再検査を言われた場合、少なくとも検診2週間前から主食としての糖質を食べないことをお勧めします。毎日三食主食を食べることは癌化の危険を伴うため、出来れば再検査と言われた日から主食を食べるのは一日二食できれば一食にして、オカズだけ食べるようにされることをお勧めします。検診前二週間は主食を食べないようにすると異形成が消える可能性が高いと、AさんとBさんの実績から私は考えています。

一日一食か二食主食を食べる場合、糖質だけ食べることはやめておく方が良いと思います。その根拠は血糖値を上げないためです(参考:血糖値が上がりにくい食べ方 2017年版)。糖質が免疫に関わっていることは間違いない事実のようですが、糖質そのものが悪化因子(その場合糖質は食べない方が良い)か、血糖値が上がることが悪化因子(この場合血糖値を上げなければ糖質を食べても良い)かはまだわかりません。異形成発症の原因が糖質そのものか高血糖かはまだわかりませんが、少なくとも血糖値が上がる食べ方は異形成以外にも様々な病気を引き起こすため避けておく方が無難だと思います。これから糖質そのものか高血糖が原因か、どちらが正しいか状況証拠を集めたいとは考えていますが、私自身は現時点では糖質そのものよりも高血糖が原因ではないかと疑っています。そのため最終的には主食はやめなくて良いものの血糖値を上げない工夫も取り入れる方が、そもそもウイルス感染しても異形成を発症しにくいと私は考えています(参考:食後血糖値についての画期的な発見)。

食べ方を変えるだけ

癌になることをただ怯えるより、ダメ元で試してみるべき方法だと私は考えています。一般的な子宮頚がんの予防はワクチンですが、21世紀の新しい予防法は食べ方だと思います。

子宮頚がんのワクチンが副作用で問題になっていますが、ワクチンを打たなくても食べ方で解決出来るようになると考えています。何故ならそもそもワクチンは3つあるいは4つの癌化する可能性の高いウイルス株の感染を予防をするだけで、他の数十種類のウイルスの感染は予防出来ないからです。食べ方による異形成の消し方には全てのウイルスによる異形成に対応出来る可能性があるからです。ただし糖質を控えるだけで、全てのウイルスによる異形成を消すことが出来るか、糖質だけでなく他の因子が絡むかはまだ未知数です。しかし同じパピローマウイルスである皮膚に出来るイボ(尋常性疣贅)を治すための既に発見した知見が役立つと思うので、近い将来全ての異形成をコントロール出来るようになると私は考えています。

糖質を控えるだけでは異形成が消えない方がおられれば、改めて他の因子を探すことになると思います。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。