食後血糖値に影響を与える要因

食後血糖値に影響を与える要因として糖質があることは間違いありません。何故なら糖質だけが血糖値を直接押し上げる食べ物だからです。
しかし血糖値は糖質の量だけによって決まる訳ではないことがわかってきました。

血糖値とは血中ブドウ糖濃度であり、糖質の消化、吸収、インスリンによる降下の総和を反映したものとなります。そもそも消化されなければ吸収出来ませんから消化が緩やかであれば血糖値の上昇も緩やかになるでしょうし、吸収が緩やかであれば血糖値の上昇も緩やかになるはずです。またインスリンの分泌・作用がしっかりと働けば血糖値の上昇は抑えられます。

糖質の消化の邪魔あるいは糖質の吸収の邪魔をしてくれるのがタンパク質と脂質と食物繊維です。糖質だけであれば速やかに消化・吸収されるものがタンパク質や脂質や食物繊維があればその分糖質の消化・吸収が遅くなってしまいます。結果として血糖値の上昇が緩やかになります。糖質が緩やかに吸収されることでインスリンが効果を発揮しやすくなることも血糖値の上がりにくい効果をもたらさるはずです。

食後血糖値に影響を与える要因

上記内容はこれまでも書いていましたが、食後血糖値に影響を与える別の要因を考えてみます。糖質と糖質以外の食べ物の食べ方で混ざるように食べなければ、食後血糖値が上がってしまうことがわかりました(参考:おにぎりと唐揚げの食べ方による食後血糖値の違い)。

ということは糖質と糖質以外の物を食べた際、食べ物が出来るだけ均一に混ざった方が良さそうです。そこで混ざるための要因を考えてみると糖質と糖質以外の食材を口の中でよく噛んで食べる必要がある可能性が考えられます。私の行った実験では適当に噛んで飲み込んでしまいました。

例えば、せっかく具材たっぷりの焼きうどんを食べたとしても、大して口の中で噛まずに飲み込んでしまうと、胃の中でも混ざりません。うどん部分だけが速やかに消化・吸収されることで血糖値スパイクが発生する可能性が考えられます。機会があれば、同じ食べ物でもよく噛んで食べた場合とほとんど噛まずに食べた場合で血糖値が変わるか調べてみたいと思います。

あるいはよく噛まなくても混ざるように料理の際に、あらかじめ糖質以外な食材を細かくする方が良いのかもしれません。その点少なくとも私の場合は食後血糖値が上がらないセブンイレブンのたまごサンドは、たまご部分があらかじめ細かくマヨネーズと混ざっているため血糖値が上がりにくい可能性が示唆されます(参考:たまごサンドの食後血糖値 3回目)。

私は食後血糖値には糖質割合が関係すると考えていますが、あくまでも均一に混ざった場合の糖質割合が関係するはずです。混ざらない状態で消化されれば、糖質部分だけ消化・吸収されることで血糖値スパイクを引き起こしてしまうでしょう。今後も血糖値を押し上げる要因をリブレを使って検証していきたいと思います。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。