糖尿病の方への食事指導 続報

糖尿病を専門にみているわけではありませんが、他の病気で受診され偶然糖尿病を合併している方に食べ方の提案(参考:私が糖尿病の方への食事指導)をしています。

血糖値の上がりにくい食べ方を提案するのですから当たり前といえば当たり前ですが、実践してくださった方が本当血糖値が下がったと喜んでいただきます。

インスリンを打たれている方でお一人は低血糖になって震えが出たと言われたので、もしかして伝え方が悪く糖質をやめてしまわれたのかと少し驚きました。お話を詳しく聞いてみると、血糖値が100mg/dl程度まで下がったとのことでした。いつも血糖値が200mg/dl以上で100mg/dl程度まで下がることがなかったため、100mg/dlでも冷や汗が出たのだろうと言われていました。100mg/dlまで下がったことが無かったので大変驚かれていました。食べ方が菓子パンだけ食べておられたそうです。それを野菜と一緒に食べるようにされただけで、極端に血糖値が下がったため大変喜んでおられました。これまでなかなか下がらなかった血糖値が、野菜と一緒に食べるだけで本当に血糖値が下がったと驚いておられました。

他の方で多いのが、お菓子や果物を食前食後に食べておられる食べ方です。糖質は30分以内に食べると足し算になるため、60分以上間をあけて食べる方が良いことをご存知ないようです(参考:おにぎり1個を分けて食べた食後血糖値)。参考リンクの実験ではおにぎりを分けて食べていますが、先に食べた半分を食事、後の半分を果物やお菓子と考えて頂けるとわかりやすいと思います。食後30分以内だと食事と果物・お菓子が足し算になり、食後60分以上間をあけると足し算にはならないということです。

実践して頂いた方の血糖値は下がる傾向にあります。

HbA1cの数値が下がらず悩んでおられる方で、炭水化物だけ食べておられたり、食事の前後に果物やお菓子を食べる食べ方をされているのであれば一度試してみてください。診断的食事療法の勧めです。この食べ方で血糖値が下がれば、元々の食べ方の問題で血糖値が下がらなかったことがわかります。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。