お客様目線・企業目線の簡単な見分け方

お客様目線という言葉があります。わざわざ宣言するところに問題があるように思いますが、そのお客様目線以前の企業目線もあるようです。

お客様目線と企業目線の簡単な見分け方を考えてみました。企業の値段表示の税込表示と税抜き表示です。

お客様目線

お客様目線であれば間違いなく税込表示です。何故なら支払いは税金も含めた金額だからです。お客様の税抜き価格から税込価格を計算する手間を省いてあるので親切です。

お客様目線からすれば税抜き価格を表示する意味はありません。何故なら支払い金額ではない仮の金額でしかないからです。(暗算できる方にはどちらも大した差はないと思いますが)

購入の検討も支払い金額をわざわざ計算して考える必要があるため、お客様の手間をかける分不親切です。

支払う額で購入を検討するのであって税抜きでの表示はまやかしでしかありません。

企業目線

企業としては少しでも多く買って欲しいため、少しでも安い印象を与えたいという目的があります。ですから税抜き価格を表示します。

税抜き価格を表示する目的は少しでも安い印象を与えるという企業目線です。金額を見て欲しいと思ってよく見ると税抜き価格という失望感を与えることはお客様目線では大問題ですが、企業目線では気にしません。違法ではないからです。

そして税込価格と錯覚を起こして衝動買いの心理を突くことを目的としているように思います。恐らく錯覚を起こして衝動買いの心理で購入しても、自己責任という企業目線なのだと思います。

利益は企業の為ならず

利益は企業の為ならずのお客様目線の企業なら、間違いなく税込価格を表示するはずです。錯覚を利用した衝動買いの心理で買ってもらっても、お客様は最終的に不満に思うことに繋がります。理想的な企業は当然お客様目線ですから、全て税込価格を表示するはずです。

税込表示か税抜き表示かで目線の先が判明

税込表示ならお客様目線、税抜き表示なら企業目線かもしれません。

どちらも表示があるとしたも、大きな字で表示してあるのがどちらかでもお客様寄りか企業寄りかがわかるかもしれません。

そんな目で税込表示と税抜き表示を見てみると面白いかもしれません。

仕事が遅いと言われた場合の対処法

周囲の人たちから仕事が遅いと言われてしまう人もいると思います。
一人・二人から言われただけであれば、その人たちの主観的な好き嫌いも含まれた上での発言かもしれませんが、何人かから言われてしまうと対策を考えるほうが良いと思います。

仕事が遅い原因はいくつか考えられます。キーワードは手順、迷い、目的です。

仕事の手順がわかっていない

仕事の手順とは仕事の順番や内容ややり方のことです。手順を一つ一つ思い出しながら作業や仕事を行っているとどうしても、思い出す分余計な時間がかかってしまいます。手順書やマニュアルを作成し、チェックリストのように使用することで思い出す時間が短縮できるので早く仕事をすることが出来るようになります。手順がわかっても仕事が早く出来ない場合、何らかの迷いがあるのかも知れません。

仕事に迷いがある。

仕事に迷いとは仕事の手順が曖昧で悩みながら仕事を行っている。あるいは手順を思い出す、あるいは手順を考えながら仕事を行っているとどうしても時間がかかってしまいます。同じ決まった手順でも、どこに注意して手順を行うべきかわからず、迷いながら作業することに繋がります。
仕事を早くするには迷いを少しでも減らすことが一番です。
実は手順書・マニュアルを作る目的は、この迷いをなくすことが目的の一つです。迷いを減らすために、事細かな状況を場合分けして記載することもあるようです。マニュアルの場合分けが多過ぎると本来は迷いを無くす目的だったはずのマニュアルが、余計迷う原因になってしまうと本末転倒です。
迷いを失くす一番の手法は、仕事・作業の目的を知ることです。
目的が理解されていれば、やるべきことも想像しやすくなります。

仕事の目的を知る

仕事の目的を知ること、相手に伝えることが仕事が早くなるコツだと思います。

各種マニュアルにおいて事細かな状況全てを記載するよりも、目的を記載しておくとマニュアルに無い状況にも対応できるようになります。事細かな個別の対応事案は別冊Q&Aとでもして、情報の整理をすると良いと思います。

人が行動するためには、何らかの目的をもって行動します。必ず目的があるはずです。その目的を知ることで迷いを極力減らし、仕事が早くできるようになると思います。

 

営業マン・物を売る人の役割

私の考える営業マン・物を売る人の役割は、お客さんの代わりに相手の欲しいものを探してくれることです。決して自社商品を売ることではありません。つまりお客さんのために営業マン・物を売る人が存在するのです。お客さん自身が欲しいものを正確に選ぶことが出来れば、営業マン・物を売る人は必要がありません。インターネットでの購入が最適です。

欲しい物のカテゴリーはわかるけど、具体的な商品を選ぶことが出来ない人には営業マン・物を売る人というのは神様にも思える助かる存在です。自分で何を基準に物を買えば良いのかわからない人達です。そういう客層にはまだまだ営業マンはなくてはならない存在ですが、その人件費の分割高になってしまいます。

自分で商品を選ぶことが出来る人から、購入先をインターネットに移しているのです。紹介サイトもブログなど簡単に見つかる物が多数あるため、営業マンの情報よりも有意義なことも多くあります。

これから先も営業マンとして生きていかれるなら、出来るだけ早くインターネットと営業マンの販売の違いを見極め、如何にお客さんのためになることが出来るかを極めるべきだと思います。
生き残ることが出来る可能性があるとすれば、お客さんのためになること。この一点に尽きます。
利益は企業のためならず
営業マンは企業の利益のために存在するのではなく、お客様の役に立つために存在すると考えるのです。

全てはお客さんのために
という理念にすると全てがうまく回ります。
利益とお客さんのより安くという要望が相反すると考える経営者もいますが、利益が目的になっているからです。
適切な利益を目指すべきが、闇雲に利益を目指すからお客さんと企業の関係が歪んでしまうのです。
利益を否定するのではなく、不当な利益を否定し、適切な利益を目指すのです。
適切な利益とは企業や社員のモチベーションを維持するもの、そして企業の存続するための運営費として捉えるのです。

そんな夢みたいなことを実現している企業が少なくとも世界には2つあります。
日本の企業ではないことが非常に残念ですが、これからは利益は企業のためならずを実践する日本の企業が乱立することを心から願っています。

営業マンもお客さんのためになるにはどうすれば良いか?
絶えずこの視点で考えれば、必ず成功します。
本当にお客さんの視点・立場に立つことができれば、営業マンの都合は実は全くお客さんに関係がないことに気づくことができます。
まずはそこから考え方を変えてみることです。

ギリシャ問題の本質

ギリシャがヨーロッパから世界を揺るがしています。

民主主義の原則に則り、国民の意向に沿って政治を行うのは良いことです。良いことですが、国内だけで問題が解決するなら国民の機嫌をとるだけで終わっては大変です。

債権者の意向を無視し自由奔放に振る舞っているのが問題の本質です。

国民負担を軽くするか重くするかで、国民が選べば軽くすることを選びます。国民は軽くすることが何を『意味』するのか理解しないまま首相を選んでしまったのです。

そして首相は選挙で勝ったことの『意味』を勘違いしたようです。選挙に勝ったから、債権者のことは考えず、国民の負担を軽くする方針が正解だと誤解しているのです。かつて日本で徳政令発令が頻発し経済が混乱したことからも、借りたものを返さないことが許されると非常に混乱します。

そして国民は今までの生活を確保したまま、軽くすることを望んでいます。そんな魔法のような方法はありません。

子供の論理

物事は全て何らかの対価の上に成り立ちます(トレードオフの関係)。負担を軽くするなら何かを我慢しなくてはなりません。そのことを差し置いて要求だけするのは子供と同じです。

お手伝いは嫌だけどおもちゃは買ってという子供の要求と何ら変わりません。子供は要求には対価が必要だというを常識をまだ知らないのですから仕方がありません。子供の場合は教えてあげればいいのです。

何かを欲しいなら何かを我慢するか、何かをして欲しいなら変わりに何かをするのかを身をもって知る必要があるのです。

国の場合は…。1人のカリスマ指導者が現れるのを待つか、大問題と引き換えに、要求には対価が必要だと実感するかでしょう。

ギリシャの場合

ギリシャの場合周辺国や債権者たちは何度も改善策を提案していました。そしてこのままいくと経済的に破綻してしまうことも説明していました。

ギリシャはヨーロッパ諸国がユーロ圏の離脱を認めないと思い込んでいたのです。つまり最悪の事態はありえないと高を括っていたのです。

もしくは治ると思い込んで病院を訪れる患者さんに、どれだけ治らない病気だと説明しても、治らないことの意味が理解できない心理と似ているのかもしれません。

そして子供と同じで、どんなことがあっても見捨てられるわけがないと甘えているのです。見捨てたらヨーロッパも困るから、ユーロ離脱は選択肢にないと勝手に思い込んでいたようです。

期限の2015/6/30までに国民投票を提案されたのに、期限後に国民投票を行うのは物事を論理的に考える人間にとっては意味不明です。

子供の理屈でユーロから放り出されないはずだという根拠のない思い込みがあったと仮定すれば何とか理解できます。

もしかしたらギリシャ首相が常人の常識を遥かに超える『知恵』の持ち主で、現時点の全ての物事を計算し尽くしていて、実は計算通りに事が進んでいることを密かに祈っています。そして世界中のみんなが納得する形で、事態の収拾を図ってくれることを祈っています。

どこかの国のかつての首相のように、思いつきで発電所を地獄にしたようなことにならないことを心から祈っています。

銀行からお金を引き出せない事態で、国民は悪夢から覚めたのかもしれません。もしかしたら本当の悪夢は始まったばかりかもしれませんが、

ヨーロッパ諸国・債権者の誤算

ヨーロッパ諸国の誤算は、ギリシャを大人扱いしてしまったことです。

自分達で賢い判断ができると自分達の価値基準でギリシャを判断したことです。自分達と同じ大人扱いしてしまったのです。ギリシャの人達を貶めるつもりはありません。ただ要求には対価が必要といあ常識、世界中では当たり前のことを、余り理解できていないように見受けできることを表しているのです。

財政破綻は嫌だけど年金は温存、支援して欲しいけど税金はそのままなど。

誰の問題か?(問題論)

誰の問題化を考えるのは簡単です。放置したら誰が困るかを考え、困る人の問題です。
もしかしたらギリシャの人達はヨーロッパの人たちの問題だと勘違いしたのかもしれません。
ギリシャがユーロを離脱するとヨーロッパの人達も困るからギリシャの人達と同じつもりで、ユーロ圏に残るように助けてくれると思っているのではないでしょうか?

ギリシャのユーロ離脱は確かに混乱はしますが、ギリシャの人達の困難より他の国々は遥かに小さな混乱です。その温度差を余り理解できていないように思えます。

もう一つ問題があります。もし財政破綻しても首相は命を失うだけではありません。職を失うだけです。失業してしまう他の国民と同じくらいしか困らないのです。そのためあまり先のことは考えていないのではないかと疑ってしまいます。アナログ思考とデジタル思考でいうと圧倒的アナログ思考で、デジタル思考で考えると明らかに取り返しのつかないデッドラインを越えているのに、デッドラインが理解できずまだ挽回できる可能性がどこかにあるはずだと存在しない可能性を模索しているのかもしれません。

どこかの国の元首相のように、国の運営が目的ではなく、元首相の肩書きを目的に腰掛けで首相になっていないか心配になります。

自分達の問題だと捉えていれば、国民投票は2015/6/30の返済期限までに行うはずです。

私の頭では正直ギリシャの情勢が理解できませんが、理解できる余地があるとすれば上述した子供の論理だけです。私などの常人の考え及ばないような解決方法を、ギリシャ首相が準備されていることを心から祈っています。

幸いギリシャが財政破綻しても私の生活に直接影響はないので、私の問題ではありませんが、世界恐慌を引き起こすことになれば私の問題にもなります。
世界恐慌に陥ることがありませんように。

人の動かし方 〜人の困る仕組みを作る〜

人の動かし方について考えてみます。

人を動すとは大袈裟な言い方かも知れませんが、人に頼みごとをしたり、お願いしたり人に思い通り動いてもらいたい場面は良くあると思います。

人の考えていることが手に取るようにわかる天才にとっては、人を動かすのは簡単なことかも知れません。しかし人の考えていることがわからない普通の人にとっては、人に思い通り動いてもらう人を動かすことはハードルの高い課題です。

人を動かすには適切に言葉を選ぶ必要があります。

人は面倒なことはやりたくないため、動かないのが基本です。動かないことを怒っても意味がありません。動かない方が当たり前なのです。その動かないのが基本の人に動いてもらうのは、良いこと・ご褒美か、悪いこと・何らかの罰しかありません。

良いこと・ご褒美はお金や物で動いてもらうことも出来るかもしれませんが、回数を重ねる毎に報酬を積み上げる必要があります。そのためお金や物で動いてもらうのは得策ではありません。

良いことやご褒美は有難うの声掛けや助かったよというお礼という言葉だけでも、十分な役割を果たすこともあります。この作戦は頼みごとや指示などで一度声掛けやお礼を言ってもらった経験が嬉しいと感じた相手だけに有効な方法です。

もっと有効なのは悪いこと・罰を与えることではなくて、相手が困る仕組みを考えることです。子供でも大人でも全ての人に言えることですが、やらないと相手が困る仕組み・条件設定を作るのです。

例えば部下に資料の作成を依頼したとします。出来なくて困るのが上司なら、部下は本気では作りません。部下が困る仕組みにするのです。部下が資料を他の上司にプレゼンし、出来具合を直接評価してもらい、ボーナスの査定の響くなどです。

相手が子供の場合も同じです。子供が困る仕組みを設定するのです。片付けをしなければ、探し物が見つからなくても手伝わないのです。

人を動かすには、動かないと相手の困る仕組みを考えることです。嫌でも動くしかなくなります。

21世紀の営業マンの仕事

21世紀の営業マンの仕事は20世紀の営業マンの仕事とは大きく異なります。何故なら、営業マンの最大の武器である商品の情報はインターネットからいくらでも手に入るからです。人は欲しければ自分で机に座ったまま、情報収集が簡単にできます。インターネットが全てではありませんが、営業マンしか知らない情報がある時点で何らかのやましいことがあると疑ってしまいます。
営業マンは激減していくと思います。

そんな中で21世紀の営業マンに求められるのは、相手の立場になって相手の代わりに考えること。様々な状況ごとに場合分けをして考えてあげること。
自社製品を売ることだけが仕事だと考えているのは、20世紀の営業マンだと思います。

営業マンが営業をかけるのであれば、まず相手の要望を聞くことです。
100万円のものを売ろうとしても、相手の予算が10万円ではお互い時間の無駄です。それでも話を聞いてもらおうとするのは説得する目的です。相手の都合はともかく自分の商品を買ってもらうことが目的だからです。

まず金額を言おうとしないのは、衝動買いの心理を活用し購買意欲を高めてドーパミンの魅力に取りつかれた魔法をかかりやすくするためです。金額を言った時点で話を打ち切られる可能性が高いから金額を言わないのです。テクニックとも言えなくもありませんが、誠実ではないと思います。

私は飛び込み営業は断ります。パンフレットを置いて帰ってもらいます。パンフレットも持たずに営業に来られる方がおられるのは本当に困った話です。口車に乗せる気満々だったと私は受け取ります。
電話も営業かどうか確認し、営業だと資料の郵送を伝えてもらい全て切ることにしています。
何故なら現時点の生活で満足しており、何か欲しくなれば営業などしてもらわなくても、自分で調べて購入するからです。

21世紀の営業マンの理想

  • 相手の希望・要望、求めているものを聞く
    • 自社製品とかけ離れていれば即座に諦める
    • 自社製品購入の説得をしても意味がない。
    • 相手の希望に見合う商品が他社製品であれば、そのことを伝えてあげる
  • 売っている商品・金額を手短に説明する
    • 可能性がなければ即座に諦める

大切なことは相手の代わりに相手のほしいものを考えてあげることです。相手が何を求め、何がしたいのかを見極めて代わりにして差し上げるのが21世紀の営業マンの仕事だと私は思います。

そんなことを言っていては物は売れないと思われたかもしれませんが、それは売る物の選択に問題があるか、売る相手の選択に問題があるという選択ミスだと思います。

競争がなければ殿様商売に気付けない

資本主義の意義は競争があることです。
法律により参入が規制される場合や免許により規制されている場合、競争原理がゆがめられてしまうため、本当の意味での資本主義にはなりません。

規制や免許の必要のない通常の商売では競争が起こることこそが、皆が切磋琢磨することでより良い状態に変わっていきます。(劣る状態のままであれば、淘汰されるからです)

あまり知られていませんが、競争がない企業は殿様商売をしています。
殿様商売とは、ふんぞり返っていてもお客さんが来てくれるので、企業努力をしない商売方法ということです。

一部の規制や免許で保護されている業態などが当てはまります。病院や診療所、製薬会社なども当てはまるのかもしれません。
同じ地域に競争相手がいない業種もそういう一面があるかもしれません。高い値段にしても買うでしょという心理が透けてみえるような企業です。競争がいないうちは殿様でも問題がありませんが、競争が表れて慌てて殿様が商売人に変わろうとしても間に合いません。

競争がないからと高を括っていると、もしかしたら突然インターネットが競争相手に名乗りを上げてくる可能性があります。

競争相手がいない場合でも役立つ考え方があります。
それは『利益は企業のためならず』です。
利益は企業のためにあるわけではない。お客さんのためにこそあるべきだという考え方です。詳しくはリンクをご覧ください。

医療に関しても、様々な利権が絡んでいるのですぐに実現はしないと思いますが、患者さんのことを考えれば、病院にいかなくても病気が治る・適切な薬が手に入る世の中が理想だと思います。
私自身殿様商売の一面がないか振り返ってみたいと思います。

営業マンの意味

会社のために商品を売るのが仕事だと勘違いしている人がいます。
営業成績も商品を売った金額で判断されるためやむをえないとは思います。
営業マンの本当の『意味』は何でしょうか?
商品を売るのが仕事でしょうか?
とにかく売れれば何でもありなんでしょうか?給料をもらっている限り、自社の商品を売るのが存在理由だと思っているのです。
私は違うと思います。人付き合いで買ってもらえたのは昭和の古きよき時代だと思います。それは情報が限られていたから、営業マンに言われるままに買うしか選択枝がなかった時代のことです。
これだけ情報が溢れていれば無理に営業マンから買わなくても、大抵のものはネットで購入できます。
では営業マンの存在する『意味』は何でしょうか?
営業マンはお客様の欲しいものを買ってもらうためにいるのです。自社商品を売るのが仕事だと勘違いしていると、お客様の欲しいものではなく自分の売りたいものを売り付けてしまうのです。
言葉巧みにその気にさせて買ってもらうのでは『意味』がないのです。お客様は少しでも不満が残れば周囲に不満を漏らします。結果として商品の評判を下げてしまうのです。
これまでは情報を集めること自体が難しく、本当に欲しい商品を探すことが大変なことでした。
今の営業マンに求められるのは、お客様の代わりに欲しいものを考えることです。代わりに考えることの出来る営業マンだけが、これからの情報社会を生き残ることができるのです。
これらの考え方の根本は利益は企業の為ならずです。

無料ゲームの意味

無料ゲームの『意味』を考えてみました。
無料ゲームとは自分の時間をポイントにかえてゲームをするものです。お金を払うのは、自分の時間をお金を出して買っているようなものです。
無料ゲームも慈善事業をしているわけではありません。当然利益を上げるために行っているものです。利益は時間を金で買うこと、つまりお金を払ってもらうことを求めています。基本は時間をいっぱい使うように出来る限り多く使ってもらうような仕組みを創り上げていますが、お金を使うことで時間を待つことなくプレイできるような仕組みにしてあります。
自分の時間を使ってゲームをしていると言う意味に気づいていないと、いくらでもお金を使っていないしまいます。
そしてゲームから離れられない仕組みを作り上げます。ゲーム会社の『目的』は株主のためにお金を稼いで収益をあげることです。
利用者を楽しませるのは『目的』ではなく、ただ単にお金を稼ぐための『手段』です。利用者のためを考えてと言ったところで、自分達のお金を稼ぐためと公言できないので、利用者のためと言う振りをしているだけです。
人は興味を持ったものに対して、衝動的に手に入れたくなってしまいます。衝動買いの心境を思い出すと理解しやすいと思います。人類の歴史では食べ物の確保は死活問題でした。食べ物を見つけたら、高い所にあっても川の向こうにあっても何とかして手に入れようと努力出来たものだけが生き残ることが出来たのです。
その子孫である私達は欲しいものを見つけると無性に欲しくなってしまうように、頭の構造が出来ているのです。欲しくなるものを準備してゲームを続けるように設計しているのです。
そうゲームの最終『目的』はあなたの時間かけて遊んでもらうことでは無く、あなたのお金です。
その衝動を抑えるには10分間は我慢することで乗り越えることが出来るそうです。
その『意味』を知った上で楽しく遊ぶようにしましょう。

 

某ハンバーガーチェーンの混迷

苦戦している某ハンバーガーチェーンですが、誰のための対策か考えてみると成功するか失敗するか予想出来ます。

今回はフランチャイズ店の売り上げ好調の店のロイヤリティーを下げる対策をとるそうです。フランチャイズ店のためにはなりますが、お客さんのための対策ではありません。

フランチャイズ店にご褒美を用意しモチベーションを上げるという策は一定の効果はあるかもしれませんが、競走馬に鞭を入れて力を振り絞って走らせるだけの効果しか期待出来ないと思います。

お客様目線の愚で書きましたが、21世紀の企業が成長するためにお客様目線は当たり前のことです。フランチャイズ店のご褒美を変えても果たしてお客様のためになるのかどうか疑問に思います。

直接お客さんのためになる対策しか解決策はないと思います。私の考える対策はみんなのためになるこちらです。

利益を必死で追い求めていますが、利益は企業の為ならず。某ハンバーガーチェーン店はいつそのことに気付きますかね。