アレルギーが治る可能性(仮説)

少なくとも2型糖尿病とダイエットには効果が期待できる糖質回避ですが、もしかしたらアレルギーなど原因が特定されていない様々な病気の原因なのではないかと考えました。その元となったのは尋常性乾癬やアレルギーが治ったと江部先生が報告されていたことです(参考文献:医療の巨大転換(パラダイム・シフト)を加速する―糖質制限食と湿潤療法のインパクト)。尋常性乾癬とは皮膚の角化・成熟するスピードが早まることで炎症が起きていますが、その原因は特定されていません。

原因が不明の病気が糖質制限することで改善するのは、何らかの形で糖質が病気を引き起こしており、その糖質をとらないことで治ったと考えられます。糖質を取ること自体が一因だったと考えるのが自然です。

糖質を取ることが原因となりえるとすればタンパク質の糖化によっておこる糖化産物が何らかの影響を与えると仮説を立てました。
糖化産物が免疫機能を亢進させる何らかのスイッチを押すことで、本来働かないはずのものに対して免疫機能を発揮することでアレルギーを生じている可能性を考えました。この仮説の真偽を証明することは非常に困難です。しかし証明は困難でも患者さん個人で糖質回避で病気が治るかどうかを試してみていただくことは簡単だと思います。

これまで血糖値が高いままだと糖尿病という病気になることはわかっていますが、糖質を食べることによる血糖値の日内変動での病気の報告は特にありません。特にありませんが、血糖値の濃度に応じて糖化産物が生成されているのは間違いない事実です。その糖化産物が何も問題ないのか、もしかしたら大問題を起こすのかは現時点ではわかりません。もし糖化産物が免疫機能に影響を与えアレルギーや様々な疾患を引き起こすと考えると、辻褄があう部分があると思います。
糖質に対するアレルギー反応を起こすことはまれにありますが、糖質を食べることが糖化産物を介してアレルギーを引き起こす引き金・原因の可能性を考えました。

この仮説の真偽の証明はかなり困難ですが、簡単な確認方法は患者さんに糖質回避をしてもらい、治るかどうか試してみてもらうことです。もしこの仮説が正しければ2型糖尿病、ダイエットの方だけでなくアレルギーの方も糖質回避を試してみる価値は十分あると思います。
ご興味があれば糖質回避教のすすめをご覧ください。

糖化産物が免疫機能に対して影響を与えるのであれば、仮説の域を出ませんが免疫機能を亢進させればアレルギーになり、免疫機能を抑制すれば慢性感染症(ニキビ、慢性副鼻腔炎、扁桃炎、尋常性疣贅など)や悪性腫瘍を許してしまうのではないかと思います。

糖質依存という糖質の魔法

糖質依存とは糖質をついつい食べ過ぎてしまうことを依存症の診断基準に照らし合わせて検証したものです。
妙に納得できることが多いので間違いないとは思います。
しかしみんながみんな当てはまるのですから、実際には病的な依存というよりは生理的なもの(病気とは言えない正常な体の仕組み)と考えることもできます。正常な体の仕組みかもしれないとはいえ、依存の考え方で糖質に対する欲求を考えると理解しやすいと思います。
ではどのように考えるとよいのかというと、糖質依存とは糖質に人類が騙される魔法にかかっていると考えるとわかりやすいし、受け入れやすいのではないかと思います。
糖質に騙される魔法により、人はついつい糖質を食べ過ぎてしまいますし、なかなかやめられないのです。この魔法は途中でやめるというのが難しいので、少しだけ食べて我慢するのが一番つらいと思います。1回の食べる量を減らすのではなく、食べるのか食べないのかとはっきりしがほうが魔法から抜け出しやすいようです。いきなり3食やめるのは勇気がいると思いますから、1食ずつやめて様子をみながら2食、3食とやめていくのが理にかなった回避法だと思います。
私はこの知識がなかったので、ダイエットでご飯を半分にするというダイエットを1年しましたが、ものすごく辛く感じました。ご飯をやめるとそれほどつらくはなく、2週間でご飯を食べたいという感覚がなくなりました。魔法がとけたのだと思います。

糖質が糖質自らの発展のために、人類を騙して過剰に食べさせるように魔法をかけたということです。人類は自覚のないまま糖質の魔法にかかることで過剰に食べるようになり、栄養状態が改善することで急速に発展することができました。結果として糖質も大量に栽培されることで増えることになったので、糖質も人類に依存しているとも考えることができると思います。

糖質の魔法により人類は満腹以上に食べるように糖質に騙されてしまう上に、強烈な空腹感という禁断症状を起こさせることで定期的に糖質を食べるように呪いがかけられているようです。

糖質が人類にかけた魔法の存在に気付き、魔法に対する対策を考える時期だと思います。
糖質は人類の発展には非常に寄与してくれましたが、その魅力の裏に隠された危険性(依存性があり自己制御できない状態にしてしまうこと。糖質自体による毒)も理解した上で時折食べるご褒美として上手に付き合う方法をこれから考える時期にきていると思います。

人類の歴史を遡って考えると、人類の発展のきっかけとなった農耕も糖質が罠を仕掛け、人類に始めさせたものと考えると少し怖い気もします。人類が糖質の魔法による強い欲求を満たすために行った品種改良も、実は糖質が自らの発展を狙って人類を操っていたと考えると少しぞっとしました。

実際には糖質の美味しさに人類が気づいたことで、美味しさを味わうという快楽を得るために必死で工夫した結果だと思います。
魔法に憑りつかれてしまわなければ糖質を楽しむことは人生を豊かにします。
糖質の魔力を理解して、上手に美味しく付き合いましょう。

もしよかったら糖質回避教のすすめをご覧ください。

2015/6/13 呉からの風

糖質回避で高血圧が治る?塩分依存?

糖質回避をすることで様々な病気が治る可能性があります。
血糖値を上げる唯一の栄養素の糖質を避ける理屈からいって2型糖尿病は間違いなく効果が期待できると思います。

高血圧も治る可能性が十分あると思います。
何故なら高血圧は塩分の蓄積により血管内の水分量が増えることで血圧が上昇してしまう病気です。減塩が叫ばれてはいますがなかなか実践できない方が多いようです。
糖質依存とともに塩分依存にも陥っているのではないかと思います。
塩分依存とまではいえないのかもしれませんが、元々甘味のある糖質の甘味を打消して美味しくいただくために塩分を過剰摂取しているのではないでしょうか?つまり糖質と塩分の共依存の関係なのではないかと思います。(医学的な共依存とは少し違うかもしれません)
もしくは塩分依存の方もおられるのかもしれません。
(依存症の診断基準はこちらでご確認ください)
糖質を食べ過ぎることで膵臓が酷使され疲弊して対応しきれなくなったのが糖尿病とすると、高血圧は塩分の過剰摂取に腎臓が排出しきれなくなって蓄積されてしまったのが高血圧と考えることができます。同じような食生活をしていても血糖値が高くなってしまう人もいれば、血圧が高くなってしまう人がいることが、問題をわかりにくくしてしまいました。みんながみんな高血糖や高血圧になっていれば何か原因を探しやすかったのですが、個人差があるため体質の問題だと考えられて治療法が模索されたのです。塩分の過剰摂取がなくなれば高血圧も改善するのだと思います。
糖質と塩分の関係に気付いたのは健康診断の結果です。高血圧はないので別段減塩は気にもしていませんが、1日塩分摂取量は4.8gでした。恐らく減塩に気を付ければ3gも可能だと思います。ではなぜ塩分摂取量が少ないのか考えてみました。元々人間が生きていくうえで必要なものなので、好んで食べるように美味しく感じる味覚が備わっているはずです。しかし取りすぎてしまうのは糖質の場合と同じように、脳が騙されて取りすぎてしまうのではないでしょうか?
糖質依存の兼ね合いで糖質を取りすぎてしまう際、糖質の甘味を打ち消す目的で塩分が過剰に食べられるのだと思います。つまり糖質依存による糖質の取りすぎの副産物が塩分の取りすぎということです。

塩分を控えるようにいわれてもなかなか実現できないのは、糖質を食べながら塩分を抑えることが困難だからです。糖質は依存状態なので抑えることが困難なのです。
実際には塩分に対する依存もあるのかもしれないと思うのはあるお菓子のキャッチフレーズです
『やめられないとまらない』という塩味の聞いたお菓子は確かに食べ始めると止まらなくなります。途中でやめられないのは糖質に対する依存なのか塩分に対する依存のせいなのか明確な線引きは困難だと思います。いずれにしても糖質と塩分の依存(魔法と言い換えてもよいと思います)によって高血圧になっている可能性があると思います。
糖質依存に連れられて知らず知らずのうちに塩分も過剰摂取してしまっているのでしょうか?

そう考えれば塩分を控えるために糖質依存から脱するというのは非常に理にかなった考え方ではないでしょうか?
元々糖質制限を広く世に広めておられる江部先生夏井先生が、糖質制限をすると高血圧も改善するといわれているのですが、その理由は上記理由によって実現できているのだと私は思います。
確認するためには高血圧が治った患者さんの1日塩分摂取量を検査してみるとわかると思います。糖質制限前後の1日塩分摂取量が比較できると面白いかもしれません。

2015/6/13 呉からの風

糖質依存の概念の特徴

糖質依存の考え方の特徴・画期的なことは、糖質制限・糖質回避をしていることで生じる現象をわかりやすく人に解説できるようになりますし、理解することができることです。
例えばしばらく糖質制限・糖質回避をしていると糖質に対するこだわりや執着心がなくなります。糖質依存の概念で解釈していみると糖質依存を抜け出せば糖質に対するこだわり・執着心がなくなるのは当たり前のことです。依存の特徴そのものだからです。
糖質を避ける際、糖質をやめたくない欲求が頭に浮かび、この糖質を求める欲求をこれから先、抑え込まないといけないと考えると辛くなります。一生この欲求を抑えることを考えると、途方に暮れてしまうのです。更に執着してしまう心理が働くのです。
糖質依存の概念で解釈すると単純明快で、見通しを伝えることができることが特徴です。
糖質をやめがたい欲求を感じるのも、糖質をとらないと不安に感じるのも糖質依存のせいだという考え方です。つまり依存状態を抜け出せば、糖質に対する執着心が無くなるため、あれだけ食べていた糖質にこだわっていた自分が嘘のように感じることができます。糖質を食べたい欲求は依存から抜け出すまでの一時のことです。
依存から抜け出すまでの期間は個人差があるとは思いますが、私の周辺では依存から抜け出すのに、早い人で3日、私は2週間、家内は3週間。別の知人は1カ月経ってもまだ糖質食べたい欲求は続くらしく、個人差が大きいようです。
依存度合い(糖質に対する執着度)に応じてこの期間は前後する可能性があります。執着心が強いと抜け出すのに時間がかかり、執着心が弱いと抜け出すのに時間がかからない可能性があるということです。もしかしたら依存度は標準体重との乖離度と相関があるのかもしれません。
糖質制限・糖質回避がうまく続かない方の場合、糖質依存の概念で解釈すると失敗の原因を見つけることができるかもしれません。
ある方から糖質回避をしているけれど、体重が減らなくなったとお伺いしました。頑張っているけど減らないとのことでしたが、お話しているとポテトを食べておられました。主食は気を付けて避けておられたようですが、根菜類の罠にはまってしまわれたようです。知らないうちに糖質を続けておられたので依存から抜けられず、つらい状態が続いておられたようです。

糖質制限の詳しい方法は私も参考にさせていただいた糖質制限の提唱者の江部康二先生の著書をご参照ください。様々な食品中の糖質量の記載があるので糖質回避には大変参考になります。

糖質依存という新しい概念(糖質制限で痩せる理由の説明)

糖質依存の話(依存という病気というよりは、実際には糖質に騙されていると解釈してください)
糖質依存とは糖質に依存して生きていると言う考え方です。もともと人類は動物ですから植物や動物を食することで生きながらえてきました。食物に依存していると言う考え方もあります。食物を食べないと生命が維持できないので間違いはありませんが、脳内麻薬 人間を支配する快楽物質ドーパミンの正体 (幻冬舎新書)を読んでいる際にもしかして糖質に依存しているのではないか?という考え方を思いつきました。
糖質と言うのは砂糖だけでなく穀物などの炭水化物に含まれている成分で主食とされているものです。主食であるだけに糖質を食べることが当然であり、主食をいかに美味しく食べるかを主眼において副食が工夫されました。
その当たり前である糖質に依存しているという考えに至ったのは、一度食べ始めるとつい食べ過ぎてしまうこと、我慢が困難なことからです。今までの常識では、糖質の食べ過ぎではなく食事そのもの食べ過ぎと考えられていました。つまり食べ過ぎるのは自制心がないと考えられていたのです。糖質依存が確かであれば自制心の問題ではなく、食べ物の選び方と食べ方の問題なのです。
もしかしてと考え、検証してみました。人々は大きな大きな落とし穴に落ちていたのです。
ただ日常生活にも問題を生じる病的な依存というというよりは日常生活には支障のない生理的な依存、糖質に騙される魔法にかかっていると理解いたほうが適切にも思います。
 自制心がないからやめられないわけではなく、脳の仕組みからすれば仕方がなかったことを理解していただきたいのです。

依存症の診断基準

そもそも依存症の診断基準は以下のものです。

依存症診断基準

  1. 対象への強烈な欲求・強迫感がある
  2. 禁断症状がある
  3. 依存対象に接する量や時間などのコントロールができない
  4. 依存対象に接する量が増えていく
  5. 依存のために仕事や通常の娯楽などを無視または制限する
  6. 心や体に悪いことを知っていても続ける
過去1年以内に3つ以上を繰り返し経験したか、1ヶ月以上にわたって3つ以上の症状が同時に続いた場合、依存症と診断されます。
  1. 対象への強烈な欲求・強迫感がある
    ケーキやお菓子に対して執着しての執着や、お酒の後のシメのラーメンなどが相当?
    強烈な空腹感は糖質に対する強烈な欲求・強迫感そのものでは?

  2. 禁断症状がある
    食後数時間すると強烈な空腹感に襲われるが、しばらくするとピークを超えておさまる。
    糖質を食べなくなると強烈な空腹感がなくなる

    強烈な空腹感が禁断症状ではないか?

  3. 依存対象に接する量や時間などのコントロールができない
    ご飯のお代わりをしないと決めていてもついついお代わりをしてしまう
    お菓子を食べ始めると止まらなくなる

  4. 依存対象に接する量が増えていく
    前回と同じ量では同じ満足感が得られず、次第に量が増えていく。前回の記憶が満足感を割引(物事に慣れてしまうのと同じ感覚)ため、同じ感覚を得たい欲求が次第に量を増やしてしまう。

  5. 依存のために仕事や通常の娯楽などを無視または制限する
    さすがに仕事を中断してまで糖質を食べる人はいないとは思いますが、
    人気料理を食べるために何時間も行列に並ぶというのは当てはまるのではないかと思います。
  6. 心や体に悪いことを知っていても続ける
    食べ過ぎると肥満や病気になることがわかっていてもやめられない

過去1年以内に3つ以上を繰り返し経験したか、1ヶ月以上にわたって3つ以上の症状が同時に続いた場合、依存症と診断されます。

強烈な空腹感が1・2に当てはまると思います。
ついつい食べすぎてしまうことは3・4に当てはまりますし、痩せようとしても痩せられないのは6に当てはまると思います。
自分自身が当てはまるかを考えた際、見事に当てはまり糖質依存症と自己診断に至ったので、本当に衝撃を受けました。
私自身が太ってしまった理由、痩せられない理由は糖質依存症だからだとわかりました。
糖質を食べることにより糖質の血中濃度である血糖値が変動し、低血糖による禁断症状とその反動による過剰摂取を繰り返し太ってしまいます。
本来自分でコントロールしているつもりの食べ物の量が、依存により糖質にコントロールされているのです。
そういう観点で物事を見ると、理解が深まります。

糖質の血中濃度である血糖値が、下がると禁断症状である強烈な空腹感を生じ、上がると満足感が得られます。上がった血糖値を下げるためにインスリンが分泌されることで再び血糖値が下がり、再度強烈な空腹感に襲われます。この繰り返しで1日3食になったのです。

糖質制限をしていると2週間程度で血糖値が安定し変動が消失するため、依存を脱出し糖質を食べたくなる感覚が消えていきます。
依存を脱出できた証拠で1が消えたのだと思います。
血糖値の変動の消失とともに、禁断症状である強烈な空腹感も2週間程度で消えてしまいます。あまりおなかがすかなくなると感じます。
これも依存を脱出できた証拠で2が消えたのだと思います。
依存を脱出できれば3をクリアするのも容易で、4もなくなるため食べる量のコントロールができるようになるため痩せることができるのです。

糖質制限で痩せる理由は、依存状態から脱出し食べ過ぎがなくなるからです。
糖質に騙されて食べ過ぎていた魔法が解けて、食べ過ぎがなくなるからです。

「糖質オフ! 」健康法 主食を抜けば生活習慣病は防げる! (PHP文庫)に書かれている糖質制限を提唱された江部先生の理論の理解がさらに深まると思います。
誰もが自分自身で実感できる糖質依存の概念で糖質制限でみられる現象を解釈すると、糖質制限が有効な理屈を理解しやすいと私は思います。糖質から先に代謝されると考えられるので糖質制限すると痩せやすい一面もあると思います。
ただ制限という考え方は、人に規制されている印象(制限速度のように)を受けるため、自分自身の意思で糖質を回避する糖質回避という考え方を提案しています。絶対糖質はだめという制限ではなく、できたら避けるくらいの緩い縛りの糖質回避の方が人生は有意義で楽しいものとなるように思います。さらに信じるものは救われるという糖質回避教という宗教のような感覚になるとよいのではないかと思います。出来たら糖質は回避し、時々楽しむのが現実的で楽しい人生ではないかと思います。そのためにも依存の概念を受け入れて、一度依存を抜け出しても再度陥らないように依存も回避することが大切だと思います。

依存を抜け出せば、自分で食べる量が簡単にコントロールできるようになります。
ついつい食べ過ぎてしまうのは依存になりかけている証拠なので、ついつい食べ過ぎてしまうようなら再度依存に陥いりかけているのだと理解して、しばらく口にしないように気を付けます。
その際ついつい食べ過ぎても自己嫌悪に陥る必要はありません。何故ならそれだけ糖質の魔力が強いからです。食べ過ぎたら次から気を付ければよいだけのことです。自己嫌悪に陥るとどうにでもなれ効果が働いて、ストレス発散目的に食べ過ぎて依存に舞い戻ってしまいます。(参考文献:スタンフォードの自分を変える教室

2015/6/13 呉からの風

太る理由。糖質に騙されている?

現代人を悩ませているのが肥満、太ってしまうことです。
現在太っている人や肥満は自制心の問題だと言われています。
食べ過ぎてしまうから太るのだとされているのです。
食べ過ぎていることに間違いはないのですが、その原因を突き止めました。
糖質に騙されているのです。
医学的に表現すれば依存しているとなるのですが、病的な依存というよりはいつのまにか糖質に騙されていると言い表す方が適切に思います。
糖質の魔法にかかっていると言い換えてもよいのかもしれません。
本来動物には太りすぎない仕組みが備わっています。
何故なら太りすぎて動きが鈍くなれば、肉食動物のエサになってしまうからです。動きが鈍くならないように満腹感が働いて太りすぎない仕組みが備わっています。だから太った野生動物はいないのです。では人間はなぜ太るのでしょうか?
それは人間に天敵がいなくなったことが一つ。動きが鈍くなっても即座に命に係わる可能性が低いからです。
もう一つは糖質が騙して満腹感を打ち消して食べさせるのです。この魔法ともいえる騙しのせいで食べすぎてしまうのです。
一度その魔力にとらわれると漠然と自分の意思だけで避けることが難しいのが炭水化物です。
何故なら人の脳の仕組みは炭水化物を多くとると幸せを感じ、より強く炭水化物を得たい欲求に駆られるように出来ているからです。その結果糖質に操られているかのごとく糖質を食べ過ぎてします。
糖質を食べないと生きていけないと勘違いさせるのも糖質の恐ろしい魔力のひとつです。
肥満は自制心の問題ではありません。
糖質に脳が騙されて、とりすぎてしまうのです。
お腹いっぱいを10割とすると、糖質に騙されて更に2・3割余分に食べてしまうのです。
自分で選んで食べ物を食べているつもりですが、実は無意識のうち自覚がないままに炭水化物(糖質)に食べされられているのです。結果として糖質を食べ過ぎて太るのですが、自分で選んだと錯覚しているので罪悪感に苛まれます。そしてそのストレスから逃げるために余計食べてしまう心理が働くそうです。ちなみに食べないようにしようと思えば思うほど、考えを打ち消そうとすれば打ち消そうとするほど脳はそのことに固執してしまって逆効果のようです。考えを打ち消さずに受け入れると、ストレスを感じないそうです。
炭水化物でなければ脳の騙しがないので、10割の時点でお腹がいっぱいで食べ過ぎることができないので、物理的に太ることができないのです。
甘いものは別腹というのは炭水化物に脳が騙される魔法の証拠です。
お腹いっぱい鍋料理を食べた後でも雑炊を食べることができるのも炭水化物の魔法の効果です。
糖質の騙しの魔法がないと10割の時点でお腹いっぱいで、食べ過ぎることができませんから簡単に痩せることができるのです。
太る理由は糖質による騙しの魔法による食べすぎです。(糖質依存)
狩猟採集生活をしていた頃、糖質の騙しの魔法に騙されれば騙されるほど秋の収穫を少しでも多く食べることができるため、冬の飢餓を乗り切ることのできた名残なのです。
自制心が足らないわけではないのでご安心ください。
糖質を避ける『知恵』だけで、簡単に痩せることが出来ると思います。
これからダイエットという概念はなくなると思います。
糖質をとるかとらないかだけです。

強い空腹感が依存の禁断症状?

強い空腹感が糖質依存の禁断症状であると考えた理由は、強い空腹感を暫く我慢しているとピークをこえる感覚を経験することからです。このことから強い空腹感が『もしかして』禁断症状ではないか?と疑ってみたのです。
強い空腹感が糖質依存の禁断症状だと仮定してみます。

誰しも経験する強い空腹感をしばらく我慢すればピークをこえたようになり、あまり空腹を感じなくなります。依存の禁断症状だと仮定すれば、依存物質を断つことで禁断症状を抜け出ることと合致します。逆に禁断症状でなければ強い空腹感を我慢により更に空腹感が強まらなければ辻褄が合いません。強い空腹感が糖質依存の禁断症状だと考えて問題なさそうです。
また依存の禁断症状であれば、依存の状態でなくなれば禁断症状自体がなくなるはずです。
強い空腹感が禁断症状だと仮定すると、しばらく糖質を控えることで依存から脱することが出来るため、強い空腹感がなくなるはずです。試しに私が糖質を控えてみると2週間程度で強い空腹感がなくなりました。ピークをこえた後の軽い空腹感だけになります。強い空腹感が糖質依存の禁断症状だと私が確信した瞬間です。家内が3週間、知人は1週間で強い空腹感がなくなりました。糖質制限の提唱者の江部先生夏井先生もしばらく糖質を我慢すれば、強い空腹感は無くなると書籍に記載があります。
炭水化物を避けていると炭水化物を食べたいという感覚が無くなりました。以前はコンビニに行くと炭水化物に吸い寄せられていましたが、炭水化物に対するこだわりが無くなりました。

糖質の血中濃度という考え方をわかりやすく図にしてみました。

糖質の血中濃度=血糖値ーベースの血糖値
糖質の血中濃度=血糖値ーベースの血糖値

糖尿病を治った人も職場にお菓子を常備していたそうですが、糖質を回避することでお菓子を食べなくなったそうです。

どうやら偶然ではなく、糖質依存を回避すれば食生活や好みそのものが変わってしまうようです。逆に言えば糖質依存により食生活や好みが変わってしまうようです。
糖質依存について別の角度からも考えて見ます。

お腹がすいているときに、少しだけ食べると余計お腹がすいたということを経験されたことはないでしょうか?そのときに食べたものはパンとかお菓子など糖質だったのではないでしょうか?もし経験されたことがあるとすれば、まさに依存症の量の制限ができないことに由来します。
少量の摂取で禁断症状を増強させてしまうことに合致します。依存の問題は自分自身の意思で量のコントロールが困難なことです。まさに依存といえる症状です。

『強い空腹感が糖質依存の禁断症状』だという仮定が本当に正しいかどうか試すことは簡単です。実験道具も実験室も要りません。
みなさんご自身で糖質を回避してみれば良いのです。
糖質を回避することで禁断症状(強い空腹感)も回避できるようになるはずです。
なれるまでは、お腹がすいたらチーズなどのたんぱく質で空腹感を紛らわせると良いと思います。
そして糖質(炭水化物)を避けるなんて無理と思われた方は、その考え自体が依存による執着なのかもしれません。
糖質制限の発案者である江部先生や提唱者である夏井先生の著書にもありますように、しばらく糖質を食べないと食べないことに慣れてお腹があまり空かなくなるとあります。これこそが糖質依存の禁断症状である証拠だと思います。

この考え方が面白いと思われたら、糖質回避教のすすめ ~炭水化物を避ける知恵~ もご覧ください。
参考文献:
江部康二先生の「糖質オフ! 」健康法 主食を抜けば生活習慣病は防げる! (PHP文庫)
夏井睦先生の炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学 (光文社新書)

生活習慣病なんてない?

生活習慣病という概念自体が間違いではないかと思います。何故なら生活習慣とは自分の意思で選んで行っている生活そのものを表す言葉です。

その自分の意思に影響を与えるものがあって無理矢理選択させられているとすれば、それは生活習慣といえるかどうかという問題です。
つまり自分の意思ではなく脳が操られて、生活習慣を変えられているという糖質依存の考え方です。生活習慣による病である生活習慣病という解釈ではなく、糖質に操られる病気、糖質依存症だととらえるのです。

やめたいのにやめられない。
身体に悪いとわかっていても減らせない
食べ始めると止まらない
禁断症状がある

多くの人は食べ物に対する依存だと誤解されており、食べ物を食べないと生命が維持できないため半ば諦めています。しかし糖質に対する依存症と解釈すれば、対策をとることが出来ます。

単純に炭水化物だけを控えれば良いのです。依存を脱出すると過剰摂取が収まるので自然と糖質依存症としての病態も改善していきます。
運動するに越したことはありませんが、無理に運動しなくても改善します。
何故ならただ単に糖質に操られて、糖質を取り過ぎているだけだからです。
運動をすれば早く改善します。
そういう概念から現時点で生活習慣病とされている病気を解釈すれば、本人の責任として生活を改善しましょうと詰め寄るのではなく、炭水化物を避けましょうと提案するほうが建設的だと思います。

たんぱく質の食べ過ぎは大丈夫?

炭水化物(糖質)の代わりにたんぱく質や脂質で栄養を得ようとすると、タンパク質の代謝産物である老廃物の処理のために腎臓に負担がかかるのではないかと心配される方もおられます。尿タンパクが陽性の方や腎機能が低下している方は注意が必要かもしれませんが、現時点で腎機能に問題ない方は恐らく心配ありません。
その根拠は私の経験上ですが、炭水化物を回避する前の元々のたんぱく質の摂取量とあまり変わらなくなるからです。(全体的に食べる量が減るので、タンパク質の量だけ考えれば元の量とあまり変わらない。炭水化物の分無駄に食べ過ぎていた感覚です)

腎機能が低下されている方は主治医の先生と相談されながら、腎機能を確認しつつ少しずつゆっくり糖質を回避するのがよいのではないかと思います。(糖質依存の考え方からは、少しずつ糖質を回避するのは強い意志が必要ではあります)

一般的には炭水化物などの主食は6割程度とることが目安とされています。副食つまりおかずが4割ですが、同じ量を食べる前提ですから10割食べるとなると2倍以上の量を食べることになります。

炭水化物をやめた直後は炭水化物による魔力の名残の影響で、たんぱく質を食べ過ぎてしまいますが、1・2週間程度で次第に食べる量が落ち着いてきます。
胃が小さくなると表現されますが、実際には糖質の魔力(糖質依存)で脳が騙されて胃が無理矢理拡張されているのが解除されるだけで、本来の胃の大きさに戻るだけです。

大きさが変わるわけではなく、炭水化物での魔力から開放され満腹感の感じ方が本来の満腹感に戻るだけだと思います。
腹八分と言われるのも本来の胃の大きさからすれば8割で満腹のはずなのに、2割分炭水化物の魔力に脳が騙されて、はちきれそうになるまで余分に食べてしまうだけのことです。

糖質依存の魔力・騙しがなくなれば元の8割程度でお腹がいっぱいで入らなくなります。それでも無理矢理食べようとしてもかなり辛く感じます。糖質依存が知らず知らずのうちに食べ過ぎを誘発し、いつの間にか太ってしまう元となります。

炭水化物を回避するとその分余分に食べなくてはいけないと考えてしまいますが、糖質分無駄な栄養を摂取していた可能性が考えられる程、最終的には食べる量が落ち着きます。糖質依存の際に食べていた食事のうち、おかずだけになっても十分おなかが満たされる感覚になるのです。
糖質回避前後でトータルのタンパク質の摂取量は、増えたとしてもそれほど極端には変わらないように思います。結果タンパク質量があまり極端に増えないので、腎臓の負担もそれほど心配しなくて大丈夫だと思います。

大きな落とし穴(糖質依存に人類が陥った理由)

想像してみてください。みんなが大きな大きな落とし穴に落ちていることを。
落とし穴の中で生まれ、落とし穴の中で生活し、落とし穴の中で生涯を終えることを。
落とし穴が大きすぎて、そこが落とし穴に落ちていると気づかないとしたら?
落とし穴が当たり前すぎて、そこが落とし穴の中だと想像すらできないとしたら?
もしかして?と思ってみてください。

もしかして落とし穴に落ちている?もしかして全てが落とし穴の中?と疑ってみることです。

もしかして?
落とし穴と表現するのは、炭水化物に騙されて操られている話(糖質依存という新しい概念です)。

皆が炭水化物に操られているとしても、皆で操られているので理解できないため誰も抜け出せなかったのです。そもそも当たり前にあるものは当たり前であって、疑う発想すらないので全く想像できないから理解できないのです。

落とし穴に落ちていると認識しないまま落とし穴から抜けることはできません。まず落とし穴に落ちている事実(糖質依存に陥っていること)を認識することからはじめましょう。

もし炭水化物を食べることが当たり前ではなく、栄養面では無理に炭水化物を食べる必要がないとしたら?

もし炭水化物を食べなければ食べ物自体を食べ過ぎることが出来ない仕組みが人間の体には備わっているとしたら?

食べるものを選ぶだけで、肥満も糖尿病もなくなるとしたら?
肥満も糖尿病も昔の脚気のように、『知識』不足から食べるものを間違っていただけだとしたら?

農耕が始まった頃から炭水化物に操られるという落とし穴に誘導され、白米を1日3食食べるようになった頃に大きな大きな落とし穴に完全にはまってしまったのです。みんな一斉に。

農耕自体が炭水化物の仕掛けた罠・落とし穴だったのかもしれません。
最近『糖質制限』として炭水化物の落とし穴から這い出す人々が散見されるようになりました。

肥満、糖尿病ではない方は無理にこの落とし穴から抜け出す必要はないかもしれませんが、肥満・糖尿病で治療をしようとお考えでしたら、まずは落とし穴に落ちている自分を想像してみてください。糖質を食べることが当たり前という大きな大きな落とし穴を想像してみてください。

糖質に騙されて、糖質を食べ過ぎている自分を。
糖質を避けようかなと思われた方は、糖質回避教のすすめをご覧ください。