乳児湿疹の原因解明(母乳の場合)

ミルク栄養のお子さんの乳児湿疹の原因はミルクの溶き方でした(詳しくは乳児湿疹の原因解明(ミルクの場合)をご覧ください)。

今回は母乳栄養のお子さんの乳児湿疹の原因を説明します。
一言でいえばお母さんの食べる糖質によって影響を受けています。しかも一度にたくさん糖質を食べた場合に乳児湿疹の症状を誘発するようです。早ければ数時間、遅くとも翌日には反応するようです。
赤ちゃんの肌がお母さんの一度に食べた糖質の量が多いと反応してしまっているだけのようです。このことをわかりにくくしてしまうのが、赤ちゃんやお母さんによって一度に食べて大丈夫な糖質の量が異なるのです。そのため多くのお母さんが糖質をたくさん食べるように勧められていますが、乳児湿疹発症するのはごく一部なのです。

ステロイドを塗っても繰り返す理由

乳児湿疹がステロイドを塗るとすぐに改善しても繰り返すのは理由があります。母乳栄養の場合お母さんが糖質を一度にたくさん食べているからです。原因を知らずに一度にたくさん食べているから、改善しても繰り返すのです。丁度アクセルとブレーキの関係に似ています。アクセルを踏みながらブレーキを踏んでもなかなか止まりません。一旦止まったとしても、ブレーキを話せばすぐに動き出すのです。アクセルとブレーキの関係から言えば当たり前のことです。乳児湿疹と糖質の関係も似たようなものです。ブレーキであるステロイドを使って一旦止まることが出来ても、アクセルである糖質を食べていると動き出してしまうのです。車を止めるためにはブレーキよりもまずアクセルを緩める方が大切です。

母乳にはお米という誤解の生じた訳

多くの産婦人科や産院ではお米をたくさん食べるように推奨しているようです。脱水にはスポーツドリンクという誤解と同じで、誰も深く考えなかったのでしょう。少なくとも糖質をたくさん食べても害があるとは想像すらしていないため、今でもたくさんのお米を食べることを推奨しているのでしょう。

戦後などの元々食べる物の少なかった時代、妊婦さんや授乳婦さんに栄養を摂ってもらおうという優しさから貴重なお米を食べるように勧めたのでしょう。江戸時代から続くお米神話が妊婦さんや授乳婦さんにお米を食べるように促すことに至ったのでしょう。古くから日本人の主食であるお米の食べ過ぎによる害があるとはだれも想像できなかったのです。食べる物が少なかった時代に沢山食べるというお米の量と、捨てる程有り余るほどある時代の沢山食べるお米の量が大きく変わってしまっているのです。あくまでも相対的にたくさんという曖昧な表現のため、食べる量が全く異なるようです。そしてその食べ過ぎた結果乳児湿疹を引き起こししまったのです。

母乳に必ずしもお米・糖質が必要ない根拠

お母さんは赤ちゃんに母乳を与えるために体内で母乳を作り出しています。その源はお母さんの食べた食べ物です。母乳にも糖は含まれてはいますが、糖はお母さんが糖質を食べなくてもタンパク質を食べていれば作り出すことができます。無理して糖質を食べる必要はないはずです。

授乳婦さんに関わらずから名寿司もお米・糖質を食べる必要がないのと同じです。

ましてや糖質であるお米をたくさん食べると乳児湿疹を生じるのであれば、わざわざ糖質を食べる意味はないと思います。

人々はお米の正体を依存性により見誤っているのです。

お米・糖質の食べ方

お米や糖質の食べ方は、病気を避ける理想の食べ方を提案しています。
糖質を一度にたくさん食べ過ぎると翌日には症状が出るため、症状が出現すれば当日か前日の食べ方が病気を避ける理想の食べ方から遠ざかっているはずです。
そのことを理解し、次からは病気を避ける理想の食べ方に近づける食べ方に改める方がお得です。

乳児湿疹はお母さんが一度にたくさん食べ過ぎた結果反応するため、症状が出た時点で食べ方を改善することをお勧めします。
一度にたくさん食べず、小分けにして食べましょう。
例え話をすると一度にラーメン・チャーハンセットを食べると乳児湿疹を生じる可能性が高まり、お昼御飯にラーメンを食べ3時のおやつにチャーハンを食べるのであれば症状が出にくくなります。

詳しくは病気を避ける理想の食べ方をご覧ください。

新生児・乳児湿疹の原因の一仮説

新生児・乳児湿疹の原因を考えてみました。

一つの仮説ではありますが、母乳哺育の場合お母さんの食べる糖質の量によって赤ちゃんの湿疹の程度に違いがある可能性があります。

お一人新生児・乳児湿疹のお子さんのお母さんに、糖質を控えると良くなる可能性を提案しました。減らしてみられたところ赤ちゃんの湿疹は改善しています。一端改善しても再び糖質を多く食べると悪化するので、糖質の食べる量に連動する印象があるそうです。
といっても赤ちゃんの湿疹が改善した際も、糖質をゼロにしたわけではなくおかずの種類を多くしてご飯も食べたそうです。どうも食べる量を減らすだけでも違いがあるようです。

そして食べる量の増減は早いタイミングで赤ちゃんに反応があるようです。
1日・2日で改善がわかりはじめるようです。

新生児・乳児湿疹の原因の一仮説

このことからお母さんが糖質を減らして食べると赤ちゃんの湿疹が改善することがあるのがわかりました。お母さんが食べる量によって症状が増減するので、もしかしたらセーフラインのような食べても大丈夫な糖質の量があるのかもしれません。例えば1食につきお茶碗1杯は大丈夫で、2杯食べると湿疹が悪化するという食べても反応しない量が人それぞれにあるのかもしれません。その量が1食に3杯までは大丈夫で、いつもは2杯までしか食べなければ発症せず、1食に1杯までは大丈夫な場合は同じ2杯でも食べると症状が出るのかもしれません。人によって食べても症状が出る量の違いがあり、その症状が出る量をこえて食べてしまうと湿疹を生じるのかもしれません。

新生児・乳児湿疹は人によって症状が激しい人とほとんど症状が出ない赤ちゃんがいますが、原因がわからないため体質だと思われていました。2型糖尿病と同じで症状が出る人と出ない人がいるので体質や遺伝だと思われていたのと似ています。
もしかしたら2型糖尿病と同じように人によって症状が出る人と出ない人がいるのではないでしょうか?つまり糖質を日頃食べる量で症状が出る人と、日頃食べる量では症状が出ない人がいるのかもしれません。日頃食べる量では症状が出ないけれども、食べ放題のお店に行くなど、何かをきっかけに大量摂取をすると発症する場合もあるようです。日頃食べる量の10倍食べないと症状が出ない人は、物理的に不可能なので発症することがないのかもしれません。

アトピー性皮膚炎では炭水化物を食べて数時間から翌日には悪化するので、お母さんが食べたものが母乳になって赤ちゃんに移行して反応するので、お母さんが食べて少し時間がたってから赤ちゃんの症状が増減するのではないかと思います。

改善策

2型糖尿病と同じように糖質を控えるだけで血糖値が改善するように、新生児・乳児湿疹もお母さんが糖質を控えることで改善するのかもしれません。
アトピー性皮膚炎の患者さんで血糖値の上がりにくい食べ方、おかずの後にご飯を食べるという食べ方でアトピー性皮膚炎が改善された方がおられるので血糖値の上がりにくい食べ方をするだけでも新生児・乳児湿疹も改善するかもしれません。

糖質回避による効果は、幸い血液検査などの検査をしなくても、症状が赤ちゃんの皮膚の状態で確認することができます。文字通り肌で感じることができるのです。
良くなれば正解、悪くなれば食べ過ぎた可能性を考えます。
お母さんが食べたものとその量が正解か不正解の判断には1日か2日を必要とするようです。(母乳ではなく自分自身が食べるアトピー性皮膚炎では、数時間から翌日には悪化するようです)
これまでは体質として見守る・受け入れるしかなかった新生児・乳児湿疹が、自己調節可能な病気という認識になるのではないかと思います。

これからの新生児・乳児湿疹

これまで新生児・乳児湿疹は何に対して関連性・因果関係があるのか闇雲に探してもわかりませんでした。恐らく世界中の先生達が原因を探していましたはずですがわかりませんでした。あまりに当たり前の主食に原因があったので、全く関連がなさそうな主食に誰も思い至らなかったのです。これも2型糖尿病と同じで、同じものを食べても発症する人と発症しない人がいることが問題の本質を隠してしまっていたのです。
これからは糖質というキーワードで病気との関連性・因果関係を読み解けば簡単に解決策を見つけることができるようになるかもしれません。

母乳哺育で新生児・乳児湿疹があればお母さんが糖質を控えて様子をみる。
それでも改善しなければ、糖質をやめてみる。
お母さんが糖質を控えるかやめられなければステロイドを塗って様子をみる。

新生児・乳児湿疹はお母さんが糖質を食べているのを表すだけで、それ以上でもそれ以下でもないのかもしれません。そして赤ちゃん本人が痒がっていなければ、そのまま様子をみても問題ないと思います。治療しなくても生後6か月程度であまり症状が目立たなくなることが多いようです。

ミルクでの哺育の場合

ミルクでの哺育の場合著明な新生児・乳児湿疹の患者さんは少ないようですが、もし症状が激しければミルクのメーカーを変えてみるのは一つの選択肢だと思います。
原因は特定できませんが、赤ちゃんの血糖値に何らかの影響があることも考えられるので一度試してみる価値はあるのではないかと思います。
幸い血糖値関連で湿疹の症状が悪化する場合、1日か2日程度で反応が出るようなので判断はつきやすいと思いま

それでも改善しなければ病院を受診されるとよいと思います。

最後に

あくまでも事実に基づいて考えた一仮説ですが、お母さんが糖質を控えてみるだけなので一度は試して見られても良いのではないかと思います。
赤ちゃんの世話に追われていると、ついおにぎりやラーメンで食事を済ませてしまいたいとは思いますが、もしよかったら何とか糖質を減らすようにしてみてください。

この仮説が正しければ、お母さんが糖質をやめてしまえば症状はなくなります。
その後食べてみて新生児・乳児湿疹が悪化するかどうかその都度試しながら、食べてみるとよいと思います。悪化してしまえば食べ過ぎなので、そのことを踏まえて今後は減らせばよいだけなのです。

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