学校の勉強が面白くなかった理由

私は学校の勉強が面白くなかった理由を考えてみました。

正直学校の勉強は嫌いでした。何故なら意味・目的を教えてくれずに授業がいきなり始まるからです。知らないことを知る楽しみは確かにありますが、教科書に書いてあることを授業で説明する目的がわからないからです。

目的が教えてもらえないまま授業が始まり、テストが行われます。あたかもテストで理解度をはかるために授業をしているかの印象でした。

今振り返ってみても、教育の目的が生徒の理解ではなく、生徒を評価することではないかと考えてしまいます。

学校の勉強本来の目的は知らないことを知る楽しみ・喜びを教えることだと思います。残念ながら私の巡り合った生徒の中で、知る楽しみ・喜びを教えてくれた先生は数える程でした。

学校の授業は時間が限られるので仕方ないのだとは思いますが、知らないことを知る楽しみ・喜びを教えてくれると楽しくなると思います。

具体的に理科の実験で考えてみます。今では常識であることも実験で確認するまではわからなかったことが多々あります。理科の実験は科学の確認作業の感覚ですが、当時の科学者の苦労と共に伝えると目的が明確になり理解も深まると思います。

算数で言えば、足し算引き算掛け算は買い物という日常生活に役立つます。数学が発展するまでは言葉で論理的思考をトレーニングしていました。数学が一般的になると物事を論理的に考えるトレーニングに便利で、理解出来ているか出来ていないかの確認が容易なので重宝されています。残念ながら、本来論理的思考力を養う学問のはずですが、問題を解くことが目的になっています。本来の目的から外れ、解き方を暗記して試験を乗り切るのは残念なことです。

これも本来の数学の目的である論理的思考力を養うという目的を伝えることなく、授業が進められていることに起因すると思います。

国語や社会や英語にも勉強の目的があるはずですが、少なくとも私はその目的をはっきり教えてもらったことはありません。

教育改革はまず各科目の学ぶ目的を明確にすることから始めると良いと私は思います。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。