新しい知識が物事の理解を深める

人間は先人の知恵を知識として活用し、様々なことの理解が深まります。

今となっては当たり前の常識もかつては誰も知りませんでした。
そして全てがわかっていると錯覚している人もいますが、実は今でもわからないことだらけです。例えば重力の発生する仕組みはわかっていません。万有引力も引力という考え方をすると理解が深まりはしますが、重力の発生する仕組みがわかってはいません。そのため人工的に重力を発生させることはできません。(遠心力とつかって重力の代わりの体験はすることができます。)

わかっていることは全てわかっているけれど、わからないことは何一つわからない状態なのです。例えば宇宙の果てはどうなっているのかは誰にもわかりません。かつて海の向こうがどうなっているのか知らなかったのと同じです。

人間は知識のおかげで世界を理解できる

先日記載した空気の話も空気の存在を当たり前に知っているから、空気の抵抗ということを知っています。息を吹きかければローソクの炎を消すことができるのも簡単に理解できるのも空気の知識があればこそです。風が吹くのも空気が動くから風が動くと理解できます。空気の知識がなければ感じたまま風ということはわかりますが、何故風が起こるのかは理解できません。理解できないから神の存在を思い浮かべ、神の仕業として理解しようとしたのです。

知識として教えてもらえなければ、地球が動いていることを自分で見つけるのはかなり困難です。その手間を省いてくれるのが先人の知恵です。地球が動いている地動説が正しく、地球の自転と公転を理解することで一日の変化や、季節の移り変わりを知ることができます。そのことを知識として習得するために学校教育を受けるのです。

人は知識がなければ目に見えるものですら何一つ理解できません。理解できなければ制御もできません意図的に自分の思い通りにすることはできないのです。人類は大昔から自然を観察し、わかったことを知識として蓄えていきました。その知識の蓄積のおかげで農耕が発達しました。その後の科学の発展も知識が解釈を深め、新たな理屈を発見していくのです。

人間は知識がなければ子孫すら残せない

当たり前だと考えている常識も実はかつて何らかの形で知識として仕入れたものです。それは学校での教育かもしれませんし、親から教えてもらったことかもしれません。もしくは本で読んだ知識かもしれません。
生まれつきもっている知識は人間にはありません。
本能として痛みを避ける。不快な状態を避ける。お腹がすく。食べ物をおいしく感じる。喉が渇く。などの本能が欲として備わっているだけです(実はこれらの本能以外の欲は人間関係で生み出した、幻の欲です。金銭欲や名誉欲、出世欲などは人間関係による自己満足が生み出す欲求です。また改めて記事として書きたいと思います)。
実は人間は子孫を残すことすら知識として後天的に習得するのです。男と女が子供の頃から育ち、誰も子孫を残す方法を教えなければ子孫を残すことができないのです。人間には知らないことを知りたい欲求が興味として湧くような仕組みがあるので、お年頃になると性的なことを知りたくなるようです。
本来は知識を授けないと人間は子孫を残すことができないのですから、性教育には大きな意味があるのです。そのことを認めずに性教育を施そうとするため、現場で混乱が起こるのです。知識不足から望まない妊娠で不幸に陥ることがあるのです。
インターネットでいくらでも性的な動画が手に入る今、性教育を見直す時期ではないかと私は思います。

人間は食べるものすら知識によって決めている

そして人間は食べ物さえも知識として改めて身に着けなければいけません。生まれつき食べ物が決まっている種族とは違うのです。例えば蝶やカブトムシのように食べるものが決まっているもの達は悩むことなく食べ物を探します。人間は食べるものが決まっていないおかげでなんでも食べることができるのです。その分知識をつけないと間違った食べ物で命を落とすこともあるのです。河豚などが典型です。他には食中毒なども知識で避けることができます。またキノコなどは毒を含むものが多いので注意が必要です。

もし無人島で突然一人ぼっちになれば、何が食べられて何が食べられないかこれまで蓄えた知識を総動員して食べ物を探すことになります。
覚えている食べられる食料が見つからなければ、食べられそうなものを見つけて食べてみるしかありません。味が悪くないかが一つの目安になります。美味しく感じれば食べることができるかもしれません(人間は栄養になるものを美味しく感じる仕組みが備わっています)。美味しく食べることができてもその後お腹を壊すかどうかも考える必要があります。例えば人間が消化できない脂を含む魚(沖縄のバラムツなど)も存在します。

これまで食べ物が決まった理由

人類は知識により食べ物を選んでいますが、自分たちで栽培や飼育するため食べるものを選ぶことができるようになりました。
そこで人間が美味しく感じるものを好んで食べるようになりました。
その結果が炭水化物に頼る食生活になりました。
大量に増やすことができ、保存が効き、安価で美味しいことが炭水化物が広まった理由です。

知識がなければ病気になる

細菌感染やウイルス感染という概念がなかった時代には感染症で命を落とすことも仕方のないことでした。
かつてビタミンという概念がなかった時代にビタミン不足で命を落としてしまいました。
誰にも知識がなかったのですから仕方がありません。
かつてビタミンB1の不足による病、脚気という病気がありました。
ビタミンB1は玄米には含まれているものです。美味しいからといってわざわざビタミンをそぎ落とし白米として食べることで発症しました。知識がある現代から振り返ってみれば、わざわざ病気を引き起こす食べ方をしていると考えることができますが、かつては誰にもわからないことでした。命を落とすこともあった病なので、今の知識から考えれば不幸なことでした。
知識さえあれば防ぐことができたのですから。

知識により病気を失くすことができる

糖質依存という知識

糖質依存というという考え方があります(少なくとも以前の私は診断基準を満たしていました)。糖質による依存状態に陥っているため食べる量の自己コントロールができず、糖質に騙されたかのように糖質を食べ過ぎることで肥満を生じています。ダイエットを試みてもなかなか成功しないのは糖質依存の禁断症状である強い空腹感に負けてしまうためです。そしてダイエットして食べる量を意識的に制限することで成功しても、リバウンドしてしまいます。何故ならダイエットは身体が飢餓状態と錯覚して、レプチンという物質により、より多く食べさせようと仕向けることでリバウンドしてしまうのです。

人によっては糖質による高血糖の繰り返しに膵臓が耐え切れなくなって2型糖尿病を発症します。理論上血糖値を上げる糖質を避けることで2型糖尿病は改善します。(2型糖尿病が薬なしで治りました

糖質依存に伴い塩分依存という考え方もあります。
甘味を感じる糖質の甘味を打ち消すために塩分を食べたくなります。
おにぎりに塩をしたくなるのも、ご飯におかずがほしくなるように、パンにバターがほしくなります。スイカに塩をかけて食べたくなるのと同じで糖質の甘味をうつけすために塩分を欲します。糖質依存に伴い塩分依存に陥っている人も多くいるようです。そのため塩分を控えることが難しく感じるのです。糖質依存を脱出すれば塩分依存も自然に解消されると思います。
つまり高血圧も改善する可能性があります。

糖質による害という知識

糖質依存という知識により、糖質を食べ過ぎてしまうことが容易に理解できるようになります。その結果糖質を避けることで糖質依存から抜け出し、糖質依存症ともいえる2型糖尿病や肥満を解消するきっかけになると思います。
自分のことながらいつの間にか食べ過ぎてしまう理由が糖質依存の考え方により理解できるので、対策がとれるようになるのではないかと思います。

糖質回避による病気の改善率から、アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギーやニキビなども改善する可能性があります。
アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギーやニキビや尋常性疣贅などの感染症が改善する理屈は、糖化産物により免疫機能のバランスが崩れて発症する仮説を立てています。
この仮説が正しいと仮定して、理解が深まるか試してみても良いのではないでしょうか?
仮説通り尋常性疣贅の患者さんもお一人改善しました。

新しい知識により解釈が深まることをご自身で実感してみてください。
少なくとも糖質依存の考え方で、太る理由、痩せられない理由、リバウンドする理由などが容易に解釈できるようになります。その証拠に糖質依存から抜け出せば禁断症状である強い空腹感はなくなります。

良かったら糖質回避教の入信をご検討ください。
こっち側(糖質回避)にこれるかもしれませんよ。

プレミアム付き商品券で混乱に思う

ある自治体が20%のプレミアム付き商品券を発売し、1人で600万円分購入した人が現れて問題になっています。300冊以上購入した人が16人もいたそうです。

妊婦さんや身体の不自由な方のために代理購入を認めたことが問題を誘発したようです。

問題の本質は

一言で言えばルール作りに隙があったということです。

何枚もの委任状を持って大量購入する人が現れたそうです。20%のプレミアムがあれば、10%や15%の手数料を差し引かれても金券ショップに売れば利益が出るので、それを目論んだ輩が大勢いただけのことです。

問題の原因は?

ルール作りをした人が、プレミアム付き商品券を転売することの想像がつかなかったのだと思います。金利と考えても破格の利率です。そして当初想定した妊婦さんや身体の不自由な方だけに、委任状による代理取得を限定すれば良かったのだと思います。とはいえ御自分でプレミアム付き商品券を購入に行けないのであれば、お店にも行けない可能性が高く、妊婦さんや身体の不自由な方向けの代理購入に余り意味は無いようにも思います。

今時民間では考えられないような隙のある制度でした。

今後はこのことを教訓に、各自治体が隙の無い改善策を考えるようになるといいですね。

人が欲しがる商品は転売でプレミアムがつくのでオークションに出品されます。増してやあらかじめプレミアムがつくのであれば、それを商売に結びつける輩がいてもおかしくはありません。ルールの中で隙をついただけのことです。

学び取ることとしては、少しでも得出来ると分かれば、様々な手を駆使する人達がいることを想定する必要があるということです。想像力を働かせないと、隙をつかれてしまいます。色々なルール作りって難しいですね。

今度ルール作りに関して書いてみます。

(追記)

ある信用金庫で委託されていた人気のプレミアム付き商品券を職員が事前購入していたそうです。

買う方も買う方なら売る方も売る方で、何でもありですね。

話の通じない人の心理

話の通じない人はどこにでもいるものです。話の通じない人はもしかしたら、天動説型思考の持ち主なのかも知れません。

話の通じない人は色々なことの意味がわかりません。そしてその話が通じないことや話が理解できなくても余り困らないようです。自分から理解する方向に歩み寄ることは少なく、話の通じない人の多くは常に受身です。

話の通じない人は天動説型思考の持ち主で、話が通じない、話が理解出来ないのは説明する人の説明の仕方が悪いからだと思っています。自分の知識や理解力が不足しているという視点は全くありません。そのため話を理解して欲しければ、わかるように説明するのが当然という態度でいます。もしくは少し説明を聞いて全く理解出来なければ、理解しようと努力することなく拒絶します。

周りの人が自分のために行動するのが当たり前だと考えているか、地動説型思考のように自分が出来ることをするという発想そのものが欠落している可能性があります。

通常人と人が会話して意味が通じなければ、お互いの共通認識を双方から探します。話題の内容と似た内容と比較しながら、意味が通じる内容を探すのです。しかし話の通じない人はその発想がありません。歩み寄りがないのです。

恐らく悪気があるわけではなく、その発想そのものがないので仕方ありません。考え方を変えるように詰め寄っても無駄なことです。

対策は一つ一つ似た内容で知っていることをこちらから探すか、話の通じる必要最低限のことを伝えるかのどちらかだと思います。

空気のない世界 その3つの意味

余り意識することはないと思いますが、空気のない世界1つとっても3つの意味があります。

一つは言葉通り空気の存在しない世界。宇宙空間などの何もない真空の世界です。

一つは呼吸のための空気のない、水中などを意味します。

もう一つは今回の話題である目に見えない空気の存在をまだ知らない世界です。実は空気の存在をまだ知らない世界にも二つの意味があります。一つはかつて本当に空気の存在を誰も知らず、空気の概念そのものが無かった世界です。もう一つは生まれてから空気の存在をまだ誰からも教えてもらっていない、空気の存在をまだ知らない世界です。

一つは空気の概念が存在しない世界、一つは個人が空気の概念をまだ知らない世界です。

かつて空気の存在を発見した人は度肝を抜かれたことと思います。見えない物が存在する事実を受け入れなければならなかったのですから正気を保つのも難しかっただろうと思います。今でこそ目に見えない世界はいくらでもあることを文明社会に生きている人達は知っていますが、空気が発見された頃には目に見えない物体がある概念は無かっただろうと想像できます。

空気の存在に気づくきっかけになったのは恐らく『風』だったのだろうと思います。もしくは人が身体を動かす際に感じる抵抗が空気の存在を気付かせるきっかけだったと思います。

空気が動けば風になります。空気は目に見えませんし実感することはなかなか出来ません。空気が動いて初めて風として実感出来るのです。

空気の存在を発見し、目の前に確かにあるのに目に見えない空気に、まさか重さがあることに気付いた時には本当に驚いたことでしょう。

今でこそ空気の存在は当たり前で、空気の存在を元に様々な物事が理解されています。雲の出来る仕組みから天気予報が行われていますし、車の形も空気の抵抗を避ける目的で工夫されています。飛行機やヘリコプターが飛ぶことが出来るのは空気の存在あってこそです。

確かに存在する空気ですが、目に見えないだけに日頃その存在を意識することは余りありません。空気みたいな存在という比喩もあるほどです。

存在を意識しない程当たり前で、余りに身近な存在だとその意味に気づくことは難しくなります。当たり前に食べている主食である糖質も空気のような存在かも知れません。主食は食べて当たり前で、これまでは主食をいかに美味しく食べるかが工夫されてきました。主食である糖質は余りに身近で当たり前過ぎて、その意味を考えたことが無い人が多かったと思います。主食を食べないということは、昔空気の存在を知った人達が感じた衝撃に近いのかも知れません。

空気の存在を認めることで様々なことの解釈が成り立ちました。風の解釈も一つですし、竜巻などの解釈も空気の存在あってこそです。同じように糖質を避ける知恵を認めることが、とてつもないメリットを生み出すかも知れません。

2型糖尿病が治癒?完全糖質回避の結果

2型糖尿病の患者さんに説明し、完全糖質回避に御賛同頂きました。

完全に徹底され、家族でお寿司屋さんに行かれても、ネタだけ食べてシャリは御家族が食べられたそうです。

そこまで徹底すると血糖値は上がらないようです。

2型糖尿病が無くなりました
2型糖尿病が失くなりました

6/18の空腹時血糖がないのは、食後1時間半の食後血糖値を測定したためです。ケンタッキーフライドチキンを食べられたそうですが、食後1時間半の血糖値が98でした。

タイトルでは2型糖尿病が治癒?と書きました。?をつけたのは、そもそも治療していないので治癒とは言えず、失くなったと表現するのが正しいのではないかと思います。

ご興味があれば糖質回避教のすすめをご参照下さい。

完全糖質回避でも痩せられない場合

通常完全糖質回避をすればかなりの高確率で痩せていきます。何故なら太る理由が糖質を食べ過ぎることだからです。
もし完全糖質回避をしても痩せられない場合、考えられることは3つあります。可能性の高いものからみていきます。
一つは運動量が余りに少ないこと。10分でも良いので余分に歩くようにしてみましょう。
二つ目は糖質だけでなく、タンパク質、脂質に対しても依存の状態に陥っている。つまり糖質依存ではなく食物依存の状態に陥っているのかも知れません。
三つ目は食物繊維を消化できる腸内細菌がいるのかも知れません。

一つ目の運動量が余りに少ないと、糖質依存を避けても体重は減らないのかも知れません。運動することでエネルギーを消費することに加え、運動により筋肉がつくことでより痩せやすくなることが期待できる。
二つ目の食物依存の状態であれば対策は依存症の治療法に準じると良いと思います。
一つ目も二つ目の問題何れも定期的な運動により改善が期待できます。改善する理由はそれぞれ異なります。運動により一つ目の問題はエネルギーの消費により痩せることが出来ます。二つ目の問題は運動により依存症の改善ぎ期待出来るそうです(参考文献:スタンフォードの自分を変える教室)
三つ目はあくまで仮説ですが、もしこの機序が存在するとすれば食物繊維を多く含む野菜も避ける必要があります。腸内細菌により食物繊維が糖質に変換されてしまうからです。糖質は食べていないのに腸内で糖質を作り出してしまうかも知れません(この仮説が正しければ、草食動物の腸内を獲得した一番進化した人類かも知れません)。

何れにしても糖質回避で痩せられないことで悩んでいる人は、10分余分に歩くことから始めると良いと思います。痩せた自分を想像しながら10分歩くと効果的です。徒歩5分のところを往復すれば10分です。週末にはショッピングモールを散歩するのがおすすめです。万歩計で歩数を計っておくと楽しめます。

良かったらお試しください。

病気を治すから失くす時代になる?

様々な病気が糖質回避で改善することになりそうです。
元々2型糖尿病の治療で江部先生ご兄弟から始まった糖質を制限するという考え方ですが、江部先生も出版された本に書かれているように様々な病気が改善するようです。

少なくとも2型糖尿病は元々糖質の食べ過ぎが原因ですから、原因を取り除けばよくなるのは当たり前といえば当たり前です。(参考:2型糖尿病が薬無しで治りました
病気が治ったという表現は治療をして病気がよくなり治療の必要がなくなったことを表します。
しかし病気の元(糖質)を断ち切るだけのことですから、病気を失くしたという表現の方が適切だと思います。何故なら糖質回避をするだけで治療を全くしていないからです。

これまでは様々な病気が対症療法で治療されてきました。
治す方法が見つからないため、仕方なく症状を薬で抑える対症療法がおこなわれてきました。
改善することはあっても治ることはありませんでした。治療を継続する必要があったのです。
治らなかった病気(治療を継続する必要があった病気という意味です)が、治るようになるのであれば画期的です。例えばスギ花粉症は舌下免疫療法を3年行うことで治るそうです。これまで治らなかった病気を治すことができるのですから画期的治療法です。ただ治すことのできる病気というのはかなり限られているのが現状です。原因が特定されていない病気が多いからです。

病気の原因が糖質

病気の原因が糖質そのものであるものが数多く考えられます。
肥満・2型糖尿病は間違いありません。
これらは糖質依存により糖質を食べ過ぎることそのものが原因で引き起こされる病気です。
塩分の取りすぎで生じる高血圧も糖質の取りすぎにより引き起こされている可能性があります。糖質依存に塩分依存が併発してしまうことで塩分を取りすぎているのです。糖質を食べる際に塩気がほしいので、糖質&塩分依存を生じているのです。糖質回避することで塩分摂取量が減ることが期待できます。結果として高血圧が改善することが期待できます。
家族性の高脂血症の改善は困難ですが、食べ過ぎによる高脂血症は糖質依存に伴い、食べ物を食べ過ぎることで生じている可能性が考えられます。

糖質の取りすぎそのものではなく、血糖値が上がることで糖化産物を介して病気を発症する機序が考えられます。

糖化産物が病気の原因(仮説)

糖化産物とはブドウ糖とタンパク質が結合して生じるものです。
例えばHbA1cはヘモグロビンとブドウ糖が結合してできた糖化産物の一種で、ブドウ糖濃度に比例してヘモグロビンとの結合量が決まるので糖尿病のコントロールの指標とされています。

体内で生じる糖化産物が免疫系に作用して免疫が働きすぎればアレルギーを生じ、免疫を抑えてしまえばニキビやイボ、腫瘍性病変などを生じている仮説です。

糖化産物と病気の関係(仮説)
血糖値と糖化産物と病気の関係

詳しくは糖化産物が病気を引き起こす?をご参照ください。
実際に糖質を避けることでの病気の改善率はこちらです。

病気を治す時代から失くす時代へ

これまで病気を治す時代といっても治すことのできる病気は数えるほどでしたが、病気を治すことを目指していた時代は過去のものとなりそうです。
病気を治療することなく、病気の原因である糖質を避けること(糖質回避)で病気を失くすことができる時代がくることになりそうです。
当然全ての病気が治るわけではありませんが、これまで治らないことが常識だったものが治療の必要すらないことが常識となりそうです。

失くすことができる可能性のある病気

2型糖尿病・肥満・高脂血症・高血圧は間違いなく改善します。
糖質回避により全員が病気を失くすことができるかどうかはまだわかりません。
各種アレルギーも改善する可能性が高いと思います。
慢性感染症も改善する可能性が高いと思います。
腫瘍性病変に関しては、回避して治るのかどうかはまだわかりません。
少なくとも糖質回避をすることで、新たな腫瘍の産生は抑えることができる可能性があります。

ただ糖質を避ける知恵一つで病気を失くすことができる可能性があります。
近い将来、病気になれば糖質をやめて、改善しなければ仕方なく病院に行くという時代が来ると思います。そもそも病気を起こす可能性の高い主食という糖質の食べ方をしなくなるため、病気になる人そのものが減ってくる可能性もあると思います。

つまり現時点では糖質による害という知識不足による食べ物の選択ミスで、人類は様々な病気で悩んでいる可能性があるということです。正に現代の脚気のように。
今後10年、少なくとも20年もすれば、21世紀にもなって糖質の害を知らずに主食として毎日大量に食べていたんだってと言われる時代がくると私は思います。20年経ってもまだそんな時代になっていなければ、物事を考えられない人が私の予想以上に多いことに落胆してしまいます。

病気を治す時代から病気を失くす時代へ
想像してみてください。楽しいと思いませんか?

糖質回避教のすすめです。
糖質を避ける知恵だけで、病気が治るというご利益のある論理的宗教です。

糖化産物が病気を起こす?(仮説)

糖質回避・糖質制限により様々な病気が病気が改善します。
糖質が様々な病気の原因であることは間違いなさそうです。
病気を引き起こす理屈を考えてみました。

わかりやすく模式図で表すとこのようなことが考えられます。

糖化産物と病気の関係(仮説)
血糖値と糖化産物と病気の関係

詳しい理屈は糖化産物が病気の原因?(仮説)のリンク先をご参照ください。
糖質を避けることで改善する病気の中で、免疫が関わっている病気はこの機序で病気が発症しているので糖質を控えることで、原因となる糖化産物ができないことで病気が改善すると考えられます。糖質を食べることで体に吸収されるのはブドウ糖ですが、ブドウ糖そのものは分子量が小さすぎて病気を引き起こすことはできないません。
ブドウ糖がタンパク質と結合することで生じる糖化産物が病気の原因としか私には考えられません。
(あくまでも仮説なので、もしかしたら何年か後に別の理屈で原因が特定されるかもしれません。)

糖質の食べ過ぎで生じる病気(2型糖尿病高血圧、高脂血症)は糖質依存に伴う病気だと思います。

改めて考えてみると、糖質による病気は糖質そのものの食べ過ぎによる病気と、糖質が糖化産物を介して病気の原因となる病気とがあるようです。
いずれにしても糖質回避教に入信することで改善することができます。
糖質回避教といっても、糖質を避けるだけのことです。
怪しい考え方ではありません。論理的宗教です。良かったら考えてみてください。

食べ物を選ぶ二つの基準 栄養?快楽?

人の食事の意味は大きくわけて二つあります。ただの栄養補給かそれとも快楽の追求です。食事の場の雰囲気や誰と食べるのかということも、楽しみという快楽のうちの一つです。

今回は食事の中でも食べ物の選択に関してです。食べ物の選択も栄養補給と快楽の追求の観点があります。

栄養補給

人間は必ず栄養補給をしなければ生きてはいけません。生きていく上で必要なエネルギーと身体を維持するための身体の構成成分であるタンパク質です。身体の中で合成できないアミノ酸と脂肪酸は食べ物から得る必要があります。少なくともタンパク質は必ず食べる必要があります。

栄養補給の観点からすれば、糖質・炭水化物は無理に食べる必要はありません。何故なら糖質・炭水化物が消化・吸収され体内に入るブドウ糖はタンパク質から作り出せるからです。つまり必須炭水化物は無いのです。(参考:糖質を食べている理由)

美味の追求

美味しいものを求めるのは快楽の追求です。人は必ず食べないと生きてはいけません。そこで同じ食べるのですから、どうせなら美味しいものを食べようという考え方です。美食という程ではなくても、どうせなら美味しいものを求めるというのは誰でも無意識に行っている選択の一つです。

無理に食べる必要の無い糖質を食べる意味は、経済的に安価という点を除けば美味の追求以外には無いのかも知れません。

無意識のうちに行った美味しいものの選択が積み重なることで、依存を生じます。その一つが糖質依存です。人によっては美味しいものに対する依存や高い料理に対する依存もあるのかも知れません。それぞれ美味しいものに対して喜びを感じたり、高い料理に対して喜びを感じることで依存に陥ってしまいます。誰でも美味しい料理を食べることは喜びを感じますが、無理をしたり過度に求めるようになると依存の可能性があります。

美味の追求による病

かつてビタミン不足が引き起こす脚気という病は、玄米を食べていた日本人が白米という美味を追求した結果生じました。知識が無かったからやむを得ないとはいえ、美味を追求するため病気を引き起こしていたのは悲しい歴史です。

いま現代の脚気ともいえることが現在進行形で起こっているとしたらどうでしょうか?

2型糖尿病や肥満高血圧やアレルギーなど多くの病気が糖質の食べ過ぎが原因のようです。少なくとも2型糖尿病と肥満は糖質の摂り過ぎが原因であることは間違いありません(2型糖尿病が薬無しで治りました)。

食べ物の選択の際に気をつけること

食べ物の選択の際には二つの基準があります。ただの栄養補給なのか美味という快楽の追求なのかです。

知らない間の快楽の追求によって病気を引き起こしているとすれば人類にとって不幸なことです。正に現代の脚気のようなものです。

食べ物を選ぶ際、立ち止まって栄養補給?美味の追求?と良く考ええてみる時期が来たようです。栄養補給のつもりで、知らない間に美味の追求をしているかも知れません。そしていつの間にか依存に陥っているのかも知れないのです。

今日の食べ物から栄養補給?美味の追求?と考えてみましょう。病気になってでも美味が大切?と。

美味の追求はたまのご褒美で良いのではないでしょうか?

あっち側(糖質依存)とこっち側(糖質回避)

先日の体重が減り過ぎてしまうのでデザートを食べていますで、お伝えしたのですが患者さんに驚かれます。

その際に『世の中の女性を敵に回しますよ』と言われたのですが、私は『敵になるのではなく、こっち側がお得ですよ』とお伝えします。

こっち側とあっち側

こっち側とは糖質回避で糖質依存から抜け出した状態です。あっち側とは糖質依存な状態です。糖質依存から抜け出せば、糖質に対する固執がなくなるので体重は自分の望むまま自由自在になります。増やしたければ糖質を食べ、減らしたければ糖質を控えるだけのことです。

糖質を食べなければ痩せるのはわかっていてもやめられないこと自体が糖質依存の証拠です。タバコの害がわかっていてもやめられない、ニコチン依存の人と全く同じです。アルコールの害がわかっていてもやめられないアルコール依存と同じです。

糖質依存から抜け出せば、お腹も余り空かなくなります。何故なら元々の強い空腹感が糖質依存の禁断症状だからです。

あっち側(糖質依存)の方にはこっち側(糖質依存から抜け出した状態・糖質回避)の心境は理解出来ません。タバコを吸ったことの無い人にタバコをやめられない気持ちがわからない、タバコの魅力自体がわかりません。逆にタバコをやめられない人にとっては、タバコをやめること自体が想像できません。パチンコをしたことが無い人にパチンコ依存の人の気持ちがわからないのも同じです。パチンコ依存の人は、やめることが想像出来ません。むしろしなければいけないと何故か思い込んでしまいます。そのことがやめられない一因となっています。

あっち側とこっち側をわけるもの

あっち側とこっち側を分ける決定的な違いは、食べ物に対して求めるものです。食べ物の選択には二つの意味があります。栄養補給と美味の追求です。美味を追求することがあっち側へ誘います。栄養補給だけを考えればこっち側です。食べることに快楽を求めるか否かです。

あっち側(糖質依存)

あっち側(糖質依存状態)の方は糖質をやめるのは想像できません。根拠は無いにも関わらず、糖質を食べなければいけないと思い込んでいます。(糖質を食べる理由)ちなみに糖質を食べなくても血糖値は維持出来ます。少し食べると余計食べたくなります。一旦食べ始めると止まらないのはそのせいです。強い空腹感という禁断症状に悩まされます。糖質依存の効果により糖質の過剰摂取をしてしまいます。だから太ることが出来るのです(太る理由)。

タバコもやめられない人が大勢いるのですから、糖質もどうしてもやめられない人もおられると思います。仕方がないと思います。糖質過剰摂取による病気の治療費を負担する目的で、糖質に高い税金がかかるようになる時代が来ると思います。

こっち側(糖質依存から抜け出した状態)

こっち側(糖質依存から抜け出した状態)になれば、体重は自由自在になります。何故なら本来の体重の維持が出来るはずだからです。

多くの病気が無くなりそうです。例えば2型糖尿病高血圧各種アレルギー、ニキビが恐らく無くなります。

こっち側に来てみませんか?こっち側の方が明らかにお得ですよ。良いことばかりで害がありません。勇気さえ有れば簡単です。糖質回避教を信じてみてください。