借金なのにお金が増えたと錯覚する心理

お金を借りた際に、お金が増えたと錯覚してしまう人がいます。
あたかもお金を借りる際の面倒な手続きを労働と錯覚し、その対価にお金が支払われたように誤解するのです。目先のお金に惑わされて、金利という余分なお金を払わされることがわかりにくくなるのです。

物事を論理的に考えることが出来れば、借金をすることで金利分使えるお金が減ることは容易に想像することが出来ます。しかし心理学では将来もらえるお金よりも目先のお金の方が価値があると錯覚してしまうことがいわれています。心理的に目減りしてしまう錯覚があるので、借金することで得をした錯覚に陥ります。現実には金利の分明らかに損をするにもかかわらず、目先のお金に惑わされるのです。

借金することでお金が増えたと錯覚する不思議な心理を理解しておくと、借金を重ねる人の心の闇が理解出来るかもしれません。そして自分自身が借金してしまう危険性を少しでも下げることが出来ると思います。

借金することでお金が増えたと一度錯覚してしまうと、お金が借りられなくなるまで借金を重ねてしまいます。悲惨な結末が待ち構えるので、借金は借金でお金が増えた訳ではないことを理解しておきましょう。当たり前のことですが、借金を重ねる時には本当にわからなくなってしまいます。

ちなみにこの心理をうまく利用するのが、金利0円の様々なキャンペーンです。金利がかからないからお得ですとうたうキャンペーンは、実は借金することでお金が増えたと錯覚させることに目的があると私は思います。仕組みを知った上で上手に使いましょう。

ダラダラ・ゆっくりと行動する店員の心理

ダラダラ・ゆっくりと行動する店員に腹の立つこともよくあります。満席でお客さんが待っているにも関わらず、ダラダラ・ゆっくりと行動する店員さんの心理はお客側からすると理解しがたいものです。店員さんは一生懸命やっているつもりなのです。ダラダラしてちるつもりも、ゆっくりと行動しているつもりもありません。自覚出来ないのですから改善のしようがありません。

ダラダラ・ゆっくりと行動する店員の目的

人の行動には必ず目的があります。ダラダラ・ゆっくりと行動する店員さんの目的は、新規のお客さんを入れないことです。お客さんが席についてしまうと注文や配膳で忙しくなってしまいます。ダラダラ・ゆっくりと行動し、お客さんを席に着けなければこれ以上忙しくなることはありません。お客さんが席に着けなければ、呼ばれることもないのですから出来るだけ席に着いて欲しくないのです。そのため周囲の人からまるとダラダラ・ゆっくりと行動しているように見えるのです。そして仕事をしている振りをしながら時間が過ぎるのを待っているのです。

ダラダラ・ゆっくりと行動しているのが経営者や管理者なら、お店は潰れるでしょう。正社員でも無意識のうちにダラダラ・ゆっくりと行動してしまうのであれば、客商売に適正がないのです。

通常は経営者や管理者がダラダラ・ゆっくりと行動する店員を指導し、素早く動くことができるように導きます。素早く動く方が何事もスムーズに進むため、待ち時間も少なく回転率も高まります。経営者と店員の利害が相反するのです。そのため経営者がしっかりと見張っていなければ店員はダラダラ・ゆっくりと行動するものなのです。誰からも注意されなければ、素早く動くより楽だからでしょう。素早く動くことが好きな店員は、経営者が支持しなくても自然とこなしていくことができるのです。自然と素早く動くことができる人が、ダラダラ・ゆっくりと行動する店員に支持できる体制にするだけで全く違うお店になるでしょう。

ダラダラ・ゆっくりと行動する店員の対策

仕事をしたくない店員が野放しのお店は出来れば避けたいものです。しかし立地や値段などの兼ね合いで通いたいのであれば、経営者に伝えてあげましょう。お客の側からみてダラダラ・ゆっくりと行動しているので、仕事をしたくないように見える行いがありますよと。お客さんの待ち時間を減らす仕事をして頂けるようご指導下さいと。

経営者公認でダラダラ・ゆっくりと行動しているのであれば、諦めて他のお店を探しましょう。

人に対して腹が立つ理由

人に対して腹が立つ理由を考えてみます。

腹が立つ理由は色々考えられますが、一つは期待を裏切られるからです。期待していなければ腹が立つことはないでしょう。赤ちゃんが後片付けをしないからといって腹を立てても仕方のないことです。相手が後片付け出来るはずだと期待しているから腹が立つのです。後片付けのやり方がわからない人に対して、勝手に期待して腹を立てても、お互い嫌な思いをするだけ損です。

相手が大人でも腹が立つのは何らかの期待をしているからです。相手に期待していなければ腹が立つことはないでしょう。

適切な期待をしているか、勝手な期待をしているかは時と場合によるでしょう。もしかしたら勝手に期待して、勝手に腹を立てているだけかもしれません。例えば恋人に対して腹が立つのは、自分のことを好きなら当然このように行動してくれるはずだと期待するからかもしれません。その期待は人によって異なりますが、勝手に期待して勝手に腹を立てているだけかもしれません。独り善がりで腹を立てているだけかもしれないのです。

人に対して腹が立つ場合、適切な期待か過度の期待ではないかを客観的に振り返ってみても良いのかもしれません。出来れば腹が立つ場合には人にも過度の期待ではないかを聞いてみると良いのかもしれません。

人に対して腹が立つのは期待しているから。勝手に期待して腹を立てていないか考えてみましょう。

授業中につい話してしまう人の心理

授業中につい話してしまう人の心理を考えてみます。多くの人は授業中に話すことは良くないことだとは理解しています。理解してはいますが、つい話してしまうのです。

授業中に話をするのは生徒だけとは限りません。授業参観に来た父兄も同じです。授業を見に来たはずの父兄が授業そっちのけで話をするのを見ると日本の将来は不安になります。何故なら親に常識がないのですから子供に常識が身につく訳がないからです。

授業中に話をしてはいけないと知らない人

授業中に話をしてはいけないことを知らない人も中にはいます。人に迷惑をかける行動をとってはいけないという人間社会における基本的な常識が欠落している人がいるのです。授業中に話をすることで、その話し声により授業が聞こえなくなる人達に迷惑がかかることが想像出来ないのです。

授業中に話をしてはいけないことを知らないのですから怒っても仕方ありません。話をしてはいけないことを教えてあげましょう。効果的な対策は話す相手を引き離すことです。何故なら話すためにはお互い相手が必要だからです。

自分だけは許されると錯覚する人

授業中に話をしてはいけないけど、自分だけは特別な存在だから許されると錯覚している人がいます。話をしても誰からも注意されないから許されていると誤解している人もいます。あらかじめ注意されないように気をつける発想はなく、注意されるまでは許されたと考える人がいるのです。

怒られるから行動する人や行動しないようにするという発想の人に多い考え方なのかもしれません。

授業中つい話してしまう人の心理

授業中話をしてはいけないことを知ってはいますがつい話してしまう人もいます。その根底には「衝動買いの心理」が潜んでいます。何か物が欲しくなった状態を我慢出来なくなってつい買ってしまうのが「衝動買いの心理」です。この場合、話をしたくなって我慢出来なくなってしまうのです。今話したい話題を忘れないうちに人に話したいのです。そもそも時間が経つと忘れてしまうような内容に、わざわざ授業中にどうしても話さなければいけない意味はありません。

しかし「衝動買いの心理」の仕組みにより、今どうしても話したいというよりも、今話さなければいけないと錯覚してしまうのです。どうしても今話さなければいけないと思い込んだ時点で話しはじめてしまうのです。

自分が授業中に話をしたくなってしまった場合、「衝動買いの心理」の対策と同じで10分で話したくなくなります。10分我慢すれば良いのですが、10分我慢することだけ考えると大変です。他のことを考えるのです。どうしても話したければ、後で思い出せるようにキーワードをメモするようにしましょう。

授業中に話をしてしまう人

「衝動買いの心理」に振り回されてしまう傾向があるので、物事を論理的に考えるのは苦手な傾向があると思います。物事を論理的に考える癖をつけて、「衝動買いの心理」に振り回されないようにする方がお得です。

 

高額所得者が経済的に困窮し破産する理由

誰もが羨む高額所得者がその後経済的に困窮し破産してしまうこともあるようです。その理由を考えてみます。

この記事を書くきっかけは、偶然ネットニュースでアメリカのある有名俳優さんが経済的に困窮している記事をみかけたことでした。一時は資産125億ともいわれ、出演のギャラは1話につき180万ドル(約1億8000万円)だったそうです。一般庶民からすれば夢のような資産・収入ですが、現在仕事はなく両親の家に住んでいるそうです。

この俳優さんに限らず、高額所得者が経済的に困窮し破産することがあるのは何故でしょうか?。それは同じ状態が永遠に続くと錯覚することと、お金を使うことに依存してしまうことが原因です。

永遠に続く錯覚

多くの人は経済状態が今より悪くなることはなかなか想像出来ません。今と同じか、むしろ今より良くなると思いこんでしまいます。

特に俳優さんなどの人気商売だと一気に売れるので、この錯覚に陥りやすいようです。右肩上がりにずっと売れ続けると思い込んでしまうのです。

芸人さんで一気に売れてしまった人も同じような心理に陥ります。頭では一発屋で終わるかもしれないと思っていても、一昨日より昨日、昨日より今日の方が人気が出ていると永遠に続くと錯覚してしまうのです。

宝くじに当たった人も稀にこの錯覚に陥ると、その後経済的に困窮してしまうことがあるようです。冷静に考えれば宝くじに2度当たることは無いのですが、同じことが起こると錯覚してしまうのです。

永遠に続くと錯覚してしまうと、お金を使っても減らないと錯覚してしまいます。ここに落とし穴が潜んでいるのです。

お金を使うことに依存

突然大金を手にすると舞い上がってしまってお金を使うことに依存してしまう人がいます。買い物に依存したり、高い飲食や宿泊にお金を使うようになってしまいます。お金を使う依存は自分で歯止めをかけることが出来なくなるのです。

衝動買いの心理」により、衝動的にお金を使ってしまいます。お金を使うこと自体に満足するのです。お金を使うことに対する依存が厄介なのは、同じことをしても満足出来なくなることです。お金を使う刺激に慣れてしまうのでお金の使い方がエスカレートしてしまいます。初めての高い買い物や飲食を経験すると満足するものの、物事に飽きてしまう心理により同じ物や飲食では満足出来なくなってしまいます。初めての時にはワクワクしても、同じ経験ではワクワクしなくなるのです。ワクワクするためにより高い買い物や飲食を求めるようになるのです。

お金を使うことに依存してしまうと、お金を使うことが止まらなくなります。借金してまでお金を使うようになると末期症状です。お金がいつまでも入ってくる錯覚に陥っていると借金しても支払えると思い込んでしまうのです。収入が確実に増えるのであれば借金しても問題ないかもしれませんが、借金の時点で収入のピークだと経済的に困窮してしまうのです。

高額所得者が経済的に困窮してしまう理由は、お金を使うことに舞い上がり、いつまでも続くと錯覚することによって起こります。

高額所得者でなくても、お金を使うことに舞い上がってしまえば、実は誰にでも起こり得ることです。注意しましょう。

グレる(非行に走る)子供の心理

グレる(非行に走る)子供の心理を考えてみたいと思います。あくまでも私がスーパー心理学として考えたことなので、本当に当てはまるかどうかはグレる子供を見て判断してみてください。今でも世間一般でグレるという言葉を使うのかわかりませんが、グレるとは人とは違う悪い行動をすることです。

人の行動には必ず目的があります(目的論)。目的を自覚出来ていない場合もありますが、必ず目的があるのです。子供がグレるのも目的があります。優秀な子供がグレることは通常ありません。何故なら優秀な子供にはグレる目的がないからです。優秀であればわざわざグレなくても賞賛されるからです。人は誰でも周囲の人から認められたい、受け入れて欲しいという欲求を持っています。優秀な子供は周囲から認められるので、その欲求が満たされているのです。グレる子供は称賛されることは難しいため、認められるための別の手段を考えるのです。つまりグレる子供の目的は相手にして欲しいのです。相手にして欲しい自分を認めて欲しいのです。グレる子供に寂しい思いをしている子供が多いのはそのためです。勉強やスポーツで称賛を得ることが難しいことを悟った子供が、認めてもらうためにグレるのです。無視される、相手にされないよりは怒られる方が認められる欲求が満たされるのです。しかしその結果得られるものは当然称賛ではありません。負の称賛とでも言うべき非難の意味を持つ感情で認められるのですが、グレる子供にとっては無関心よりましなのです。存在を認められているからです。通常の人の視点ではこのことが理解出来ないので、何故グレるのか理解出来ずどう対処して良いか分からないのです。褒められることが出来ないから非難されることをするという、普通の大人には理解出来ないため、混乱してしまうのです。

グレる子供本人も言葉に出来る程深く考えて行動している訳ではないでしょう。相手にして欲しいからグレるとは口に出来ないでしょう。

グレる子供によっては周囲が自分のことを理解してくれないことを理由に上げることがありますが、言い訳に過ぎません。相手にして欲しいことを口に出せないので、探し出した言い訳に過ぎないのです。

一部では非常識なグレる行動を称賛するような仲間を見つけ、その称賛を得るために行動がエスカレートする場合もあります。寂しい者同士が慰め合うような心境なのでしょう。

周囲の無関心が嫌なのでグレる行動を取るのです。例え怒られるとしても相手にして欲しいのです。そのため怒るのは逆効果です。何故なら怒られるのは相手をしてもらっているからです。褒められるという本来望む形での相手ではありませんが、次善の策として怒られる方が無関心よりましなのです。つまり怒られると成功体験として記憶され、相手にして欲しい度に繰り返してしまうのです。

対策は怒るのではなく、どのように相手にして欲しいのか本人に聞くことです。同じことを繰り返したら、相手にしないことを伝えることです。グレる行動をするとグレた子供が困ることを考えて防ぐことです。

「浪速のエリカ様」はただの構ってチャン?

あえて個人名は出しませんが「浪速のエリカ様」と言われている国会議員がいます。ある政党の比例代表でしたが、様々な問題により政党からは除名されました。政党の比例代表だったため辞職を追求されたものの「浪速のエリカ様」と異名をもらう対応で、居座り無所属議員として活動しています。

その「浪速のエリカ様」は突然芸能事務所社長にツイッターで噛み付いたようです。相手にしてもらえなかったようですが、今度は国会で話題にすると息巻いているようです。

人の行動には必ず目的があります(目的論)。本人が気付いて自覚しているか自覚していないかは別問題です。目的を御本人に聞いてみたいところですが、恐らく自覚していないと思われますので想像してみたいと思います。そして本人に聞いた訳ではありませんので、ただの私の空想です。そのことを踏まえて読み進めていただければと思います。

私は言い掛かりをつけているのは、自分の存在意義を周囲にアピールすることが目的だと思います。目的が存在意義のアピールであれば、騒がれれば内容は何でも構わないのです。いわば自分で火をつけて火事だと騒いでいるようなものです。騒ぐことが目的ですから、自分の起こしてしまった火事の内容そのものはどうでも良いのです。

言い換えると世間を相手に構ってチャン状態です。何もしないと世間から忘れられるので構ってもらえるようにネタを提供しているのです。

グレる子供の心理

褒めてもらいたくても褒めてもらえない、称賛を浴びたくても称賛してもらえないことに気付いた子供に似ています。構って欲しい子供は称賛は無理だと悟ると、悪いことをするようになるのです。構ってもらう目的で子供たちはグレるのです。子供は周囲の無関心よりも、怒られることを望むのです。悪いことをしてでも構ってもらいたい子供の心理と恐らく似ていると私は思います。ちなみに構ってもらうために悪いことをする子供を怒ると逆効果です。何故するのかを聞いても、構ってもらうためとは言えない(本人も自覚していないから)ので周囲の人達は理解出来ません。正解は悪いことをして責めるのではなく、構って欲しかったことを受け入れてあげることです。そして悪いこと自体は淡々と処理することです。悪いことをすると怒られるとはいえしっかりと構ってもらえるという成功体験にしてしまわないことです。そしてどのように構って欲しかったのかを聞いてみることです。

生暖かい目で見守る

「浪速のエリカ様」は目的が世間に相手にしてもらうことですから、メディアが騒ぐと思うツボ・逆効果です。成功体験として繰り返してしまいます。次に言い掛かりをつけられた人が、「グレる子供と同じで、構って欲しいんですね。そっとしておいてあげましょう」と大人の対応をすることです。次に誰か言い掛かりをつけられることがあればその人に教えてあげて下さい。

本家エリカ様は抜群のルックスと演技力があるので復活出来ましたが、「浪速のエリカ様」は…。賞味期限ならぬ話題期限(世間が話題にしてくれる期間)は長くて2年3ヶ月。本人なりに世間に相手にしてもらうために必死な心理を、生暖かい目で見守ってあげましょう。

論点がずれる人の頭の中

話をしていて論点がずれる人がいます。質問に対して的外れな回答をする心理として以前書きましたが、今回はどのように考えているかを書いてみたいと思います。論点をわざとずらすのではなく、本人は大真面目に答えているつもりでも論点がずれてしまう人の頭の中を考えてみたいと思います。当然論点のずれる人の頭の中を覗いたことはないので正確なことはわかりませんが、頭の中を想像して書いてみたいと思います。

論点がずれる人の頭の中は、何を話すか整理されていないまま話し始めてしまうようです。論点がずれているにもかかわらず、話し続けるのです。聞いている側はどのように結びつくのか、頭の中が混乱しながら聞くことになります。話し終わっても論点がずれているので何も得るものはありません。

論点がずれる人の頭の中は、自分自身よくわからないのでとりあえず関係のありそうなことを話し始めるようです。そこで相手が勝手に何か関係を見つけてくれることを目的とするのです。このタイプの人の特徴は、話していながらこちらの様子を伺うことです。自分では関係がありそうだと思っている、論点のずれたことを話しながら、論点との関係を何か勝手に見つけてくれることを願っているのです。話しながらこちらの反応を伺うようであれば、的確な話を聞くことは難しいでしょう。

対策は論点との関係を聞くことです。関係が答えられないか曖昧であればそのまま話を聞いても時間を無駄にしてしまいます。論点を改めて明確にして話し始めることです。再度論点がずれてしまえば、次は出来るだけ早い段階で論点との関係を聞いて軌道修正することです。何故なら整理して話をすることが苦手なので、論点がずれていることすら自覚出来ないのです。ずれていることを自覚してもらって話すことをお勧めします。

一番の対策は聞きたいことを質問形式にして、一言二言で簡潔に答えてもらうことです。話す形にするとあれもこれも言わないといけないと考えてしまい、関係ない話をする人の心理と同じように考えてしまうからです。

もしかしたら頭の中で論点そのものが理解出来ないので、ズレも理解出来ないのかもしれません。

関係ない話をする人の心理

突然話の流れとは全く関係のない話をする人がいます。本人に悪気はないのですが、話された側は話の意図が読み取れず混乱してしまいます。今回は関係のない話をする人の心理を考えてみます。

話している人の頭の中では繋がっている

話している人は突然関係ない話をしている自覚はありません。何故なら話している人の頭の中では関係が繋がっているからです。その関係が他人にはわかりにくいだけなのです。他人には到底関係ないように思える話でもその人の中では繋がっているのですが、その繋がり方は様々です。

最初から全て話す人

途中の経過をまとめることが出来ず、最初から全て話をする場合があります。この最初から全てが曲者で、他人には到底関係ないと思える程遡って話し始めるので、聞いている人は関係がない話に思えてならないのです。

例えば「大阪へはどうやって行ったの?」という質問に対して「朝起きて顔を洗って…」という具合です。本人は大真面目で朝から一つ一つ順を追って思い出しているので、関係がある話をしているつもりです。大阪へ向かう朝から時系列に並べているのです。しかし聞いているのは交通手段や経路などでしょうから、関係が見出せません。聞いた側は聞いたことだけ取り出して答えて欲しいのに、関係のない話をする人は、答えだけを取り出す作業が出来ないのです。

関係が曖昧な話をする人

本人にも関係が良くわからないまま、何となく関係がありそうなことを話す人もいます。関係が無いとははっきりと言い切れないので関係があるかも知れないと思い込んでいるのです。関係が曖昧な話をしてしまうのです。本人にも関係が良くわからないのですから、他人に関係がわかる訳がありません。

このタイプの話し方をする人は、何となく関係がありそうな関係を相手に見つけてもらう目的で話しているのです。自分には関係は良くわからないけど、相手にはわかるかも知れないので必死で話すのです。

しかも他人からみると何となく関係がありそう程度にも関わらず、本人は関係があると思い込んで話す人もいるので厄介です。

例えば何の根拠も無く、病気の原因はこれだと勝手に思い込んだ話を延々話される人がいます。そのように考えられた理由は?とお伺いすると、理由は無いとおっしゃいます。そうなると宗教と変わりません。

この手の話し方をされるのは思い込みの激しい方に多いのかも知れません。

対策

関係がわからず混乱したまま話を聞くのは、聞き手の負担が大きくなります。そこで「この話と今までの話の関係は?」と早い段階で質問するのです。

関係を言葉に出来ない時点で、そのまま話を聞いても余り意味がないかも知れません。こちらの聞きたい情報を質問して聞き出す形式に切り替えることをお勧めします。

関係ない話をする人は頭の中が整理されていないので、質問に答えてもらう形で整理してもらいましょう。質問しても関係ない話がかえってくるかも知れませんが、質問の答えが返ってくるまで何度も繰り返し質問することで頭の中を整理してもらうのです。

貯蓄には無駄を省くより生活レベルを見直す

以前お金を貯めるには給料アップより意識改革と書きました。わかりにくいかもしれないので、改めて書いてみようと思います。

お金を貯めようと思うとお金の使い方の中から無駄を無くすという発想になりがちです。余程いい加減なお金の使い方をしていない限り、都合良く無駄な支出は見つかりません。何らかの理由があって支出している訳ですから、自分で考える限り無駄は元々ないのです。他人に無駄を探してもらうなら話は別です。事業仕訳で無駄が指摘されたのは同じような理屈です。自分では必要だと思い込んでいても、他人の判断では無駄以外の何物でもないのです。家計相談で他人の判断をしてもらうと上手くいくのは、他人と比較すると無駄だと客観視的にわからせてくれるからです。通常は他人に支出の判断をしてもらうことは出来ませんので自分で考えるしかありません。お金を貯めようとしてもなかなか上手くいかないのは、ありもしない無駄を探すからです。

生活レベルを見直す

無駄という視点で支出を見直しても、見つかりません。何故なら自分にとって全て必要な支出だからです。生活レベルを見直すと話が変わってきます。今の年収を元に生活レベルを決めがちですが、その生活レベルの設定に問題があるのです。お金を貯めようと思えば、今の生活レベルを見直すことです。同じ生活レベルの人達がしているからという理由で、合わせる必要はありません。しかしお金が貯まらない人は、無意識のうちに生活レベルが上がってしまっているのです。

生活レベルを見直すとは、簡単な方法は貯蓄したい額を引いた年収の生活レベルと比べるのです。具体的には年収400万円で年間100万円貯蓄したいと思えば、400万円から100万円引いた年収300万円の生活を考えるのです。税金などのため厳密には異なりますが、考え方を変えるきっかけになると思います。年収1000万円あっても年間200万円貯めたいと思えば、年収800万円あるいは年収700万円の人の生活レベルに見直すのです。年収1000万円を超える年収があっても貯蓄が少ないとして家計相談に訪れる人がいるのは、生活レベルがその年収をこえる状態に陥っているからです。言い換えると年収が多くなると気が大きくなってしまうのです。気が大きくなった結果生活レベルが引き上げられただけで、実力が伴わないため貯蓄が出来ないのです。

生活レベルを見直す際に邪魔するのが見栄です。人目を気にして生活レベルを落とすことが出来ません。そういう人は他人のことも気にしがちで、生活レベルが変わった人を見ると内心落ちぶれたと蔑んでいます。人のことを蔑む心があるからこそ、人目を気にしてしまうのです。

私は生活レベルを見直し生活レベルを下げることは無駄を省く行為でしか無いと思います。飾り消費が削ぎ落とされ、実消費だけが残るだけだからです。例え落ちぶれたのだとしても、他人に迷惑をかける訳ではありません。落ちぶれたと陰口を叩くのは、人を貶めることで優越感に浸りたい歪んだ心理がさせるだけのことです。気にするだけ時間の無駄です。

飾り消費を無くし、実消費だけで生活すると年収が変わっても生活が変わらなくなります。生活レベルを見直し、飾り消費である見栄消費と贅沢消費が馬鹿らしいと思えるくらい突き詰めて考えてみると違う景色が見えてくるのかも知れません。良かったら一度考えてみて下さい。