世間一般ではバランスの良い食事が推奨されています。
調べてみると厚生労働省も世間一般のバランスの良い食事を推奨しているようです。
つまり主食である炭水化物を中心に主菜・副菜をバランスよく食べることを推奨するものです。
私はバランスの良い食事に意味がないと思います。そのことを説明していきたいと思います。
バランスの良い食事は意味がない
糖質回避という考え方や病気を避ける理想の食べ方を推奨している私としては、バランスの良い食事の定義が世間一般や厚生労働省とは考え方が根本的に異なります。何故なら糖質を食べ過ぎることで多くの病気が引き起こされるからです。人間の身体にとって糖質・タンパク質・脂質が対等ではないからです。少なくとも病気を避ける食べ方をすべきです。食べ過ぎると病気を引き起こす糖質を中心に食べ方を組み立てる主食という概念そのもにに問題があるように思います。果物・主食を含めた糖質は、厚生労働省が推奨する食べ方で楽しみながら適度にと表現される『菓子・嗜好飲料』のような嗜好品としての扱いが適切だと私は考えます。つまり糖質を含めて万遍なくバランスをとる食べ方自体に意味がないと思います。
むしろ主食という食べ方が、多くの病気を引き起こしているのです。そういう意味では人々がバランスの良い食事をするおかげで病気になることで、医者は仕事にありつけているのかもしれません。人々が糖質中心のバランスの良い食事をやめて、病気を避ける理想の食べ方に近い食べ方をするようになると病気そのものが失くなると思います。私の印象では食事の仕方で免疫が関わる病気の大半が消えると考えています。
厚生労働省が推奨する食べ方を実践することにより病気が引き起こされている可能性があるのです。医療費が足らないとして問題になっていますが、病気になる食べ方を推奨しているのですからマッチポンプ(自分で放火して消火して自分の手柄にするという例え)のようにも思えます。まだ多くの人が知らないだけだとは思いますが、糖質の本当の姿に気付いた人たちからみれば滑稽な構図です。何しろ不適切な食べ方を推奨しておいて、人々が病気になってその治療費が足らないと困っているのですから。
バランスの良い食事が推奨された理由
世間一般ではバランスの良い食事が推奨されています。そのことを踏まえて厚生労働省もバランスの良い食事を推奨しているようです。その理由を考えてみます。
日本では古くからお米を主食として食べる文化が根付いていました。お米は狭い国土においても栽培により効率的に大量に食料を増やすことのでき、保存が効くため食料の確保という点では多いに役立ちました。そのことにとらわれ過ぎてしまい、お米を含めた主食を食べることを当然と考える考え方から抜け出せずにいるのだと思います。人類の進化の歴史においてお米は人類の発展、日本人の発展に十分役立ちました。長年食料をお米に頼っていた流れから、主食を食べるという発想から抜け出せずにいるようです。
お米を主食として食べるものの、主食だけ食べることは問題がありそうなので他の物を幅広く食べるようになりました。人類の身体において食べ物の正解がわからないため、苦肉の策としてバランス良く食べるようになったのだと思います。
糖質である穀物は食料が確保出来ない場合には非常に有効な食料確保の手段です。栽培により1年で何十倍にも増やすことができ、数年間保存することができるからです。その点戦後の食糧難の時代には非常に役に立ちました。しかし太ってしまう(依存・中毒になる)ほど食料が豊富になった時点で、本来であれば食べ方を変える必要があったのです。病気を避ける理想の食べ方に近づけるべきだったと私は思います。このような食べ方が世間一般に広まるためにはまだまだ時間がかかると思います。糖質の本当の姿に気づいた人から健康になりましょう。そういう意味では論理的宗教、糖質回避教という信じる者から救われていけばよいと私は考えています。
嗜好品ばかり摂れば病気になる
嗜好品ばかり摂れば病気になるのは当たり前と言えば当たり前です。嗜好品を摂り過ぎることで病気になるということは受け入れやすい内容だと思います。一般的な嗜好品の代表的なものはお酒にタバコでしょう。お酒やタバコを摂りすぎれば病気になるのは周知の事実です。これらには中毒・依存もあることが知られているので受け入れやすい事実だと思います。
お菓子や果物も嗜好品だと思います。私が提案する糖分依存という依存もあるようです。糖質と並びお菓子や果物も病気も引き起こしていることでしょう。
主食を含む糖質も嗜好品と考えると本当の姿の理解が深まります。禁断症状まである糖質依存があり、肥満や2型糖尿病など糖質を摂り過ぎることで生じる糖質依存症とでもいうべき多くの病気を引き起こしています。
少なくとも嗜好品を積極的に摂ることをバランス良い食事に含めることは間違いのように思います。
あえて食事にバランスを求めるとすれば
私が考える糖質は嗜好品なので、本来はバランスの中に含めるべきではありません。
あえて食事にバランスを求めるとすれば、タンパク質と脂質の割合を考えるべきです。糖質は摂り過ぎると病気を引き起こすとはいえ少しでも食べると病気を引き起こすような毒ではないため、糖質も完全に0にする必要はないとは思います。ただし主食として食べることは推奨できません。
あえて考えればタンパク質と脂質をバランスよくという考え方ですが、理屈の上でのタンパク質と脂質をバランスよくであればタンパク質:脂質は1対1になります。しかし現実的にタンパク質と脂質を1:1で食べるのはやり過ぎのように思います。タンパク質と脂質を動物性タンパク質・動物性の脂質で摂ると脂が多すぎてとても食べられないでしょう。タンパク質:脂質を1:1で食べるのであれば、脂肪分の多いナッツ類・アボカドなどを多く食べることになるでしょう。
糖質も完全に0にする必要もないと思うため、根拠はありませんが私の感覚では糖質:タンパク質:脂質の割合は2:6:2から0:7:3の間くらいが妥当ではないかと考えています。ただし糖質は依存しない程度に楽しむのが正解だと思います。嗜好品とはそういうものだと思うのです。いつでもやめることができる依存ではない状態で楽しむことが大切だと思います。
別の意味で食事にバランスを求めるとすれば、多品種を食べるということです。例えばお肉一つとっても豚肉、鶏肉、牛肉を万遍なく食べるというバランスは考えても良いのかもしれません。動物性タンパク質という点では魚も、マグロ、ハマチ、カレイ、タイなど赤身と白身の魚を万遍なく食べる方が良いのかもしれません。野菜もレタスだけ、キャベツだけという偏りをなくし、トマト・キュウリ・大根・人参など様々な野菜を少しずつ万遍なく食べるとよいと思います。何故ならどの食材の栄養素が人間の身体にとって必要か完全に解明されている訳ではないため、様々な食材から栄養を摂るという考え方です。現時点で適切な理想の食べ物がわからないから様々な食材を少量ずつ複数食べるという考え方です。
糖質・タンパク質・脂質という栄養素のバランスよりも、食材のバランスを考える方が理に適っていると私は思います。少なくとも糖質を多くとる主食という食べ方は病気になりやすい食べ方だと思います。
糖質を多くは摂らないというのは奇異な食べ方ですが、20年か30年すれば先進国では当たり前の食べ方になると私は考えています。