食欲とは戦わない。戦っても勝てない

私は様々な病気を避けるために糖質回避という考え方を提案しています。糖質を出来れば避けるという回避を提案するのであって、人の食べ物を制限したりはしていません。しかし人から制限された気になってしまい、困っておられる方がおられます。特に食べ方に苦労されているのは、食欲と戦い我慢している方です。食欲と戦っても勝てはしません。何故なら人類は進化の歴史において、食欲に打ち勝つことで生き延びてきたのです。私は食欲と戦わないことを提案しています。

食欲とは戦わない

食欲とは戦わず、お腹が空けば食べるのです。
ただし糖質回避を行い食べるものを選ぶことを提案します。
糖質を避けると食べる量を我慢しなければいけないと錯覚を起こしてしまう方がおられるため、お腹が空けば食べ物を選んで好きなだけ食べればよいことを提案しています。

ダイエットにおいても食欲とは戦わないことです。そもそも人間には太らない仕組みを備えたはずです。その人間が太ってしまうのは糖質を食べすぎ、糖質依存に陥り糖質に対する自己抑制がきかなくなるためです。糖質依存から抜け出せば太らない仕組みが働くため、痩せるのは当然のことです。一般的なダイエットとは食べ物の量を我慢することです。しかし太る仕組みは糖質の食べ過ぎと分かった今では、糖質を避けてしまえばお腹いっぱい食べても痩せることができます。何故なら糖質依存から抜け出すことができるからです。糖質依存から抜け出せば胃が小さくなった感覚、少量の食べ物でお腹がいっぱいになる感覚を感じます。物理的に胃が小さくなる訳ではなく、糖質依存により脳が騙されているのです。満腹に対する設定値が狂わされているため、胃袋の物理的な大きさ限界まで食べて満腹を感じるのです。本来の満腹は胃袋の物理的限界の8割程度で感じるようです。腹八分というのは本来満腹を感じるべき病気になりにくい食事量を経験的に知っていたのかもしれません。

糖質による病気を避けるためでも、ダイエットのためでもお腹が空いてしまえば食べることです。小腹が空いた際には卵、チーズ、ソーセージ、枝豆、ナッツ等をお腹いっぱいになるまで食べることをお勧めします。間違って糖質を食べてしまうと、少し食べただけで余計お腹が空いてしまうことがあるため注意が必要です。

不眠の原因は再び低血糖 ~血糖値持続測定~

夜中少し喉が渇いて目覚めました。
トイレにいき時計を見ると1:45てでした。眠くて血糖値を確認せずに水を飲んで寝ました。

朝起きてリブレ 血糖値持続測定器を確認して驚きました。以前の睡眠時の低血糖と比較して明らかに長時間低血糖でした。パソコンに接続して解析はしていませんが、グラフからは血糖値が50mg/dl前後にまで下がっているようにみえます。

確かに昨日は朝、昼に実験のためお米を沢山食べました。夕食に糖質を食べないまま寝たことが低血糖の原因かもしれません。通常なら空腹感で目覚めるのかもしれませんが、私は糖質依存状態ではないため空腹感を感じにくいのかもしれません。低血糖による発汗のため脱水を生じ喉が渇いて目覚めたようです。

このことから考えられるのは下げているのか自然に下がるのかです。下げているのであれば昼間お米を食べた場合夜も食べると期待して血糖値を下げているのだと思います。昼間大量に糖質を食べるとそのまま持続的にインスリンを分泌してしまうのではないかと思います。
自然に下がるのだとすれば、睡眠状態では血糖値の監視モニターが休んでしまい血糖値を維持できないのかもしれません。脳が糖質を使う分を補充する仕組みが働かないため次第に血糖値が下がるものの、命に関わる低血糖センサーだけが働いて血糖値を再上昇するようにしているのかもしれません。

私の場合空腹感ではなく口渇感で目覚めました。例年この時期に酷い口渇感で目覚めることが何度かあるので、低血糖を繰り返しているのかもしれません。血糖値が再上昇しなければ命に関わる可能性が十分考えられます。私の場合は特に食べ方に気を付ける必要がありあそうです。夜寝る前に糖質を食べると睡眠の質が悪くなるため、出来れば昼間に食べようと考えていましたが、血糖値持続測定により糖質を食べるのが昼間であっても低血糖により不眠に至ることを明らかにしました。特に1回の食事で糖質の量が多いと夜間低血糖を生じるようです。以前夜間低血糖を生じたのは日中食べたお弁当により血糖値が231mg/dlに急上昇した夜中でした。今回は朝おにぎり2個の血糖値の血糖値持続測定を行い、昼間ガストのランチのご飯大盛での血糖値の推移を計測していました。夜糖質を摂ればよかったのかもしれませんが、主食を食べることなく寝てしまいました。恐らく夜に何か主食を食べていれば夜よく眠れたのではないかと思います。

このことでふと思ったのは、もしかしたら乳幼児突然死症候群の原因の一つが睡眠時に低血糖を発症してしまうことで死に至る可能性を考えました。大人である私は最低限の血糖値の監視があるため死に至る低血糖が起こる可能性はかなり低いと思いますが、その仕組みが未熟な乳幼児の場合、一回の授乳の量とタイミングにより低血糖を生じる可能性があるのではないかと考えました。乳幼児突然死症候群を発症した乳幼児の1回あたりの授乳量が多く授乳回数が少ないのであれば、この仮説が正しい可能性が十分あり得ると考えます。

アイスクリーム2個の血糖値 ~血糖値持続測定~

血糖値持続測定器 リブレの実験です。
おにぎり1つの血糖値ではたった1つのおにぎりが私の血糖値を191mg/dlまで押し上げることがわかりました。
また糖質を食べると睡眠の質が悪くなる原因を突き止めることができました。夜中に低血糖を起こしていました。

今回もお試しです。
アイスクリーム2個を食べて血糖値がどうなるか試してみました。

21:07に食べてみました。

その後の血糖値の推移です。
50分で133mg/dlまで上昇しました。

100分で124mg/dlです。

120分で107mg/dlに下がりました。

150分で再上昇し119mg/dlに少し上昇しました。

3時間で98mg/dlに落ち着きました。

8時間半後の血糖値は89mg/dlでした。

夜間の低血糖を引き起こすこともありませんでした。

意外にもアイスクリームを二つ食べてもおにぎり一つの血糖値には遥かに及ばないことがわかりました。
お米は血糖値には大敵のようです。

 

私の不眠の原因は低血糖! ~血糖値持続測定~

私は糖質を食べると睡眠の質が悪くなるため日頃糖質を食べないようにしています。比較的早いタイミング(18時~19時)で糖質を食べると寝付けなくなりますし、寝る直前に食べると夜中に目覚めることが多いため、食べないようにしています。
昼間の糖質は睡眠の質には余り関係ないと考えておりましたのが、夜眠れない原因になりえることがわかりました。
私は糖質を食べると糖と脳細胞のタンパク質との間で糖化産物を生じ、脳細胞の活動の邪魔をするノイズのようになるため睡眠の質が悪化すると考えていました。完全に間違っていました。
血糖値の持続測定をすることで判明しました。

単純に低血糖を引き起こしていただけでした。

睡眠時低血糖

昼間に焼肉弁当を半分食べたところ、血糖値が231mg/dlまで急上昇しました。特に自覚症状はありませんでしたが、半分しかお弁当のご飯を食べていないのにこれだけ上昇したことに驚きました。
夜ご飯には主食は食べずオカズのみ食べたので血糖値はほとんど変動はありませんでした。

夜中に大量の発汗のためか汗だくな状態で喉が渇いたため目覚めました。血糖値を測ったところ72mg/dlでした。朝方にも目覚めました。夜中汗だくで目覚め喉が渇くことはよくあるので暑かったのだと考えていました。ただ気温はそれほど高くはない印象でした。

起きだしてからグラフを見て驚きました。70mg/dl以下の低血糖を占めるグラフの赤い部分がありました。グラフの赤丸の部分です。
発汗は低血糖による発汗で、発汗が激しいため脱水に陥り目覚めたようです。
これまで喉が渇いて起きだしていたのは、低血糖を来たし大量の発汗のため脱水になり喉が渇いて目覚めていた可能性が十分あり得るのです。
糖質を食べると睡眠の質が悪くなるのは思い違いではありませんでした。ただし不眠の原因は糖化産物などではなく、低血糖でした。
少なくとも私の場合糖質を食べると睡眠の質が悪くなるのではなく、糖質を中途半端に食べると低血糖を起こすようです。

血糖値持続測定器 リブレがなければ糖質を食べると睡眠の質が悪くなる理由は絶対にわからなかったと思います。これだけでも血糖値持続測定をしてみる意味があったと私は思います。

夜中大量の発汗で目覚める方は血糖値持続測定をしてみる価値はあるかもしれません。今のところ糖尿病の診断のついた方にしか血糖値持続測定は健康保険で認められていませんが、もしかしたら不眠の鑑別診断の一つとして認められる時代がくるかもしれませんね。

おにぎり1つの血糖値 ~血糖値持続測定~

私(体重72Kg)がリブレ血糖値持続測定器を使用し、おにぎり一つを食べた際の血糖持続測定による血糖値の推移を調べたものです。

セブンイレブンの塩おにぎり一つを食べた際の血糖値の推移です。

おにぎり一つで1時間10分後に196mg/dlまで上昇しました。

これから様々な実験を行いたいと思いますが、血糖値の一時的な上昇が様々な病気を引き起こすという私の仮説が正しいとすれば、おにぎり1つだけ食べるという行為でさえ病気を引き起こす引き金に十分なりえる可能性がありそうです。他の日のデータで通常の食事であれば食後の血糖値の急激な上昇から急降下するので、おにぎり1つですから血糖値は急降下すると考えていましたが食前と同じ血糖値に戻ったのは3時間後でした。

唐揚げなどの糖質以外の食べ物を食べてからおにぎりを食べると血糖値の推移が変わる可能性も十分あります。というよりこれまでの報告では糖質以外のものを食べてから糖質を食べると血糖値が上がりにくいことがわかっています。リブレを使って私の身体で色々試していきたいと思います。

現在予定している実験はお米とパンでの血糖値の推移の違いです。データは既に摂り終わりました。
他にもリブレでわかったことがいくつもありますので、順をおって書いていきたいと思います。私が糖質を食べると眠れなくなる驚くべき理由もわかりました。これらのことは改めて書きたいと思います。

糖質回避・糖質制限を受け入れられない心理

糖質の摂り過ぎにより様々な病気が引き起こされることは紛れもない事実です。
それらの病気を避けるためには糖質回避あるいは糖質制限をするしかありません。しかし心理的に受け入れることのできない人たちが一定数おられるおうです。

そこで糖質回避・糖質制限を受け入れられない人の心理を考えてみました。
一言でいえば糖質依存の依存度合いが強すぎて糖質を食べないことが想像すらできないのです。

アルコール依存の人がアルコールを飲まないと病気になると錯覚する心理に似ています。もっとアルコールを飲みたいと思っているのに、そのアルコールをやめることなど想像がつかないのです。
ニコチン依存の人がタバコを吸わないとかえって調子が悪くなると錯覚する心理とも似ています。タバコを吸い過ぎると病気になるということがわかっていてもなかなかやめられないのは、ニコチン依存という依存の心理によります。

糖質依存の人は糖質を食べることに依存しています。自己抑制が出来ない状態です。
強い空腹感という禁断症状まであるため、糖質をやめることなど想像がつきません。
いわば糖質を食べても病気になることはないと信じ切っている糖質教の信者です。心理状態としてはアルコール依存やニコチン依存の人達を何ら変わりありません。

糖質によって病気が引き起こされることがわかっている人たちからすれば勿体無いことですが、気づけないものは仕方がありません。糖質回避教のページにも書きましたが、糖質を食べてはいけないと人に強要する必要はありません。糖質には害がないと信じている異教徒のようなものです。
本人が気付かなければ人に強要されて一時的に受け入れても意味がないのです。

糖質を控えることで痩せるのは当たり前の理屈です。その事実を受け入れることが出来ない心理こそ病的なのです。糖質依存により依存対象である糖質に対する認識が歪んでいるのです。

糖質回避することで病気を避けることができます。受け入れられない方が病気で悩むのは仕方のないことです。

今のところ糖質を主食として食べる人の方が圧倒的に多いため、糖質の害が認識されていないだけです。10年もすれば糖質の害が広まることで、糖質の食べ方が変わります。今はその過渡期のため混乱しているに過ぎません。

 

カテゴリを糖質一度に摂り過ぎ症候群に改称

糖質一度に食べ過ぎ症候群という考え方を提案しましたが、糖質一度に摂り過ぎ症候群に改称しようと考えました。何故なら糖質は食べるとは限らないからです。ジュースやお酒など飲み物でも発症する可能性があるため、食べ過ぎを摂り過ぎに変更します。

早速カテゴリ名を変更しました。

これまでの投稿名も変更するかどうか少し考えてみたいと思います。

私が日頃ジュースやお酒を飲むことがないため、飲み物での発症を理解してはいましたが命名の際失念していました。
患者さんと話しているうちに飲み物での発症の可能性を伝えていることに改めて気づきました。

 

塩分依存という新しい概念

糖質依存という概念はどうしても糖質をやめられない人が自嘲的あるいは比喩的に使うこともあり最近では受け入れやすい考え方かもしれません。しかし糖質依存は列記とした禁断症状まである病的な依存であることはまだ余り知られてはいません。糖質依存を書いた際も新しい概念と書きましたが、2年経った今となっては私にとって当たり前の概念です。塩分依存という新しい概念と書きはしましたが、これだけ減塩に失敗する人達がいることから塩分依存の人達が多いのは明らかです。私は知らなかっただけに過ぎず、時間をかけて人々に受け入れられていくと思います。

塩分依存

今回は糖質依存と共依存の関係にありがちない塩分依存という新しい概念を提案してみたいと思います。
そもそも依存とは病的な状態で、自分の意志では摂取量をコントロールできないことを言います。依存症を引き起こすため、依存症を避けるために摂取量の制限が必要だと理解していても自力でコントロールできない状態をいいます。具体的には塩分依存症の一つは高血圧です。塩分の摂り過ぎにより高血圧を生じることがいわれていますが、塩分摂取量を控えるようにいわれても実践できないのは塩分依存状態に陥っているからです。そして塩分を一度摂り始めると止まらなくなり、より塩辛いものを求めるようになってしまいます。辛いものを追い求めるという意味では唐辛子依存に通じるところがあるかもしれません。

依存は自己抑制がきかない状態です。少しでも塩味を感じてしまうと満足する塩気になるまで塩辛く味付けをしてしまいます。ちょうどアルコール依存の人がアルコールを一滴でも飲むと止まらなくなるのと同じです。ニコチン依存の人が我満して禁煙していたにも関わらず、1本タバコを吸ってしまうと止まらなくなるのと同じです。

塩分依存に陥ると味覚障害に近い状態に陥ってしまいます。絶えず塩気に飢えているような状態のため、とにかく塩気を求めてしまいます。十分塩味がついているのに塩を足してしまうのです。もしかしたら料理人の人の味付けが塩辛く変わってしまうことがあるのは塩分依存に陥ったからかもしれません。
減塩で苦労してしまうのはアルコール依存の人がビールはコップ1杯だけと言われたり、ニコチン依存の人がタバコは1日1本と言われるのと同じです。糖質依存に陥っている人が少し食べると余計お腹が空くと感じるのと似ています。依存の心理から0よりもほんの少し摂取する方がより強くほしくなってしまうのです。
現実問題出来るかどうかは別にして、依存の心理から考えると中途半端な塩味を付けるよりも塩味抜きの味付けの方が塩分依存から抜け出しやすいと私は思います。

糖質依存と塩分依存の共依存

本来の共依存とは依存患者さんを支えてしまうことで、精神的に依存している状態をいいます。アルコール依存患者さんにアルコールを渡して手助けしてしまう家族のような存在のことです。アルコール依存によりトラブルを起こしますが、そのしりぬぐいをすることで自分の存在意義を見出してしまうことに依存してしまう心理状態です。お互いがお互いの依存を手助けするということで共依存といわれるようです。

今回提案する糖質依存と塩分依存の共依存とは、お互いが依存の度合いを高めあい抜け出せなくしてしまうのです。当初は糖質という甘味を打消し美味しく食べるために塩分を求めました。しかし知らない間に糖質にも塩分にも依存状態に陥ってしまっているのです。糖質依存の患者さんが塩分だけ控えようとして糖質を摂りたいためうまくいきませんし、塩分依存の人が糖質だけを控えようとしても塩気がほしいのでどうしても塩気がほしいので結果として糖質を食べたくなってしまうため成功しません。

糖質依存と塩分依存の共依存であることを理解することが、糖質依存・塩分依存からの脱出する第一歩だと思います。依存の心理を理解出来ないまま脱出しようとしてもうまくいかないのが現状です。何故ならどちらも少し減らすと依存の心理により、より摂りたいという欲求に襲われるからです。

糖質依存と塩分依存の抜け出し方

一番の対策は糖質依存・塩分依存の状態であることを理解することです。
糖質依存の抜け出し方は比較的簡単です。糖質を減らすのではなく意識して食べないこと(糖質回避)です。具体的には1回の食事においてお米を半分にするのではなく、1回の食事ではお米を食べないのです。3食食べているお米を1食やめてオカズだけ食べるようにするのです。慣れてきたら2食、3食と抜くことがおすすめです。糖質依存の状態で糖質を少しだけ食べると余計食べたくなるという心理が働きます。それこそが糖質依存の心理状態を表したものです。自己抑制できなくなるということです。

元々塩気は糖質の甘味を打ち消す目的で食べ始めるものです。パンにバターが塗りたいのも、おにぎりに塩をするのも糖質の甘味を打ち消して美味しく食べるための工夫です。そのため糖質依存から抜け出すことができると、共依存状態である塩分依存からも抜け出せるため自然と減塩できる可能性が高まります。しかし中には糖質を摂らなくても塩分だけは摂りたい方もおられるようです。そういう方は意識して塩分を摂らないように気を付けるしかありません。この場合も糖質依存から抜け出す方法を参考に、塩気を減らすのではなく塩気を摂らないようにすることが大切です。一口だけなら漬物を食べるとか、一口だけ明太子を食べるというように量を加減して食べると美味しくて次々食べたくなってしまいます。

糖質一度に食べ過ぎ症候群のカテゴリ作成

「糖質一度に食べ過ぎ症候群」のカテゴリを作成しました。様々な疾患・病気が「糖質一度に食べ過ぎ症候群」に含まれるため、タグではなくカテゴリにしてみました。今後は「糖質一度に食べ過ぎ症候群」に含まれる病気はカテゴリに入れていこうと思います。出来ればこれまで投稿した内容も、「糖質一度に食べ過ぎ症候群」であればカテゴリを変更していこうと思います。

「糖質一度に食べ過ぎ症候群」には、一回だけ一度に食べ過ぎても出る狭義の「糖質一度に食べ過ぎ症候群」と、一度に食べ過ぎることを何度か繰り返すことで発症する広義の「糖質一度に食べ過ぎ症候群」があるようです。広義の「糖質一度に食べ過ぎ症候群」は今のところ一回の糖質の食べ過ぎだけで発症するのか、何度か繰り返す結果なのかは不明です。

一回でも一度に食べ過ぎると症状が出る狭義の「糖質一度に食べ過ぎ症候群」にはアトピー性皮膚炎やニキビなどがあります。狭義の「糖質一度に食べ過ぎ症候群」はすぐに反応するので、反応を目安に食べ方を調整出来るのが特徴です。

広義の「糖質一度に食べ過ぎ症候群」は狭義のもののような簡単な目安がないため糖質を出来る限り症状が改善するまで減らし続ける必要があります。広義の「糖質一度に食べ過ぎ症候群」には、円形脱毛症や尋常性白斑、慢性感染症の尋常性疣贅などがあります。

狭義にしろ広義にしろ「糖質一度に食べ過ぎ症候群」に含まれる疾患でお悩みであれば、糖質を一度に食べ過ぎないことがお勧めです。糖質の食べ方に気をつけるだけで病気で悩む必要が失くなるかもしれません。

食べ物ではなく食べ方で病気を治すという考え方

実際には食べ物ではなく食べ方で病気を治すのではなく、食べ方で病気を失くすという考え方を提案したいと思います。何故なら病気の原因が食べ物ではなく食べ方だということがわかってきました。食べ方を工夫するだけで病気にならないのですから治すという表現には当てはまりません。病気という困った状態そのものを失くすという言い方が適切だと思います。糖質を一度にたくさん食べ過ぎた際に発症するということです。そこで糖質一度に食べ過ぎ症候群という考え方を提唱しています。糖質を一度に食べ過ぎることで発症するため、反対に糖質を一度にたくさん食べ過ぎない食べ方をすれば病気になりにくいということです。薬を使うことなく病気を治す(正確には失くすのですが)ので、言葉の魔法という表現も使っています。

糖質の食べ方

病気の原因が食べ物だと考えられることはよくありました。特にアレルギーという概念が広く知れ渡っているため、食べ物が原因だと伝えると『アレルギーですか?』と聞き返されることがよくあります。しかしアレルギーだと誤解されていた疾患も糖質一度に食べ過ぎ症候群の一つに過ぎないことが多いようです。糖質一度に食べ過ぎ症候群は食べ方で改善が期待できます。食べ方とは糖質の食べ方で、気を付けるのは糖質を食べる順番と糖質を一度に食べる量です。

提案する食べ方は糖質一度に食べ過ぎの反対で、糖質を一度に食べ過ぎないことです。病気を避ける理想の食べ方に書きましたが、具体的には糖質を食べないか糖質を食べるなら小分けで食べるということです。更に糖質以外のオカズを先に食べてから糖質を食べることで症状が起きにくくなります。糖質以外のオカズのおかげで糖質の一回量が減ること、血糖値の急上昇が避けられることが病気になりにくい原因と考えています。糖質から食べ始めると美味しくて食べ過ぎてしまうことが原因の一つのようです。オカズから食べ始めると胃が先に埋まってしまうため、不用意に食べ過ぎることが自然と防止できるようです。

糖質一度に食べ過ぎ症候群を発症しておられる方はどこかで糖質の食べ方に問題があることが大半です。特に以下の食べ方をすることで発症されている方が意外に多いのが実情です。少なくとも以下の食べ方は避けるようにしましょう。

炭水化物+炭水化物

患者さんとお話をしていると炭水化物+炭水化物という食べ方をされる方が意外に多いことに驚いていますが、炭水化物+炭水化物は最悪の食べ方です。一度に糖質がたくさんになるからです。具体的にはラーメン・チャーハンセット、うどん・おにぎりセットの食べ方です。ラーメン・チャーハンセットを食べた翌日には症状が悪化している可能性が高いと思います。一度にたくさん食べると症状が誘発されるので、ラーメン・チャーハンセットを食べるのではなく、ラーメンやうどんをお昼御飯に食べておやつの時間にチャーハンやおにぎりを食べることをお勧めします。別の提案ではラーメンやうどんはお店で食べて、チャーハンやおにぎりを持ち帰りにするように提案しています。一度に食べるのではなく食べるタイミングをずらすのです。一日の総量が病気を引き起こすわけではないようです。身体が注意報や警報を出すように見張っているのは、一回量のみで食事の回数が多くなることは問題がないようです。だからラーメンやうどんはお店で食べて、チャーハンやおにぎりは持ち帰りにしておやつのタイミングに食べるのです。もしくはラーメン・唐揚げセットがお勧めです。何故なら糖質であるラーメンの吸収を唐揚げが邪魔してくれるため、症状が出にくいはずです。

炭水化物+果物・お菓子(デザート)

デザートという考え方が糖質一度に食べ過ぎ症候群にとっては天敵です。何故ならデザートは基本糖質で糖質を一度に食べていることになるからです。炭水化物+炭水化物の食べ方同様糖質+糖質に変わりありません。正に糖質一度に食べ過ぎになってしまうのです。
果物・お菓子を食べるなら、食後ではなく食事から時間をあけておやつの時間に食べる方が症状が出にくくなります。更におやつの時間に果物・お菓子を食べる際にオカズ代わりになるものを食べてから食べるのがお勧めです。具体的には卵・チーズ・ソーセージ・枝豆・ナッツ類を食べてから食べる方が症状が出にくいはずです。

最近では果物は食前に食べることを勧める人たちがいますが、算数の足し算同様食事の後でも前でも足し算に変わりありません。糖質一度に食べ過ぎ症候群の原因は血糖値にあると考えていますので、血糖値を押し上げる食べ物を食べる限り一度に食べてしまえば炭水化物と果物がどちらが後でも先でも足し算に変わりありません。足し算にならないためには、そもそもデザート(果物・お菓子)を食べないかデザート(果物・お菓子)を食べるのであれば時間を離すしかありません。