水分補給にはスポーツドリンクという誤解

水分補給にスポーツドリンクを飲む人がいますが私は2つの意味で勿体無いと思います。1つはお金、もう一つは健康です。確かに脱水を避けることがを出来るかもしれませんが、スポーツドリンクで健康を害することがあるのです。

水分補給には水で十分

私は通常の水分補給にはただの水で十分だと思います。何故なら人類は長年に渡り水分補給はただの水で行なってきたはずだからです。もし塩分と糖分を同時に補給しなければ水分補給が出来ないのであれば、毎回喉が渇いた際に都合良く塩分と糖分を摂ることが出来るとは思えないため、恐らく人類は絶滅しているからです。人類の進化の歴史においては、糖分と塩分が同時に補給出来る幸運はごく稀であったはずです。水で十分な水分補給をわざわざお金をかけてスポーツドリンクを飲むのは勿体無いという発想です。

元々日本人は塩分を摂りすぎているため、わざわざスポーツドリンクで塩分を補給しなければ塩分不足になるとは思えません。

スポーツドリンクで病気になる?

スポーツドリンクだけが原因ではありませんが、糖分・糖質により様々な病気が引き起こされます。糖分や糖質を摂りすぎる原因の1つとしてスポーツドリンクによって病気になることが考えられます。わざわざスポーツドリンクを飲んで病気になるという意味で勿体無いと私は思います。

水分補給にはスポーツドリンクという誤解

上記の通り通常の水分補給には水で十分だと私は思います。その証拠は人類が滅びていないことです。

では何故水分補給にはスポーツドリンクという誤解が広まったのでしょうか?それは極度の脱水状態に陥ると電解質(体内の塩分のこと)のバランスが崩れ、水だけ飲んでもなかなか水分が吸収出来ません。水分が吸収できたとしても体内の電解質が薄まるため、更にバランスが崩れて命に関わることに繋がるのです。本来であれば点滴での水分補給が適切です。そのような極限状態においての水分補給には、水分を速やかに吸収するために塩分と糖分が必要なのです。スポーツドリンク本来の目的は経口補水液の代わりで、言わば点滴が必要な程の脱水の場合の水分補給なのです。元々の目的は緊急時の水分補給だったにも関わらず、平常時の水分補給もスポーツドリンクが最適という誤解が広まったようです。

緊急時の水分補給に最適なら平常時にも良いはずだから売れると考えた企業が売り出したのでしょう。もしかしたらスポーツドリンクメーカーが売り込むために、あえて誤解するように仕向けたのかもしれません。これまではスポーツドリンクでの健康被害が認識されていなかったから、誰も否定しなかっただけです。

更に糖分にも塩分にも依存性がある(糖分依存、塩分依存)ため、やめられなくなってしまうのです。そのスポーツドリンクで健康を害することがあることを知らずに体に良いと思って飲んでいるのです。本来であれば健康を害する事は医者が止めるべきですが、スポーツドリンクの害を知らない医者は、脱水予防にスポーツドリンクを積極的に飲むことを推奨してしまっているのです。

不眠症の一つの原因が糖質

不眠症の原因はいくつかあるとは思いますが、一つの原因は糖質のようです。
少なくとも私の場合、不眠の原因は糖質です。日頃私は糖質を食べることはありませんが、たまに食べると睡眠の質が悪くなります。具体的には入眠時間より3時間以上前に大量に食べると入眠障害を起こします。逆に入眠時間直前に食べると入眠障害は起こしませんが、夜中に目覚めてしまいます。
この事実から原因を考えてみますが、糖質を食べることにより血糖値が上昇し何らかの不都合を起こすようです。脳細胞のタンパク質にブドウ糖が糖化し脳活動のノイズを起こしているのでないかと考えています。

私の場合夜糖質を食べると睡眠の質が悪くなるため、日頃糖質は食べないように気を付けています。
基本的に糖質を食べるのは多少睡眠の質が悪化しても良い休みの前日にしています。
血糖値が上昇することで睡眠の質が悪化するので、昼間に食べる方が良いようです。

私の場合糖質を食べる日と食べない日があるので、違いが明確になります。毎日糖質を食べていた頃には気づくことのできなかった事実です。
小中学生の頃不眠で悩んでいましたが、寝る前に大量にご飯を食べていたからかもしれません。

不眠で悩んでいる人は夜糖質を食べると勿体無いかもしれません。
もしよかったらお試しください。

糖質ではなく、不眠の原因が小麦だと主張している先生がアメリカにおられます。アメリカでは小麦が糖質の大半なので小麦と言い切っても問題ないのかもしれませんが、日本ではこむ小麦以外にも様々な糖質があります。そのため日本では糖質が不眠の原因として考えると私は間違いないと思います。よかったら読んでみてください。(参考文献:いつものパンがあなたを殺す

もしかしたら「いつもの糖質があなたをじわじわ殺す」のかもしれません。

不眠でお悩みの方は、夕食の糖質を控えてみることをお勧めします。

人工甘味料で太る人と太らない人の違い(仮説)

一説によると人工甘味料を摂ることでかえって太ってしまう人がいるそうです。
私が読んだのは人工甘味料を含むジュースを飲むとかえって太ってしまうという話です。その話には理由や解釈は書いてはありませんでしたが、人工甘味料入りのジュースによる太るという事実が書いてありました。
にわかには信じがたい事実ですが、事実だとすればと考えてみました。理屈自体は人工甘味料のジュースにより太る理由(仮)に書きました。恐らく人工甘味料により太る人と太らない人がいると思われるため、その違いを考えてみたいと思います。

詳しくは人工甘味料のジュースにより太る理由(仮)に書きましたが、人工甘味料では理論上は太らないはずです。何故なら人工甘味料は人間の身体には栄養にならないからです。人工甘味料を摂ることで太ることが事実だとすれば、何らかの太ってしまう仕組みが働くはずです。そもそも人類が太ってしまうのは糖質依存による糖質の過剰摂取です。であれば、その糖質の過剰摂取の引き金を人工甘味料が引いてしまうと仮定する人工甘味料によって太る可能性も理解できます。であれば、太る人は糖質依存の人で、しかも人工甘味料によって糖質の過剰摂取が引き起こされる人のようです。

糖質依存

糖質依存とは糖質中毒のことで、糖質を食べることに依存してしまう状態です。自分で摂取量をコントロールすることが出来ない状態のことです。糖質に騙されてしまうことで、糖質を食べすぎてしまうと理解しやすいようです。ちなみにみんなが気づいていないだけで糖質依存・糖質中毒には強い空腹感という禁断症状まであります。禁断症状の証拠は、空腹感を我慢しているとピークをこえる感覚を経験することです。禁断症状でないと仮定すれば、食事をするまで空腹感は持続するはずです。時間の経過とともに空腹感が軽減することが禁断症状の証拠です。

糖質の過剰摂取

人は自分の意思で行動しています。しかし様々な物事に操られていることがあるのです。その一つが依存という心理状態です。依存対象によって操られてしまっているような状態です。元々は人類が生き延びるために有利に働いた衝動買いを引き起こす心理が、先人の知恵の結集により生存することに困らなくなった現代社会において様々な依存という問題を引き起こすようになったのです。その糖質依存の心理が糖質による過剰摂取を引き起こしてしまいます。元々は食べ物を得ることが困難だった太古の昔、次にいつ食べることができるかわからなかったことから、無理をしてでも今食べるように脳が促すのです。糖質依存の状態では、胃の中に物理的に入りきらなくなるまで食べ過ぎてしまうのです。

人工甘味料を摂ることで糖質を摂りすぎる理屈

日頃から甘い砂糖を摂るこのに慣れている人は、甘いものを摂取した時点で条件反射により血糖値を前もって下げるようにインスリンが分泌されるのかもしれません。ちょうど日頃糖質を食べることに慣れていると、糖質を少量食べると続いて大量に食べると脳が錯覚してインスリンにより血糖値をあらかじめ下げようとする、糖質を少量食べると余計お腹が空く仕組みと似たような仕組みが働くのかもしれません。

日頃甘いものを食べている人は人工甘味料を脳が錯覚し、条件反射によりインスリンを分泌してしまうのかもしれません。この仮説の一番の証明は人工甘味料を摂ることで血糖値が下がるかどうかの確認ですが、今のところまだ確認できてはいません。次善の策としては、人工甘味料を摂ることでお腹が空くかどうかです。禁断症状が誘発されるようであれば状況証拠としては十分でしょう。

血糖値の関連ははっきりとはわかりませんが、もしかしたら人工甘味料を甘味として感じたにも関わらず、身体に糖が入ってこなければ反動で余計食べたくなる心理状態が引き起こされてしまうのかもしれません。

人工甘味料で太る人

・糖質依存の人
・日頃から砂糖を多く摂っている人(糖分依存

もしかしたら糖質依存だけでは人工甘味料を摂っても太らないかもしれません。日頃から甘いものを食べている糖分依存の人が人工甘味料を摂ると、満足できず結果として本物の糖質を食べすぎてしまうのかもしれません。

人工甘味料で太らない人

・糖質依存ではない人(禁断症状である強い空腹感を感じない人)
・日頃甘いものを食べない人

あくまでも私の頭の中で仮説なので現実には糖質依存や糖分依存でなくても、太る人がいるかもしれません。いずれにしても食べ方には注意しましょう。少なくとも日頃糖質を摂らなければ、人工甘味料を摂っても太るとは思えません。
そして害があるかどうかはわかりませんが人工甘味料に依存しないように注意しましょう。

人工甘味料のジュースで太る理屈(仮)

人工甘味料のジュースを飲むとかえって太ってしまうという報告があるようです。
砂糖が入っていないジュースを飲むにも関わらず太るという結果は、にわかには信じがたい結果ですが事実のようです。であれば、理由があるはずです。そこで今回は人工甘味料のジュースを飲むとかえって太る理屈をあくまでも仮説ですが考えてみます。

人工甘味料を摂ることで太るのであれば、人工甘味料により糖質を多く摂り過ぎてしまう仕組みがあるはずです。

元々人間が太るのは糖質依存による糖質の過剰摂取が原因です。糖質を食べなければ理屈の上では太らないはずです。人工甘味料であれば糖質ではないため太らないはずです。しかし太る人がいるのも事実のようです。
太る人は糖質依存の可能性が高いと思います。そこで糖質依存の人が人工甘味料のジュースを飲んだと仮定して太る理由を考えてみます。
人工甘味料のジュースを飲んだ場合、身体は糖質が入ってきたと誤解し条件反射でインスリンが分泌されるのではないでしょうか?本来であれば甘味を感じる場合には糖質が吸収されるため、血糖値が上昇するはずですが、人工甘味料では血糖値が上昇しないためインスリンの働きだけ発揮され血糖値が下がってしまうのかもしれません。血糖値の下がった結果として糖質依存の禁断症状である強い空腹感を引き起こし、糖質を食べ過ぎてしまうのかもしれません。ちょうど糖質を少量食べると余計お腹が空く状態に似ている可能性があります。
人工甘味料のジュースを飲んで太ってしまった人に、人工甘味料のジュースを飲むとお腹が空くかどうかを聞いてみるとよいと思います。もし人工甘味料のジュースを飲んでお腹が空くのであれば、人工甘味料と糖質を勘違いした条件反射により禁断症状が引き起こされたことで間違いないと思います。
そのような場合には糖質回避により糖質依存から抜け出すことをお勧めいたします。

もしくは糖質を食べたと脳が錯覚するにも関わらず、血糖値が上昇しないため満足感が得られず結局糖質を食べ過ぎてしまうのかもしれません。

人工甘味料のジュースにより太る人は、もしかしたら日頃から砂糖のジュースを飲んでいる糖質依存の人が、人工甘味料のジュースに切り替えた場合なのかも知れません。

砂糖入りのジュースを日頃飲んでいる人は、一旦ジュースを飲む習慣を無くし、条件反射を起こさないようにしておく方が良いのかも知れません。

糖質依存の方は禁断症状を誘発する可能性があるため、人工甘味料のジュースの飲み方に注意が必要なのかもしれません。

ジュースの選び方

患者さんとお話をしていると意外にジュースを飲んでおられる方が多くおられます。そこで先日は果物・お菓子の理想の食べ方を提案しましたが、今回はジュースの選び方について考えてみます。
ジュースを飲まれる方で特に多いのは子供さんや中高生ですが、大人でも野菜ジュースとしてジュースを飲まれています。そこで今回はジュースの飲み方を考えてみます。ジュースを飲んでも病気にならないのであれば本人の嗜好・好みの問題ですから私がとやかく言うことではありません。しかしジュースによって明らかに健康を害している人たちが大勢おられるのです。しかもそのことに本人達は気づいていないのです。炭水化物・糖質の食べ過ぎで病気になることを知らない人が多いのと同様に、ジュースで病気になることを知らないのです。

ジュースは飲まなくて済むなら飲まない方が良いのは果物やお菓子の場合と同じです。もしジュースを楽しむのであれば理想の飲み方があるので、そのことを提案していきたいと思います。

ジュースには2種類あります。
糖分・糖質の入っているものと糖分・糖質の入っていないものです。
病気に関係があるのは糖分・糖質です。つまり砂糖が入っているか入っていないかで明確に区別することができるのです。

極力糖分・糖質を避けるようにしましょう。

糖分・糖質の入っていないジュースを選ぶ

私が提案するのは糖分・糖質の入っていないジュースを飲むことです。この場合人工甘味料は入っていても構いません(人工甘味料の安全性には議論の余地はあるとは思いますが、代謝されず排尿されることを考えると危険性は低いと私は考えています。)

 

炭酸と香料のみのジュースも問題ないと思います。

コーヒーも同じです。砂糖の入っていないコーヒーを選ぶようにしましょう。

砂糖の入っているジュース

砂糖の入っているジュースは糖質という面では果物やお菓子と同じです。果物やお菓子とジュースが異なるのは、糖質が既に溶けてしまっているということです。果物やお菓子であればオカズから食べることで吸収を阻害出来る可能性がありますが、ジュースは速やかに吸収されてしまうでしょう。どうしても砂糖入りのジュースを飲ぶ場合のささやかな抵抗は一度に大量に飲まないことくらいでしょう。

果物ジュースも砂糖を加えていなくても、果糖が含まれているため糖分・糖質の通常のジュースと同じです。注意すべき点は野菜ジュースです。野菜だけなら良いかもしれませんが、果糖液糖が加えられていたり果物が加えられていたりして売れるように工夫されているのです。その売れる工夫こそが糖分・糖質なのです。野菜ジュースだからといって心理的に良いものを飲んでいるつもりで病気の原因になることもあるのです。

以下のビデオはジュース(コーラ)の砂糖を比較し視覚化したものです。

この砂糖が糖質として病気を引き起こしている可能性があるのです。しかも糖質や糖分には依存性があるため自分の意思では制御出来なくなってしまいます。詳しくは糖分依存・糖分中毒という概念をご覧ください。
ビデオからも砂糖の入ったコーラよりコーラゼロの方がよさそうです。
スポーツドリンクも砂糖・糖質が入っているので飲まない方が良いと私は思います。

ジュースの選び方・まとめ

ジュースは飲まないことを基本としますが、飲むのであれば糖質の含まれていないジュースにすることです。
やむを得ず糖質を含むジュースを飲む場合、一度にたくさん飲まないようにすることです。

果物・お菓子の理想の食べ方

果物やお菓子は糖質なので病気を避ける理想の食べ方からすると、わざわざ食べなくて済むなら食べない方がよさそうです。

果物はビタミンが取れるから食べた方が良いと信じておられる方もおられますが、どうやら間違いのようです。確かに果物によりビタミンCは取れるものの他のビタミンは大してとれないようです。ビタミンCを多く摂ることで何らかの病気を避けることはできるかもしれませんが、全ての病気を予防できるわけではありません。逆にあまり知られてはいませんが果物を食べ過ぎることで病気が引き起こされることがあるのです。その代表劇なものはニキビです。ニキビを治そうとしてわざわざ果物を食べてニキビを作ってしまっている人までいます。

お菓子はビタミンCすら含まれていないので、娯楽でしかありません。果物もお菓子も食べずに済むのであれば食べないことが理想です。しかしこれまで食べていたものを突然食べないように意識を変えるのも難しいのが現実です。そこで果物やお菓子の理想の食べ方を提案してみたいと思います。

理想の食べ方

病気を避ける理想の食べ方の目的は血糖値を出来るだけ上げないことです。
果物やお菓子の食べ方においても、理想の食べ方は血糖値の上がりにくい食べ方を考えることです。

一度に食べる糖質の量が多ければ多い程血糖値は上昇してしまいます。小分けで食べることで一時的に上昇した血糖値をその都度下げることで、急激な血糖値の上昇を避けることができます。

糖質以外のものを先に食べることで糖質の吸収が阻害されるため、血糖値の急上昇を避けることができます。

具体的な果物・お菓子の理想の食べ方

果物・お菓子はおやつの時間

果物やお菓子を食べる場合、食前や食後は避け食事とは切り離して間食の時間に食べる方がよさそうです。食事とは別の時間に食べる方が良い理由は食事で食べる糖質と果物やお菓子の糖質を足し算にしないことです。一部では食前なら果物を食べて良いという主張をしている人もいますが、食事と足し算になるため前でも後ろでも結果は変わりません。ちょうど算数の足し算はの法則と同じです。先に足して(食前)も後で足して(食後)も結果(食後血糖値)は変わらないというこです。足し算にならないように食事から時間をあけて血糖値が下がってから食べる方が良いと思います。
つまりデザートという足し算は理想の食べ方ではなさそうです。

果物・お菓子の前にオカズを

糖質を食べる場合、糖質以外のものから食べる方がよさそうです。食事の際はオカズから食べる方が良いのですが、果物やお菓子を食べる場合にもオカズから食べる方が理想的です。何故なら糖質以外のものが糖質の吸収を阻害してくれるから血糖値の急上昇を避けることができるからです。ただし食事と異なりオカズがないので、オカズ代わりになるものを先に食べてから果物やお菓子を食べるようにするのです。オカズ代わりは糖質以外のものであれば何でも構いませんが、手軽に食べることのできるゆで卵やチーズ・ソーセージ・枝豆・ナッツ類をオカズ代わりに食べてから果物・お菓子を食べる方が良いと思います。

オカズを食べてから果物・お菓子を食べるメリットは3つあります。
・心理的なハードル(果物・お菓子が美味しくて闇雲に食べることを心理的に抑える)
・物理的な阻害(オカズでお腹がいっぱいになるため、食べ過ぎを抑えることができる)
・吸収阻害(胃腸の中でオカズが糖質に混ざるため、吸収を邪魔する)

一度にたくさん食べない

病気を避ける理想の食べ方で書いたように一度に糖質をたくさん食べると血糖値が急上昇し様々な病気を引き起こします。いくらおやつの時間にオカズを食べてから果物やお菓子を食べても、一度にたくさん食べてしまうと台無しです。小分けで食べる方がよさそうです。
患者さんによってはミカンを箱買いし、腐りそうになったため急いでたくさん食べて症状が出た方も何人かおられます。全ての糖質に共通することですが、一度にたくさん食べないことです。
果物やお菓子は美味しくてついつい食べ過ぎてしまいます。食べ過ぎを避けるためにもあらかじめオカズを食べてから果物やお菓子を食べる方が良いと思います。

どうしても甘いものを食べたい場合には糖質0のチョコレート(ロッテ ゼロ 50g×10個)がおすすめです。

筍(竹の子)を食べると痒くなる落とし穴

毎年筍(竹の子)を食べると痒くなるという方がおられました。筍のせいだと言われています。ここで筍の血液検査をして陽性だと筍が原因ということになるのでしょう。確かにそのようなこともあるのかもしれませんが、私は検査陽性が偶然の場合があると思います。筍を食べると痒くなるので筍が原因だと思い込んでいるのですが、筍が原因ではない場合があるのです。そして検査結果が筍が原因と裏付けてしまう形で、落とし穴に落ちてしまうのです。

糖質による皮疹が大半を占めると考えている私は質問してみました。筍ご飯を食べられませんか?と。筍ご飯を食べておられました。しかもいつもよりも沢山ご飯を沢山食べるということでした。しかもオカズなしで筍ご飯だけ食べることが多いそうです。恐らく筍ではなく、ご飯の食べ過ぎの問題だと思います。確かに沢山食べた後は痒くなるそうです。食べ方を調整すれば再発しないはずです。

確定診断には筍を他の調理法で筍を食べて症状が出ないことの確認が必要だとは思いますが、食べ方での反応から、かなりの確率でこの方の場合ご飯の食べる量の問題だと思います。

筍を食べて痒くなっても、筍が原因ではないという落とし穴があることを提案したくて書いてみました。

ご飯の食べ過ぎで皮疹が生じる場合には、食べ方の工夫で症状が出なくなるなります。具体的な食べ方の工夫は病気になりにくい理想の食べ方をご参照ください。

 

スポーツ選手がご飯を沢山食べるのは勿体無い

スポーツ選手がご飯を沢山食べるのは勿体無いと思います。スポーツと糖質の話は以前も書きましたが、改めて視点を変えて書いてみたいと思います。

スポーツ選手がスポーツのために糖質を食べるのは愚かなことだと私は考えます。何故なら糖質は脂肪にしかなれないからです。わざわざ重しを身体に身につけるために食べているようなものです。牛肉の霜降りを想像してもらうとわかりやすいと思います。糖質として穀物を餌として食べさせられた結果、筋肉の間に脂肪が蓄積されたのです。スポーツ選手の筋肉が霜降りになる可能性を考えると勿体無いと思います。余分な脂肪は動く邪魔にしかならないからです。

動くために糖質が必要だと言い訳する人もいますが、タンパク質や脂質に比べてエネルギー効率が悪いために早く捨てる目的で糖質から身体が消費しているに過ぎません。エネルギー効率の悪い石炭を持ち運ぶよりも、エネルギー効率の良い石油は温存し、とりあえず石炭から燃やしてしまおうという発想のようです。その仕組みを理解していない人達が糖質を優先的に使うことをもって効率が良いからだと誤解したのです。持ち運ぶなら大量に運ぶ必要のないエネルギー効率の良い脂質やタンパク質にしたいのです。

スポーツ選手で糖質を沢山食べることが有効なのは体重が武器になる相撲や柔道やラグビーなど限られた人達だと思います。逆に早く動く方が有利なスポーツ選手がご飯やパン・麺などの糖質を沢山食べるのは、わざわざ重しをつけるために食べているようなものです。

余れば筋肉として蓄えてくれるタンパク質を中心に食べることをお勧めします。

別の視点で考えてみて下さい。糖質はそのままでは身体に大量に蓄えることは出来ません。何故なら人間は糖質の塊としてデンプンを蓄えることが出来ないのです。余分な糖質を蓄えるためにわざわざエネルギーを使って脂肪に変換して蓄えるのです。

ご飯にもタンパク質が含まれているからご飯を沢山食べる意味があると言い訳をする人もいますが、肉などの他の食品に比較して僅かなタンパク質を得るためにご飯を沢山食べるのは勿体無い話です。オマケで脂肪として重しを身体に身につけることにつながるからです。ご飯に含まれるタンパク質は、ご飯を沢山食べることが全くの無駄にはならないことは表してくれますが、タンパク質を沢山得る目的であればタンパク質を多く含む肉や魚・豆腐や豆類を食べる方が効率的です。

そもそもスポーツ選手が糖質を沢山食べるのは、糖質依存に陥っているため抜け出せないのかも知れません。ちなみに糖質依存には立派な禁断症状まであります。糖質依存の影響で糖質をやめることを想像するだけで不安に陥ってしまいます。その不安のためやめられないのかも知れません。現実的に考えてみると糖質は体内に吸収される際にブドウ糖になります。そのブドウ糖が不足した場合に、糖質以外の食べ物で補うことが出来れば無理に食べる必要はないはずです。実際にはタンパク質を食べていれば、ブドウ糖が不足した場合には、タンパク質からブドウ糖を作り出すことが出来ます。つまり無理に糖質を食べる必要はありません。

スポーツをしているという言い訳をして糖質を食べていませんか?その糖質は脂肪という重りにしかなりませんが大丈夫ですか?

少なくともニキビやアトピー性皮膚炎など明らかな糖質の食べ過ぎの症状があれば、身体は糖質の食べ過ぎとして悲鳴をあげているのだと思いますよ。

もしよかったら糖質回避という食べ方をご検討下さい。

他の食べ物は飽きるのに、ご飯は飽きない理由

普通は同じ食べ物を繰り返し食べていると飽きてしまいます。人には物事に飽きる仕組みが備わっています。食べ物でも行動でも飽きる仕組みが働きます。食べ物に飽きるのは、同じ食べ物を食べ続けることで生じるビタミン不足などの栄養の偏りを避けるためだと考えられます。物事に飽きる仕組みは、様々なことを経験するためだと考えられます。飽きる仕組みは人類の発展に大きく役立ちました。一つのことに固執しないことが、食べ物や経験の多様性に役立ったのです。

ではご飯に飽きる人がいないのは何故でしょうか?一言で言えばお酒やギャンブル・タバコと同じで、ご飯には依存の仕組みが働いているからなのです。日頃タバコを吸っている人がタバコに飽きることがないように、糖質依存に陥っているため、依存対象には飽きる仕組みが働かないのです。むしろ一度食べ始めると食べたい欲求が強まり、少しでも食べると満腹になるまで欲求が止まりません。ちなみに立派な禁断症状まであります。

本来なら同じ食べ物の摂り過ぎを避ける仕組みが働くはずですが、飽きる仕組みを依存の仕組みが上回ってしまうのです。人類の進化の歴史において、一年のうちの僅かな期間の収穫の時期に無理をしてでも多量に食べたことが生存に有利に働いた名残です。

ご飯に飽きないのは依存・中毒だからなのです。ただ多くの人が糖質の依存状態のため、糖質の依存状態が正常ではないことが理解出来ないのです。

糖質依存であっても、無理に糖質を控える必要はありませんが、何らかの不都合なことがあれば控えるべきでしょう。例えば肥満2型糖尿病各種アレルギーなど、糖質の引き起こす病気があればご飯に飽きなくても控える方がお得だと私は思います。飽きないがために病気に陥っているからです。もし良かったら糖質回避をご検討下さい。

お菓子とお米しか食べない子供

お菓子しか食べないお子さんやお米した食べないお子さんがおられるようです。

オカズを作っても食べないんですと言われます。お米やお菓子しか食べないとお悩みの方に読んで頂ければと思います。

ふと気付きました。早くも糖質依存・糖質中毒なのです。糖質に酔っているようなものです。だから血糖値の上がる食べ物は食べるけど血糖値の上がらない食べ物を好んでは食べなくなるのです。ちなみにこの糖質依存には禁断症状まであります。興味があればリンクをご覧ください。

依存に陥っている人に対して依存対象とそうでない選択肢が用意されていれば、依存対象を選んでしまうのは当然のことです。つまりこの場合お米とオカズです。そしてお菓子です。お米やお菓子で血糖値が上がって満腹感が得られれば、子供にとってわざわざオカズを食べる理由がありません。

対策

対策は糖質とオカズという選択肢を用意しないことです。オカズだけ用意し選択の余地を無くすのです。言葉の通じない1・2歳児に対しては根気よく食べさせるしかありませんが、言葉の通じるようになる3歳児以上であれば先にオカズを食べればお米を出してあげると説明するのです。

食卓にオカズだけ並べ、一品か二品食べた段階で御飯をついであげるのです。最初は一口でも良いのでオカズから食べることに慣れさせ、慣れてきたら御飯をつぐまでのオカズの量を増やせば良いのです。

お菓子に対してもオカズからがお勧めです。お菓子を食べる際にはオカズがないので、オカズがわりになるものを用意するのです。オカズがわりは糖質以外であれば何でも良いのですが、ゆで卵やチーズ・ソーセージ・枝豆などがお手軽だと思います。お菓子を食べるためにはオカズを食べないといけない交換条件にするのです。

糖質以外の物を食べないと糖質が出てこない仕組みにしましょう。糖質以外と糖質を選ぶことが出来る並列だから糖質を選んでしまうのです。糖質を最初から選ぶことが出来ないように直列にしましょう。