病気を治すから失くす時代に!?

病気を治すとは病気に対して薬を使って健康な状態に戻すことです。
病気を失くすとは病気に対して薬を使わず、原因である糖質を取り除くことで健康な状態に戻すことです。
病気を治すのではなく病気を失くすことができるかもしれません。(詳しくは呉からの風.jpにて)

ご存じですか?

ここまでは事実です。ここからが事実を元にした仮説です。

我慢するなら病気?糖質?
我慢するならどっち?
病気を我慢?糖質を我慢?

アトピー性皮膚炎8割・慢性蕁麻疹5割程度の改善率で、病気を失くした人も何人かおられます。病気でお悩みでしたら糖質回避教をご検討ください。
面白そうとか、ダメ元でもいいからやってみようかなと思われた方にお勧めです。
(糖尿病、肝臓病や腎臓病などの治療中の方は『糖質回避したい』と主治医の先生にご相談ください)

呉からの風

糖質を少しだけ食べると余計お腹がすく理由

糖質を少し食べると余計食べたくなることがあります。
止まらなくなるのです。

糖質依存の抑制の消失

実は糖質依存の症状の一つです。
自分でコントロールできないという依存の一つです。
依存といっても病気というわけではなく、糖質に脳が騙されて錯覚に陥っていると思っていください。
少し食べたことで脳が更なるドーパミンを期待して、期待を増大させる状態に陥っています。
ちょうど衝動買いの心理と同じです。ほしいと思うと買わないといけないと思い込んでしまうため、ついl買ってしまうのと同じです。
少し食べたことで勢いがついたような錯覚に陥り、余計食べたくて仕方がなくなるのです。

糖質の血中濃度低下

糖質の血中濃度を考えてみると理解できます。
少し食べると脳が更に血糖値が上昇することを予想して、条件反射でインスリンを分泌します。
ちょうどパブロフの犬がエサを見るとヨダレをたらすようなものです。
条件反射で分泌されたインスリンにより食べる前よりも糖質の血中濃度が下がってしまいます。
ちょうど強烈な空腹感を感じるのと同じ状態に陥るのです。
少し食べたことで禁断症状が誘発されたような状態です。
そのため少し食べたら余計お腹がすくという不思議な現象が起きてしまいます。

糖質回避で強い空腹感がなくなる理由

糖質回避(糖質制限)をしていると強い空腹感がなくなります。
元々強い空腹感は糖質依存禁断症状だからです。
糖質を食べていると強い空腹感を感じますが、我慢していると突然ピークを越える感覚になることがあると思います。そのピークを越えること自体が禁断症状を乗り越えた証拠です。
禁断症状でなければ、空腹感は時間と共に次第に激しくなるはずです。
一定の時間でピークを越える感覚になることこそ、禁断症状の証拠だと思います。

そして糖質回避をしていると糖質依存から脱出できます。
だから禁断症状がなくなるだけのことです。
本来の空腹感だけになるのです。
私はダイエット実行中を実感する心地よい空腹感だと思います。

別の角度から考えてみます。
血糖値ならぬ糖質の血中濃度という概念で空腹感をあまり感じなくなる理由を紐解きます。

糖質の血中濃度=血糖値ーベースの血糖値
糖質の血中濃度=血糖値ーベースの血糖値

強い空腹感がなくなるのは、糖質を食べないことで糖質の血中濃度の上下がなくなるからに他なりません。
本来の空腹感だけになるのです。

この空腹感が本来の強さに戻るおかげで、食べ過ぎることがなくなるのも痩せる理由の一つです。

『病気が治る』を改め『病気を失くす』

2型糖尿病肥満高血圧などが治ると表現していましたが、間違っていました。

治るのでは無いです。

病気が無くなる。

そもそも2型糖尿病や肥満は糖質に対する認識が原因で引き起こされた疾患というよりは状態です。

原因である糖質を摂り過ぎなければ、そもそも2型糖尿病や肥満の状態にはなりません。

糖質を控えることで改善すれば、2型糖尿病や肥満は治るのではありません。2型糖尿病や肥満は失くなるのです。表現を間違えていました。

病気を失くす

歴史を振り返ると、知識不足による食べ物の選択ミスによる病気がありました。ビタミンという概念が無かったためにビタミンが含まれた玄米をビタミンを削ぎ落として白米にして食べたために生じた何万人もの死人を出した脚気のように、現代にも食べ物による病気が蔓延しています。現代の脚気とも言える様々な病気を治すのではなく、失くしてしまいましょう。

幸いかつての脚気は先人の『知恵』により日本ではほぼ無くなりました。

次は2型糖尿病、肥満、高血圧を失くしてしまいましょう。アレルギーも恐らく失くなると思います。

病気を治すのではなく、失くす。無になるのではなく、病気を失ってしまう『意味』を込めて病気を失くす。当て字ですが表現としてぴったりだと思います。

依存症の患者さんは意思・自制心が強い?

依存症の患者さんは意思・自制心が強い?
不思議なタイトルです。
私も日経サイエンス 2015年 08 月号 [雑誌]の記事を見つけた時には意味不明でした。
依存症の患者さんは一般的に意思・自制心が弱いと考えられています。
その一般的な考えとは大きくことなり依存症の患者さんは意思・自制心が強くないとつづけられないという考え方です。

認識が違うのは視点が異なるから

意思・自制心が強い弱いのとらえ方が異なるのは、依存の方はやるかやらないかの2択ですが、依存ではない方はやめるのが当たり前という1択なのです。
依存の方はやるかやらないかの2択で、続けることを選択しています。
依存ではない方は続けるという選択肢は存在せず、やめるのが当たり前と考えているので認識がずれてしまうだけのことです。

多くの人がやめるのが当たり前で、やめる意思だけで意思・自制心を評価しているのです。
タバコを続ける人にとっては続ける意思・自制心が問題という考え方です。

依存にも意思・自制心が必要

依存を続けるにも意思・自制心が必要とされるというものです。
どういうことでしょうか?
ニコチン依存の患者さんで考えてみましょう。
タバコを吸うことで生じるニコチン依存症ですが、タバコはいたるところで禁止されています。
吸うためには時間・場所・タイミングを合わせる必要があります。
禁煙の場所でタバコを吸う人は意思・自制心が弱いと言えますが、禁煙の場所では我慢し、喫煙所を探してタバコを吸うのは意思・自制心が強くないとできないそうです。
続ける意思・自制心が強くないと、面倒くさくなって禁煙してしまうということです。

増税で禁煙できる人は意思・自制心が弱い?

増税という財布の痛みを伴う障害があっても吸い続ける人の方が意思・自制心が強いのです。吸い続けるという方向ですが。
増税されると嫌になってやめてしまうのは、増税分タバコ代がかかることを他で節約するのが面倒な人と考えることができます。そこまでタバコを続ける意思・自制心が強くはないのです。

依存の方はそもそも続けるかどうかを考える!

依存の方はそもそもやめることは考えていません。
いかに続けるかどうかを考えているのです。
依存状態ではない方と会話が成り立たないはずです。
別に依存の方を責めるわけではありません。(私も様々な依存状態でした)

依存を抜け出したいと思うなら、やめたほうがお得な情報を自分で探し出して、より多く知ることだと思います。

糖質回避でニキビ改善

糖質回避をしてニキビが改善する患者さんがおられます。

本でも読みましたし、患者かんからも直接お伺いしたこともありました。

ふと気付くと私の胸に出来ていたニキビが出来なくなっています。写真を撮っておけば良かったのですが、気にしていなかったので写真は撮っていませんでした。

少なくともニキビは糖質回避で治りそうです。まさか自分で実感するとは思いませんでした。

ある皮膚科の先生とお話すると、尋常性乾癬の方が痩せたら治った方を経験されたそうです。本に書いてある通りです。

糖化産物原罪説は間違いないかも知れません。

少なくとも原因不明の病気は糖質回避を試してみても良いかもしれません。

糖質依存の概念の利点 ~対策がとれる~

糖質依存の概念には利点があります。

太った理由が理解できるようになる

これまでわからなかった太った理由の説明がつくことです。
何故体重のコントロールが困難だったか、客観的に理解できることです。
自分自身が錯覚に騙されていることを受け入れる必要はありますが、自分が悪いわけではないことが理解できます。
自分自身を責めなくて済む

対策がとれるようになる

糖質依存の概念を受け入れる最大のメリットが、対策がとれるということです。
依存は脳が騙されてしまって、量の加減ができなくなり過剰摂取してしまうのが特徴です。
一度依存に陥ってしまうと、自分で調節できなくなるということです。

逆に考えれば依存を脱出すれば、再度依存に陥らないように調節することもできるはずです。
薬物依存のように一度陥ってしまうと抜け出すことが難しい依存もありますが、糖質依存はそこまでの依存性はなさそうです。(もしかしたら個人差があり自己コントロールの難しい方もおられるかもしれません。)

いずれにしても依存の概念により、依存に気を付けながら糖質を楽しむことができるようになるはずです。

糖質は依存の概念を受け入れ、糖質回避するのが一番人生が楽しいと私は思います。

太る原因 糖質?カロリー?

太る原因を考えてみます。
糖質でしょうか?カロリーでしょうか?どちらも理屈の上では間違ってはいないはずなのに、糖質回避の方が痩せやすいのはなぜでしょうか?理由は簡単です

太る原因は糖質だからです。

糖質で太る原因は二つあります。
炭水化物は優先的に脂肪になることと、糖質依存です。

炭水化物は優先的に脂肪になる?

炭水化物が消化されブドウ糖として吸収されます。
このブドウ糖が実はエネルギー効率が悪いそうです。
しかも高濃度になる高血糖の状態になると身体にトラブルを起こす毒になるのです。
エネルギー効率が悪くて、毒にもなるブドウ糖。
大量にあればできるだけ速やかに使うのが合理的なはずです。
余るようなら脂肪として蓄えるのです。

身体にとって炭水化物・タンパク質・脂質は同等ではなく、炭水化物は効率が悪い上に害があるので、優先的に使うのが合理的です。余ればそのままでは高血糖で害になるので、飢餓に備えて脂肪として蓄えるのです。
たんぱく質を取りすぎても、脂肪に変換して蓄えるのは効率が悪すぎるので簡単には太れません。すべての動物は食べ物を探すことに困っていたので、効率の悪いエネルギーの保存方法だと淘汰され子孫が残せません。
現時点で種として存続できるのは効率を最善にしたからこそ生き残れたと思います。
調べたわけではありませんが、進化の歴史を考えれば、たんぱく質を食べて脂肪として蓄えることはしないと思います。

糖質依存の考え方。

もう一つの問題は糖質依存の考え方です。
詳しくは糖質依存という新しい概念をご覧ください。

糖質に騙されてしまって食べ過ぎてしまうことで、太ってしまうということです。
食べ物全体を多く食べてしまった結果が肥満だと考えがちですが、糖質を食べ過ぎてしまった結果が肥満です。
糖質がどのように人を騙すかは自分が自分を騙す、依存のメカニズムをご覧ください。

糖質に騙されている証拠は禁断症状があることです。
禁断症状とは強い空腹感です。強い空腹感を我慢しているとピークを越えた状態になることを経験されたことがあると思いますが、ピークを越えたのが禁断症状を脱出した状態です。

少し食べると余計食べたくなるのも依存の証拠です。
依存でなければ、少し食べれば少し満腹感が得られるはずです。
現実には少し食べれば余計おなかがすきます。

糖質依存の影響で本来は10で満腹になるはずが、12・13と余分に食べることができるのです。2・3割分脳が騙されるのです。
糖質をやめて食べる量が減ることが多いのですが、胃が小さくなったと表現されます。
糖質の騙しがなくなって本来の大きさに戻っただけのことです。

優先的に糖質が使われ余ると脂肪になる。
糖質依存で糖質を食べ過ぎてしまう
この2点が糖質が太る原因です。

カロリー制限説

カロリー制限とは摂取カロリーを計算し、食べる総量を抑えることで痩せようというものです。
身体に入ってくるエネルギーと出ていくエネルギーで、出ていく方が多ければ痩せる。入ってくる方が多ければ太るという考え方です。
一見理屈は間違っていないように思います。
食べる量が多ければ太るし食べる量が少なければ痩せる。
当たり前といえば当たり前の理屈です。

しかし問題点があります。
本当にタンパク質・脂質・炭水化物がいわれている通りのカロリーとして体内で使われているかどうかです。
どうも怪しそうです。(参考文献:夏井睦氏炭水化物が人類を滅ぼす
カロリー説では炭水化物もタンパク質も脂質も同等に扱われ、特に脂質はカロリーが高いので避けるように推奨されています。

実はカロリー計算が正しいかどうかわからない

実はカロリー計算通りに食べ物が体の中でエネルギーとして使われているかどうかわかりません。本当に燃やした時に出るエネルギーから想像しているだけだそうです。(参考文献:夏井睦氏炭水化物が人類を滅ぼす

元々理屈が正しいかどうかはわからないのです。食べる総量が多ければ太る、少なければ痩せるのは間違いありませんが、脂肪が太りやすく炭水化物とタンパク質が同等というのはわからないのです。

間違っているかどうかもわかりませんが、私は脂肪分を好んで食べていますが痩せていきます。それが答えではないかと思います。

人間が糖質依存を起こさず、機械のように決めたことをきちんと守ることができればカロリー制限説でも痩せることができるのかもしれません。
しかし人間が自分で考えて、自分の好みで食べるものを選ぶことができる現状では糖質回避でのダイエットが合理的だと思います。

たんぱく質を食べても簡単には太れない

タンパク質は消化されるとアミノ酸になり、体に吸収されます。
太るのは脂肪が増えることです。たんぱく質を食べることで脂肪が増えるためには、アミノ酸として吸収され、一度ブドウ糖に作り変えられてから脂肪を作り出すというかなりの回り道をする必要があります。たんぱく質の食べ過ぎでアミノ酸が余ったら、たんぱく質に合成して筋肉として蓄える方が合理的だと思います。

ブドウ糖が足らないときに仕方なくアミノ酸からブドウ糖を作り出す仕組みなので、ブドウ糖が余ったら作る脂肪にはわざわざしないと思います。蓄える際、たんぱく質に合成するエネルギーと一旦ブドウ糖にしてから脂肪に作り変えるエネルギーを考えると、エネルギーロスが多過ぎてわざわざ脂肪にはしないと思います。理論上はたんぱく質を脂肪にして蓄えることは可能ではあります。

進化の過程において無駄なことをすると生き残る確率は下がります。
これだけのエネルギーの無駄をしてまで脂肪として蓄えるメリットがありませんので、たんぱく質を食べることで太るのはかなり無理があると思います。

たんぱく質をたくさん食べたとしてもエネルギーロスが多いのでわざわざ脂肪として蓄える可能性は低そうです。
その上糖質依存での食べ過ぎの要素がなければ、身体の恒常性を保つ働きがあるため、そもそも蓄えるほど食べ過ぎることができる可能性は低そうです。

わざわざ実験してみる価値があるかどうかはわかりませんが、やるとすれば動物実験で、タンパク質を過剰に食べさせることで太るか試してみるのも一つかもしれません。

健康被害のあるものには課税されている

タバコやお酒は健康被害がわかっても禁止されてはいませんが、課税することである程度過剰摂取を抑制しています。(実際にアメリカではお酒を禁止する法律、禁酒法が制定され混乱の時代だったようです)
本来はタバコやお酒による健康被害による医療費の負担は、受益者負担の原則からタバコやお酒を嗜む人が負担するべきだと思います。脳が騙されて依存状態になっているとはいえ、嗜むと決めたのは自分自身だからです。嗜む嗜まないの選択の結果、嗜む人だけが健康被害になるのだから、それ嗜まない人に金銭的な負担を強いるのは平等の原則に反するという考え方です。

一説によりますとタバコの健康被害は年間3兆円、税収は年間1兆円。元々は税収を得るためにタバコを認めたのに、割にあいません。2兆円も余分にかかっています。
本来この2兆円分は喫煙者が負担するのが、公平だと思います。タバコを吸わない人にタバコの吸った人の医療費を負担してもらうのはおかしな話です。

糖質も依存性があり健康被害が明らか(肥満、2型糖尿病、生活習慣病)なので将来的には課税するべきではないでしょうか?一部では砂糖への課税が検討されましたが、砂糖が問題なのではなく糖質が問題だという本質の捉え間違いからきたことです。糖質に課税する方が合理的だと思います。(食べ物による健康被害、現代の脚気?はこちら)
ただし現状では嗜む嗜まないの選択肢が存在しなかった(糖質の害の『知識』がなかった)ので、糖質の影響が知れ渡り、嗜む嗜まないの選択が出来るようになるまでの時間を要するとは思います。

考え方としては糖尿病や高血圧が糖質の摂り過ぎによるものですから、糖質による健康被害として糖質摂取者に医療費の負担をお願いするのです。現実問題の解決策としては糖質による疾患の医療費分に相当する課税が妥当ではないかと思います。
安いから糖質でお腹を膨らませている一因があり、その結果として医療費の負担をしているのです。糖質を相応の値段にし、医療費を減らしてみんなが健康になるのは理想的な世の中だと思います。

糖質を食べることで生じる健康被害の分を糖質を食べる人が負担するという合理的な考え方です。

タバコによる健康被害の医療費分をタバコ代に2兆円分上乗せする方が先だとは思います。

ある人は100年かかると言っていました。
私は30年で実現できれば良いなと考えています。