離婚問題をYouTubeで騒ぎ立てる人の心理

ある芸能人が離婚問題に関する一方的な主張をYouTubeにアップし、芸能ニュースで話題になっています。その心理を考えてみます。

本人が自覚しているかどうかは別にして、人の行動には必ず目的が存在します(目的論)。YouTubeで騒ぎ立てている芸能人にもYouTubeで騒ぎ立てる目的があるはずです。その目的を考えてみます。

目的

騒ぎ立てている芸能人は夫から離婚訴訟を起こされています。では離婚したくないため、離婚しなくて済むように世間の同情を集めることが目的でしょうか?動画の中で夫はいらないという主旨の発言をしています。というのとは離婚の阻止が目的ではなさそうです。

目的は一言で言えば構って欲しいのでしょう。相手にして欲しいのです。夫には相手にしてもらえないので、世間を相手に構ってもらうことを選択したのです。

もしかしたら世間の同情を集めることが目的かもしれません。本人はYouTubeにアップすることで、可哀想だと同情してもらえると本気で信じているのかもしれません。しかし現実問題として、あの口調からは少しずれているように思います。芸能ニュースで報道されればされる程同情されている、あるいは自分の主張が正しいと勘違いを深めると思います。

対策

放っておくだけで対策は必要ないかもしれませんが、一応書いておきます。目的は恐らく相手にしてもらうことなので、相手にしないことです。芸能ニュースが好きな人達が野次馬根性で騒いでいるだけですから、自分達の生活に支障のない一般人は、テレビで流れてきたらそっとチャンネルを変えることです。芸能ニュースを見る意味は野次馬的な好奇心が満たされるだけで、生活は何も変わりません。視聴率が目的のテレビは野次馬根性を刺激することで、見てもらいやすいから報道しているだけです。間違ってもYouTubeを検索して見たりしないことです。

客観的に見れば、芸能人の離婚が訴訟に発展する珍しいケースというだけです。しかも主張が支離滅裂なので、耳を傾けるだけ時間の無駄です。

最後に

心理の奥底を読み解くスーパー心理学なる考え方を提唱していますが、今の心理の奥底は正直読み取れません。主張が次々変わりますし、それだけ本人も混乱して言動に一貫性がないように私には見えます。女優さんなので演技なのかもしれませんが、表情からは病的な様子にも見受けられました。

もしかしたら芸能界を引退するにあたり最後の一花として、自分の書いた脚本でマスコミを脇役とした舞台を演じているつもりなのかもしれません。

いずれにしても、色々な意味でそっとしておいてあげましょう。

思い通りの答えが出るまで納得しない人の心理

世の中には人に質問をしながら思い通りの答えが出るまで納得しない人がいます。その心理を考えてみたいと思います。

一言でいえば、自分で結論があるのにわざわざ人に質問するのです。自分が正しいことを相手に言わせ、確認するような心理のようです。
自分の思い通りの答えが返ってこないと不機嫌になったり、どれだけ説明されても受け入れません。

話が長い人あるいははっきりと物を言わない人にこのタイプがいるようです。

困ったことに本人は自分では自分の頭の整理がついていないため人に聞くのですが、実は結論は出ているのです。自分の頭の整理がついていないため色々なことを口にします。口にしたことに対してかえってきた答えの中から自分の考えに近いものを選び出していきます。最終的に自分の思い通りの答えにたどり着いて納得するのです。
つまり思い通りの答えが出るまで納得しない人とは、自分で自分が何を考えているのかわかっていない人なのです。人から話の内容を整理してもらわないと、自分がどうしたいのか言えないのです。

実は患者さんにも見受けられます。
病気の診断を付けても納得されず、その人の思い込みが正しいはずだと様々なことを言い始められます。検査結果のように客観的なものに対してはさすがに言われることはありませんが、客観的な指標がないまま診断をしたことを伝えても納得されない方がおられます。特に病気の原因が糖質であることを伝えると、人によっては納得できないことに怒り始める人までおられます。怒ったりはしなくても、納得できないとしきりと訴えられる方もおられます。根拠を聞くとインターネットで見たからだそうです。宗教のようなもので最終的にはどちらを信じるかですねとお伝えしています。ただ誰が書いているかわからない、間違っていても責任を問われないインターネットと、責任をもって診療している私とのどちらを信じるかです。

思い通りの答えが出るまで納得はしないのであれば、普通の人であれば最初から自分の思っている答えかどうか聞くのですが、このタイプの人ははっきりとは聞きはしません。答えが正しいと思い込んでいるからわざわざ聞かないのかもしれませんが、自分の答えが正しいことを確認しようとする心理が潜んでいるので、はっきりとは聞きません。答えが同じなら速やかにことが進みますが、思い通りの答えが出なければどれだけ話をしても平行線をたどります。

対策としては、目的を聞くことです(目的論)。
思い通りの答えが出ないと納得しない人に対しては、目的を聞きその対策を相談することです。相手の思い通りの答えを手探りで探すと非常に時間がかかる上に、こちらの思惑とは異なる結論を求めているのかもしれません。今後どうしたいのかを聞くことで時間を短縮することができます。目的に対して対策を相談するのです。理由を聞いていても話をしている途中で思いついた理由にすり替わってしまうこともよくあるのでお互い時間の無駄になるからです。

思い通りの答えが出るまで納得しない人のもう一つの特徴は、自分の口からははっきりと言わないことです。自分自身がどうしたいのか自分の頭の整理がついていないだけなのか、相手から言わせたい狡い心理が働いているのかは人によって違いますが、物事をはっきりということをしません。

思い通りの答えが出るまで納得しない人がいることを意識することがまず大切だと私は思います。何故なら意識しなければ理解できないからです。人と話をしながらも前もって決めている答えを無意識のうちに引き出そうとしていることを意識することです。その答えが自分の考えと異なっていれば、1時間話をしても答えにはたどり着かないからです。

実際には思い通りの答えが出るまで納得しない人の心理といっても、思い通りの答えが正しいとすでに思い込んでいるだけのことです。そのため何を言われても聞く耳を持ちません。対策は話の目的を絞り込み、話を切り上げることです。

意識しなければ物事に気付かない

人々は意識しなければ物事に気付くことはできません。
例えば物が上から下に落ちること一つとってみても、重力という概念がなければ当たり前として気付くことはありません。ニュートンが重力という概念に行き着き、体系だてることに成功したためみんなが知るところとなりました。

それまで上から下へ物が落ちることはそういうものだとして誰も気にも留めることはありませんでした。それが何故かを真剣に考えたことから重力という概念が生まれ物理学が発展したのです。

例えば空気に関しても今でこそみんな知っていますが、空気の存在を意識するまでは目に見えないだけに何もないと考えられていたはずです。

細菌に関してもそうです。フックが顕微鏡で微生物を見つけるまでは目に見えない生き物がいることは想像の遥か外だったはずです。しかも数からいえば人間とは比べ物にならないくらいの生き物が存在するのです。今でこそ細菌やウイルスという目には見えない生物が無数に存在することは半ば常識のように受け入れられてはいますが、意識しなければいることを忘れてしまいます。

他にも意識しなければ物事に気付かないことは、糖質一度に摂り過ぎ症候群です。糖質一度に摂り過ぎ症候群は花粉症やアトピー性皮膚炎などの各種アレルギーや自己免疫性疾患、ニキビやイボなどの慢性感染症など多岐にわたります。誰もが見ている疾患で、数多くの人が罹患していますが糖質との関連、しかも一度の糖質量が病気の原因ということを意識しないため誰も気づかないのです。いえ気付けないのです。まさかそんなことがあるとは夢にも思わないため、完全に想像の枠の外なのです。意識しないから目に見えたものの解釈を誤ってしまうのです。

別分野での意識しなければ物事に気付かない例をあげると虐待です。もしかしたら虐待かもしれないと意識しなければ、気づくことはできません。不自然な怪我を見た際に虐待を疑わなければ、親がわざとやりましたと白状することはあり得ません。周囲の人達がもしかしたらと虐待を意識することが必要なのです。
同じ理屈でいじめもそうです。ふざけているだけだと思い込んでみてしまうと、本気で嫌がっているようにみえないかもしれません。もしかしたらいじめかもしれないと意識してみることが大切だと思います。

意外に身近に虐待やいじめはあるのに、意識していないから気付けないだけかもしれません。
意識しなければ物事に気付かないということを意識してみてください。

高収入でもお金を貯められない人の心理

お金を多く稼いでもお金を貯められないとして悩んでいる人がいるようです。
何故そのように考えるかという根拠を示すと、老後破綻を気をつけようというサイトや家計診断というサイトなどが散見され、貯蓄額の平均額は多いものの中央値はそれほど高くはないことです。更には高収入にも関わらずほとんど貯蓄していないという相談が寄せられると家計診断サイトや一部の雑誌で記事を見かけることがあるからです。

以前もお金を貯めるなら給料アップより意識改革貯蓄には無駄を省くより生活レベルを見直すとしてお金のことを書きましたが、今回は高収入でもお金を貯められない人の心理を考えてみます。その心理を一言で表現すれば、収入あるいは手持ちのお金の多寡によりお金の使い方が変わることです。収入や手持ちのお金の多寡によりお金を使っても良いと意識が変わってしまうので、無駄にお金を使っている自覚もないため節約という概念ではお金が貯まらないのです。

高収入でもお金を貯められない人の心理の特徴は、より高収入の人のお金の使い方に憧れ、お金があればある程使うお金の額も大きくなってしまいます。手持ちのお金や収入によりお金の使い道の質を上げてしまうのです。例えばこれまではファミレスだった食事が、収入が増えたことでホテルのレストランで食べるようになったり、回転寿司が回らないお寿司屋さんになったりといった具合です。他にも収入や手持ちのお金の多寡によって着る服やアクセサリー、家や車などをグレードアップしてしまいがちです。しかも周囲の高収入の人の生活と比較することで、更に多くのお金を使うことに憧れてしまいます。人と比較し羨ましいと思う心理がより一層お金を使う喜びを刺激し、より多くお金を使ってしまうのです。お金を使う喜びに溺れてしまうと手持ちのお金をこえてカードで支払うようになり、更にこえてしまうと借金をしてでもお金を使うようになってしまいます。

お金を貯める極意

お金を貯められない人の心理は収入や手持ちのお金の多寡によりお金の使い方が変わることでした。つまり高収入になればなるほど消費も増えるのでお金は貯められませんし、高収入故に見栄消費をするようになると下手をすると借金生活に陥ります。

お金を貯める極意は収入や手持ちのお金の多寡によってお金の使い方を変えないことです。具体的には高収入になってもファミレス、回転寿司のままお金の使い方を変えないことです。服やアクセサリー、家や車などでも同様にお金の使い方を変えないことです。

高収入になっても元の生活を維持することができれば簡単な引き算でわかるようにお金は貯まります。

収入が増えたとしても、全て変えるのではなく、外食・服・アクセサリー・家や車のいずれか一部だけお金の使い方変えることでお金が貯まるようになるはずです。

妻が亡くなり更新回数が多いと非難する人の心理

元アナウンサーで有名な歌舞伎俳優さんの奥様が亡くなりました。
奥様が亡くなられた後で歌舞伎俳優さんが1日十数回ものブログを更新されたことを非難する人がいるそうです。その心理を考えてみたいと思います。

一言でいえば自分の心理を押し付けたい人です。言い換えると不謹慎狩りの一種でしょう。
悲しんでいる自分が正しく、悲しむとは静かにすることだという考え方に捉われている人です。自分が悲しんでいないのに、人が同じように悲しんでいないことに勝手に憤りを感じてしまうのです。非難している人の文章を少し読みましたが、奥様の実の親だと許せないはずだと勝手に置き換えて非難しています。

他人を非難することで自分こそが正しいと認識してほしいのです。
面と向かって人と話をするのであれば、言えないことでも匿名であるネットだからこそ好き勝手なことを書き込んでいるに過ぎません。何故なら面と向かって話をするのであれば、後でこんなことを言ったと責められることがあるからです。直接責められないまでも、人からの見られ方が変わることを恐れて安易なことは言えないのです。匿名だからこそ後で責められる可能性を考えない無責任な書き込みに過ぎません。

人の行動には必ず目的があるはずです(目的論)。非難する人の目的を考えてみれば、人から構ってほしい構ってチャンなのでしょう。非難したことで非難されても相手にされないよりも、ましだと考えるのです。ちょうど愛情に飢えた子供が非行に走り、無関心よりも怒られることを選択する心理と同じだと思います。

心ある人であれば、歌舞伎俳優さんの悲しみを感じ取ることはできるはずです。

歌舞伎俳優さんは非難の声があることは知っておられましたが、静かに受け流されていました。立派な大人の対応だと思います。
このような言われない非難を受けた状況を抜け出す魔法の言葉を思いつきました。
気にしてくださってありがとう

怒るのは幼稚な証拠

人は思い通りにならないと怒る生き物のようです。0歳児でも思い通りにならなければ怒り出します。0歳児が思い通りにならないと怒るのは本能なのかもしれません。しかし大人が他人に対して怒るのは、赤ちゃんのように幼稚な証拠だと私は思います。若い頃に怒ることをやめたアドラーが作り上げた心理学によると怒りは感情であり、感情をコントロールすることは無意味だそうです。怒りを幼稚と捉えたり無意味だお捉えたりするのは、一見矛盾するようですが矛盾しません。何故なら怒る前に認知という作業があるからです。同じ事柄でも人によって捉え方が異なるのです。人によっては嬉しく思うことでも、他の人にとっては腹立たしく思うこと、悲しく感じることがあるのです。

不快だと感じることは仕方がないかもしれませんが、それを怒りと表現するか、悲しみと表現するかは考え方次第です。

例えば子供が片づけをしない事実を見て、怒りだす親がいたとします。
しかし片づけを出来ないことを悲しむ親がいても良いのではないでしょうか?自分が片づけの仕方や意味を教えていないと反省し悲しむ親がいても良いと思うのです。
同じ子供が片づけをしないという事実に対して、怒る人もいれば悲しむ人もいるし反省する人もいるのです。
相手が自分を怒らせるから自分が怒ることは仕方がないと考えている人もいますが、それは自分が絶対正しいという自分中心的な考え方です。その意味で自分が世界の中心である幼い子供と変わらないのです。そのような視点で怒るのは幼稚だと私は考えています。認知に自分の思い込みという問題があるからです。
自分が至らないところがあって、相手が自分の思い通りに動いていないに過ぎません。自分の思い通りに行動しないことを怒るのが幼稚だというのです。特に何度も同じことを言ったのに行動が変わらないとして怒る場合もありますが、言ったつもりということはよくあることです。

怒るのは犬が吠えるのと同じです。
怒ることで相手に伝わるのは不快だと感じていることだけです。
そもそも怒られている側は何に対して怒られているかわからないのですから、怒ること自体が無意味です。
我々は言葉が使える人間なのですから、怒ることで不快を伝えず言葉で不快に感じていることを伝えれば良いのではないでしょうか?そしてお互いで解決策を話し合えば争いはなくなるのではないでしょうか?

怒るのは自分が正しいと思い込んでいる幼稚な証拠だと私は思います。
怒っている人を見ると、自分は絶対正しいと勘違いしているんだろうなと思ってしまいます。逆に絶対正しいのであれば、怒らず教えてあげれば相手が恐縮するはずです。自分が正しいとは信じているけど、相手にわからせる自信がないから怒る勢いで自分の正当性を認めさせたいだけではないでしょうか?クレーマーなどは怒ることで相手を圧倒して、不当な要求をつきつけます。場合によっては相手が恐縮することを目的に言いがかりをつけてきますので、延々クレームを聞かされてしまいます。

怒るのはこれまで自分の思い通りに導くことができた成功体験が行動させるのでしょう。怒ることが幼稚だと理解する人が増えれば増える程、世の中から争いが減ると私は思います。全ての人が怒ることが幼稚だと理解することができれば、争いのない世の中がやってくるのかもしれません。私が生きている間に争いのない世の中がくることを祈っています。少なくとも1人でも多くの人が怒るのは幼稚だと気付くことを祈っています。

まずは病気で困って受診している患者さんを怒る医者に、怒ることが幼稚な証拠だと早く気付いて欲しいと考えています。そのためには患者さんの方から怒るような医者を避ける世の中になってほしいと考えています。

いつも腹を立てている人の心理

世の中にはいつも腹を立てている人がいます。腹を立てる対象が他人に対して腹を立てるか、社会の仕組みに対して腹を立てるのかによって考え方が異なります。

他人に対していつも腹を立てている人

他人に対していつも腹を立てているのは、一言で言えば自分が常に正しいと考えているからです。

自分が常に正しいと考えることができるため、周りの人に腹を立てることができるのです。普通の人はいつも腹を立てるような事はありません。時折腹を立てることあったとしても、いつも腹を立てるという事はありえないのです。なぜなら常に自分が正しいと言う事はありえないことを理解しているからです。逆に言えば、いつも腹を立てている人は自分が常に正しいと言う考えにとらわれているのです。あたかも小さい子供が常に正しいと考えていることに似ています。いつも腹を立てているとは、もしかしたら自分が悪いかもしれないと言う立場に立てない人なのかもしれません。

世の中の仕組みに対して腹を立てている人

世の中の仕組みにいつも腹を立てている人は、物事の矛盾点に気づくのかもしれません。矛盾が解消されていないことが腹立たしく考えているのです。発想力が豊かなため自分なら解決できる矛盾点が解消されてないことに腹を立ているのかもしれません。もしかしたらものすごく才能豊かな人なのかもしれません。そのため世の中の仕組みにいつも腹を立てている人が、政治家や公務員になり発想力を生かすことで世の中を変える原動力になるのかもしれません。もしくは世の中の仕組みの矛盾点をつき、その矛盾を解消することを商売にすると言う企業家として成功するのかもしれません。

世の中の仕組みにいつも腹を立てる人の中には、物事を一面的にしか理解していないため、腹を立ているだけの人もいます。つまり自分の勉強不足、理解不足を知らないだけです。

腹を立てる対象

他人に対していつも腹を立てているのは、まだ世の中をしらない幼稚なだけかもしれません。自分のことを差し置いて他人に腹を立ててしまうのです。見方を変えると幸せな人なのかもしれません。何故なら自分が常に正しいと思えるからです。しかし腹を立てているだけなら良いですが、自分が常に正しいことを他人に強要するようになると大変です。いずれにしても距離を置く方が良いでしょう。

世の中の仕組みの矛盾に対していつも腹を立てているのは、矛盾点に気づくのかもしれません。しかしただの勉強不足で腹を立てているだけかもしれません。腹を立てている内容によりただの勉強不足か、鋭い指摘か見極める必要があります。勉強不足であれば教えてあげると良いかもしれません。鋭い指摘をする人であれば、将来世の中を変える人物になるかもしれません。

 

思いやりのない人の頭の中

世の中には思いやりのない人というのはどこにでもいるものです。今回はその心理を考えてみたいと思います。

思いやりのないと周囲が感じる人には2種類います。
そもそも思いやりという概念がない人と、思いやりという概念は理解していながらあえて思いやりのない行動をとる人です。

思いやりの概念がない人

人を思いやる心というのは小さい頃から周囲の人達に教えてもらって、育むものです。残念ながら周囲の大人たちが思いやりという概念を教えることができなければ、思いやりの概念がないまま大人になってしまったのです。人に思いやりを持って育ててもらえないと思いやりという概念を持てないのです。優しくされずに育つと人に優しくするということが出来ないのです。

思いやりという概念を知らないのですから、言葉で説明することは困難です。優しく接することで心地よいという感覚を教え、思いやりという概念から教えるしか方法がありません。

思いやりの出来ない人

いくつかタイプがあるのかもしれませんが、二つに分けることができると思います。敢えて行動しない人と能力的に相手の望んでいることを察することが出来ない人です。

敢えて行動しない人は相手のために行動すると損をすると考えている損得でしか行動できない人なのかもしれません。思いやりある行動をすることで目に見える見返りがないから、わざわざ思いやりある行動をしないという考え方です。確信犯なのですから期待しない方が良いと思います。

能力的に相手の望んでいることを察することが出来ない人はもしかしたらアスペルガー症候群などが潜んでいる可能性があります。その場合相手のことを察して行動することは苦手なので、明確に望んでいることを伝えてお願いするようにすると行動してくれることがあります。

本当に思いやりのない人

世間一般で思いやりのない人として認識されている人たちには上記のタイプがあります。本当に思いやりのない人は思いやりある行動を理解しながら敢えて行動しない人だけです。敢えて行動しない人には期待しないようにしましょう。
概念がない人はもちろん、察することが苦手な人に最初から期待するのは酷なのかもしれません。出来れば思いやりということを教えてあげるようにしましょう。

ただ思いやりは要求するものではありません。
相手を思いやる心から自然と行動するものです。
思いやりがないからといって責めるのではなく、距離を置くようにしましょう。

子供がイタズラする理由・目的

子供はイタズラするものです。何故イタズラをするのでしょうか?目的は何なのでしょう。そのことを考えてみます。

イタズラする理由は単純に面白いからです。反応が楽しいのです。いたずらをした結果物事の変化そのものが楽しいのです。そしてその物事の変化を見た周囲の人達の反応も楽しいのです。同じいたずらを繰り返しイタズラを責めた際に笑っていると、間違いなく確信犯です。わざとイタズラをしているのです。
目的は人の反応を知ることです。人がどのように反応するかをまだ知らない子供達は、イタズラによる人の反応がわからないからやってみるのです。知らないことを知りたい欲求、探究心に突き動かされてイタズラしてしまうのです。人の反応が面白いと感じてしまうたてイタズラしてしまうのです。

場合によってはイタズラにより怒られることもあるでしょう。怒られるとわかっていてもワザとイタズラするのも確信犯です。ただしこの場合のイタズラの目的は相手にしてもらうことです。怒られる方が相手にされないよりマシなのです。何度怒られても万引きを繰り返す子供も似たような心理です。このような心理によるイタズラを防止するためには、イタズラに反応しないようにするのが一番です。再発防止はイタズラしても無視するように淡々と処理するのです。ただし注意が必要なのは、この場合のイタズラは子供達のSOSなのでケアしなければ大変な結果を招きます。相手にして欲しい心理からくるイタズラは、寂しさの表れです。素直に寂しいと言えないので、イタズラとして相手にしてもらうことを選択しています。その心理を察してあげて、相手にしてあげるように心がけましょう。イタズラの再発防止策である無視だけして、イタズラの目的を対処するために相手にしてあげないと心の闇が更に深まります。無視して寂しさを深めると、更に激しいイタズラに発展してしまいます。もしかしたら取り返しのつかない結果を招くことになるかもしれませんし、犯罪を犯すようになるかもしれません。

イタズラの奥に潜む心理、コミュニケーションを取りたいことを理解してあげましょう。

お店で席が空いているのに案内しない店員の心理

お店で待っている際に、明らかに席が空いているにも関わらず案内しない店員がいて困惑したことがないでしょうか?席が空いているから座ろうとすると、名前を書いてお待ちくださいと言われる場合もあります。以前の私は腹立たしくイライラしながら待っていましたが、今ではその心理がわかるので儲け損なう経営者の目が届いていないことを残念に思うばかりです。

意識できているか意識できてないかは別として、人は必ず目的をもって行動しています(目的論)。では席が空いているのに案内しない店員の目的は何でしょう?それは席に案内すると忙しくなるので、自分が楽をするために出来るだけ案内したくないのです。席に案内しなければ注文などで呼び止められることもありません。あからさまに楽をしようとするとサボっていると認識されるので、ウロウロして何かしている振りをします。ウロウロする目的はサボっているように見えないためです。もしかしたら何をしてよいかわからず迷っているためウロウロしているのかもしれませんが、いずれにしても仕事を把握できていないのです。そしてウロウロしている状態の店員の指導が出来ていないことを表します。誤魔化しきれないと思ったらお客さんを席に案内します。問題は席が空いているのに案内しないことを、店長や経営者が把握していないことです。酷い場合には店長が席が空いているのに案内しない場合すらあります。その根本は忙しく働いても給料一緒だから、忙しくしないようにしようと考える心理が潜んでいるのかもしれません。わざとゆっくり仕事をする人の心理に近いのかもしれません。目的は同じ楽をすることですが、違いは最後まで自分でゆっくり仕事をするか、誰かに助けてもらうかです。

経営者であれば少しでも無駄がないように席が空けばとにかく素早く席に案内しようとします。空席はお金を生み出さないからです。店員は忙しくても給料が変わらないので、少しでも席に案内しなくてすむ方法を無意識のうちに探してしまいます。別にサボりたいと意識している訳ではありません。席に案内しなければ忙しくならないから、出来るだけ案内したくないという心理が働いているに過ぎません。空いている席に案内しなくてもお客さんや経営者から責められなければ、成功体験として更に案内しなくてすむ方法を無意識のうちに模索するようになります。酷い場合には空いている席に案内したら、志の低い先輩店員から忙しくなるからと怒る場合もあり得ます。厨房が回らないから席に案内しないという言い訳をする言い訳人間もいるかもしれません。

人間は隙があれば無意識のうちに楽をしたい生き物です。楽を出来ない仕組みを作ることです。

お客の立場で席に案内しない店員に席が空いているから案内するよう詰め寄っても、その店員は理解できません。何故なら席に案内しないことには無意識のうちの目的があるからです。席に案内してしまって忙しくならないようにするという目的があるためなかなか席に案内しようとしないのです。誰かに指摘されても席に案内しない言い訳を用意して、あえて案内しない可能性すらあります。席に案内出来るのにしていないことを理解できたとしてもお客さんの言うことに従ったりはしないでしょう。何故なら案内して忙しくなっても待遇が変わりはしないからです。給料を払ってくれるのは経営者なので、経営者からの指示にしか従わないことが予想されます。
対策としては席が空いていても案内しない店員がいることを経営者に伝えることです。店長も忙しくならないようにわざと空席を作ることに加担しているかもしれません。店員が楽をするために経営の邪魔をしてしまっていることに経営者が気づいていない可能性が高いのです。経営者にとっては席が空いた時点ですぐにお客さんを案内するのは常識です。あえて席に案内しないことなど想像すらしていないのです。

経営者からの店員の指導方法としては、出来るだけ空席状態を作らないことを伝えます。お客さんが席を立って席が空いた時点で、出来るだけ早く次のお客さんにお店に入ってもらえるように席の後片付け・準備を最優先するのです。準備ができた時点で速やかに次のお客さんに入ってもらうのです。店員には席が空いた状態で放置しないということです。空席のままお客さんを案内しないと、サボっているとお客さんに見られていることを伝えるのです。
明らかに席が空いているのに案内してもらえないのはお客さんの立場からすればイライラしてしまうものです。

経営者に伝えても席の案内の仕方が変わらなければ、イライラを避けるためにお店に行かない選択をする方が良いかもしれません。

まとめ

人は誰でも楽を出来る仕組みがあれば、楽をしてしまうものです。
人が楽をする目的で行動すると、迷惑を被る人間はイライラするものです。
楽を出来る仕組みを失くすことが、雇用者に求められる手腕なのかもしれません。