物事を理解しているかどうかの見分け方

私が見つけた物事を理解しているかどうかの見分け方を書いてみたいと思います。一言で説明すれば、言い換えることが出来るかどうかです。

それはどう言う『意味』ですか?と質問し、相手が別の言い方で言い換えることが出来れば理解しているでしょう。逆に相手にとって自分の言葉で言い換えることが出来なければ、恐らく理解出来てはいないのでしょう。中でも説明の上手な人であれば相手が理解出来る言葉で言い換えることが出来ます。

本来であれば学校の授業の理解度の確認は、どういう『意味』ですか?という質問にするべきです。何故なら理解していれば自分の言葉で説明出来るはずだからです。現在は手間と労力の問題で筆記試験で理解度を確認していますが、対面で質問すれば理解出来ているかは一瞬でわかります。

会話においても大切なキーワードがわかりますか?と質問し、相手が言い換えることが出来れば会話の意図が伝わっていることが確認出来ます。

親が子供に伝える場合や上司が部下を叱る場合、「わかった?」という質問をすることが良くあると思います。特に怒っている場合などは強い口調で「わかったの!!?」と聞くことは良くある光景でしょう。YES、NOで答える質問で、しかもNOとは非常に言いにくい状況では本当にわかっているかどうかの確認はできません。この時も相手が言い換えることが出来るかどうかの確認をすることです。

「どうわかったの?」と質問することです。キーワードが出てくれば理解しているでしょうし、何も答えられなければ理解出来ていないことがわかります。理解出来ていなければ当然うまく行動することは出来ません。つまり期待出来ないことが前もってわかります。言い方を変えて再度説明するか、諦めるかを選択することが出来ます。

騙される人と騙されない人の違い

世の中には騙される人と騙されない人がいます。当然誰もが自分は騙されないと思っているのですが、残念ながら騙される人がいるのが現実です。騙される人と騙されない人の違いを考えてみます。

騙されるとは?

騙されるとは、相手が自分が利する目的をもって錯誤により損をすることです。多くの場合お金を損しますが、場合によっては時間を失ったり立場を失ったりします。

騙される人と騙されない人の違い

欲の有無

騙される人と騙されない人の違いは一言で言えば欲があるかどうかです。欲の無い人は基本的に騙されたりはしません。欲といってもお金を求める金銭欲だけとは限りません。地位や名誉を求める名誉欲もありますし、食欲や性欲なども利用されることもあります。儲け話による詐欺が典型的な騙しです。名誉欲を刺激する話では、架空の引き抜きの話を用意し部長や役員に取り立てるなどの騙しの手口があるようです。

騙そうとする人達が厄介なのは、困っている人を助けようとする欲を利用する輩までいることです。善意の心を持っている人を騙すのですから、タチが悪いと私は思います。

概念の有無

別の要素は騙されるかもしれないと知っているか知っていないかです。騙す人がいるという概念を持っている人は騙される可能性が極めて低くなります。何故なら騙されるかもしれないから、騙されていないかチェックするからです。それでも巧妙な手口だと騙されてしまいますが、全く知らない人と比べると騙されにくくなります。

振り込め詐欺という概念のない人に対して啓発しているのは、振り込め詐欺という犯罪があると知ってもらうことで騙されにくくするのです。騙す人が電話を使って接触してくるということを知ってもらうことに意味があるのです。

知識不足

知らないことを鵜呑みにしてしまう人は騙されてしまいます。何故なら知識不足だと物事が正しいかどうか判断がつかないからです。知識不足だと物事の整合性が検証出来ないのです。

騙されないために

騙されないためには欲を失くすことが一番です。欲が無ければ基本的に騙されたりはしないでしょう。しかし実際には欲を捨てる悟りの境地に達することは困難です。そのためには欲を刺激するような不自然に得する話には警戒することです。現実的な対策は欲をかかないことです。儲け話には裏があると肝に銘じることです。私は不自然に得する話は、その仕組みを確認するようにしています。その仕組みが納得出来るものであれば騙しではないでしょうが、その仕組みが曖昧だとどこかに騙しの手口が仕込んであるとわかります。

騙す人がどこにでも潜んでいることを理解しておくことです。どれだけ信用している人でも、もしかしたら騙そうとしているかもしれないと気をつけることです。

他に出来る対策は出来るだけ知識を深めることです。とはいえ世の中の全てのことを知ることなど不可能です。現実的な対策は知らないことには手を出さないことです。

これらに気をつけるだけで、騙される人から騙されにくい人に変わることが出来ます。

勉強ができる人が上手に教えるとは限らない理由

勉強ができる人が上手に教えることが出来るとは限りません。
その理由を解説してみたいと思います。

勉強が出来ない人が教えることが出来るはずはありませんが、勉強ができるからといって人に上手に教えることが出来るとは限らないのです。
一言でいえば、自分では答えの出し方はわかっているものの、人に解説出来る程深く理解出来ていないのです。別の表現をすると、客観的に説明できないのです。

物事の理解には解釈の土台となる基礎知識が必要です。その基礎知識が人によって異なるため、人に教える際には相手の基礎知識に合わせて説明の仕方を変える必要があります。勉強ができる人は相手の基礎知識に合わせることが苦手です。誰でも自分と同じ基礎知識があるはずだと思い込んでいるため、自分の解説で理解できないと相手が悪いと勘違いしてしまうのです。理解してもらうためには説明する側が情報を工夫するべきなのですが、その視点がないため理解出来ないのは説明を受ける人が悪いと考えてしまうのです。言い方を変えると優秀過ぎて、基礎知識がないことが想像できないのです。想像できたとしても基礎知識を身につけていないことを怠慢だとして切り捨ててしまうため、上手に教えることが出来ないのです。
自分自身が『一を聞いて十を知る』ことが出来るので、わざわざ間の二、三、四と説明しなければいけないこと自体が理解できないのです。そしてその途中経過である二、三、四は勉強ができる人は無意識に処理しているので、人にわかるように説明できないのです。

勉強ができる人でも教えることが上手な人は、相手の基礎知識を推し量り、説明の仕方を上手に変えていきます。理解のために必要な基礎知識が不足していれば、その基礎知識から説明することが出来るのです。
本当に教えることが上手な人は教えているうちに相手に概念がないことも理解し、概念から説明することが出来るようです。
自分自身は『一を聞いて十を知る』ことが出来ても、『一から十まで』教えてもらわないとわからない人がいることを理解しているのです。そのため相手の理解の程度によって一、二、三、四と解説することが出来るのです。本当に教えることが上手な人は1.1、1.2、1.3、1.4、1.5と更に詳しく説明することが出来ます。相手の基礎知識量に合わせて情報を圧縮したり引き延ばしたりできるのです。

上記の理由によりいくら偏差値が高くても教えることが上手とは限りません。
別の表現をすると勉強ができることと人に教えることは別の能力が必要だからです。勉強ができるとは教科書を暗記し、テストというパズルを上手に解ける人です。暗記力が高く、パズルを解く能力が高い人が勉強ができると言われます。一方人に上手に教えるためには相手の基礎知識の把握と、説明能力が必要です。必要な能力が一致しないため勉強ができる人でも教えることが上手とはいえない人がいるのです。高学歴の親が勉強を教えようとすると子供が混乱することがあるのはこのためです。

偏差値が高くても仕事が出来ない人がいることに似ています。これも求められる能力が異なるからです。
勉強ができるかどうかは仕事が出来るかどうかに相関はなさそうですが、勉強を教えることが上手かどうかは仕事が出来るかどうかに相関がありそうに私は思います。ほとんどの仕事に、教えることと共通する説明能力が求められるからです。

人工知能が人間の仕事を奪うこれからの時代に求められるのは、人に教える能力なのかもしれません。実はこの人に教える能力も相手に合わせて千差万別に変化することのできる人工知能が得意とするところなので、最低限求められる能力のように思います。勉強ができても人に教えるのが苦手であれば、何故教えるのが苦手なのか、何故相手にわかってもらえないのか考えてみるとよいと私は思います。

争いの避け方 同じ土俵に立たない

争いの避け方を提案したいと思います。

一言で表現すれば同じ土俵に立たないことです。何故なら同じ土俵にたっても争いの判定をしてくれる審判・行司がいてはくれないからです。第三者がいない状態で争っても「善悪の価値観について 」に書いたように、お互いが主観でしか判断出来ないため、何を言われたところで自分が正しいとしか思えないのです。自分の正当性をいくら主張しても、相手も自分が正しいと信じ込んでいるため、通常言葉での勝敗は決まりません。日常生活においては審判・行司がいないため、勝ち負けの判断を自分でするしかありません。しかし誰しも自分が正しいと信じているため、水掛論になるのです。

自信がなければ勝ち負けがはっきりしない同じ土俵で水掛け論をする方が良いかもしれません。自信があれば同じ土俵に立つのではなく、一段上の視点から議論の余地のない理屈を探すのです。

例えば糖質一度に食べ過ぎ症候群という疾患概念を知らない医者から、糖質による病気が信じられないとかありえないと議論を持ちかけられたら、糖質を食べるかどうかを聞くのです。そしてお腹が空くかどうかたずねてみます。お腹が空くと言われれば糖質依存禁断症状なのですから、依存患者さんと依存対象に対して客観的に話が出来ないので依存から抜け出してからお話ししましょうと投げかけるのです。ちょうどタバコを吸っている人がタバコは身体に害があるとは限らないないと言い張っている人と同じです。タバコという依存対象を客観視できないニコチン中毒の人と、タバコに害について話をしても議論がかみ合わないことと同じです。

他の場合を例えに出せば、街頭演説で野次を飛ばされた場合についてです。
某首相は『こんな人達に負けない』と発言していました。街頭演説に対する野次の是非はともかく、まともに相手にしてしまったなとで同じ土俵に立ったことを露呈しました。私なら『応援ありがとうございます。えっ!応援ではないんですか?応援でもないのにわざわざこの場に来ていただく程気にして頂いてありがとうございます。暑い中ご苦労さまです。』と受け流すのです。
逆に野次を飛ばす立場なら、同じ土俵に立たないために私なら野次を飛ばしたりはしません。演説の周囲を埋めつくす人を集めフラッシュモブを行い、応援している人はいないと無言でアピールします。その後フラッシュモブの動画と共に主義主張をネットに用意しておけば大声を張り上げるより賛同は得られると私は思います。

他の例えであれば議題の理由を話し合うことが多いのですが、私なら目的を話し合います。何故なら理由は自分に都合の良い言い訳をそれなりにすり替えて議論できるからです。目的であればこれからのことなので通常すり替えることが困難だからです。ついでに書けば、目的を口に出来ない人と話し合ってもどうせ議論はかみ合わないからです。

同じ土俵に立たない理屈を考える。
争いを避けるために同じ土俵に立たなくて済む理屈を考えるようにしましょう。
何故なら同じ土俵に立った時点で泥仕合に突入するからです。

常識にとらわれる人ととらわれない人の違い

常識に関しては常識革命の起こし方という記事をかなり前に書いていますが、今回は常識にとらわれる人と常識にとらわれない人の違いを考えてみたいと思います。
違いを一言で言えば、常識が絶対的な正解だと思っているか正解とは限らないと疑っているかです。

日常生活において常識を守ることは、みんなが快適に過ごすために大切ですが、常識にとらわれていると正解を見落としてしまうかもしれません。正解を不正解だと誤解してしまうかもしれないのです。

常識にとらわれる人

常識を絶対的な正解だと信じて疑わない人が、常識にとらわれる人です。長年の経験から得た常識、多くの人が信じている常識が間違っているはずがないと思い込んでいるのです。多くの人が常識は正解だと信じているのですが、実は最適解あるいは比較的ましな答えに過ぎません。言わば根拠もなく、多くの人が信じているから常識となっているだけであることも世の中にはたくさんあります。いつの間にか常識だからこそ誰も検証していないのです。

間違った事実を常識として正解だと誤解して思い込んでいると、絶対に正しい答えには辿り着けません。しかし常識だと思い込んでいるので、疑うことすら馬鹿らしくて出来ません。

常識にとらわれる人は頭が固い人と表現されることもあります。何事も杓子定規な対応をしがちです。

常識にとらわれる人は非常識な行動を取らないため真面目な人と評価されますが、間違ってもイノベーションを起こすことはありません。

常識にとらわれない人

常識にとらわれない人の考え方は、常識が正しいとは限らないことを知っているのです。常識にとらわれない人は自分で検証しなければ気が済まないのです。

みんなが正しいと認識している常識をわざわざ正しいかどうか検証するため、常識を素直に受け入れる人から見ると理解に苦しみます。

常識にとらわれない人は、物事を考える際に常識の枠の外も答えがないか探すため、常識にとらわれる人には考えつかないことを思いつくことが出来ます。

常識とは異なる新しい考え方や発想であっても、自分の頭で検証することが出来ます。

常識が正しいとは限らない

常識が間違っていたことはいくらでもありますし、新しい技術が生まれれば過去の製品はガラクタになってしまいます。例えば機械で計算出来る電卓はかつては画期的な商品でしたが、今となっては間違っても検証出来ないため活躍の場は少なくなっています。検証出来るパソコンに電卓の地位は奪われたのです。電話も画期的な通信手段でしたが、携帯電話が普及した時点で固定電話は存在意義が薄れました。場合によっては詐欺の電話を受けるリスクでしかないかもしれません。技術に関しては新しい製品が出ることで、古い技術の常識は簡単に崩れてしまいます。

技術だけに限らず病気に関しても新しい発見により常識は常に変わっています。例えば原因不明だった脚気はビタミン不足が原因で、白米を玄米にするだけで治りました。

糖尿病はカロリーコントロールが大切とされていましたが、糖質を摂り過ぎているだけでした。

傷口の消毒はかつては常識でしたが、今では消毒しない方が早く治るのが新しい常識です。

つまり確かな知識だと思い込んでいる常識は、いつ変わってもおかしくないのです。どんなに間違いがないと考えていても、正しいとは限らないと考えるようにしましょう。

私は今のところ絶対に正しい常識は、人は必ず死ぬということくらいではないかと思います。人は必ず死ぬという常識ですら、医学が進めば不老不死を実現してしまうかもしれません(現実には太陽に寿命があるので、残念ながら永遠に生きることはあり得ませんが、太陽系から抜け出すことが出来ればあるいは…)

人の常識・考え方を書き換える話し方

言葉で人の常識を書き換える方法の提案です。
私が実践している一言で考え方を変えてもらう方法は、相手が想像すらしていない発想の質問をすることです。答えが相手の想像の外になる質問を投げかけるということです。2年程前に書いた常識革命の起こし方の進化版のようなものです。常識革命は自分で自分の常識を打ち破る方法を書いたつもりですが、今回は他人の常識を書き換える話し方を提案したいと思います。

例えば『血糖値を一般的に治らないことが常識ですが、簡単に治るのご存じですか?』や『花粉症は一般的に治らないことが常識ですが、簡単に治ることをご存知ですか?』と投げかけるのです。糖尿病や花粉症が治らないということは周知の事実と知って広まっていますから、物事を考えている人は治ると言われると頭が真っ白になってしまいます。理解できるように糖質の食べ方であることを説明すると考え方を変えるきっかけになるようです。

先に糖質の食べ方で糖尿病は治ります。あるいは糖質の食べ方次第で花粉症も治ります。という具合に先に糖質の食べ方ということを言ってしまうと、糖尿病や花粉症が治るという事実に対する驚きが薄まるためか理解してもらいにくくなります。

花粉症が治ることは言葉でしか説明できませんが、2型糖尿病が治ることは具体的なグラフをお見せすることで理解してもらうことができます。

他に私が実践している話し方は

『原因は何だと思われますか?』
『原因は食べ物ですよ』
『原因は食べ物ですけど何だと思われますか?』
『糖質・炭水化物が原因です』

という具合に2段階で説明しています。
病気の原因が食べ物だと想像すらしなかった方は目を見開いて驚かれます。うすうす食べ物ではないかと疑っておられた方は、うなずきながら聞かれます。
しかしほとんどの方が当たり前に毎日食べている主食を含む糖質・炭水化物が原因だとは夢にも思わないため、一瞬動きが止まってしまわれます。正に息をするのを忘れてしまわれたかのように息を飲まれる方もおられます。
そのままでは驚かせて終わりになってしまうため、具体的な糖質・炭水化物を一度に糖質を摂り過ぎた写真をお見せし理解を深めてもらいます。
余りの衝撃に目に涙を浮かべられる方すらおられます。

その後病気を避ける理想の食べ方を提案するため、治る可能性を理解され安堵された表情になります。

頭の回転の速い方は私の説明直後に、そういえば糖質を多く食べ過ぎた際に症状が出たことを思い出され、私の説明が正しいことを実感され裏付けが取れた状態に至ります。

糖質のことをお伝えし始めたころにはこの話術を身につけていなかったため、患者さんに理解してもらうためにお一人10分から20分、場合によっては30分近くかかってしまいました。しかし今ではお一人5分もあれば理解してもらえることが多くなりました。私は言葉で人の常識・考え方を書き換え、行動を変えることが出来ることは魔法の一種言葉の魔法だと考えています。
人の常識・考え方を書き換える話し方、もしよかったらお試しください。

後で条件を出された場合 目的を訊ねる

議論や審議の途中、後で条件を出される場合があります。
世間一般では理由を聞きますが、無意味です。何故なら理由とは言い訳を考えているに過ぎないからです。百歩譲って理由があって後から条件を付け足したのかもしれませんが、他に理由があっても本当のことが言えないからそれらしい言い訳と区別がつかないのです。
理由を聞くことが時間の無駄なのは、本当の理由・判断の根拠なのか言い訳なのかを聞いた側が知恵を使って見極める必要があるからです。言い訳を論破するにはかなりの労力と知恵を要します。

後で条件を出された場合には、後で条件を付けくわえた目的を訊ねるのです。問い質すという方がもしかしたら正確かもしれません。
理由はいくつでも出てきます。言い訳なのですから、それらしく聞こえる理由を並べればよいからです。しかしかなりの知恵がなければ目的をすり替えることは困難です。少なくとも私の知恵では目的をすり替えて答えることはできません。目的がないということはあり得ません。人間の行動には目的を自覚しているか自覚していないかに関わらず、必ず目的があるからです(目的論)。

少し前に提案したのは獣医学部新設の問題点 後出しジャンケンに書いた、獣医学部新設の審議の際、後から同一地域に獣医学部がないことという決定的な条件を付けくわえたことです。本当に同一地域に獣医学部がないことが重要であれば、最初から設定されるべき条件です。最初からこの条件が設定されていれば、他大学も四国での開学を目指したはずです。他地域での開学に向けて無駄な労力を使う必要がなかったはずです。

例えば出された条件で案を作成し、提出した後で更に条件を突き付けられた場合に目的を訊ねることは重要です。何故なら思いつきで条件を突き付けたのであれば、再度提出しても更に条件を加えられる可能性があるからです。目的・方向性が前もってわかっていれば、対策もできる可能性があります。目的を教えてもらえないのであれば、付け加えた条件は獣医学部新設の時と同様断るための言い訳に過ぎません。目的を訊ねることは言い訳を見極めるために非常に有効です。

人間がガン(癌・悪性腫瘍)を発症するメカニズム

人間がガン(癌・悪性腫瘍)を発症するメカニズムを考えてみます。
ガンとは上皮に発生した悪性腫瘍のことで、上皮以外に発生したものは肉腫などガンとは別の呼ばれ方をしますがいずれにしても命に関わる疾患です。腫瘍について良性と悪性の違いは一言でいえば転移するかどうかです。良性でも悪性でも増殖することで大きくなります。しかし転移するのは悪性腫瘍・ガンだけです。転移しなければガンとはいわれません。生きていくうえで重要な臓器に転移を生じ、肺や肝臓などの重要な臓器で増殖することで、重要な臓器の機能を障害し生命が維持できなくなります。

腫瘍細胞は毎日5000個発生している

実は人間の身体にある60兆個の細胞のうち腫瘍細胞は毎日5000個発生していると言われています。毎日5000回腫瘍を生じている訳です。腫瘍全てがガン細胞という訳ではなく、正確には異常細胞が5000個発生し、その中でも無制限に増殖し、なおかつ転移する能力を持ったものが悪性腫瘍・ガンなのです。そのため5000個すべてがガン細胞(無限に増殖し、他の臓器に浸潤する)ではないのですが、少なくともガンになる可能性のある異常細胞・ガン予備軍が毎日5000個発生しているのです。毎日ガン(悪性腫瘍、癌)になり得る5000個もの異常細胞を生じているにもかかわらず、通常はガンを発症しません。それは毎日5000個発生するガン予備軍から、身体を守る仕組みである免疫が全てやっつけているのです。毎日5000勝0敗の勝負を繰り返しているためガンを発症しないで済んでいるのです。

ガンの発症のメカニズム

ガン発症のメカニズムは発生因子と防御因子に分けることがでいます。
発生因子は敵が攻めてくるイメージです。防御因子はこちら側で守るイメージです。攻めてくる回数が増えるとしっかり守らなければいけなくなります。攻め手と守り手の攻防戦が行われ、攻め手が守り手の隙をついてしまうと守り切れなくなってガンを発症してしまします。攻め手が生き残り、自己増殖してしまうのです。防御因子である守りの隙をすり抜けてしまっているので、守れなくなってしまいます。

発生因子

発生因子は人間の身体を維持するために毎日細胞分裂を繰り返していますが、一定割合で細胞分裂のミスが起こってしまいます。細胞のミスコピーは毎日5000個生じるものの全てが無限増殖をする訳ではないようです。そのミスコピーの中でも無限に増殖し、転移する能力を持った状態がガン細胞です。

タバコを吸うとガンになりやすいと言われるのは、このミスコピーの確率を増やしてしまうようです。細胞のミスコピーが通常は1日5000個のところ、タバコを吸うと6000個になるイメージです(1日6000個という数値は定かではありません。例えです。もしかしたら7000個かもしれません)。タバコを吸うと気管支の粘膜細胞を障害することで、その修復のため細胞分裂が増えるためミスコピーが増えてしまうようです。タバコを吸うとガンになる確率が上がるのは、この細胞のミスコピーが増えるためガンを発症する確率が上がるようです。
お酒を飲むとお酒の通り道の食道粘膜の細胞を障害するため、障害された細胞を修復するために細胞分裂の回数を増やすことになり、細胞分裂の回数に応じて一定割合で生じるミスコピーの数が増えてしまいます。あるいはアルコールを分解するために肝臓の細胞が過剰に働くことで、細胞分裂を促すためミスコピーが発生する頻度をあげてしまうのかもしれません。
一般的に発がん性があると言われる物質は、細胞のミスコピーを生じる可能性を増やすようです。

一部のガンは感染症によって引き起こされることがわかってきました。例えばこのサイトで病気を避ける理想の食べ方で改善が期待できることを示唆した子宮頸がんはパピローマウイルスによる感染により誘発されますし、胃がんはピロリ菌により引き起こされることがわかってきています。肝臓がんもB型肝炎やC型肝炎により誘発されることがわかってきました。現在わかっていないだけで、その他のガンも何らかの感染によって誘発される可能性が予想されます。その根拠の一つとして私が考えているのは、ガンを取り扱う外科医が自分の診療科のガンで死ぬことが多いと言われるからです。偶然かもしれませんが、偶然ではないとすれば針刺しなどでまだ知られていない何らかの感染症に罹患し、その結果担当のガンが誘発されるのではないかと私は考えています。

防御因子

防御因子とはガン細胞から守る仕組みのことで、免疫といわれる仕組みのことです。この免疫という仕組みが備わっているおかげで人類はガンになりにくいのです。人類に腫瘍に対する免疫がなければほぼ全員がガンを発症し、人類そのものが絶滅していることでしょう。
免疫とは自分の正常細胞以外のものをすべて異物とみなし、排除する仕組みのことです。偶然免疫が働かない腫瘍細胞が発生した場合、免疫による排除ができないため腫瘍を発症するのです。その腫瘍の中で無限増殖し、転移能を持ったものがガンです。いわばガンに対する免疫不全が発症要因だと私は考えています。隙間なく免疫という網目を張り巡らし、網でガン細胞を捕まえるのです。ただしガンは命に関わるため何重もの防御機構を備えていると私は考えています。1種類の免疫不全で発症する訳ではないはずです。何種類もの免疫がガン細胞を排除する仕組み、つまり何重もの網目を張り巡らせた防御機構により人間の身体は守られているのです。偶然その何重もの網目の穴をすり抜けて排除できなくなることで発症するようです。ガン細胞から体を守る仕組みの組み合わせがどのくらいあるのかわかりませんが、何重にも張り巡らされた免疫の仕組みをガンがすり抜けてしまうことで発症するようです。いわば守りの隙をつかれてしまうような状況です。

ガンを発症しにくい動物がいるのは確かですが、細胞分裂の際のミスコピーは頻度の違いがあるだけで、どんな動物でもミスコピーが起きないとは考えにくいと思います。ガンを発症しにくい動物は恐らく防御因子が優れているのではないかと思います。逆に言えば人間がガンを発症してしまうのは、寿命が伸びたことに加え何らかの原因で防御因子に隙ができてしまうのだと思います。
人間と遺伝子が1%しか違うところのないチンパンジーはガンで死ぬことは稀なようです。ある科学者はこの遺伝子の1%に人間がガンになる仕組みがあると信じて研究しているそうですが、私は遺伝子の違いではなく、昔ながらの生活をするチンパンジーと、自分たちで快適に生活できるように工夫した生活との違いの中にガンになる仕組みがあると考えています。そのガンになりにくいチンパンジーが生活している生活が理想で、今の人間の生活習慣にガン化する理由があるのではないでしょうか?その理想の生活習慣に戻しましょうという理屈です。私が見つけた仕組みを以下に書いていきたいと思います。

防御因子に影響を与えるきっかけの一つは糖質のようです。まだ広く知られている訳ではありませんが、糖質がピンポイントで免疫不全を引き起こすメカニズムがあるため、防御因子に穴ができてしまうようです。その防御因子の穴に相当する無限増殖するガン細胞が発生してしまうと免疫で抑えきれなくなって発症してしまうようです。糖質による免疫不全で知られているのは、糖尿病における易感染性です。ピンポイントの免疫不全がいくつも積み重なるため、臨床的にも易感染性として認知されているようです。実はここでいうピンポイントの免疫不全がかなりの数が集まって易感染性を引き起こしているようです。

ここでの詳しい説明は省略しますが、私が見つけた防御因子に影響を与える他の因子は、ビタミン不足、塩分の過剰摂取です。ビタミン不足の解消法は不足しているビタミンを特定するよりも、全てのビタミンをあらかじめ摂ること、すなわちマルチビタミンを飲むことを提案しています。塩分を過剰摂取するとピンポイントの免疫異常を引き起こすメカニズムが存在するようです。糖質は一時的な摂り過ぎが免疫不全の引き金になるため、塩分も総量ではなく恐らく一時的な過剰摂取により免疫不全が引き起こされると予測しています。

高齢者にガンが多い理由

多くの人は糖質を食べ続け、ビタミン不足に陥り、塩分の過剰摂取によりピンポイントの免疫不全を積み重ねています。ガン細胞を捕まえる網目に穴が開いていくようなイメージです。そのためピンポイントの免疫不全が網目の穴が重なりガン細胞がすり抜ける確率が年齢と共に上がってしまうのです。
偶然ピンポイントの免疫不全組み合わせがそろってガン細胞が免疫の網からすり抜けてしまうと、若年者でもガンが発生することがあるのです。

ガンに対する治療法が効きにくい理由

ガンに対する様々な治療が考えられています。手術や化学療法、放射線療法などです。しかし転移している場合など完治が難しいのが現状です。治療に反応しやすいガンもあれば、治療に全く反応しない場合もあります。実は手術以外の治療法は自分の免疫が働いてくれていてはじめて役立つものです。化学療法や放射線療法で傷つけたガン細胞を免疫が認識し、攻撃することで治癒を目指すものです。ガン担当の免疫がピンポイントで完全に休んでいると、化学療法や放射線療法を行っても効果が出にくいようです。

イメージとしてはガンをやっつけるはずの身体の軍隊が休んでいるため、化学療法や放射線療法という援軍が来てもガン細胞を多少傷つける程度で、ガンを駆逐できないのです。本隊が少しでも働いている人には化学療法や放射線療法が傷つけたガン細胞を駆逐してくれるので効くものの、完全に自分の軍隊が休んでいると援軍だけではすべてのガン細胞を駆逐できないようです。

私が考えるガンの予防と治療法の可能性

ガンの予防は発生因子を出来るだけ避け、防御因子の隙を作らないことです。
発生因子を避けるためには、お酒やタバコを控えることです。

元々ガン細胞に防御因子が働かないことで発症しています。そのため治療薬としては免疫を妨害してしまう仕組みを抑える免疫チェックポイント阻害剤という治療薬が生み出されています。幸い一定の効果を上げていますが、全員に効果があるわけではありません。
その理由は私は糖質やビタミン不足、塩分過剰摂取による免疫不全が生じているため、免疫チェックポイント阻害剤により邪魔しているところを阻害しても、元々ガン細胞に対する免疫が働かない状態になっているため、薬を使っても免疫が働き始めない可能性が考えられます。

私の考えている治療法は糖質を控え(参照:病気を避ける理想の食べ方)、マルチビタミン&ミネラルを飲み(参照:マルチビタミン&ミネラルの勧め)、塩分を控えるこ(参照:塩分依存という新しい概念)とです。これまで蓄積した情報を統合して考えると、これらにより免疫不全が誘発され、偶然ピンポイントの免疫不全に対応するガン細胞が発生してしまったことでガン細胞を抑えることが出来ずガン細胞が増殖しガンを発症してしまうようです。免疫異常をきたす原因を当初は糖質だけだと考えていましたが、様々な病気が糖質回避だけでは解決しないことから、ビタミン不足による免疫不全、塩分過剰摂取による免疫異常などを見つけました。その三つで全ての免疫が正常化するのか、まだ他にも免疫に異常をきたす仕組みがあるのかはまだわかりません。今のところ手探りの状態です。ただ個々に病気を治す仕組みに気付いた人達はいても、私のように抽象化して免疫を正常化する仕組みを人に説明できる程理解できた人はいないようです。
もしガンでお悩みでしたら、糖質回避あるいは病気を避ける理想の食べ方を行い、マルチビタミンとマルチミネラルを摂取し、塩分を控えてみることをお勧めします。現在病気で治療中の方は糖質回避やビタミン摂取は主治医の先生に問題がないか確認してみてください。特に持病のない方は試してみても害がない治療法だと私は思います。

稀にガンが治療無しで治ったという方がおられますが、糖質の食べ方、ビタミン摂取、塩分の摂り方が偶然変わったことによりガン細胞に対するピンポイントの免疫不全が解消された結果治ってしまったのではないかと考えています。

今のところ子宮頸がんの前癌病変を2人治して正常化した実績しかないため、上記の治療法はまだ根拠の乏しい私の思いついた宗教のようなものです。しかし私を信じてくださるのであれば、上記の糖質・ビタミン・塩分に関して気を付けてみてください。残念なことに日本で行われる点滴には糖質も塩分も豊富に含まれています。つまり食事が口から摂れなくなったら、上記仮説を試す手段は今のところありません。食事ができないほどガンが進行してしまうと挽回は困難です。
特に再発の場合、残念ながら今のところ確実に効く治療法はほとんどありません。決定的な治療法がないだけに、もし信じていただけるなら、試してみていただけると幸いです。

これら三つが正しいことは間違いありません。他にもガン発症に関わる因子があるかどうかだけです。他になければ恐らくこの三つの改善でガンも治ります。他にもガン発症に関係する因子が存在すれば、これら三つだけ気を付けても改善しない可能性が考えられます。これからも研究を続けていきます。

このサイトを立ち上げた当初、ガンをこの世から消滅させるきっかけにまでたどり着くとは考えてもいませんでした。現時点で子宮頸がんの前癌病変を2人消すことが出来ましたし、良性腫瘍は消せることがわかってきました。時期を見て良性腫瘍の消えた証拠写真を掲載したいと思います。
呉から病気を治す風を吹かせる。私が当初予想していた以上に話は大きく膨らむようです。ということはまだ途中経過です。2年でガンを治せるかもしれない方法にたどり着きました。少なくとも他の治療と併用すると効果が上がりやすいと思います。

様々な病気で悩んでおられる方がおられたらこの考え方を紹介してあげてみてください。

今時わざわざ消毒する医者の心理

夏井先生が傷口の消毒をしないことを提案していただいたおかげで、傷口は消毒しない方が明らかに早く治ることが知られていますが、今時患者さんに痛い思いをさせてまでしてわざわざ傷口を消毒する医者がいます。その理由と心理を考えてみます。

傷口を消毒すると治りが悪いことは試してみるとすぐにわかります。消毒しないことと比較するだけですぐに実感することができます。患者さんで試すことには抵抗があっても、自分や家族が怪我をした際に消毒をしない治療を試してみればその差は明らかです。

傷口を消毒しない医者には2種類います。一つは消毒しない方が早く治ることを知らない勉強不足の医者と、知っていてもわざと消毒する儲け主義の医者です。

知らない医者

今時傷口を消毒する医者はもしかしたら傷口を消毒しない方が治りが早いことを知らない勉強不足の医者なのかもしれません。知らないから躊躇うことなく傷口の消毒をすることができるのです。消毒しない方が早く傷が治ることを知らない医者の心理は、消毒しないという選択肢を知らないのですから何も考えていません。

傷口を消毒しない方が早く治ることを聞いても、自分の常識と照らし合わせてあり得ない考え方としてシャットアウトしてしまうのです。頭が堅い医者という表現がわかりやすいのかもしれません。

自分のプライドが邪魔をして受け入れられない医者もいるのかもしれません。

知っていても消毒する医者

消毒しない方が早く治ることは知っていても、あえて消毒する医者もいるようです。
わざわざ消毒する医者の心理は、自分のことしか考えておらず、儲けのために消毒をするのです。
何故なら消毒しない方が早く治ってしまうため、儲からないのです。そんな医者がいないことを祈っていますが、自分の儲けのためにわざと治りにくくして、長く治療するために患者さんに痛い思いをさせてまでして消毒をしているのです。
治りが悪い方が通院回数が増えるため、儲かるのです。そして消毒と称して何度も通院を促すことができるのです。

この点では抗生物質を処方しない医者の心理に似ているのかもしれません。

消毒は二重の負担

消毒は痛みを伴います。痛みを伴う治療であっても治すために仕方がないと思うからこそ患者さんは痛みに耐えるのです。しかし現実には消毒は痛みを強いるだけで治るのは遅くなります。治りを遅くするためにわざわざ消毒をするのです。知らないだけなら仕方がないかもしれませんが、治りが遅くなることを知っていてわざと消毒する医者はたちが悪いと思います。何故なら治りが悪いため経済的負担も強いることになります。痛みという負担を強いるだけでなく、治りが遅くなり通院回数が増えることで経済的負担を強いることになるのです。その目的が医者の儲けとわかっていても、わざわざ消毒に通う患者さんはいないでしょう。

消毒をしない方が早く治ることを知らない無知なだけの医者であっても、勉強不足で二重に負担を強いられる必要はないと私は思います。

今時傷口を消毒する医者は、勉強不足か儲け主義のため出来れば避けることをお勧めします。近くに消毒しない医者がいないがいないのであれば仕方がありませんが、近くに消毒をしない医者がいれば、消毒をする医者を選ばない方が二重にお得だと私は思います。痛みがない上に早く治ります。

上手な話し方 様々な意味を確定させる

上手な話し方とは手短に物事を相手に伝えることです。

当サイトでは様々な伝え方を提案していますが、今回は様々な意味を確定させて話すということを提案したいと思います。
内容は『上手な説明の仕方 曖昧な言葉を明確にする』と同じことです。

言葉には様々な意味が含まれています。前後に話された内容から瞬時に類推して様々な意味を確定させながら聞いているのです。二つの意味があって即座に理解できないことでも、話を聞いているうちに後でどちらの意味だったかわかることがあります。
逆に意味が確定しない曖昧なまま聞いていると、話の内容を理解する余裕がなくなることもよくあります。

会話の中にどちらでも受け取ることの出来る言葉が潜んでいると、理解するまでに無駄な時間を要します。その時間を省くことで手短かに情報を伝えることができるのです。

例えば『御飯』という言葉一つをとっても、『食事』という意味もあれば『お米』という意味もあります。
『御飯が原因です』と伝えた場合、『食事が原因です』という意味と、『お米が原因です』という意味の二つが考えられます。その二つの意味を持つのが『御飯』という言葉です。しかも人によって『御飯』という言葉で、『食事』という意味しか思いつかない人もいますし、『お米』という意味しか思いつかない人もいるのです。『御飯』という言葉を話し手が『食事』の意味で使っているのに、聞き手が『お米』という意味で聞いているとズレ漫才のように認識がずれてしまいます。会話が成立しなくなってしまいます。ズレ漫才は視聴者として客観的に見ることが出来るため容易に理解できますが、通常の会話は当事者なので主観的になってしまうためにズレていることを客観視できないのです。

この場合『御飯』という言葉を使うことには認識の齟齬を起こしてしまう隙が生まれます。『食事』と受け取るか『お米』として理解するか、受け取る人に任せてしまうという意味でギャンブルになってしまいます。私は認識を修正する時間が勿体無いので、最初から『食事』・『お米』と言い分けます。相手の解釈に任せないので、言葉が明確に伝わります。認識のズレを修正する時間の無駄が省けるので、短時間で情報を伝えることができます。

別の例え話では『お酒』があります。『お酒』には『日本酒』という意味と『アルコール』という大きく2つの意味があります。かつては『アルコール』といえば『日本酒』に決まっていたので、『お酒』といえば『アルコール』のことであり『日本酒』のことでもあったのです。その名残で『アルコール』の意味で『お酒』という場合があります。「お酒を飲んではいけませんよ」という場合には、『アルコール』全てを飲んではいけないという意味と、『日本酒』を飲んではいけないけどビールは大丈夫という2つの意味を含み曖昧になるのです。人は曖昧な表現は自分に都合良く解釈する傾向があります。伝える側にとってはどちらで伝わるか不確かなため、確認する必要が出てきます。確認という無駄を省くために、2つの意味をもつ曖昧な言葉は2つの意味を明確に区別して伝える方がお得です。2つの意味をもつ『お酒』という曖昧な言葉ではなく『アルコール』・『日本酒』と使い分けると情報が素早く伝わり、確認する必要がなくなるためお得です。

会話の認識のズレを失くし、情報を速やかに伝えるために多義語の意味を確定させながら会話することをお勧めします。