カテゴリを一時的高血糖症候群に改名

当初は糖質一度に食べ過ぎ症候群と命名し、その後ジュースなど飲み物でも発症することがあるため糖質一度に摂り過ぎ症候群と命名していましたが、突き詰めて考えると一時的に高血糖状態に陥ったことで発症しているらしいことがわかりました。そこでカテゴリ名を一時的高血糖症候群に改名することにしました。

糖質一度に食べ過ぎ症候群という疾患概念に気付いたきっかけは、患者さんの言葉でした。食事の際おかずから食べて御飯を後で食べるとアトピー性皮膚炎がおさまっていたのに、ご飯から食べるとアトピー性皮膚炎が悪くなると教えてもらってからでした。糖質を控えることでアトピー性皮膚炎が改善することは既に報告されている先生方がおられるため理解はしていましたが、食べる順番で改善の可能性があることがわかったことは驚きでした。小さいお子さんの場合、おかずから食べるようにするだけでアトピー性皮膚炎やあせも・乾燥肌などが治ることがわかりました。逆にご飯ばかり食べているお子さんだけが発症していることがわかりました。

その後患者さんと話をしていた際、一度に沢山食べた場合に症状が出ることがわかり糖質一度に食べ過ぎ症候群と命名しました。血糖値持続測定器リブレにより食後血糖値を測定したことで、糖質と血糖値の関係の私の理解が深まり、糖質を一度に沢山食べなくても発症することがわかりました。何故ならおにぎりを食べてお茶を飲むだけで食後血糖値が急上昇することがわかったからです(参照:おにぎり2個とお茶の食後血糖値)。結局食後血糖値は食事中糖質割合に依存するだけのようです。つまり糖質割合が高ければ、必ずしもそれほど多くの糖質を食べなくても発症することがわかりました。かねてから食事の際にはおかずから食べるようにお伝えしていましたが、おにぎりやうどん・そうめん・パンを食べる場合におかずを食べてから主食を食べるという発想が欠落しておられることがわかりました。つまりこちらは伝えているつもりですが、患者さんにとっては伝わっていない状態であることがわかりました(説明の仕方・参照:「説明した」と「説明したつもり」の違い)。そこで説明の仕方を変え、炭水化物だけ食べることを避けるように提案することにしました。具体的にはおにぎりだけ・うどんだけ・そうめんだけ・パンだけ食べると病状が悪化するので、そういう食べ方を避けおかずと一緒に食べましょうと伝えるようにしています。おかずと一緒に食べている方は、デザートとしてお菓子や果物を食べている可能性が高いと思います。そこでデザートやお菓子は食後ではなく間食に食べるように提案しています。更に糖質だけで食べると血糖値が急上昇する可能性が高いため、おやつの時間に食べるデザートやお菓子の前におかずを食べることを提案しています。具体的には卵やチーズ・ソーセージ・枝豆・ナッツ類などを食べてからお菓子や果物を食べるように提案しています。

病気を避ける理想の食べ方、つまり血糖値の上がりにくい食べ方により病状が改善するため恐らく血糖値が上がることが発症の引き金になることは間違いないと私は考えています。糖質を食べないことで血糖値が上がらないことはもちろんですが、糖質を食べたとしても食べ方の工夫により症状を起こさないことが出来ると考えています。

糖質は無理に食べる必要はありませんが忌避する必要はなく、血糖値を上げない食べ方であれば、楽しんでも良いものだと思います。糖質は砂糖同様嗜好品として楽しむべきものだと私は思います。

口唇ヘルペスの原因の一つは糖質

口唇ヘルペスの原因の一つを見つけました。答えは糖質です。糖質が原因の一つと考えた状況証拠を解説していきます。

口唇ヘルペスとはヘルペスウイルスによる感染症です。発症する度に感染を繰り返している訳ではなく、体内に潜んでいるウイルスの再活性化だと言われています。口唇ヘルペスを繰り返す方は何度も繰り返し、一度感染して発症してもその後症状が出ない人もいます。

今回糖質が原因の一つと考えた根拠は、毎月口唇ヘルペスを繰り返していた方に が糖質を控えることで発症が止まり、半年後に送別会で糖質を食べたことで再発したことです。少なくとも毎月出ていた症状が糖質を控えることで発症が抑制され、再度糖質を摂ることで発症は、除去試験と再投与試験を表します。この方に関しては間違いなく糖質が何らかの形で関わっているでしょう。もしかしたらヘルペスも糖質一度に摂り過ぎ症候群の一種なのかもしれません。

あくまでも仮説ですが糖質によりピンポイントの免疫抑制が働くようです。この場合のピンポイントの免疫抑制がヘルペスウイルスに対して生じてしまっているのです。

糖質による免疫抑制の病態はまだ解明されていないため仮説の域を出ませんが、一時的に血糖値が上昇することで発症する可能性が考えられます。ということは病気を避ける理想の食べ方により、糖質を食べたとして口唇ヘルペスの発症を抑制出来るかもしれません。毎月ヘルペスを繰り返しているのであれば、糖質の食べ方に気をつけてみる価値は十分あると思います。何故なら抗ウイルス薬の持続投与により誤魔化す以外、他の手段では再発を抑制する手段は今の所ないからです。食べ方一つで再発しなくて済めばお得だと思います。

糖質以外に原因があるとすれば塩分だと思います。何故なら糖質を食べる際にどうしても塩分をとってしまうからです。つまり糖質を控えたつもりで塩分を控えたことで発症が抑制されていた可能性は残ると思います。

万が一糖質を控えてもヘルペスを繰り返すのであれば、塩分も控えてみて下さい。

炭水化物だけ食べるのは勿体無い食べ方

リブレ 血糖値持続測定器を使い様々な食事と血糖値の関係を検索しています。
おにぎり1個とおにぎり2個の血糖値の違い (1個でも2個でも変わらない)
おにぎり2個と唐揚げの食後血糖値 (唐揚げにより血糖値が下がる)
おにぎり2個と特保コーラの食後血糖値 (特保コーラを飲んでも上昇)
おにぎり2個とお茶の関係 (驚くべきことにお茶を飲むと血糖値が上昇)
お茶と特保コーラの血糖値の違い (お茶と比べると特保コーラは上がらない)
たまごサンドイッチの食後血糖値 (たまごサンドイッチは血糖値が上がらない)

を掲載しました。

これらのことから言えることは炭水化物だけ食べるのは勿体無いということです。何故なら食後血糖値は食べ物の糖質割合によって決まるからです。炭水化物だけ食べると糖質割合が高いため食後血糖値が高くなります。オカズと共に炭水化物を食べると糖質割合が下がるため食後血糖値は低く抑えることが出来ます。

まだ実験で確かめてはいませんが、ラーメンだけ、うどんだけ、チャーハンだけという食べ方をすればおにぎりと同じような食後血糖値の上がり方をするはずです。

炭水化物だけ食べるのではなく、オカズと共に食べるだけで食後血糖値は上がりにくくなります。にも関わらず炭水化物だけ食べるのは勿体無いと私は思います。

患者さんと話をしていると炭水化物はそれ程食べていないと言われる方がおられます。しかし症状からはどこかで炭水化物・糖質を食べておられることが考えられます。表情からは嘘をついておられる訳ではありません。ということは炭水化物の量以外の何か答えがあるはずです。その答えが食事中の糖質割合です。つまり量が少なくても糖質割合が高いと症状が誘発されるのです。血糖値だと考えてリブレで検証してみると間違いなさそうです。血糖値が糖質一度に摂り過ぎ症候群を引き起こす状況証拠だと思います。この様に考えると糖質一度に摂り過ぎ症候群は適切な病名ではないのかもしれません。糖質の量が少なくても割合が高いと症状を誘発する可能性があるからです。このことは今後検討したいと思います。

炭水化物だけ食べる、つまりおにぎりだけ・うどんだけ・ラーメンだけ・パンだけ食べると病気が誘発される可能性があるのです。おにぎりやうどんやラーメン、パンなどはそれだけで美味しく食べることが出来るように進化してきました。手軽で美味しく頂けるところに落とし穴があったのです。何か一緒に食べると病気が誘発されにくいのですからお得な話です。炭水化物だけ食べるのは勿体無いという考え方、もし良かったら受け入れてみて下さい。

血糖値の上がりにくい食べ方 2017年版

血糖値の上がりにくい食べ方を提案したいと思います。2年前にも似たタイトル(参考:血糖値の上げない食べ方)で書いていたので2017年版としようと思います。私自身がリブレ 血糖値持続測定を装着して実験したことにより、食べ物や食べ方により食後血糖値の変わり方の見識が深まりました。

血糖値の上がりにくい食べ方をしていれば糖尿病にもなりにくいはずです。血糖値の上がりにくい食べ方は、実は病気を避ける理想の食べ方と同じです。いくつかの病気が血糖値が急上昇することで引き起こされるようです。

糖質を食べないこと

血糖値とは血液中のブドウ糖濃度のことです。血糖値は一定に保たれる仕組みが人間には備わっています(参考:主食を食べない血糖値推移)。血糖値が上がるのは食事の影響です。その中でも血糖値を直接押し上げるのは糖質だけです。糖質を食べなければ血糖値はほぼ一定に保たれます。血糖値が上昇するのは糖質を食べるからです。その証拠に一般的に治らないことが常識の2型糖尿病も主食を食べないだけで簡単に治ってしまいます(参考:2型糖尿病が治癒?糖質回避の結果)。

タンパク質や脂質、食物繊維を多く食べること

血糖値を押し上げるのは糖質だけですが、タンパク質や脂質は消化吸収されてもブドウ糖にはならないため血糖値には影響ありません。野菜に多く含まれる食物繊維は人間には消化できず吸収できないため血糖値には直接関係しません。タンパク質や脂質、食物繊維を多く摂るようにすれば血糖値は上昇しないはずです。

血糖値は食事中糖質割合に依存する

食後血糖値は食事中糖質割合の影響を受けます。糖質を食べなければ食後血糖値は上昇しませんが、糖質を食べた場合の食後血糖値は食事中糖質割合によって影響を受けます。同じ糖質量だとしても、糖質割合が高ければ食後血糖値は上昇しますが、糖質割合が低ければ食後血糖値は余り上がりません。糖質の血糖値の上昇を糖質以外の食べ物が体を張って邪魔するようなイメージです。そのため糖質以外の食べ物が多くないと邪魔できないようです。

具体例をあげるとおにぎりだけ食べると1個でも2個でも血糖値が上昇しますが、唐揚げを食べてから同じおにぎり2個を食べると血糖値は上昇しにくいのです。

その後わかったことですが、糖質と糖質以外のものは同時に食べる方が良さそうです(参考:おにぎりと唐揚げの食べ方による血糖値の違い)。残念ながら野菜から食べることは残念な食べ方のようです(参考:おにぎりとサラダの食べ方による血糖値の違い)
少なくとも私の場合は同時に食べる方が血糖値の上昇は抑えられました。

炭水化物だけ食べるのは勿体無い

炭水化物(炭水化物は糖質と食物繊維)だけ食べると糖質割合が高いので食後血糖値は急上昇します。言い換えるとうどんだけ、ラーメンだけ、パンだけ、おにぎりだけ食べる食べ方が血糖値の急上昇を招きます。ましてやうどん・おにぎりセット、ラーメン・チャーハンセットは更に糖質割合が高まるだけでなく、糖質の総量も多くなるため血糖値の上昇が持続してしまうはずです。

ちなみに糖尿病のコントロールの指標とされるHbA1cは血糖値と時間経過のグラフにおいて基準の血糖値からの上昇した面積に左右されます。俗に血糖値スパイクと言われる状態です。血糖値が急上昇してもすぐに急降下していればHbA1cは正常かもしれませんが、注意が必要です。何故なら一時的な高血糖が何らかの異常をきたす可能性があり得るからです。一方空腹時血糖値が正常でも食後血糖値が高い状態を維持してから下がっているのであればHbA1cは高い値になります。空腹時血糖値が正常でもHbA1cが高い人は食事中糖質割合が高い可能性があると思います。つまりおにぎりだけやパンだけなど炭水化物だけ、食べる機会が多いのではないかと思います。

まだ一部の医者はいまだに血糖コントロールにカロリー説を信じているようですが、血糖値はカロリーにはほぼ無関係です。何故ならカロリーの高い脂質を食べても血糖値は上昇せず、脂質を多く食べることは食事中糖質割合が下がるので、むしろ血糖値の上昇を妨げるからです。(参考:おにぎり2個と唐揚げの血糖値の関係食パン2枚とふわたまオムレツの血糖値)

糖質一度に摂り過ぎ症候群はこの炭水化物だけ食べることで発症している人が多く見受けられます。痩せた若い女性の方でもラーメン・チャーハンセットを食べると聞いて驚くことがありました。

糖質の量を減らしているつもりなのにHbA1cが高くて悩んでいる人は、食事中糖質割合に気を付けてみましょう。具体的にはうどんだけ、パンだけ、ラーメンだけ、おにぎりだけ食べるという炭水化物だけ食べることを避け、サラダや唐揚げなど糖質以外のものも一緒に食べるように気を付けてみましょう。カロリー説では余分な物を食べると血糖コントロールは悪くなるはずですが、実際には余分な物を食べると血糖値は上がらなくなります。

ご興味あればお試し下さい。

糖質の落とし穴 罪悪感の欠落

実は糖質が人類を落とし穴に落としています。大きな大きな落とし穴に多くの人達を陥れているのです。落とし穴が大きすぎてほとんどの人達がまだ気づいていないのです。罪悪感がないことが身体に悪い物を食べている自覚がないため、食べ過ぎてしまうのです。罪悪感とは悪いことをしていると自覚する事です。自覚がないだけに知らない間に病気になってしまうのです。

糖質は米や小麦など主食として食べることが多いため、いつの間にか食事の中心となっています。砂糖のように極端な甘味があるわけではないため、身体に悪いという罪悪感という発想が生まれにくいのです。

罪悪感ということでいえば、甘い物やお菓子などの糖分は甘味という魅力があるためその反面身体に害がありそうだと予想することが出来るのです。つまり甘い物やお菓子などは罪悪感を感じながら食べる人もいるのです。太るかもしれないという罪悪感を感じながら楽しむことが多いのです。

糖質は確かに美味しいものの、糖分程の魅力があるわけではないため罪悪感を感じることなく食べ過ぎてしまうのです。そしていつの間にか糖質依存に陥ってしまうのです。

もう一つの問題は糖質には依存性があることが比ゆ的に使われるだけで、本当に病的に依存しているという自覚がないことが多いことです。これも罪悪感がないことから生じているように私は思います。身近にある糖質がそこまで悪いことをするはずがないと思い込んでいることが一つの原因です。

罪悪感として悪いことをしているという自覚がないまま食べている糖質が、様々な病気を引き起こすほどの問題児だとは想像すらしていないのです。糖質一度に摂り過ぎ症候群は明らかに糖質の摂り過ぎが原因です。肥満も糖質の摂り過ぎが原因ですし、2型糖尿病も糖質を摂り過ぎた結果血糖値が下がらなくなっただけにすぎません。

食後血糖値と食事中糖質割合との関係

食べ物には炭水化物(糖質+食物繊維)・タンパク質・脂質がありますが、その中でも血糖値を直接上げるのは糖質だけです。血糖値とは糖質が消化されたブドウ糖の血中濃度に他ならないからです。タンパク質は消化されればアミノ酸、脂質はグリセリンと脂肪酸として吸収されます。タンパク質・脂質の消化によりブドウ糖は産生されないのですから当然です。

食後血糖値と食事の関係

食後血糖値は上がるのが常識とされていますが、その常識は間違っています。何故なら糖質を食べる前提での食後血糖値の上昇だからです。そもそも糖質を食べなければ血糖値はほぼ一定に保たれます(参考:主食を食べない血糖値推移 ~血糖値持続測定~)。糖質を食べたとしてもその糖質の食べ方により血糖値の変化が違うことがわかってきました。

一般的に野菜から食べましょうと言われますが、根拠の乏しい宗教のような考え方です。野菜から食べることを推奨する根拠は食物繊維が多いため糖質の吸収を邪魔することが目的のようです。上記のように血糖値を押し上げるのは糖質です。その糖質の吸収を抑えるためには、糖質が腸の粘膜に触れることを邪魔すればよいはずです。ということは糖質以外のものがあれば糖質が腸の粘膜に触れる確率を下げることができます。単純に糖質と糖質以外に分けて考えればよいだけのようです。
糖質=血糖値を上昇させるもの。。
糖質以外=血糖値の上昇を邪魔するもの。
という解釈が成り立ちます。

血糖値の視点においては、
糖質=敵
糖質以外=味方
という考え方が成り立ちます。
出来るだけ敵である糖質を控え、出来るだけ味方である糖質以外のものを多く食べることを心がけましょう。

食後血糖値と食事中糖質割合の関係

食後の血糖値は食事の糖質の影響を受けます。
糖質だけ食べれば血糖値は急上昇し、糖質以外のものも食べていれば血糖値の上昇は緩やかになります。
その仕組みを考えてみます。
糖質は分解されるとブドウ糖となります。そのブドウ糖が腸の粘膜に触れることで吸収されるはずです。物理的に考えて腸の粘膜に触れることなく身体に吸収されることはあり得ないはずです。
食べ物の中で食物繊維は人間には消化できません。タンパク質はアミノ酸、脂質はグリセリンと脂肪酸に消化されています。
腸管の中では食物繊維・糖質・アミノ酸・グリセリン・脂肪酸が混在している状態となります。その中で糖質が腸の粘膜に触れた場合のみ糖質が吸収され、血糖値を押し上げます。

単純な物理の考え方で、濃度の濃いものから濃度の薄いものへの物質の移動は、濃度の濃い方が移動は速やかで濃度の薄いものの移動は緩やかです。
糖質の消化・吸収に置き換えてみると消化された糖質の濃度が濃いと血中に糖質が移動するため血糖値が速やかに上昇し、消化された糖質の濃度が薄いと血糖値の上昇は緩やかになります。

つまり食後血糖値は食事中の糖質割合に依存するということのようです。
糖質を食べる際には糖質以外のものを食べると急上昇が抑えられ、糖質だけ食べると急上昇してしまいます。
糖質だけ食べるとは、うどん・ラーメン・おにぎり・パンなど主食だけ食べる食べ方のことです。これらは主食だけで美味しい食事になってしまうため、血糖値の観点からは出来る限り避けたい食事です。特にうどん・おにぎりセット、ラーメン・チャーハンセットなどは最悪の食事の仕方です。糖質一度に摂り過ぎ症候群を引き起こすための食べ方と言っても過言ではないでしょう。

糖質一度に食べ過ぎ症候群という疾患概念から、ジュースやお酒で発症する場合があることを考え糖質一度に摂り過ぎ症候群に改名しましたが、病気の本質は血糖値急上昇症候群とするべきなのかもしれません。

糖質をそれほど多く摂らなくても、糖質だけ摂ることにより血糖値が急上昇することが考えられます。
実験していないので思考実験になりますが、お腹の空いた状態で大量のジュースを一気に飲んだ場合には血糖値が急上昇することが考えられます。その血糖値の急上昇により糖質一度に摂り過ぎ症候群を発症している可能性が十分考えられるのです。
おにぎり一つであっても血糖値は急上昇することがわかっています(参考:おにぎり1つの血糖値 ~血糖値持続測定~)。

野菜に限らず、肉でも魚でも糖質以外のものと共に糖質を食べるように心がけると、血糖値の急上昇が抑えられるため糖質一度に摂り過ぎ症候群の発症は避けることが出来るようです。

血糖値の急上昇が抑えられるため糖尿病にもなりにくい食べ方のはずです。
食事中糖質割合に気を付けて糖質を食べることにより多くの病気が避けられる可能性があると私は考えています。もしよかったら実践してみてください。お得だと思いますよ。

ニキビと食べ物が関係ないとされている理由

糖質を一度に多く食べると発症することは明らかです。糖質を一度に多く摂ることとニキビが新生することは原因と結果の因果関係の状態です。
何故医学の常識では食べ物が関係ないとされているのか、その理由を考えてみます。

これまでの医学の常識では特定の食べ物がニキビを引き起こすことはないとされています。私自身が読んだ訳ではありませんが、特定の食べ物がニキビを起こしやすいという証拠はないという論文があったことがその根拠とされているようです。様々な特定の食べ物を食べてニキビが増えるかどうか比較されたため有意差が出なかったことが関係ないとされた原因のようです。そもそも比較実験した人達が、糖質によってニキビが誘発されることを想定していなかったため違いを見つけることが出来なかったようです。

糖質を一度にたくさんとることでニキビが誘発されることは事実ですが、恐らく想像すら出来なかったため比較実験ができなかったのです。

その論文の比較の仕方を検討した訳ではありませんが、想像で論理を組み立ててみると、食物アレルギーのように特定の食べ物でニキビを生じるかどうかを検証したのではないかと思います。恐らく通常の食事、つまり主食を食べながら比較したため有意差が出なかったのではないかと思います。しかも一度に食べる糖質の量によって症状の出方が異なるということは、完全に想像の枠の外だったようです。

糖質という大きなカテゴリの食べ方が原因になっているという発想がなかったため、比較できなかったことが予想されます。実験は仮説を立てることから始まります。つまり糖質が原因かもしれないと思いつかない限り実験がデザインできないのです。

医学の世界では有意差という偶然ではなく違いに意味があるという考え方を好んで使いますが、ニキビと食べ物の関係は多くの場合因果関係が成り立ちます。つまり関係が明らかとなる場合が大半です。ニキビが新しくできた前日には糖質をどこかで食べ過ぎているのです。

例えばチョコレートを食べ過ぎるとニキビを発症することがありますが、砂糖が原因のはずがないから脂肪分に濡れ衣を着せられてしまったのです。ちょうどニキビは皮脂に関連があるため脂肪とイメージが重なったことも濡れ衣の信ぴょう性を高めてしまったのでしょう。しかし実験ではチョコレートでは有意差が出なかったため、医学的にはチョコレートは関係ないとされています。これは私の妄想に過ぎませんが、もしかしたらこの実験のスポンサーがチョコレート業界あるいは砂糖業界だったのかもしれません。

少なくとも実験の際の思い込みが物事の本質を見誤る原因となると私は思います。

ニキビと糖質の関係は実験など必要がないほど明らかです。
何故なら日頃ニキビができる人が一度にたくさん糖質を食べれば、比較的簡単にニキビを再現できるからです。

特定の食べ物がニキビを起こしやすいという証拠はないという論文が、食べ物に対する認識を誤らせているのです。間違った常識にとらわれず、糖質一度に摂り過ぎ症候群という病気があるかもしれないと考えてみてください。

もし信じられなければ糖質を一度にたくさん食べてみてください。比較的簡単に再現されると思います。

アレルギーなど自己免疫と免疫不全のメカニズム

免疫とは本来自分以外のものを排除する身体に備わった仕組みです。
この仕組みが働かなければ人間は数日と生きてはいられないでしょう。ウイルスによって引き起こされる免疫不全が、HIVによる感染症AIDS(後天性免疫不全症候群)です。ウイルスにより免疫の一部が働かくなるだけで命に関わることがわかっていただけると思います。

免疫の仕組みはすべての組み合わせを前もって作り出し、自分の身体の細胞に対する免疫のスイッチを切る仕組みを取り入れているようです。
本来切れているべき自分の身体に対する免疫のスイッチが間違って入ってしまうと、自己免疫といわれる状態に陥ります。自己免疫のターゲットが外界に接する場合に限りアレルギーと言われています。

自己免疫性疾患

自分の身体を間違って攻撃しないために、自分の細胞に対する免疫のスイッチは切る仕組みが備わっていますがその仕組みがうまく働かないと自分の身体を間違って攻撃してしまいます。自分の身体を攻撃してしまうことを自己免疫と言います。

自己免疫性疾患はターゲットにより無数に存在します。細胞の種類の数だけ自己免疫性疾患が存在することになると思います。正確には細胞だけではなく特定のタンパク質をターゲットにしてしまうと、他の細胞にまたがって反応してしまいます。

目に見える自己免疫反応は、ニキビ痕肥厚性瘢痕・ケロイドなどです。創傷治癒細胞に対する自己免疫反応により、創傷治癒が完了せず治癒過程を繰り返すため傷痕が赤いままであったり盛り上がったりします。場合によっては傷跡の大きさをはるかに上回るケロイドに成長してしまいます。

アレルギーとは?

自己免疫のターゲットが外界に接する場合に限りアレルギーと言われています。

例えば花粉症は目や鼻の粘膜に対する自己免疫反応であり、自己免疫により攻撃された粘膜に花粉が付着することで免疫反応が惹起されることで発症します。そのため花粉が原因ではなく自己免疫が原因です。同様に皮膚がターゲットであればアトピー性皮膚炎を発症します。皮膚を攻撃する自己免疫により傷んだ皮膚表面にダニやホコリ、汗が付着することで免疫反応が惹起されます。皮膚が傷んでいれば傷んでいる程ダニやホコリに対する反応(特異的IgE)が上昇します。アレルギーは外界からの物質(俗にアレルゲンといわれるもの)と自己免疫の足し算による反応です。アレルゲンを取り除くと症状が改善するため原因と誤解されているのです。アレルゲンは原因ではなく悪化因子に過ぎません。

免疫不全とは?

アレルギーを含めた自己免疫性疾患とは、本来働くべきではない免疫が過剰に働いてしまうことですが、免疫不全とはその反対に働くべき免疫が働かなくなるものです。
余り知られてはいませんが、ピンポイントの免疫不全により多くの病気が引き起こされるようです。特に慢性感染症はピンポイントの免疫不全が原因のようです。

ピンポイントの免疫不全とはある特定の免疫だけが不全状態に陥り、病原体を排除できない状態のことです。例えばイボ(尋常性疣贅)はパピローマウイルス感染による慢性感染症ですが、ウイルスに対する免疫不全が起こることで発症するようです。ウイルスによる免疫不全を起こしていると何個もできてしまいますし、一度治っても繰り返し感染してしまいます。逆に言えば一緒に生活する家族でもイボに感染しない場合があるのは、パピローマウイルスに対する免疫が機能している場合には感染しにくいのです。

水イボ(伝染性軟属腫)も尋常性疣贅とは異なるウイルス感染であり、水イボを引き起こすウイルスに対するピンポイントの免疫不全が発症の原因のようです。

免疫機能障害を引き起こす原因

免疫が過剰反応してしまう自己免疫や免疫が働かなくなる免疫不全は免疫機能障害の一種です。本来働くべきではない相手に対して働きすぎる自己免疫か、本来働くべき相手に対して働かない免疫不全は、別物ではなくコインの表と裏のように一連の疾患のようです。

免疫が働きすぎる自己免疫も、特定の免疫が働かなくなる免疫不全もどちらも糖質が関連しているようです。その証拠に、これらの仮説を立てて患者さんに提案し実践してもらったところ現実に何人もの人達が改善しているからです。

アレルギーを含めた自己免疫性疾患が治らないことが半ば常識なのは、犯人だとは思いもせず主食を食べ続けているからです。尋常性疣贅や水イボなどがなかなか治らないのも主食やお菓子・果物を食べ続けているからです。

免疫機能障害を引き起こす原因として見つけたのは、ビタミンと塩分過剰摂取です。
ビタミンはどのビタミンが不足しているか突き止めることが難しいため、マルチビタミンを飲んでもらっています。ビタミン不足により免疫異常がおこっていれば、マルチビタミンを飲んでもらうことで速やかに改善するはずです。塩分も過剰摂取すると自己免疫反応を起こす人が散見されています。塩分による免疫機能障害に関しては最近見つけたばかりなので、今後わかったことがあればご報告します。

免疫機能障害を治す方法

免疫機能障害を治す方法は、食生活を改めることです。糖質を食べないことを理想としますが糖質を食べるのであれば病気を避ける理想の食べ方をお勧めします。

何らかのビタミン不足により免疫機能障害(自己免疫・免疫不全両方)が引き起こされている病態があるようなので、マルチビタミンを飲んで改善するかどうか試してみることをお勧めします。病気によってはミネラル不足の可能性も否定できないため、マルチビタミン+ミネラルを試されることをお勧めします。

免疫機能障害に塩分が関与している可能性が示唆されているため、漬物やみそ汁など塩辛いものを好んで摂っているのであれば控えることをお勧めしています。

 

顔にニキビがある人とすれ違うと思うこと

歩いていると顔にニキビがある人とすれ違うことがります。
それは糖質の食べ方が原因だと知らないんだなと思ってしまいます。
出来るだけ早くこのサイトを多くの人に伝えなければと考えてしまいます。

わざわざすれ違っただけの人に糖質が原因ですよと詰め寄ることは当然しませんが、勿体無いなと思いながらすれ違います。
ニキビを気にされていないのであれば私が思うこと自体が余計なお世話ですが、市販薬で治療していたり病院を受診していても治らず困っているのであれば、糖質を控えればよいのにとつくづく思います。糖質を食べるとしても病気を避ける理想の食べ方に近づけるだけで改善が期待できます。傷痕の一種であるニキビ痕も糖質を控えることで改善が期待できます。

ニキビは糖質を一度にたくさん摂ると発症する病気です。1回だけでも糖質を一度にたくさん摂ると発症する狭義の糖質一度に摂り過ぎ症候群の最たるものです。新しくニキビができた場合、前日一度にたくさん糖質を摂り過ぎている証拠です。一度に摂っても大丈夫な糖質の量は睡眠時間やストレス、生理前などで変動します。少なくとも新しくできた時点で前日は身体の許容量に対して一度にたくさん摂り過ぎてしまった証拠なのです。アトピー性皮膚炎の振り返り法のようにニキビが新しくできた時点で糖質の食べ方に気を付けるようにすれば次第にニキビができにくくなるのです。

病気の原因が糖質の食べ方であるという情報一つで、病気を失くすことができるのです。原因を避ける糖質回避が治療の本質ですが、薬の役割は現在の病気の状態を一端リセットすることです。ニキビには抗生物質を処方しない医者もいますが、抗生物質を使うことでニキビの赤みを早く改善することができます。治療は薬に任せますが、食べ方を工夫するとニキビが新生しなくなるのです。

薬を使うと現在ある症状は早く治りますが、時間さえかければ薬を使わなくてもニキビを治すことができます。この意味では糖質回避が広まることで、ニキビで病院に行く必要はなくなってしまうと私は考えています。
多くの病気が糖質回避で失くなってしまいます。だからこそ医者は余ると私は考えています。

話が脱線しましたが、顔にニキビがある人とすれ違う度にこのサイトの知名度を早く上げなければいけないなとつくづく思います。このサイトではアトピー性皮膚炎やニキビ、イボをはじめとする私が気付いた多くの病気の根本的な治し方を掲載していきます。お友達や知り合い、ご家族でニキビや他の疾患でお悩みの方がおられましたら伝えてあげてみてください。もしかしたらこのサイトの情報一つで人生が変わるかもしれません。

花粉症の本当の原因と治し方

花粉症は花粉が原因だと誤解されている方が多くおられます。実は花粉は原因ではありません。原因は糖質による粘膜に対する自己免疫反応です。その証拠に糖質を食べなければ花粉症はあっけなく治ります。花粉が原因であれば、花粉が飛んでくる限り治らないはずです。例えばスギの花粉症であればスギの花粉が飛んでくる季節が過ぎるか引っ越さない限り治ってはおかしいはずです。実際には糖質を食べないだけで治ることが花粉が原因ではない客観的証拠です。ただし花粉が無関係ではありません。悪化因子なのです。そのことを解説していきます。

花粉症の本当の原因

花粉症の本当の原因、病態は鼻粘膜・眼粘膜に対する自己免疫反応です。
本来人間には細菌やウイルスから身体を守るために免疫という防御システムを備えています。この防御システムは間違って自分の身体を攻撃しないために、自分の身体に対する防御システムのスイッチを切る仕組みが備わっています。だから細菌やウイルスの侵入を防ぎながら、自分の身体を攻撃することなく快適に生活することができるのです。
自己免疫反応とは本来備わった防御システムが誤作動を起こしてしまい、自分の身体を攻撃してしまう状態です。その攻撃対象が鼻粘膜・眼粘膜になってしまっているのです。鼻粘膜・眼粘膜を攻撃するだけであればそれほど激しい反応にはなりませんが、攻撃されて粘膜が傷んだ状態で花粉が付着すると花粉を侵入者と誤解してしまうのです。粘膜に付着した花粉を侵入者だと誤解しているので、必死で排除しようとして通常の免疫反応を生じるのです。これが血液検査で測定されるスギ花粉に対するIgEと言われるものです。このIgEが原因だと誤解されているのですが、病気の本質は鼻粘膜・眼粘膜に対する自己免疫反応です。

様々な花粉症が知られていますが、鼻粘膜・眼粘膜の自己免疫反応による傷み具合によって花粉の大きさや数、反応性の違いを生じているのだと思います。

花粉は無数に飛んでいるため、みんなの鼻粘膜や眼粘膜に付着しています。しかし花粉症を発症する人と発症しない人がいるのは、自己免疫反応を起こしているかどうかの違いです。

昔スギを多く植樹したから花粉症に悩む人がいると訴える人がいますが、的外れです。何故なら糖質を食べていることが原因だからです。たまたまスギの花粉が多く飛んできて反応してしまったに過ぎません。

花粉症が治らないと誤解された理由

一言でいえば主食を食べているからです。主食である糖質が病気の原因ですから、いくら治療しても原因を食べている限り治ることはありません。糖質を食べないという発想がなかったため治らなかったに過ぎません。

糖質を食べるというアクセルを踏みながら、ブレーキである抗アレルギー剤で止めようとしても止まりません。車であればブレーキよりもアクセルを緩めるあるいは踏まないことが大切なのは、車を運転する人にとっては常識でしょう。

みんなが主食を食べるという常識に捉われ食べ続け、主食に原因があったので治らなかったのです。

花粉症の治し方

鼻粘膜・眼粘膜に対する自己免疫反応を引き起こす原因は糖質です。糖質を一度に摂り過ぎると症状を引き起こす糖質一度に摂り過ぎ症候群の一種のようです。病態の仮説は考えているものの、どのような機序で起こっているのかまだ詳しくわかっていませんが、免疫システムが誤作動を起こしていることに間違いはありません。
治すためには糖質を食べないようにするか、糖質を食べるのであれば病気を避ける理想の食べ方がお勧めです。

飛んでくる花粉の量により症状が悪化する傾向があることは確かですが、必ずしも花粉の量と症状が一致しません。糖質を多く食べると悪化しやすく糖質をそれほど食べていなければ花粉が多く飛んでいても反応しにくいのです。
糖質と花粉が足し算になり一定値をこえると発症しているようです。
だからスギ花粉が飛んでいない夏は糖質を食べても発症しませんが、スギ花粉の飛ぶ春先に糖質を同じように食べていると発症するのです。特にスギ花粉が多く飛ぶ前に糖質を控える方がお得です。