食べ物の恨みが怖いと言われる理由

食べ物の恨みが怖いと言われます。その理由を考えてみます。一言で言えば恨むのは糖質依存の人達です。糖質依存の人達は食べ物、特に糖質に固執してしまうので、人のせいで食べ損なうと食べ物に対する恨みが残ります。

糖質依存ではない人は何らかのことで食べ損なっても、食べ物に対する執着心が弱いので、人を恨むことは通常ありません。

そもそも糖質依存でなければ大してお腹が空かないので、恨む程食べ物を食べたいとは思わないでしょう。

食べ物を奪った盗られたと騒ぎ立てるのは糖質依存の一症状です。

糖質依存を抜け出すことでわかること

糖質依存から抜け出すことでわかることがあります。逆に言えば糖質依存から抜け出さなければ、なかなかわからないことでもあります。何故なら糖質依存とは、脳が糖質によって騙されているからです。騙されたままだと冷静な判断が出来ないのです。

糖質依存から抜け出すとわかること

糖質依存から抜け出すことが出来れば、糖質の害を客観的に理解することが出来ます。糖質を食べていると当たり前だったことが、当たり前では無かったことに気付くことが出来ます。気付くことは人によって様々です。糖質依存によるものは多くの人が実感するでしょう。私は糖質を食べ過ぎると睡眠の質が悪くなることがわかりました。糖質依存が当たり前の状態では、糖質依存ではない状態は想像すら出来ないのです。睡眠に関しては私だけかもしれませんが、「いつものパンがあなたを殺す」の著者は小麦によってうつ病やADHD、認知症を発症するとしているので、糖質が睡眠に何らかの影響を与えるとしてもおかしな話ではないのかもしれません。これは糖質依存から抜け出すことで初めてわかったことです。
糖質依存から抜け出すと、お腹が余り空かなくなります。そもそも強い空腹感が糖質依存の禁断症状だからです。禁断症状が無くなるので余りお腹が空かなくなるのです。空腹感を我慢していると、空腹感がピークをこえる不思議な感覚がありますが、ピークをこえた後の空腹感しか感じなくなるのです。

糖質依存から抜け出すことが出来れば、自分がいかに糖質に振り回されていたかを実感することが出来ます。例えばお腹が空いて我慢出来ないからコンビニに駆け込んでいた自分に気付くことが出来ます。そしてコンビニで手に取るのは糖質です。正に糖質依存の禁断症状によって行動が左右されていたのです。食事をすることを一番に考えて行動してしまっているたことを実感することが出来ます。糖質依存から抜け出せば、大してお腹は空かなくので、食事のことは最優先することではなくなります。

糖質依存から抜け出すことで、肥満やアトピー性皮膚炎、ニキビなどの様々な糖質の害を受け入れることが出来るようになります。糖質依存に陥っているとなかなか糖質の害を受け入れることが出来ないのです。害があることがわかっていてもなかなかやめられないタバコやアルコールと同じです。タバコやアルコールという依存対象のことをやめたくないがために、冷静な判断が出来ないのです。ましてや薬物は犯罪だとわかってはいても、なかなかやめられないのは薬物に対して冷静な判断が出来ないからです。糖質依存に陥っていると同じようなことが起こっているのです。

糖質の害を指摘されても必死で否定する人達がいますが、そもそもその人達が糖質依存の状態なので糖質に対する冷静な判断が出来ず、議論が噛み合わないのは仕方のないことです。

お腹が空いて仕方なく人は糖質依存だと思います。糖質回避により糖質依存から抜け出すことをお勧めします。私とは違う何かを見つけることが出来るかもしれません。

食べる順番ダイエットで痩せる理由

食べる順番ダイエットなるダイエット法があるそうです。食べる順番とは糖質以外のオカズを先に食べて、後から糖質を食べるダイエット法です。太る原因から考えると、痩せることの出来る人と痩せることの出来ない人がいるダイエット法だとは思いますが、痩せることが出来る場合の理由を考えてみます。

食べる順番ダイエットで痩せることが出来るのは、禁断症状まである糖質依存の激しい人です。食べる順番ダイエットで痩せることが出来ない人は糖質依存の軽い人です。そもそも人は糖質依存により糖質を食べ過ぎることで太るのですが、食べる順番を工夫することで糖質依存の程度が軽くなるか抜け出すことが出来るようです。食べる順番ダイエットは糖質を食べ続けることから、全ての人に効果が出るとは限りません。糖質依存の激しい人は、食べる順番を気をつけるだけで、オカズにより満腹感を早く感じることが出来るので食べ過ぎが抑えられるのです。

糖質依存の激しい人は、糖質を少し食べると余計お腹が空くという不思議な現象が起こります。これは糖質を少し食べることで血糖値が上昇し、条件反射によりインスリンが前もって過剰に分泌され、かえって血糖値が下がることが原因ではないかと思います。そのため先に糖質を食べると、余計お腹が空く分更に食べたくなるので食べ過ぎるのです。

糖質を先に食べると止まらなくなってしまうのかもしれません。

糖質依存の軽い人は、食べる順番だけではダイエットにはなりません。ダイエットをしたいのであれば、糖質を避ける糖質回避により意識的に糖質依存から抜け出す方が効率的です。糖質を食べながらダイエットをするのはアクセルを踏みながらブレーキを踏むようなものです。ダイエットというブレーキがきいたとしても、アクセルを踏み続ける限り、再び気をぬくと太ってしまうのです。まずアクセルを緩める糖質回避こそがダイエットの答えです。

ダイエットの良し悪しの議論は無意味

ある月刊誌を読んで驚きました。
未だにダイエットの良し悪しの議論をしています。
実践者がどれだけいて、どれだけ効果があるのかが書いてあります。何故痩せることが出来るのかという理屈ではないので驚きました。
あたかも様々なダイエット教があり、それぞれの教えと獲得信者数を比べているようです。何故痩せることが出来るのかはわからないけど、痩せた人がいるから信じようという宗教に似たところがあるようです。

そもそも太る原因糖質依存なのですから、痩せるなら糖質依存から抜け出すことです。ダイエットしながら糖質を食べるのは、アクセルを踏みながらブレーキを踏んでいるようなものです。ダイエットするなら何よりもまず太るである糖質依存から抜け出すことです。つまり糖質回避が一番のダイエット法であり、他のダイエット法は何らかの働きにより一時的に偶然痩せただけに過ぎません。その証拠に多くの場合、リバウンドしてしまいます。糖質回避により糖質依存から抜け出せば、再び糖質を食べ始めなければリバウンドすることはあり得ません。

ちなみに糖質回避により糖質依存から抜け出すことで、禁断症状である強い空腹感はなくなります。糖質回避により胃が小さく感じるのも糖質依存から抜け出すからです。

結論として糖質回避以外のダイエットは、効果があるとしても偶然あるいは一時的なことが多いようです。糖質依存から抜け出すことが出来れば痩せますし、抜け出すことが出来なければいずれ本能に負けてリバウンドしてしまいます。人間が太るのはそれ以上でもそれ以下でもありません。まだこれらの理屈が理解出来ていない人達がいることに驚きます。

糖質回避出来ないことこそが糖質依存による一症状である、糖質に対する執着です。執着している物に対して冷静な判断が出来ないようです。ダイエットの論争は無駄です。生暖かい目で見守ってあげましょう。

空腹感を我慢していると空腹に慣れる理由

空腹感を我慢していると空腹に慣れるように感じます。このことには二つの意味があります。一つはピークをこえた感覚、もう一つは何回も繰り返すことで余りお腹が空かなくなることです。前者は糖質依存の禁断症状、後者は糖質依存から抜け出すことを表します。それらのことを解説していきます。

余りお腹が空かなくなるのです。糖質依存の概念を知っていれば理由の説明は簡単です。空腹感を我慢することで糖質依存から抜け出すことが出来た結果、空腹感を感じにくくなるのです。そもそも我慢出来ない程の空腹感は糖質依存の禁断症状なのですから、糖質依存がなくなれば禁断症状が消えるのは当然です。糖質依存の禁断症状である証拠に空腹感を我慢しているとピークをこえた感覚を経験します。禁断症状ではないと仮定すると排尿や排便しない限りおさまらない尿意や便意のように、食べない限り空腹感がおさまらないはずです。現実にはピークをこえた感覚があるので禁断症状です。

糖質依存のことを理解すると解決策も簡単にわかります。糖質回避をするだけです。タンパク質と脂質はお腹いっぱい食べることが出来るので比較的簡単です。

腸内細菌と肥満と糖質依存の関係

腸内細菌とは人の腸内に生息している細菌のことです。無数の細菌が人のお腹の中にいるのです。非常に興味深いことに肥満のマウスの腸内細菌を肥満ではないマウスの腸内に移植すると、太り始めて肥満になるらしいのです。つまり腸内細菌の種類により太ってしまう可能性が示唆されます。ここまでは事実のようです。

腸内細菌と肥満の関係(仮説)

太る人と太らない人がいるのも腸内細菌の違いと考えれば、納得のいく部分があります。もしかしたら家族で肥満が多いのは、遺伝よりも腸内細菌を共有するからなのかもしれません。何より若い頃は痩せていても歳をとるに従って肥満の人が増えるのは、肥満を誘発する腸内細菌を獲得するからだと考えると遺伝よりも納得がいきます。何故なら遺伝で太るのであれば、肥満になる人は若い頃から肥満になるはずです。現実には肥満の人の割合が年齢と共に増加することが遺伝では説明がつきません。

年齢を重ねると共に肥満の人の割合が増えるのは、肥満を誘発する腸内細菌を獲得した人が増えると考えると説明がつきます。

少なくとも肥満を誘発する腸内細菌を獲得すると肥満になることは事実のようですが、肥満の人全てがその腸内細菌を獲得しているかどうかはまだわかりません。他の理由で太ることもあるのかもしれません。

ある種の腸内細菌が肥満の悪化因子ではなく根本原因であれば、肥満を引き起こす腸内細菌を駆除しなければ肥満は解消出来ないことになります。

肥満と糖質依存の関係

肥満の原因は糖質依存だと私は考えます。糖質依存は強い空腹感という禁断症状まである状態です。禁断症状である証拠に空腹感を我慢しているとピークをこえる感覚を経験します。空腹感が禁断症状でなければ、排尿・排便しないおさまらない尿意や便意と同様に、食べない限りおさまらないはずです。現実にピークをこえる感覚を経験することこそが禁断症状である証拠です。

糖質依存による糖質の過剰摂取により肥満を来すのだと思います。禁断症状により頻回に糖質摂取を繰り返します。糖質を少し食べると余計お腹が空くという不思議な感覚も糖質依存の一症状です。少し食べるとお腹いっぱいになるまで食べ続けてしまうことで太るのです。糖質依存により本来なら満腹と感じる量をこえて食べてしまいます(過剰摂取)。糖質回避をすることで糖質依存から抜け出すと、過剰摂取がなくなるため食べる量が減ります。このことが胃が小さくなったと感じる理由です。実際に胃が小さくなる訳ではなく、本来の胃の大きさで満腹だと感じるようになるだけです。

糖質回避をすることで糖質依存から抜け出すことができます。糖質依存から抜け出すと禁断症状である空腹感を余り感じなくなります。糖質依存を抜け出すと、空腹感を我慢しているとピークをこえた後に残る空腹感だけを感じるようになります。

糖質回避をすると痩せるのは、太る原因である糖質依存から抜け出すからです。そのため再び糖質依存に陥らなければ、リバウンドすることもありません。

腸内細菌を入れ替えなくても糖質回避を行うだけで肥満から抜け出すことができるので、腸内細菌が根本原因ではなさそうです。(糖質回避をすると肥満を来す腸内細菌がいなくなる可能性は完全には否定出来ませんが、現時点では可能性は低いと思います)

腸内細菌と糖質依存の関係

腸内細菌により肥満が引き起こされることから、腸内細菌により糖質依存が引き起こされる可能性が考えられます。

腸内細菌により糖質依存が引き起こされる機序として考えられるのは仮説の域を出ませんが2つ考えられます。一つは腸内細菌が糖質を生み出す可能性、もう一つは腸内細菌が脳を刺激する物質(依存を誘発する物質)を作り出す可能性です。

腸内細菌が糖質を生み出すとしても、他の生物では行われているので人間で起こっても不思議ではありません。腸内細菌が糖質を生み出す生物とは草を食べて生きることの出来る草食動物とシロアリです。本来なら人間には消化出来ない食物繊維から糖質を作り出すことの出来る腸内細菌が棲みつくことで、食物繊維から糖質を生み出すことが出来るとすれば辻褄が合います。血糖値が下がることで禁断症状を引き起こすことから、血糖値が上昇することで脳が依存状態に陥るのは間違いないでしょう。腸内細菌がこのような機序で糖質依存を引き起こしているのかもしれません。

腸内細菌が脳を刺激する物質を作り出すというのは、可能性を考えるだけで現時点では突拍子もない仮説だと思います。少なくともそのような細菌が存在するかどうかも知りません。もし腸内細菌が作り出す物質により人間の行動が変わるとすれば、腸内細菌に人間が操られていると言っても過言ではないでしょう。

現実的には上記の食物繊維から糖質を作り出す細菌によって糖質依存が誘発される説の方が可能性は高いと思います。腸内細菌により糖質依存が引き起こされるもすれば、人間が腸内細菌により操られているといえるのかもしれません。

もしかしたら肥満の人の腸内細菌が食物繊維を糖質に変えることがわかるかもしれません。真実は今後明らかにされていくでしょう。

体重の調節の仕方 〜人の取扱い説明書〜

人の取扱い説明書を作ることを考えています。

今回は体重の調節の仕方です。

体重を減らしたい場合

体重を減らしたい場合には、糖質を食べる量を減らすとタンパク質・脂質はお腹いっぱい食べても自然に体重が減ります。

体重を増やしたい場合

逆に体重を増やしたい場合には無理にでも糖質を多く食べるようにすると体重は増えます。

糖質依存

体重の調節のためのキーワードは糖質依存です。糖質依存により食べ過ぎることで体重が増えています。お腹が空いて我慢出来ないのも糖質依存のせいです。そもそもお腹が我慢出来ない程空くのは、糖質依存の禁断症状なのです。少しだけ食べると余計お腹が空くのも糖質依存の症状の一つです。

知らない間に糖質依存に陥るとなかなか抜け出せないため、いつの間にか糖質を過剰に食べ過ぎることから体重が増えてしまいます。糖質を控えるだけで糖質依存から抜け出すことが出来るので、簡単に体重を減らすことが出来るのです。

糖質依存から抜け出すと、糖質を食べる量を調整することが出来るようになります。糖質依存状態では一度食べ始めた糖質を途中でやめるのが難しいのと対照的です。

体重を増やしたいならわざと糖質依存に、減らしたいなら糖質回避し糖質依存から抜け出すことが一番の近道です。

食欲との上手な付き合い方 〜我慢しない方法〜

食欲との上手な付き合い方を考えてみます。
どうしても我慢出来なくて食べてしまうという方もおられます。
我慢しようと食欲と戦うので負けてしまうのです。食欲は人間が生まれつきもっている生理的な欲求(本能)なので、理性で抑えるのには限界があります。

では食欲と戦わないためにはどうすれば良いのでしょうか?食べれば良いのです。人間には生きるために本能として食欲が用意されているのですから。ただし食欲に悩まされているということは、食欲のおもむくまま食べると食べ過ぎているのではないかと思います。原因は糖質依存です。

そもそも人間にも、他の動物同様食べ過ぎない仕組みが備わっています。その仕組みを帳消しにしてしまうのが糖質依存です。依存状態のため自己コントロールが出来ず、食べ過ぎてしまいます。

我慢出来ないこと自体が依存の証拠ですし、そもそも我慢出来ない程の食欲は糖質依存の禁断症状なのです。禁断症状なのですから、糖質依存から抜け出せば我慢出来ない程の食欲はなくなります。だから食欲と戦う必要などないのです。

我慢出来ない程の食欲で悩んでいれば糖質依存です。糖質依存から抜け出せば良いので、糖質を控える(糖質回避)だけで良いのです。タンパク質・脂質はお腹いっぱい食べて良いのです。糖質を避ける知恵さえあれば、食欲と戦う必要などありません。お肉・魚・根菜類を除く野菜は食欲のおもむくままに好きなだけ食べて良いのです。糖質を避けるだけです。糖質を避けていればそのうち食欲は減ってきます。禁断症状ではなくなり、生命を維持するための本来の食欲だけが残るのです。糖質回避をしていると胃が小さくなると感じるのは糖質依存から抜け出せただけのことなのです。

いきなり糖質ゼロにするのは難しい人も多く、糖質の我慢がストレスになってどうにでもなれ効果により反動で大量に食べてしまうようになるかもしれません。おすすめは一食ずつ糖質回避をすすめることです。一食抜いて大丈夫なら二食、二食で大丈夫なら三食抜けば良いのです。そして緩く考えることです。何が何でも糖質制限ではなく、糖質は出来れば避けるという糖質回避が一番です。たまには楽しめば良いのです。ただし注意点は再び糖質依存に陥らないことです。そのことさえ気をつけることで、食欲と上手に付き合うことが出来ます。

「砂糖をやめればアトピーが治る」とは限らない

砂糖をやめればアトピーが治るという本が出ているそうです。昨夜テレビでもそのことを放送していましたので見られた方もおられるかもしれません。砂糖をやめればアトピー性皮膚炎が治るという主張は半分は正しく半分は正しくありません。半分しか正しくないのは、原因が砂糖だけではないからです。

正しくは砂糖をやめればアトピー性皮膚炎が治るかもしれないということです。もしかしたら治る人もいますが、必ず治るとは限りません。何故なら砂糖だけが原因ではなく、糖質が原因だからです。更に付け加えると血糖値が上昇することが犯人のようです。

砂糖をやめるだけでアトピー性皮膚炎が治るのは、砂糖に対する依存・糖分依存によって生じているアトピー性皮膚炎だと思います。砂糖はアトピー性皮膚炎の原因の一部のため、砂糖をやめるだけでは治りません。アトピー性皮膚炎の原因は糖質依存に伴う糖質の摂り過ぎです。糖質回避を行い、糖質の摂取量(恐らく本質は血糖値)を一定の範囲内に抑える必要があります。砂糖を控えてもお米を山盛り食べればアトピー性皮膚炎は悪化します。

アトピー性皮膚炎の治し方振り返り法をご覧ください。ちなみに小児のアトピー性皮膚炎は食べる順番を気をつけるだけで治るかもしれません。良かったらご覧ください。

スポーツをするから糖質を食べるという言い訳

患者さんと話をしているとスポーツをするから糖質を食べるという人が何人かおられます。明らかに糖質による害が出ているにもかかわらず、糖質を摂らなければいけないと思い込んでおられます。スポーツをするためには炭水化物を多く食べなければいけないと考えておられるのです。そして糖質依存のため冷静な判断力を失っておられるのかもしれません。

身体を作るために炭水化物・糖質を多く食べることを考えてみます。糖質はブドウ糖として吸収されます。効率の悪いエネルギーなので出来るだけ早く使おうとして空焚きをして体温を上昇させるようです。余ったブドウ糖は筋肉や肝臓にグリコーゲンとして蓄えます。それでも使い切れないブドウ糖は仕方がないので脂肪に変換して蓄えます。

糖質を多く食べたところで筋肉になるわけではありません。脂肪になるのでむしろ身体に重りをつけるようなものです。身体が重くなって有利なのは相撲や柔道・ラグビーなど体重そのものが武器になる限られたスポーツです。その他のスポーツでは積極的に糖質を多く食べることは重りを身につける行為でもったいないように思います。霜降り牛肉を思い浮かべてみて下さい。糖質を多く食べることで筋肉内に脂肪がついた状態(霜降り肉)の方が、筋肉だけより動きが良くなる理由はないはずです。人間の筋肉が霜降り状態になるかどうかは知りませんが、糖質を多く食べると身体に脂肪がつくのは間違いないでしょう。脂肪がつかない程動いているから問題ないという考え方ももったいない考え方です。何故なら糖質は効率が悪いからです。大量に食べても大した栄養にはならず、空焚きしているようなものだからです。そして糖質の害として病気を引き起こしているのであれば、少なくとも害が出ない程度まで減らす方がお得だと思います。

身体のエネルギー源としてのブドウ糖は最も効率の悪い栄養だと思います。脳がブドウ糖を積極的に使うので効率が良いと錯覚されているだけです。脳がブドウ糖を積極的に使うのは、誤作動を予防するためです。アミノ酸や脂肪酸は脳の活動に誤作動を起こすため、誤作動を起こすことのない単純なブドウ糖を栄養とするようです。

ちなみに糖質からブドウ糖をとらなくても、ブドウ糖が不足した時点でアミノ酸からブドウ糖を作ることが出来るので通常は低血糖にはなりません。

それでもスポーツをするためには炭水化物・糖質を多く食べる方が良いと考えるのは、一種の宗教・糖質信奉者のようなものかもしれません。そうなると信じる者は救われる…。私の口を出すことではなくなります。