絶対に失望しない方法を考えてみました。
非常に単純です。期待しないことです。人にも将来にも自分にも期待しなければ失望することはありません。
失望しないために人に期待しないという考え方は、ある種適切だと思います。勝手に期待して勝手に失望するのですから、相手にとっては良い迷惑かもしれません。期待というのは一定の成果を求めることです。相手に期待する時点で、その期待する成果に対する認識が相手と自分とでズレていることも良くあります。この認識のズレから失望、場合によっては怒りという感情を生み出します。
例えば明日までに仕事を仕上げるように指示を出したとします。当然相手が明日までに仕上げることを期待してしまいます。結果的に相手は仕上げたつもりでも、自分が思っていたようには仕上がっていない場合も失望します。相手の仕上がりの認識と自分の仕上がりの認識がズレていることが原因です。取り返しのつくことであれば失望するだけで済みますが、取り返しのつかないことであれば全てが台無しとなってしまいます。相手がうまくやってくれるだろう、うまくやってくれるはずだと期待するから失望するのです。最初から相手がうまくやってくれると期待しなければ、こちらの仕上がりの認識やイメージを明確に伝え、お互いの認識を擦り合わせることで勝手に期待して失望することを避けることが出来ます。もう一つの対策は途中経過を確認することです。明日までに仕上げるのですから、夕方には目処が立っていないといけません。夕方に目処が立っていなければ何らかの修正が必要なことは明らかです。しかし人によってはその修正が出来ないのです。全ての人が修正出来ると思いがちですが、人に期待せず自分が途中で修正しなければいけないかもしれないと思っていれば失望を避けることが出来ます。
絶えず相手が自分の期待通りには出来ないかもしれないと思いながら、対策を考えると失望しなくて済むようになります。
言い換えれば相手を信頼してしまわないことです。これまでの実績など裏付けを伴う信用することは構わないと思いますが、裏付けの無い信頼はしない方が良いと思います。
自分や将来に失望しないために、自分や自分の将来に期待しないのは一つの選択肢です。ただし人に期待しないのとは違って、自分や自分の将来は自分が変えることが出来る可能性があるのが大きな違いです。自分への期待は行動する動機付けになるからです。納得いくまで努力していれば失望とは違う感覚を味わうことが出来るかもしれません。
人に期待するのをやめて、自分に期待して前向きに生きてみませんか?
少なくとも私はそのように心がけたいと思います。