テレビでは本当のことを言ってくれるとは限りません。一言で言えば大人の事情というやつです。
理想としてはテレビは視聴者の利益になる正しいことを放送するべきですが、資本主義の世の中ではお金を支払う人の利益になるように物事が動きます。
資本主義ではお金を支払う人の利益になることをするという考え方でいけば、NHKは受信料を支払う国民の利益になることを放送するべきです。しかしNHKはお金を支払ってもらう国民が、放送内容が悪くても受信料を支払わないという選択肢が事実上存在しないため、国民の利益を優先して放送するという観点が抜け落ちています。残念ながら厳密な意味では、資本主義の原理に反している状態です。どのような内容を放送しても、視聴者がお金を払うのが当たり前のため視聴者の利益になることを考えることをおろそかにしているようです。そして他の民放と数字で比較される視聴率で負けないことを目的に放送内容を考えているため、方針が迷走し結局は民放と変わらない内容を放送しています。
NHK以外の民放は誰のことを考えて放送しているかと言えば、スポンサーの利益、ひいてはテレビ局の利益のために放送を行っています。資本主義だから企業が利益のために行動することはある程度仕方がないとされています。では視聴者はどういう役割を果たしているかと言えば、テレビ局の利益を上げるための手段でしかないのではないでしょうか?
いくら正しいことを放送してもスポンサーがお金を支払ってくれなくなれば、いくら視聴率を稼いでも仕方がないと考えてしまうようです。残念ながら視聴者に対するテレビのコマーシャルの影響が減りつつあるいる今、スポンサーの意に沿わない放送は事実上出来ないのが現状です。ちなみにテレビコマーシャルの影響が下がりつつあるのは、視聴者が録画してコマーシャルを飛ばして見ることが当たり前になってきているからです。その結果アメリカではリアルタイムで視聴してくれるアメフトのコマーシャル料金が高騰しているそうです。スポーツはリアルタイムで視聴してくれるからです。
大人の事情で本当のことを放送しなくなった一例は糖質回避、一般的には糖質制限です。糖質回避は画期的なアイディアですが一時期を境に放送されなくなりました。当初は画期的なダイエット法として放送されていました。効果が劇的で様々な病気まで治るので危機感を抱く企業が多数出たのだと思います。このままでは企業の存続に関わるので慌てて糖質制限の危険性の喧伝を始めたようです。
糖質制限・糖質回避は様々な病気が治る画期的な食事法です。肥満、アトピー性皮膚炎をはじめとする各種アレルギー、2型糖尿病などが治ります。治療薬がいらなくなってしまうので、治ってもらうと困ると考えた人達がスポンサー料を盾に糖質制限を放送しないように伝えているのかもしれません。糖質制限を否定的に放送するテレビ番組のスポンサーがパン屋さんだったこともありました。パン屋さんも危機感を抱いているようです。
糖質依存の危険性を考えると、主食という概念そのものに問題があるのかもしれまけん。しかし上記の理由でNHKが思い切った判断をしない限り、テレビでこのことが拡まることはないでしょう。テレビでは本当のことを放送するとは限らないのです。
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