食欲は敵ではないから戦わない

以前食欲は敵ではない。食欲と戦っても勝てないに書きましたが食欲は人類の進化の歴史において命を繋いだ味方です。食欲が無ければ全ての生物は子孫を残すことなく死に絶えるでしょう。
しかし多くの人は食欲を敵だと誤解しているのです。その理由は食欲のせいで太ってしまっていると考えているからです。実際には食欲のせいで太っている訳ではありません。糖質依存禁断症状である強い空腹感のせいです。糖質依存の禁断症状として食欲が必要以上に増強されているのです。本来の空腹感は空腹を我慢してピークをこえた空腹感です。食べても食べなくても済むような空腹感です。本来の食欲はその程度にもかかわらず、糖質依存の禁断症状として強い空腹感を感じさせるのです。

本来の食欲は命をつなぐためのもので、人類の進化の歴史においてお腹が空くから命の危険をおかしてでも食料を確保してきたのです。食欲がなければ命の危険をおかしてまで食料を確保するようなことはしなかったでしょう。食べなければ死んでしまうから食べていたのです。命を繋ぐためであって、太る程食べることはありません。何故なら太ってしまうと他の肉食動物に食べられてしまったからです。太る程食べない仕組みが備わっていたはずです。太る程食べてしまった人は肉食動物から逃げ遅れて食べられてしまうことで子孫を今に残すことはできなかったでしょう。
しかし糖質依存に陥ると糖質の量を自己抑制できなくなるのです。満腹中枢が騙され、胃が物理的にいっぱいになるまで食べ続けてしまうのです。
つまり食欲が敵だと思ってしまうのは、糖質依存が原因です。
糖質を食べなければお腹が空かなくなります。少なくともピークをこえた空腹感しか感じなくなるのです。何故なら糖質依存から抜け出すことができるからです(参考:糖質依存の上手な抜け出し方)。

食欲と戦わない方法

食欲とは戦わない方法は簡単です。お腹いっぱい食べることです。ただし糖質以外のものでお腹を満たすことです。肉・魚・野菜でお腹を満たすことです。
食事時以外に小腹が空いた際には、ゆで卵・チーズ・ソーセージ・枝豆・ナッツ類などを食べることをお勧めします。
とにかくお腹いっぱいにしてしまいましょう。
それだけで食欲と戦う必要がなくなります。

糖質を控えていると食欲に襲われることがなくなるため、糖質依存から抜け出すまでの短い間です。食欲とは戦わず糖質以外の物を食べることでやり過ごすイメージです。食欲とは戦わず糖質以外の物をお腹いっぱい食べてやり過ごしましょう。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。