医師向け情報サイトを見て思う

医師向けの情報サイトを見ることがありますが、見る度に残念に思うことがあります。食べ方で簡単に治る病気を小難しく薬で誤魔化す方法が紹介されているからです。アトピー性皮膚炎・花粉症などの各種アレルギーやニキビ、イボなどが食べ方で治ることが知れ渡るにはまだ時間がかかるのは仕方ないとは思いますが、一定程度の2型糖尿病の治療に薬を使うことが未だ第一選択になっているのは残念に思います。昏睡などの非常事態でなければ、数値が悪くても食事療法が第一選択とするべきだからです。

糖尿病の仕組みは食事で食べた糖質によって血糖値が上昇を繰り返し、下げられなくなった結果発症するのです。血糖値を直接上げる食べ物は糖質だけなので糖質を食べなければ自然と下がります。つまり糖質を控えることが出来る人は薬で下げる必要などないのです(参考:2型糖尿病が完全治癒?糖質回避の結果)。少なくともパンだけ・うどんだけ・おにぎりだけという糖質だけ食べる食べ方を控えるようにするだけで食後血糖値は劇的に改善します(参考:食後血糖値と糖質割合の関係)。

このままでは健康診断で高血糖を指摘された場合、間違っても糖尿病専門医を受診してはいけないと言われる時代がやってきてしまいます。糖尿病を診ておられる先生方の見識が問われる時代になりました。近い将来食後血糖値を上げない食べ方を患者さんに伝えないことが、訴訟に発展すると私は考えています。食後血糖値を上げない食べ方を教えなかったことで、透析することになったり失明することになれば、教えてくれなかった主治医の勉強不足を恨む気持ちから訴訟に発展する可能性は十分考えられます。10年もすれば食後血糖値を上げない食べ方は常識になるため、治らない合併症を発症してしまった人が、患者さんが後で食べ方で治ったことを知る可能性は十分考えられます。

医師向け情報サイトは目的が製薬会社の利益のため、製薬会社の利益にならない情報は黙殺されてしまいます。丁度テレビではスポンサーの不利益になる情報を放送しないことに似ています。

正しい情報ではなく儲かる情報が幅を利かせるのは、資本主義の限界なのかもしれません。せめて人間の健康に関わることは儲かる情報ではなく、正しい情報を広めて欲しいですね。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。