給食に異物混入も業者を変更しない目的

給食に異物が混入していてもある町は業者を変更しないそうです。
84件もの異物混入が指摘され、少なくとも15件は工場での混入が確認されたそうです。しかし町は責任が他の件では原因が特定されていないため、原因が特定されるまで業者を変更しないそうです。
記者会見を見ましたが、質問には答えていないので、業者を変更しないことが決定事項であり、その言い訳を必死で探しているように見受けられます。
変更しない理由を契約があるからなどと述べていましたが、変更しないことを目的とする言い訳に過ぎません。

本来であれば変更しない目的を質問すればよいのです。
みんなが危険だと考えていますが、変更しない目的は何ですか?何を守るために変更しないのですか?と。
人の行動には必ず目的があります。理由は言い訳との区別をする手間がかかります。目的であれば言い訳のようにすり替えることは非常に困難なため、本当のことを言わざるを得ません。

私が勝手に考えたこの期に及んで業者を変更しない目的は、業者選定に何らかのメリットがあり、そのメリットを手放さないことだと思います。業者が町長や町議の親戚なのか、票の取りまとめや金銭的メリットなのかはわかりません。ただ単に他の業者を選定することが面倒なだけかもしれませんが、これだけ全国で注目されているにも関わらず変更しないことは不可思議です。ということは合理的に考えた結果変更しないことを選択した訳ではなく、まず変更しないことを決めて変更しない理由・言い訳を探したに過ぎません。

15件もの目に見える異物が混入していたということは、目に見えない細菌やウイルスが混入し食中毒を引き起こしていてもおかしくはありません。現にO-157の食中毒では死者が出ています。ということは15件もの食中毒を起こしたものとして対処しても命の問題だけにやり過ぎではありません。

このような問題が起こった場合、原因が特定されないので業者を変えないのではなく、安全性が担保されるまで他の業者にするのが合理的考え方です。そうしないため問題が拡大しているのです。

質問を変えればよいのです。問題があることが確認できないのであれば安全とみなすということですね。では安全とみなしたことで起こる損害の債務保証を個人で負ってくださいと詰め寄ることです。少なくとも業者を変更する必要がない程度の安全だと思うのであれば、債務保証をしてくださいと笑顔で攻め込みましょう。

それを拒否するのであれば、次の選挙で誰を落とせばよいのか1人か2人名前をあげてくださいと質問を変えれば対応は変わると思います。それでも変わらなければ町長が責任をとるのですが、町議は誰が責任をとるのか名前を1人上げてくださいと質問をすることです。
みんなの連帯責任として個人に責任が及ばないと考えている対応のようです。

食の安全は先進国であれば、毎日のことだけにまず第一に考えるべきことです。
その食の安全をおろそかにすることは健康だけでなく命をおろそかにすることです。
私は問題となった地域の町民ではありませんが、そんな人達が政治のかじ取りをしていることを聞くのは同じ国に生きるものとして悲しい限りです。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。