ダイエットしてもリバウンドする理由

せっかくダイエットしてもリバウンドを経験された方も多いと思います。リバウンドは多くの方が経験する訳ですから必ず理由があるはずです。以前ダイエットとリバウンドとして記事にしましたが、更に詳しくわかってきたので改めて記載しておきます。糖質回避(糖質制限)をすると筋肉量が減るので太りやすい身体になるとして糖質回避を否定的に報道するテレビも見かけます。何故リバウンドをするのかがわかれば簡単にリバウンドを避けることが出来ますので読んでみて下さい。

太る原因

まず人間だけが太る原因は、糖質を食べ過ぎるからです。本来動物には太り過ぎない仕組みが備わっています。何故なら太り過ぎると他の動物に食べられてしまうからです。アフリカから生まれた人類もサバンナでライオンに追いかけられた頃があったはずなので太り過ぎない仕組みが備わっています。では何故太るのか?それは知らず知らずのうちに糖質依存に陥るからです。まだはっきりとわかっていませんが、動物実験によると腸内細菌によって太りはじめることがわかってきていますので糖質依存と腸内細菌に何らかの関連があるのかもしれません。いずれにしても人間の太らない仕組みをかいくぐって太ってしまうのは、脳が糖質に依存する状態に陥るからです。他にも満腹中枢や満腹ホルモンの異常など病的な肥満の機序はあるのかもしれませんが、多くの人を悩ませている、わかっているけど食べてしまうという肥満は糖質依存が原因です。糖質依存により自己抑制が効かないのです。そして糖質依存の禁断症状によって糖質に引き寄せられてしまうのです。少しだけ食べようとしても何故か余計にお腹がすくので食べることが止まらなくなってしまいます。その証拠に一部のペットが太ってしまうのは人間と同じような物を食べさせた結果、ペットも糖質依存に陥った結果です。

糖質回避は太る原因である糖質依存から抜け出すことが目的です。原因が取り除かれるので痩せるのは当たり前のことです。糖質を食べながら行う他のダイエットはアクセルを踏みながらブレーキを踏んでいるようなものです。自分でアクセルを踏んでいるのに下り坂だから止まらないと錯覚しているのですから、止まる訳がありません。

リバウンドする理由

せっかくダイエットして体重が落ちて喜んでいても、油断しているとすぐに戻ってしまいます。別に根性が無い訳でも、自分が駄目な訳でもありません。その理由はダイエットのために意識して食べる量を我慢することで体重を落としていることに由来します。精神力・根性で食べる量を我慢しているので、意識することをやめてしまうと身体は飢餓状態だと錯覚しているのでいつもより食べ過ぎてしまうのです。そもそも太っている時点で糖質依存に陥っている訳ですから、糖質を食べながら依存に打ち勝つ強い精神力が求められるのです。あたかも急流に逆らって登っているような印象です。急流ですから意識を忘れ油断すると流されてしまいます。糖質をたらふく食べて更なる依存に陥るのです。

脂肪量を調整するために、脂肪細胞から分泌されるレプチンが減ることで身体は飢餓状態と錯覚し、食欲を刺激します。ここ負けてしまうとリバウンドするのです。

糖質回避が優れている理由

そもそも太る理由が糖質の食べ過ぎなので、原因である糖質を取り除くから痩せるだけのことです。正確には糖質を取り除くことで糖質依存から抜け出すから、依存による食べ過ぎがなくなるので痩せるだけのことです。しかし今回は他の角度から糖質回避の優位性を示したいと思います。

最大のメリットに糖質回避を続ける限りリバウンドが起こり得ないことがあります。何故ならリバウンドとは油断をするとレプチンが食欲中枢を刺激することにより食べ過ぎてしまうこのです。糖質回避は糖質を避けるだけでタンパク質・脂質はお腹いっぱい食べることが出来ます(長期間続ける場合には糖質制限の危険性を客観的に考えるをご参照下さい)。ダイエット中でもお腹いっぱい食べているので、レプチンの刺激で食欲が刺激されてもこれ以上食べることが出来ないのです。だからリバウンドしようとしても出来ません。

万が一リバウンドするとすれば、知らず知らずのうちに糖質回避が甘くなり、再び糖質依存に陥る場合です。お腹が空くようになったり、少し食べると余計食べたくて我慢がきかなくなったりしたら要注意です。再び糖質依存から抜け出すまで、糖質回避をしっかり意識しましょう。

糖質制限すると太りやすい体質になる?

先に答えを書いておきます。糖質制限をすると太りやすい身体になるのは間違いではありませんが、糖質制限を続ける限り太る訳ではありません。糖質制限をやめると太ることを心配してくれているのです。余計な御世話なので安心して糖質制限(糖質回避)を継続して下さい。

テレビで糖質制限のネガティヴ情報を見かけました。
糖質制限(糖質回避)をすると太りやすい体質になるからリバウンドすると言われていました。
理屈としては糖質制限していると血糖値を維持するために筋肉のタンパク質が消費され筋肉が落ちてしまいます。筋肉が減るので基礎代謝(身体を維持するために使われるエネルギーのこと)が減るから太りやすい体質になるということです。そこでパネルになっていたのはお煎餅を食べて太るというものでした。
確かに糖質を食べなければ筋肉量が減り基礎代謝は落ちるでしょう。その時の食事量に応じた筋肉量になるだけのことです。そのまま糖質を控えていれば理屈の上では太りやすくはありますが、糖質を食べなければ太ることはありません。太りやすい体質になることと実際に太るのは別の話です。
太るということは再び糖質依存に落ち入ってしまっただけのことです。

糖質制限を否定したい目的で、自分達の都合の良いところだけ継ぎ接ぎして論理展開しているだけです。惑わされてはいけません。

理屈の上では太りやすい体質になっても太らない

そもそも糖質制限を続けていれば糖質依存に陥ることがありません。だから太るはずがないのです。その通常は起こらないはずのことを心配するのは余計な御世話です。目的が糖質制限を否定することだから仕方がありませんが、本当に心配して忠告しているのであれば別の言い方があるはずです。糖質制限だけしていると筋肉量が減るので適度な運動もするようにしましょうと言うべきです。ちなみに適度な運動をしていると早く痩せることが出来ますし、他の病気を改善する目的でも食べて大丈夫な糖質の許容量が増えると思います。

ダイエットをしなが、糖質を食べるのはアクセルを踏みながらブレーキを踏むのと変わりません。そもそも太る理由が糖質の食べ過ぎなのですから糖質は控えるべきです。少なくとも糖質依存から抜け出す程度には糖質を控えることがお勧めです。目安は糖質依存の禁断症状である空腹を感じにくくなる程度です。

糖質制限を否定したい人達による、自分達の都合の良い理屈を組み立てる良い例だと思います。目的は不安を煽って糖質制限をやめさせることです。正しい知識を身につけて気をつけて準備していないと、相手の思惑にそって誤った判断をしかねません。

糖質制限の危険性を例え話に置き換えてみる

糖質制限がテレビで話題になっています。糖質制限をして欲しくない人達がネガティヴキャンペーンを実施しているように見えてしまいます。出来るだけ糖質制限の危険性を客観的に記載したつもりの記事はこちらをご参照ください。

ダイエットを目的に糖質制限をすることは理にかなっています。何故なら太る理由糖質依存による糖質の取り過ぎだからです。糖質を好きなだけ食べながらダイエットするのはアクセルを踏みながらブレーキを踏むようなものです。ダイエットするなら糖質依存から抜け出せば良いのです。

糖質制限(私は糖質回避という表現を提唱しています)は、唯一血糖値を上げる糖質を控えることで血糖値を上げないことを目的とする食事法です。糖質を食べなければ肉、魚、野菜をどれだけ食べても大丈夫というのが売りです。

糖質制限をしている方が心筋梗塞で亡くなったために不安が広がっています。

心筋梗塞の病態は心臓の血管の閉塞です。中に詰まるのは脂肪なので脂肪の取り過ぎは問題になる可能性があります。糖質制限と脂肪の取り過ぎは直接の関係はありません。糖質制限をすると脂肪を摂りすぎるから心筋梗塞になるというのは論理の飛躍です。糖質制限の際に脂肪はいくら食べても良いという考え方に問題がある可能性はあるものの、一部の問題を取り上げて全部が駄目だとすり替えるのは理屈にあいません。

更に付け加えると心筋梗塞の原因となる脂肪は血管内にたまったコレステロールです。長年糖質と脂質の食べ過ぎで血管内にたまっていたコレステロールが詰まった可能性があります。糖質制限をした影響ではなく、糖質制限をする前の影響だった可能性があります。誰にもわかりませんが、もしかしたら糖質制限をしなければ2、3年前に心筋梗塞になってしまっていたのかもしれません。御遺体を解剖するとわかったかもしれませんが、そこまでご家族が望まれなかったので永遠にわかることはないと思います。いずれにしても糖質制限と心筋梗塞は直接の関係性は無さそうです。糖質制限を否定したい人は関係があって欲しいと考えているので理解したくないだけのことだと私は思います。

例え話

糖質制限は脂肪を取り過ぎるので心筋梗塞になるから糖質制限をしてはいけないという理屈を例え話に置き換えてみます。

車による交通事故で亡くなる人がいる(糖質制限で亡くなった人がいる)から、車に乗ってはいけない(糖質制限はいけない)と言っているようなものです。得られるメリットは全て置いておいて、一点のみを評価しています。

車による交通事故で問題なのは車の運転の仕方(糖質制限の仕方)であって車そのものではないはずです。交通事故を減らすことが目的であれば、運転の仕方の徹底や事故を起こしにくい交通ルールの整備をするべきです。それにも関わらず車そのものが問題だとするのは、何か車を排除したい他の目的が潜んでいそうです。例えば車に仕事を奪われた馬車の運転手は車に反対したことでしょう。

糖質制限をすると、脂肪の取り過ぎになるので糖質制限は危険だとするのも同じような理屈です。糖質制限を排除したいので無理矢理糖質制限は駄目という理屈を探してきたようです。糖質制限をしても脂肪の取り過ぎには気をつけましょうとするべきでした。

糖質の害を知っている人達から見ると、議論にすらならないことですが、自分達の利権のために議論したい人達がいるようです。どんな利権を守ることが目的で糖質制限を否定しているのか、生暖かい目で見守ってあげましょう。

糖質制限の危険性を客観的に考えてみる

糖質制限の危険性が話題になっています。
糖質制限の第一人者と言われる方が62歳で突然心筋梗塞による心不全で亡くなられたため議論になっています。

糖質制限の本質

糖質制限は文字通り糖質を制限することですが、糖質は栄養素としては血糖値を上げるだけです。低血糖にさえならなければ、糖質を無理に食べる必要はありません。そして人間には糖質を食べなくても低血糖にならない仕組みが備わっているため問題にはなりません。議論はこれで終わりですが、糖質制限を脂質の問題にすり替えて、糖質制限そのものを問題があるように装っているようです。そのことを詳しく説明してみます。極力客観的に説明したつもりですが、客観性が足らなければ申し訳ありません。一意見として解釈して下さい。
テレビではここぞとばかりに糖質制限が危険だと論じている番組も見受けられますが、とても客観的とは言えない構成です。では何故糖質制限を攻撃するかと言えば、糖質制限されると困る人達がスポンサーにいることが推察されます。糖質制限によって困っているか将来困るスポンサーの機嫌をとるために糖質制限を攻撃している可能性が考えられます。ちなみに糖質制限をされて困るのは糖質を売っているパン屋さんやお寿司屋さんなど直接糖質を扱う業種だけでなく、製薬会社も困ります。何故なら糖質制限すると様々な病気が治療の必要が無くなるからです。2型糖尿病は糖質によって上昇した血糖値が下がらなくなる病気です。そもそも血糖値を直接上げることが出来るのは糖質だけなので、糖質を食べなければ下げる必要がないというわかりやすい理屈です。アトピー性皮膚炎やニキビも糖質を控えることにより新しく出来なくなるので、治療の必要が無くなります。これらの治療薬を販売している製薬会社は糖質制限されては困るようです。

テレビ局がどのスポンサーのために糖質制限を攻撃しているのかはわかりませんし、認めないとは思います。

糖質制限を否定的に報道している番組は言いがかりに近い論理展開がなされています。糖質制限をすると脂肪が多くなるからトラブルを起こすという論理です。百歩譲ってそれが本当だとしても、糖質制限が問題なのではありません。糖質制限の仕方の問題です。糖質制限する際には脂質にも気をつけて下さいねという報道であるべきです。糖質制限そのものを攻撃するのは、糖質制限されては困るからだと思います。

糖質の本当の姿を知っている人にとっては何でもないことですが、糖質のことをまだ良く知らない人は動揺してしまいがちです。そしてテレビで報道されると正しいことだと錯覚される風潮があるため、まずテレビ局が報道する目的を書きました。これから客観的に考えてみます。

糖質回避

一般的には糖質制限と言われていますが、私は糖質回避という言葉を提唱しています。制限速度という言葉のように制限は人に限度を制されるものです。人に食べる物を制限されるのは私の考え方にあいません。

自らの意思で糖質を避けるという糖質回避という言葉が適切だと思います。制限してもらわないと糖質を自分の意思で回避出来ない人は、糖質制限という考え方で良いと思います。

糖質制限と心筋梗塞

一言で言えば糖質制限と心筋梗塞は直接関係はないと思います。その理由を書きます。更に安全に食生活を楽しむための糖質制限(糖質回避)の際の注意点も書いておきます。

糖質制限(私の提唱する糖質回避)とは血糖値を上げる働きしか無い糖質を控えるという食事法です。糖質制限で問題になるとすれば、血糖値が上がらないことによる低血糖です。糖質制限に否定的な人は脳細胞がブドウ糖しか使えないため、ブドウ糖の元となる糖質が必要だという意見です。血糖値が下がると命に関わるのは事実です。しかし糖質からブドウ糖を無理にとらなくても血糖値が下がればタンパク質からブドウ糖を作り出せるため、無理に糖質を食べる必要はありません。実際には脳細胞はブドウ糖以外に脂肪やタンパク質から作り出すケトン体も使うことが出来ます。

糖質制限により起こり得ることは血糖値が上昇しないことです。必要以上に血糖値が上昇することは、ブドウ糖がタンパク質に結合してしまう糖化産物を生じます。この糖化産物が血管障害や神経細胞を障害するようですから血糖値は低いに越したことはありません。血糖値が上昇することで害はあってもメリットは無いはずですから、糖質を食べないこと自体は問題にはなりません。

心筋梗塞は心臓に栄養を運ぶ血管が詰まることで心臓の栄養が足らなくなる疾患です。血糖値が上がることで血管が詰まることはあっても、血糖値が上がらないことで血管が詰まる病態は考えられません。糖質制限自体は心筋梗塞には関係ありません。

心筋梗塞の原因である血管の閉塞の原因を考えてみます。多くは血管内にたまる脂肪が問題となるようです。ということは糖質制限を行う際に、必要以上に脂肪に偏った食生活になることは心筋梗塞の原因となり得ると思います。糖質制限が問題なのではなく、糖質制限の仕方に問題がある可能性は確かにあります。事実脂肪が多い食事をさせた動物実験では心筋梗塞など血管障害を引き起こす可能性は指摘されています。またタンパク質においても動物性タンパク質を多く食べると動脈硬化が進むという報告があるようです。植物性タンパク質では動脈硬化が進まないそうです。元の論文を読んではいませんが、動物性タンパク質が原因かそれに付随する動物性の脂肪が問題なのかは定かではありません。

亡くなられた方がどのような食生活をされていたかは定かではありませんが、もし脂肪分の多い食事をされていたのであればその食事が原因の可能性は確かにあります。糖質だけでなく脂肪分も控えておられたのであれば、糖質制限前の食生活の影響が血管内に残っていた可能性があります。もしかしたら動物性タンパク質を食べる量が多く動脈硬化が影響があった可能性は否定出来ません。

糖質制限は今の所糖質だけを制限すれば良いと考えられていますが、長期間安全に行うためには植物性タンパク質を中心に脂肪分はある程度控え目(脂肪分を多めに食べる実験で心筋梗塞が増えたという結果は確か40%か60%を脂肪として食べる実験でした)にする方が無難だと思います。データに基づくわけではありませんが、私の感覚では食べる量の20%程度の脂肪であれば問題ないのではないかと思います。

糖質制限の目的によって食べ方は異なります。ダイエットが目的であれば糖質依存を抜けるだけで簡単に目的は達成出来るでしょう。糖質依存を抜け出す短期間であれば、糖質を控えるだけでタンパク質や脂質、何を食べても構わないと思います。万全を期すのであれば、植物性タンパク質を中心に脂肪も食べ過ぎないようにすると良いと思います。そして一度糖質依存から抜け出せば、再び糖質依存に陥らない範囲で、糖質を食べることすら問題はありません。長期間糖質制限を続けるのであれば万全を期し、植物性タンパク質を中心に脂肪も食べ過ぎないようにすると良いと思います。

チョコレートを食べるとニキビが出来る?

今日はバレンタインデーですからチョコレートの話題を。チョコレートを食べるとニキビが出来ると言われることがありますが本当でしょうか?

これまでの論文で他の食べ物と比較して、チョコレートを食べたからといって特にニキビが出来やすいという有意差は無いとされています。つまりチョコレートは無実とされています。

糖質を食べ過ぎるとニキビが出来る

しかしチョコレートに限らず糖質を食べ過ぎると翌日か翌々日にニキビが新生するのは事実です。その事実から考えると、論文を確認はしていませんが、チョコレートと他の糖質を比較して差が出なかったという結論が推察されます。つまりチョコレートも他の糖質もニキビを作るから差が出なかったという結論のようです。他の糖質である主食の食べ過ぎでニキビが新生するはずがないという思い込みから陥った錯覚だと思います。

人によってはチョコレートの食べ過ぎでニキビは出来る

事実としてチョコレートを食べ過ぎるとニキビは起こり得ます。実際にはチョコレートそのものではなく、その中に含まれる砂糖である糖質を食べ過ぎるとニキビが出来るのです。恐らく血糖値が一定値を超える程チョコレートを食べると発症します。チョコレートだけでなく、他の糖質との食べ合わせでも血糖値が上がることでニキビが新生します。理屈の上では、空腹時にチョコレートだけ大量に食べたり、食事で糖質を食べた後でチョコレートを食べると症状は出やすいと思います。

チョコレートでのニキビ対策

チョコレートを一定量食べた後でニキビが出来るようなら、次からは量を減らすか、タンパク質(卵やチーズなど)を食べた後でチョコレートを食べるとニキビは出来にくくなります。

アトピー性皮膚炎に対する振り返り法をニキビに応用し、振り返って食べ過ぎを探して繰り返さないように気をつけましょう。アトピー性皮膚炎は翌日には症状が出ますので1日の振り返りですが、ニキビは翌日か翌々日に症状が出ますので、振り返るなら1日か2日振り返る必要があります。

ちなみにチョコレートを食べ過ぎると必ずニキビを生じる訳ではありません。ニキビが出来る人の中にチョコレートでニキビが出来る人がいるということです。

ニキビで悩んでおられる方は、チョコレートに限らず糖質回避をお試し下さい。ニキビが新しく出来なくなるまで糖質を控えるのがおすすめです。

しかしこれが事実であってもテレビでは放送してくれません。その理由はまた改めて書きたいと思います。

糖質を食べ過ぎると… 糖質食べ過ぎ症候群?

糖質食べ過ぎ症候群とは2つの意味があります。糖質を食べ過ぎること自体が病気である糖質依存という意味と、糖質を食べ過ぎた結果症状を起こす糖質依存症としての意味の2つです。

ここでは糖質を食べ過ぎた結果症状を起こす意味で糖質食べ過ぎ症候群として捉えます。糖質を食べ過ぎるとどうなるか考えてみます。糖質の食べ過ぎという概念はありませんが、一般的に考えつくのは肥満くらいでしょう。ちなみに肥満糖質依存によって引き起こされる状態です。

糖質は主食である米小麦など炭水化物の主成分(炭水化物のうち食物繊維を除いたものが糖質です)です。実は肥満以外にも糖質の食べ過ぎによって起こる病気があります。つまり主食を食べ過ぎると発症する病気があります。これまで主食は多く食べることが推奨されていました。食べ過ぎると病気を引き起こすという発想自体がないため、糖質を控えるという対処法は広まってはいません。病気自体は知られていますが、糖質が原因だと今の所認識されていない病気もあります。

糖質の食べ過ぎが直接を引き起こす疾患は2型糖尿病です。2型糖尿病は血糖値が下がらなくなる疾患ですが、食べ物で直接血糖値を上げるのは糖質だけです。耐糖能をこえて糖質を食べ過ぎた結果2型糖尿病を発症します。そもそも糖質を食べなければ理屈の上では2型糖尿病にはなりません。また2型糖尿病を発症していても自分のインスリンの働きが残っていれば、糖質を食べないようにすることで血糖値がそれ以上上がることはなくなり、インスリンの働きにより各細胞で糖が使われることで次第に血糖値は下がります(参考:2型糖尿病が治りました)。ちなみに耐糖能には個人差があるため、同じ量の糖質を食べ続けても発症する人と発症しない人がいます。特に耐糖能の程度は遺伝性があるので、2型糖尿病の家族歴がある場合には、若い頃から糖質を控える方がお得だと思います。

他にもいくつか糖質を食べ過ぎたことで発症する、いわば糖質食べ過ぎ症候群とでも言うべき疾患が多々あります。少なくともアトピー性皮膚炎ニキビ(尋常性ざ瘡)は間違いありません。大勢の方々が糖質を控えることで改善し、糖質を多く食べ過ぎること(負荷試験)で症状が再現されています。

糖質回避により改善する多くの疾患全てが糖質食べ過ぎ症候群なのではないかと思います。例えば花粉症をはじめとする各種アレルギー、自己免疫性疾患なども改善例があるのでこれらは全て糖質食べ過ぎ症候群なのではないかと思います。食べ過ぎると誰でも必ず発症する肥満とは異なり、人によって食べ過ぎで起こる症状が違うことが人々の理解を妨げました。糖質の食べ過ぎでどうやら何らかの免疫異常を引き起こすようです。免疫が本来なら働かない自己細胞に対して過剰に働くとアレルギーや自己免疫性疾患を引き起こし、本来なら働くべき免疫が抑制されるとニキビなどの感染症を発症するようです。

高血圧も糖質食べ過ぎに伴う塩分過剰摂取によって発症する、糖質食べ過ぎ症候群の一種なのかもしれません。糖質依存だけでなく、塩分依存にも陥る共依存の関係で、高血圧を発症している可能性があります。

高脂血症も糖質食べ過ぎに伴い栄養の過剰摂取が原因かもしれません。そもそも高脂血症の薬での治療は必要ない上に、薬のせいで様々な病気を引き起こしているという話もあるため、糖質を控えて様子をみるのがお勧めです。

ここでは病態の説明は省きますが、一部の癌も糖質食べ過ぎ症候群の一種ではないかと考えています。

これから糖質食べ過ぎ症候群がまだまだ判明してくると思います。

そろそろ糖質との付き合い方を見つめ直す時期なのかもしれません。もしかしたら近い将来二・三十年もすると、「主食なんて食べ方をしてたんだって」「信じられない!病気になるのは当たり前じゃない!」と言われる時代が来るかもしれません。かつてビタミンの知識が無かったために多くの人々が脚気になって命を落としてしまったように、糖質の食べ過ぎの知識が無いために多くの病気に悩まされているようなものですから。糖質食べ過ぎ症候群は現代の脚気のようなものかもしれません。

ニキビ(尋常性ざ瘡)の原因は糖質の食べ過ぎ

ニキビと糖質の関係で書きましたが、ニキビの原因の大部分は糖質の食べ過ぎのようです。

先日書いた糖質の許容量をこえると1日か2日でニキビを発症します。
新たに出来たニキビは糖質の許容量をこえてしまった結果なのです。

糖質の許容量の概念が理解できると、ニキビ(尋常性ざ瘡)と糖質の関係が容易に理解出来るようになります。

人によってそれぞれ糖質を食べても症状が出ない糖質の許容量があるのですが、いつも許容量が一定ではないことが許容量の概念をわかりにくいものにしていました。
ニキビの場合、生理前や寝不足、強いストレスによって悪化することが言われます。
逆に考えればどのような機序かはまだ不明ですが、生理前や寝不足・強いストレスがあると一時的に許容量が少なくなるようです。もしかしたら寝不足や強いストレスがあるとストレスホルモンによって血糖値が上がるため、血糖値が何らかの影響を与えている可能性が示唆されます。

一度でも糖質を食べ過ぎると症状が出るので、もしかしたら一時的に血糖値が上昇すると即座に何らかの免疫抑制が働く可能性が示唆されます。従来言われている脂質代謝異常が原因であれば、糖質を食べ過ぎて1日か2日ではニキビが新生することは考えにくいと思います。かといって高血糖に伴って即座に反応する免疫抑制もこれまでの概念には当てはまらないので、今後の研究結果を待ちたいと思います。

中学生、高校生の多くがニキビで悩まされるのは、丁度その頃第二次性徴と体の成長に伴い食べる量が増える際に糖質依存に陥り、大量に糖質を食べる結果生じるようです。実際中学生、高校生でも糖質を食べる量を控えることでニキビの新生が収まる人が多くおられます。

糖質をこれまでと同じように食べながら、ニキビの治療を行うのはアクセルを踏みながらブレーキを踏んで止まらないと言って困っているのと同じです。まずはアクセルである糖質を食べる量を減らすことです。

治療は抗生物質の内服、外用ですが、予防は糖質回避です。その具体的な方法は食べ過ぎると1日か2日で症状が出ることを利用したアトピー性皮膚炎の振り返り法と同じで糖質の許容量を見極めて糖質を食べ過ぎないように気をつけることです。

ニキビは治す時代からニキビを予防する時代になりました。
ただ単に糖質を加減するだけの簡単な理屈です。

糖質の許容量

糖質には人それぞれに食べても大丈夫な許容量があるようです。

様々な病気に対して人それぞれの糖質の許容量があるようです。その許容量をこえることで様々な病気を発症するようです。肥満のように長期間にわたる糖質の食べ過ぎ結果発症するものから、アトピー性皮膚炎やニキビのように1回の許容量をこえた食べ過ぎで発症するものまで様々なようです。花粉症も糖質を控えることで改善が期待出来ますので、許容量をこえて食べ過ぎているのだと思いますが、どのくらいの期間で発症するのかまだわかりません(アトピー性皮膚炎やニキビのように振り返り法が花粉症にも当てはまるのかはまだわかりません)。

許容量は人によって異なります。丼で3杯食べても発症しない人もいれば普通のお茶碗1杯でも許容量をこえてしまう人がいます。症状が出ている時点で、許容量をこえてしまっているようです。許容量をこえることが時折なのか、毎日なのかによって症状の程度が異なります。毎日こえていれば症状は次第に蓄積して激しくなりますし、時折であれば症状は軽いままです。つまり症状が激しい人は許容量を毎日こえている可能性が高く、症状が軽い人は許容量を時折こえているだけの可能性が高いと考えられます。

糖質の許容量とは?

糖質の許容量とは、食べても症状を発症しない量のことです。興味深いのは、食べる順番を変えるだけで許容量が変わることです。少なくともアトピー性皮膚炎では食べる順番を変えるだけで症状が出にくくなります。小さいお子さんのアトピー性皮膚炎では食べる順番を変えるだけで症状が出なくなったお子さんもおられます。つまり食べる順番だけでアトピー性皮膚炎が治ってしまいました(実際には治った訳ではありません。病気の原因を取り除いただけです)。おにぎりやうどんなど糖質だけ食べると発症しやすく、先にタンパク質や脂質などのおかずを先に食べると発症しにくくなります。あたかも許容量が増えるかの印象です。このことから食べ方で変わるのは食べ物の要素ではなく濃度が関与している可能性が高いと考えられます。素直に考えれば血糖値が関与している可能性が高く、一時的に一定値(閾値)をこえることで症状を引き起こしている可能性を示唆します。

可能であれば血糖値と症状の関連も検討したいと思います。そして今後の報告を待ちたいと思います。

自分自身の許容量を知る

糖質の許容量をこえないようにするのは、血糖値を上げないように食べ方を工夫すると良いようです。特に自分の許容量を知ることが、症状を出にくくする一番の近道です。何故なら自分で許容量をこえないように食べる量を自己調節することで、症状をコントロール出来るようになるからです。

許容量の把握はアトピー性皮膚炎の食事療法:振り返り法が役立つと思います。許容量をこえた際にアトピー性皮膚炎は1日、ニキビは1日か2日で症状が出ます。このことを振り返るのです。症状が出た際にアトピー性皮膚炎であれば1日振り返り、ニキビであれば1日か2日振り返って許容量をこえたことを確認するのです。症状が出た時点で許容量はこえているので、多くの場合には食べ過ぎに気付くことが出来ます。その食べ過ぎた量は許容量をこえているので、許容量はそれ以下だとわかります。今後は症状が出た食べた量をこえないように気をつけるようにするのです。もし食べ過ぎに心当たりが無ければ、深く考えず次の機会を待ちましょう。

様々な病気も糖質を控えること(糖質回避)で症状が改善します。例えば花粉症や気管支喘息などです。恐らく糖質の許容量があると思います。ただし食べ過ぎた際にどのくらいの期間で症状が悪化するのかわからないため、振り返り法が今のところ使えません。もし悪化期間がわかれば振り返り法が使えますので御自分で悪化期間を考えてみて下さい(もしかしたら症状がなくなるまで糖質回避をした後で、悪化期間を確認しないと悪化期間はわからないのかもしれません)。

許容量以内であれば食べても大丈夫

許容量を把握する最大のメリットは、許容量以内であれば糖質を食べても大丈夫だということです。糖質を食べ過ぎて症状で悩まされることがなくなり、自己調節することが出来ます。

糖質の食べ過ぎが原因の、アトピー性皮膚炎やニキビなどが自分で症状をコントロール出来るようになります。対症療法しかなかったアトピー性皮膚炎やニキビの治療が、食事を調節するだけで簡単に行えるようになりました。

許容量は変動する

人それぞれによって異なる糖質の許容量が、状況により変動します。
例えばアトピー性皮膚炎であれば、季節によって汗や乾燥、ダニ・ホコリなどの外的因子により糖質の許容量が増減します。人によっても異なりますが夏や冬に悪化する人は、その際に許容量が下がっている可能性があります。反面春と秋は比較的許容量が高めになるため、症状が落ち着く人が多くなります。

ニキビでも許容量が変動します。
ニキビでの許容量を変動させる要因はストレスや寝不足、女性の場合は生理に伴うホルモンバランスのようです。ストレスや寝不足、生理前にはニキビに対する糖質の許容量が減少してしまうため、同じ量の糖質を食べているとニキビが新生してしまうようです。

糖質に対する許容量が下がって症状が出てしまうので、許容量をこえないように食べる量を減らすことで症状で悩まされなくなります。
この場合には許容量が変動することを踏まえて、振り返り法で対応することがお勧めです。

肥満における糖質の許容量

アトピー性皮膚炎やニキビに関して糖質の許容量を書きましたが、肥満における糖質の許容量があります。肥満における糖質の許容量は糖質依存に陥らないことです。糖質依存に陥らない範囲であれば糖質は食べても大丈夫です。逆に糖質依存から抜け出さない限り、なかなか肥満は治りません。痩せてもリバウンドするのは糖質依存から抜け出しても、油断した際に再び糖質依存に陥るからです。ちなみに糖質依存には禁断症状まであります。逆に禁断症状である強い空腹感を感じるのであれば糖質依存の可能性が高いと思います。

糖質の許容量という概念を考えてみて下さい。

ニキビ(尋常性ざ瘡)と糖質の関係

ニキビは尋常性ざ瘡と言われる疾患で、これまではアクネ菌による感染症だとされていました。
そのためアクネ菌に対する抗菌薬が治療の中心であり、対症療法しかありませんでした。治療していても次々新しいニキビが新生してしまいます。これまでの研究からは特定の食べ物との関連は否定され、ニキビを発症するのは角質による毛孔の閉塞が原因だと考えられていました。ニキビの再発を予防するには毛穴の詰まりを取り除くことが必要とされ、角質溶解剤のようなものが必要だとされてきました。

しかし糖質回避をすることで明らかにニキビの新生がおさえられることがわかってきました。逆に糖質を取り過ぎることで、翌日か翌々日にはニキビを生じてしまいます。
出来てしまったニキビに対する治療はこれまで通り、抗菌薬での対症療法での治療になりますが、予防に関しては糖質回避を行うだけで十分なようです。

中学生や高校生がニキビで悩まされることが多いのは、ホルモンのバランスの影響だと考えられてきました。
どうやら違うようです。
中学生・高校生の頃に丁度食べる量が増え、糖質を取り過ぎることで症状が悪化するようです。中学生・高校生の年代に糖質依存に陥ってしまうのかもしれません。

ここで注意が必要なのが、糖質を多く食べると症状が必ず出るわけではありません。人それぞれ糖質の許容量があるらしく、許容量をこえた時点でニキビが発症します。許容量が人によって異なるため、人によっては一度に丼3杯食べるなどかなり大量に食べて初めてニキビを発症しますし、人によってはお茶碗1膳しか食べなくてもニキビを発症してしましまうようです。
少なくともニキビの症状がある時点で、許容量をこえている現れです。

興味深いのが1回の食事で許容量をこえただけで、1日か2日するとニキビが出来てしまうことです。裏返せば、許容量を把握する際にニキビの治療でもアトピー性皮膚炎の際の振り返り法が役立つということです。

女性の方で生理前になるとニキビが出来るという方もおられます。その場合、ホルモン周期により変動によりニキビに対する糖質の許容量が下がることでニキビが悪化するようです。(あくまでも仮説ですが、ホルモンの影響により血糖値が変動することが影響するのではないかと考えています)

強いストレスや寝不足などでニキビが出来る方もおられます。もしかしたら強いストレスや寝不足でストレスホルモンが分泌されることで血糖値が上昇することとニキビが関連するのかもしれません。

女性の生理前や強いストレス・寝不足などの場合にはニキビに対する糖質の許容量が減少する考えられます。逆に考えれば、生理前や強いストレスう受けた場合、寝不足の際に糖質を控えることでニキビが予防出来る可能性が示唆されます。

ニキビの発症に関する仮説

糖質を1回の食事で一定量以上食べた場合や、強いストレスや寝不足でニキビを生じることから考えると、血糖値が一定以上になった場合にニキビを発症する可能性が考えられます。
つまり一時的に血糖値が上昇することが何らかの免疫異常を期待している可能性が考えられます。つまり血糖値を上げないように気をつけることでニキビを予防することが出来るのかもしれません。

治療と予防について

出来てしまったニキビは抗生物質の内服や外用で治療しましょう。
新たにニキビが出来ることを予防するには、糖質を控える糖質回避がお勧めです。
糖質を同じように食べながら、次々出来るニキビの治療をするのは、アクセルを踏みながらブレーキをがきかないと困っているのと同じです。
ニキビの治療とニキビの予防を分けて考える時代がやってきました。

お腹が空きすぎるとあまり食べられない理由

お腹が空きすぎると意外にもあまり食べられなくなります。そのため出来るだけ多く食べようとして、食べ放題に行く前の食事を抜く人がいますが逆効果です。俗に空腹のピークをこえるという感覚です。

この理由を考えてみます。簡単に説明すると、その空腹感は糖質依存禁断症状だからです。禁断症状だからこそピークをこえる感覚を経験します。強く空腹感が禁断症状で無ければ、排泄しないとおさまらない尿意や便意の時のように、食べない限り空腹感がおさまることはないはずです。

この強い空腹感が糖質依存の禁断症状である証拠に、何日間か糖質回避をして糖質依存から抜け出すとピークをこえた空腹感だけになり、強い空腹感は感じなくなります。

血糖値の観点からみた空腹感

空腹感の感じ方の事実から、糖質依存を利用して食べ放題で少しでも多く食べたいのであれば、食べ放題に行く何時間か前に適度に糖質を食べることです。強い空腹感を生じる原因は血糖値の低下によるものです。血糖値の低下は、糖質を食べたことによる血糖値の上昇を抑えるために分泌されるインスリンが過剰に分泌されることによります。糖質を食べなければ血糖値が上昇しないため、低血糖にもならないようです。この血糖値の上下により、糖質を少し食べると余計お腹が空く不思議な感覚も説明がつきます。

お腹が空きすぎると空腹感がやわらぐのは、食事以外で血糖値が上昇するからです。元々低血糖で感じる空腹感ですが、身体が低血糖に耐えきれなくなってブドウ糖を作り出すことで血糖値が上昇するようです。禁断症状として身体が求める糖質を待ちきれなくなって、仕方なくブドウ糖を作り出すようなイメージです。

食べ放題に行く何時間か前に糖質を食べることで一旦血糖値を上げておいて、食べ放題のお店につくころに血糖値が下がるようにするのがオススメです。(食べ過ぎるとアレルギーや肥満、2型糖尿病や高血圧になるので程々が一番だとは思います。食べ過ぎは自己責任でお願いします)