糖質を食べる量の意味を考える

糖質を食べる量の意味を考えてみます。糖質を食べる際には2つの意味があります。一つは総量、一つは一回の食事量です。その意味と結果を解説していきます。

体重

糖質を食べる量の総量を表すのが体重です。糖質の総量が多ければ体重は増えますし、総量の総量が少なければ体重は減ります。
体重が増える程糖質を食べてしまう多くの場合、糖質依存に陥っています。
糖質依存により糖質を多く食べてしまうことで体重が増えてしまうのです。

つまり体重が多い肥満は糖質の総量が多いことを表します。体重の少ない人は糖質の総量が少ないことを表します。

糖質一度に摂り過ぎ症候群

私の提唱する糖質一度に摂り過ぎ症候群は、字のごとく糖質を一度に食べた量、すなわち一回量に依存します。トータルの量は関係なく、一度でも大量に食べた結果発症するようです。一回量だけが問題であり総量には必ずしも相関しません。つまり痩せていても糖質一度に摂り過ぎ症候群を発症することは十分あり得ます。逆に一回量だけが問題のため、三食に分散して少量ずつ糖質を食べていれば総量は多くなって太ってしまっても構いません。つまり太る食べ方をしていても糖質一度に摂り過ぎ症候群を発症しないことも良くあることです。

結果から考える

体重が増えたとすれば糖質の総量が多いということです。糖質依存ではないか立ち止まって考えてみると良いと思います。

糖質一度に摂り過ぎ症候群を発症したとすれば、糖質の一回量が多いことがわかります。1日の食事あるいは間食のうちに糖質を一度に摂り過ぎているのです。具体的には新しいニキビが出来る、アトピー性皮膚炎が悪化するなどあれば前日糖質を一度に摂り過ぎているのです。良くあるのは忙しくてお昼ご飯を抜いて、夕食に大量に食べてしまう場合などです。

糖質の摂り過ぎのサインを身体が出してくれているのです。そのサインを注意報あるいは警報として受け取り、対処することをお勧めします。自然と病気を避ける理想の食べ方に近付くと思います。

炭水化物を食べないと低血糖という勘違い

私は様々な病気を避けるために糖質回避という炭水化物を控えることを提案していますが、患者さんの中には炭水化物を食べないと低血糖になるという方がおられます。極端な方はお腹が空いてくると手が痺れるという方までおられました。低血糖を解消するためには炭水化物を食べなければ仕方ないのでしょうか?

低血糖の起こる仕組み

残念ながら炭水化物を食べなければ低血糖になるという考え方は間違っています。炭水化物を食べるから低血糖になるのです(参考:不眠の原因は低血糖 〜血糖値持続測定〜不眠の原因は再び低血糖 〜血糖値持続測定〜)。私の場合糖質依存ではありませんが、昼間に実験で食べた糖質により血糖値の急上昇が起こり、その後糖質を食べなかったため夜間低血糖に陥りました。糖質を食べたことで血糖値が上がり、慌てて血糖値を下げた際に下げ過ぎることで低血糖が起こるのです。

睡眠時低血糖

 

そもそも糖質を食べなければ、血糖値はほとんど変動しません(参考:主食を食べない血糖値 〜血糖値持続測定〜)。糖質を食べるから血糖値は上がり、そして下がり過ぎるのです。

主食を食べない血糖値の推移を示したものです。

炭水化物を食べたい人達

低血糖になるから炭水化物を食べると主張する方は、炭水化物を食べることが目的です。炭水化物を食べるための言い訳をしているに過ぎません。原因と結果を取り違えているのです。ただ炭水化物を食べるから低血糖になることを知らない人も多いため、正確な情報を伝えてあげましょう。炭水化物を食べるから低血糖になるという正しい情報をお伝えしても理解できない人は仕方がありません。糖質依存の状態、つまり糖質教の信者なのです。他の宗教(この場合は糖質教)の信者に考え方を押し付けても争いが起こるだけです。糖質回避教を信じている人達にできることは、相手が信じるかどうかは別にして、理解できるように情報を伝えてあげることです。

病気になるとわかっても摂ってしまうのが依存状態です。ましてや炭水化物によって病気(この場合は低血糖)になることを認めないのですから、炭水化物をやめられないのです。

信じられない人のために

炭水化物のせいで低血糖になることが信じられない人のために提案があります。

まず炭水化物をやめてみることです。やめてみて低血糖を繰り返すかどうかです。繰り返すのであればやはり炭水化物を摂らないから低血糖になるのでしょう。しかし現実は異なります。炭水化物を摂るから反動で低血糖になっているに過ぎません。

このことを否定するためには炭水化物を控えてみることです。炭水化物をしばらく食べない状態を続けても低血糖が持続するのであれば、確かに炭水化物を食べないから低血糖になるのでしょう。しかし炭水化物を食べながら、炭水化物をやめると低血糖になるとおびえるのは正に糖質依存状態で、糖質を摂るための言い訳を探しているに過ぎません。タバコを吸っているのが当たり前の人にタバコをやめるように伝えても、タバコをやめると体の調子が悪くなると誤解しているのと同じです。

一度炭水化物をやめてみましょう。本当に低血糖を生じるかどうか試してみましょう。実際には最初のうちは低血糖を生じる可能性は十分あります。食事に対する条件反射で、食事をしたと体が認識すればいつも糖質が多いためあらかじめインスリンが分泌されることで血糖値が下がります。糖質を少量食べると余計お腹が空く理由(仮説)に書きましたが、糖質依存状態から抜け出すまでは身体が条件反射を起こしやすい状態です。丁度美味しい食べ物を見ると条件反射で唾液が沸き上がるのと同じ状態です。それが体内でインスリン分泌で起こっているのです。
身体がこれまでの炭水化物の多い食事と同じような食事だと誤解して条件反射を起こしているだけです。身体が炭水化物の少ない食事に慣れてしまえば条件反射は起こらなくなります。ちなみにお腹が空くのは糖質依存の禁断症状ですが、インスリン分泌の条件反射同様慣れてくるとお腹が空かなくなります。いずれも糖質依存から抜け出すためです。

糖質回避の注意点ですが、糖質回避をしながら突然おにぎりだけ、パンだけ、うどんだけという食べ方をしないことです。食後血糖値が急上昇するため、その後も身体が血糖値が上昇すると誤解してインスリンが分泌され続け、私のように夜間低血糖を発症する可能性があります(参考:私の不眠の原因は低血糖不眠の原因は再び低血糖)。

糖質の落とし穴 罪悪感の欠落

実は糖質が人類を落とし穴に落としています。大きな大きな落とし穴に多くの人達を陥れているのです。落とし穴が大きすぎてほとんどの人達がまだ気づいていないのです。罪悪感がないことが身体に悪い物を食べている自覚がないため、食べ過ぎてしまうのです。罪悪感とは悪いことをしていると自覚する事です。自覚がないだけに知らない間に病気になってしまうのです。

糖質は米や小麦など主食として食べることが多いため、いつの間にか食事の中心となっています。砂糖のように極端な甘味があるわけではないため、身体に悪いという罪悪感という発想が生まれにくいのです。

罪悪感ということでいえば、甘い物やお菓子などの糖分は甘味という魅力があるためその反面身体に害がありそうだと予想することが出来るのです。つまり甘い物やお菓子などは罪悪感を感じながら食べる人もいるのです。太るかもしれないという罪悪感を感じながら楽しむことが多いのです。

糖質は確かに美味しいものの、糖分程の魅力があるわけではないため罪悪感を感じることなく食べ過ぎてしまうのです。そしていつの間にか糖質依存に陥ってしまうのです。

もう一つの問題は糖質には依存性があることが比ゆ的に使われるだけで、本当に病的に依存しているという自覚がないことが多いことです。これも罪悪感がないことから生じているように私は思います。身近にある糖質がそこまで悪いことをするはずがないと思い込んでいることが一つの原因です。

罪悪感として悪いことをしているという自覚がないまま食べている糖質が、様々な病気を引き起こすほどの問題児だとは想像すらしていないのです。糖質一度に摂り過ぎ症候群は明らかに糖質の摂り過ぎが原因です。肥満も糖質の摂り過ぎが原因ですし、2型糖尿病も糖質を摂り過ぎた結果血糖値が下がらなくなっただけにすぎません。

食後血糖値と食事中糖質割合との関係

食べ物には炭水化物(糖質+食物繊維)・タンパク質・脂質がありますが、その中でも血糖値を直接上げるのは糖質だけです。血糖値とは糖質が消化されたブドウ糖の血中濃度に他ならないからです。タンパク質は消化されればアミノ酸、脂質はグリセリンと脂肪酸として吸収されます。タンパク質・脂質の消化によりブドウ糖は産生されないのですから当然です。

食後血糖値と食事の関係

食後血糖値は上がるのが常識とされていますが、その常識は間違っています。何故なら糖質を食べる前提での食後血糖値の上昇だからです。そもそも糖質を食べなければ血糖値はほぼ一定に保たれます(参考:主食を食べない血糖値推移 ~血糖値持続測定~)。糖質を食べたとしてもその糖質の食べ方により血糖値の変化が違うことがわかってきました。

一般的に野菜から食べましょうと言われますが、根拠の乏しい宗教のような考え方です。野菜から食べることを推奨する根拠は食物繊維が多いため糖質の吸収を邪魔することが目的のようです。上記のように血糖値を押し上げるのは糖質です。その糖質の吸収を抑えるためには、糖質が腸の粘膜に触れることを邪魔すればよいはずです。ということは糖質以外のものがあれば糖質が腸の粘膜に触れる確率を下げることができます。単純に糖質と糖質以外に分けて考えればよいだけのようです。
糖質=血糖値を上昇させるもの。。
糖質以外=血糖値の上昇を邪魔するもの。
という解釈が成り立ちます。

血糖値の視点においては、
糖質=敵
糖質以外=味方
という考え方が成り立ちます。
出来るだけ敵である糖質を控え、出来るだけ味方である糖質以外のものを多く食べることを心がけましょう。

食後血糖値と食事中糖質割合の関係

食後の血糖値は食事の糖質の影響を受けます。
糖質だけ食べれば血糖値は急上昇し、糖質以外のものも食べていれば血糖値の上昇は緩やかになります。
その仕組みを考えてみます。
糖質は分解されるとブドウ糖となります。そのブドウ糖が腸の粘膜に触れることで吸収されるはずです。物理的に考えて腸の粘膜に触れることなく身体に吸収されることはあり得ないはずです。
食べ物の中で食物繊維は人間には消化できません。タンパク質はアミノ酸、脂質はグリセリンと脂肪酸に消化されています。
腸管の中では食物繊維・糖質・アミノ酸・グリセリン・脂肪酸が混在している状態となります。その中で糖質が腸の粘膜に触れた場合のみ糖質が吸収され、血糖値を押し上げます。

単純な物理の考え方で、濃度の濃いものから濃度の薄いものへの物質の移動は、濃度の濃い方が移動は速やかで濃度の薄いものの移動は緩やかです。
糖質の消化・吸収に置き換えてみると消化された糖質の濃度が濃いと血中に糖質が移動するため血糖値が速やかに上昇し、消化された糖質の濃度が薄いと血糖値の上昇は緩やかになります。

つまり食後血糖値は食事中の糖質割合に依存するということのようです。
糖質を食べる際には糖質以外のものを食べると急上昇が抑えられ、糖質だけ食べると急上昇してしまいます。
糖質だけ食べるとは、うどん・ラーメン・おにぎり・パンなど主食だけ食べる食べ方のことです。これらは主食だけで美味しい食事になってしまうため、血糖値の観点からは出来る限り避けたい食事です。特にうどん・おにぎりセット、ラーメン・チャーハンセットなどは最悪の食事の仕方です。糖質一度に摂り過ぎ症候群を引き起こすための食べ方と言っても過言ではないでしょう。

糖質一度に食べ過ぎ症候群という疾患概念から、ジュースやお酒で発症する場合があることを考え糖質一度に摂り過ぎ症候群に改名しましたが、病気の本質は血糖値急上昇症候群とするべきなのかもしれません。

糖質をそれほど多く摂らなくても、糖質だけ摂ることにより血糖値が急上昇することが考えられます。
実験していないので思考実験になりますが、お腹の空いた状態で大量のジュースを一気に飲んだ場合には血糖値が急上昇することが考えられます。その血糖値の急上昇により糖質一度に摂り過ぎ症候群を発症している可能性が十分考えられるのです。
おにぎり一つであっても血糖値は急上昇することがわかっています(参考:おにぎり1つの血糖値 ~血糖値持続測定~)。

野菜に限らず、肉でも魚でも糖質以外のものと共に糖質を食べるように心がけると、血糖値の急上昇が抑えられるため糖質一度に摂り過ぎ症候群の発症は避けることが出来るようです。

血糖値の急上昇が抑えられるため糖尿病にもなりにくい食べ方のはずです。
食事中糖質割合に気を付けて糖質を食べることにより多くの病気が避けられる可能性があると私は考えています。もしよかったら実践してみてください。お得だと思いますよ。

ニキビと食べ物が関係ないとされている理由

糖質を一度に多く食べると発症することは明らかです。糖質を一度に多く摂ることとニキビが新生することは原因と結果の因果関係の状態です。
何故医学の常識では食べ物が関係ないとされているのか、その理由を考えてみます。

これまでの医学の常識では特定の食べ物がニキビを引き起こすことはないとされています。私自身が読んだ訳ではありませんが、特定の食べ物がニキビを起こしやすいという証拠はないという論文があったことがその根拠とされているようです。様々な特定の食べ物を食べてニキビが増えるかどうか比較されたため有意差が出なかったことが関係ないとされた原因のようです。そもそも比較実験した人達が、糖質によってニキビが誘発されることを想定していなかったため違いを見つけることが出来なかったようです。

糖質を一度にたくさんとることでニキビが誘発されることは事実ですが、恐らく想像すら出来なかったため比較実験ができなかったのです。

その論文の比較の仕方を検討した訳ではありませんが、想像で論理を組み立ててみると、食物アレルギーのように特定の食べ物でニキビを生じるかどうかを検証したのではないかと思います。恐らく通常の食事、つまり主食を食べながら比較したため有意差が出なかったのではないかと思います。しかも一度に食べる糖質の量によって症状の出方が異なるということは、完全に想像の枠の外だったようです。

糖質という大きなカテゴリの食べ方が原因になっているという発想がなかったため、比較できなかったことが予想されます。実験は仮説を立てることから始まります。つまり糖質が原因かもしれないと思いつかない限り実験がデザインできないのです。

医学の世界では有意差という偶然ではなく違いに意味があるという考え方を好んで使いますが、ニキビと食べ物の関係は多くの場合因果関係が成り立ちます。つまり関係が明らかとなる場合が大半です。ニキビが新しくできた前日には糖質をどこかで食べ過ぎているのです。

例えばチョコレートを食べ過ぎるとニキビを発症することがありますが、砂糖が原因のはずがないから脂肪分に濡れ衣を着せられてしまったのです。ちょうどニキビは皮脂に関連があるため脂肪とイメージが重なったことも濡れ衣の信ぴょう性を高めてしまったのでしょう。しかし実験ではチョコレートでは有意差が出なかったため、医学的にはチョコレートは関係ないとされています。これは私の妄想に過ぎませんが、もしかしたらこの実験のスポンサーがチョコレート業界あるいは砂糖業界だったのかもしれません。

少なくとも実験の際の思い込みが物事の本質を見誤る原因となると私は思います。

ニキビと糖質の関係は実験など必要がないほど明らかです。
何故なら日頃ニキビができる人が一度にたくさん糖質を食べれば、比較的簡単にニキビを再現できるからです。

特定の食べ物がニキビを起こしやすいという証拠はないという論文が、食べ物に対する認識を誤らせているのです。間違った常識にとらわれず、糖質一度に摂り過ぎ症候群という病気があるかもしれないと考えてみてください。

もし信じられなければ糖質を一度にたくさん食べてみてください。比較的簡単に再現されると思います。

アレルギーなど自己免疫と免疫不全のメカニズム

免疫とは本来自分以外のものを排除する身体に備わった仕組みです。
この仕組みが働かなければ人間は数日と生きてはいられないでしょう。ウイルスによって引き起こされる免疫不全が、HIVによる感染症AIDS(後天性免疫不全症候群)です。ウイルスにより免疫の一部が働かくなるだけで命に関わることがわかっていただけると思います。

免疫の仕組みはすべての組み合わせを前もって作り出し、自分の身体の細胞に対する免疫のスイッチを切る仕組みを取り入れているようです。
本来切れているべき自分の身体に対する免疫のスイッチが間違って入ってしまうと、自己免疫といわれる状態に陥ります。自己免疫のターゲットが外界に接する場合に限りアレルギーと言われています。

自己免疫性疾患

自分の身体を間違って攻撃しないために、自分の細胞に対する免疫のスイッチは切る仕組みが備わっていますがその仕組みがうまく働かないと自分の身体を間違って攻撃してしまいます。自分の身体を攻撃してしまうことを自己免疫と言います。

自己免疫性疾患はターゲットにより無数に存在します。細胞の種類の数だけ自己免疫性疾患が存在することになると思います。正確には細胞だけではなく特定のタンパク質をターゲットにしてしまうと、他の細胞にまたがって反応してしまいます。

目に見える自己免疫反応は、ニキビ痕肥厚性瘢痕・ケロイドなどです。創傷治癒細胞に対する自己免疫反応により、創傷治癒が完了せず治癒過程を繰り返すため傷痕が赤いままであったり盛り上がったりします。場合によっては傷跡の大きさをはるかに上回るケロイドに成長してしまいます。

アレルギーとは?

自己免疫のターゲットが外界に接する場合に限りアレルギーと言われています。

例えば花粉症は目や鼻の粘膜に対する自己免疫反応であり、自己免疫により攻撃された粘膜に花粉が付着することで免疫反応が惹起されることで発症します。そのため花粉が原因ではなく自己免疫が原因です。同様に皮膚がターゲットであればアトピー性皮膚炎を発症します。皮膚を攻撃する自己免疫により傷んだ皮膚表面にダニやホコリ、汗が付着することで免疫反応が惹起されます。皮膚が傷んでいれば傷んでいる程ダニやホコリに対する反応(特異的IgE)が上昇します。アレルギーは外界からの物質(俗にアレルゲンといわれるもの)と自己免疫の足し算による反応です。アレルゲンを取り除くと症状が改善するため原因と誤解されているのです。アレルゲンは原因ではなく悪化因子に過ぎません。

免疫不全とは?

アレルギーを含めた自己免疫性疾患とは、本来働くべきではない免疫が過剰に働いてしまうことですが、免疫不全とはその反対に働くべき免疫が働かなくなるものです。
余り知られてはいませんが、ピンポイントの免疫不全により多くの病気が引き起こされるようです。特に慢性感染症はピンポイントの免疫不全が原因のようです。

ピンポイントの免疫不全とはある特定の免疫だけが不全状態に陥り、病原体を排除できない状態のことです。例えばイボ(尋常性疣贅)はパピローマウイルス感染による慢性感染症ですが、ウイルスに対する免疫不全が起こることで発症するようです。ウイルスによる免疫不全を起こしていると何個もできてしまいますし、一度治っても繰り返し感染してしまいます。逆に言えば一緒に生活する家族でもイボに感染しない場合があるのは、パピローマウイルスに対する免疫が機能している場合には感染しにくいのです。

水イボ(伝染性軟属腫)も尋常性疣贅とは異なるウイルス感染であり、水イボを引き起こすウイルスに対するピンポイントの免疫不全が発症の原因のようです。

免疫機能障害を引き起こす原因

免疫が過剰反応してしまう自己免疫や免疫が働かなくなる免疫不全は免疫機能障害の一種です。本来働くべきではない相手に対して働きすぎる自己免疫か、本来働くべき相手に対して働かない免疫不全は、別物ではなくコインの表と裏のように一連の疾患のようです。

免疫が働きすぎる自己免疫も、特定の免疫が働かなくなる免疫不全もどちらも糖質が関連しているようです。その証拠に、これらの仮説を立てて患者さんに提案し実践してもらったところ現実に何人もの人達が改善しているからです。

アレルギーを含めた自己免疫性疾患が治らないことが半ば常識なのは、犯人だとは思いもせず主食を食べ続けているからです。尋常性疣贅や水イボなどがなかなか治らないのも主食やお菓子・果物を食べ続けているからです。

免疫機能障害を引き起こす原因として見つけたのは、ビタミンと塩分過剰摂取です。
ビタミンはどのビタミンが不足しているか突き止めることが難しいため、マルチビタミンを飲んでもらっています。ビタミン不足により免疫異常がおこっていれば、マルチビタミンを飲んでもらうことで速やかに改善するはずです。塩分も過剰摂取すると自己免疫反応を起こす人が散見されています。塩分による免疫機能障害に関しては最近見つけたばかりなので、今後わかったことがあればご報告します。

免疫機能障害を治す方法

免疫機能障害を治す方法は、食生活を改めることです。糖質を食べないことを理想としますが糖質を食べるのであれば病気を避ける理想の食べ方をお勧めします。

何らかのビタミン不足により免疫機能障害(自己免疫・免疫不全両方)が引き起こされている病態があるようなので、マルチビタミンを飲んで改善するかどうか試してみることをお勧めします。病気によってはミネラル不足の可能性も否定できないため、マルチビタミン+ミネラルを試されることをお勧めします。

免疫機能障害に塩分が関与している可能性が示唆されているため、漬物やみそ汁など塩辛いものを好んで摂っているのであれば控えることをお勧めしています。

 

目的論が国を動かす

人間の行動には必ず目的があります。
人々の多くは理由により行動を左右していると考えているため、理由を追求しますが私は無意味だと思います。何故なら理由は後付けの言い訳と区別がつかなくなるからです。理由を訊ねられた場合自分に都合の良い理由を口にするからです。つまり言い訳と理由を区別する必要があるため時間の無駄です。
余り知られていませんが、自覚しているか自覚していないかの違いはあるものの通常人は目的によって行動が左右されています。

例えば車で移動するのか歩くのかを決める際、人に理由を聞かれれば早く移動するために車で移動すると答えるかもしれません。実際にはただ単に身体が楽をするという目的で車で移動するに過ぎません。逆にわざわざ歩くことを選択するのであれば、人に聞かれると健康のためと答えるかもしれません。しかし実際には早く行きたくないからゆっくり行きたいという目的を達成するためにゆっくり移動するために歩いているに過ぎません。つまり目的はゆっくり到着することなのです。人に尋ねられても行きたくないからとは言えないからそれらしい言い訳、健康のためと答えるのです。

話が少し逸れましたが、目的論が国を動かしたことが私が知る限り2回あります。
一つは薩長同盟、一つは日中国交正常化です。
今では日本国内の薩摩と長州ですが、かつてはそれぞれ国として仲たがいしていました。その二つの国が手を取り合って同盟を結んだことで国が動きました。このとき坂本龍馬氏が間を取り持ったとされています。喧嘩している相手を結びつけるには同じ目的達成するために手を取り合ったのです。
日中国交正常化は田中角栄氏が間を取り持ちました。日本と中国が国交を正常化するという目的の元で話し合い合意を得たのです。恐らく田中角栄氏は目的を前面に出し、交渉にあたったはずです。中国からすれば過去攻め入った国との交渉ですから簡単には許すことの出来ない相手です。しかし過去は変えられません。その解釈を議論しても無意味だと田中角栄氏は悟っておられたのでしょう。

私は坂本龍馬氏、田中角栄氏は誰から教えてもらうことなく人間の考え方の真理、目的論にたどり着いていたのではないかと考えています。
しかもアドラーの心理学でいう共同体感覚に似た感覚にもたどり着いていたのだと思います。坂本龍馬氏は日本全体で考える。田中角栄氏は日本と中国全体で考えるという物事の大きな考え方ができたのだと思います。
常識の枠の外でも答えを探す天才でしたが、残念なことに二人とも天才過ぎて周囲の人達は理解しきれなかったようです。

目的論が世の中を変えることが出来ると私は考えています。
目的を話し合う世の中になってくれることを心から望みます。

糖尿病の正しい食事療法

糖尿病の食事療法は糖尿病を治す食事であり血糖値を上げない食事であるべきですが、血糖値の本質を理解していない人達が多いため改めて書いてみようと思います。

糖尿病は血糖値を下げることが出来なくなった状態です。高血糖状態だと腎臓が尿に混じった糖を再吸収できなくなるため、結果として尿糖を認めるようになることからつけられた病名です。

血糖値が上がることが問題のため、血糖値を上げない食事を摂ることが食事療法となるはずです。血糖値を直接押し上げるのは糖質(炭水化物=糖質+食物繊維)だけです。ということは糖質の食べ方だけが議論されるべきですが、糖尿病の食事療法を検索してみても正しい食事療法が記載されてはいません。糖尿病の専門医も糖質の食べ方を積極的には伝えようとはしないようです。もしかしたら以前伝えた専門医だからこそ病気を治さないために糖質を食べてもらわないと困ると考えているのかもしれません(参考:糖質回避者に糖質を勧める糖尿病専門医)。

糖質は血糖値を上げるもの、食物繊維、タンパク質・脂質は血糖値の急激な上昇を阻害するものです。糖質が消化されたブドウ糖が腸粘膜から吸収される際に、食物繊維、タンパク質が消化されたアミノ酸、脂質が消化された脂肪酸とグリセリンが小腸の表面を覆うことで急激な吸収を阻害するようです。つまり食事内容のブドウ糖割合が、血糖値に反映されるだけの単純な物理のようです。似たような考え方にGI値というものがありますが、食物中のブドウ糖100gを食べた場合とブドウ糖100gとの違いを比較しているため意味がありません(参考:GI値(グリセミック指数)の意味と問題点)。血糖値を上げるのは糖質なので糖質を控えることが血糖値を上げない一番の対策です。つまり主食を食べないことが最善の糖尿病の食事療法のはずです(参照:糖質制限提唱者江部先生のブログ)。

私は糖質を人から制限される訳ではなく、自分の意思で避けるという意味で糖質回避という考え方を提唱しています。糖質を食べるのであれば病気を避ける理想の食べ方をご参照ください。血糖値が上がりにくい食べ方を提案しています。

食事中糖質割合という考え方

糖質は血糖値を上げるもの。糖質以外は血糖値の上昇を阻害するものです。
つまり血糖値を上げる糖質と血糖値の上昇を阻害する糖質以外の食べ物の割合が血糖値の上昇に影響を与えます。
食事に含まれる糖質の割合が高ければ、血糖値は急上昇しますが、食事に含まれる糖質の割合が低ければ血糖値は緩やかにあがります。糖質が含まれない食事をすれば血糖値は上昇しません。

一般的には野菜から食べるように推奨されていますが、野菜に限る必要はありません。食事による血糖値の変動において糖質と糖質以外の分類しかありません。つまり血糖値を上昇するものか阻害するものかという分類です。先に食べるのは肉でも魚でも野菜でも構わないのです。野菜から食べるというのが根拠のない宗教のような考え方で、糖質以外から食べるというのが根拠のある科学的な考え方です。

肉・魚・野菜といったおかずを食べると血糖値の上昇を阻害してくれますが、糖質だけ食べると血糖値が急上昇します。おにぎり1個食べるだけで血糖値は急上昇します。まだグラフにすることが出来ていませんが、おにぎりを食べる前に唐揚げを食べてからおにぎりを食べると血糖値の上昇は緩やかになりピークも下がります。

おにぎりだけ食べる、うどんだけ食べる、パンだけ食べるという食事中糖質割合が高い食べ方が血糖値を上げてしまうようです。逆に糖質を食べるとしても糖質以外のものを多く食べて、食事中糖質割合を下げるようにすると血糖値は上がりにくいはずです。糖質を糖質以外のもので薄めることをイメージしてもらうとわかりやすいと私は思います。

如何に糖質を控え、糖質以外のものを多く食べ食事中糖質割合を下げるかが、糖尿病の正しい食事療法です。

少なくとも糖質を控えるよう助言してくれない医者は出来る限り早く見限る方が私は自分の命を守ることに繋がると思います。医者は薬を処方し続けるために、貴方に糖質を食べることを勧めているかもしれないのですから。

糖質制限・糖質回避の本当の危険性

糖質制限・糖質回避自体は安全な食べ方だと私は思います。しかし糖質制限・糖質回避のやりかた、つまり糖質の食べ方によって低血糖の危険性があることがわかりました。糖質を食べないことが問題ではなく、糖質の食べ方に問題があるのです。糖質回避教を提案しているものとしては危険性を避けるために提案してみたいと思います。

糖質を食べなくても問題はない

人間は糖質をわざわざ食べなくても良い仕組みが備わっています。何故なら進化の歴史において都合よく糖質が手に入るとは限らないからです。一説によると人類は狩猟による肉食だった時期があったそうです。それでも生き延びたのですから無理に糖質を食べる必要はないはずです。
糖質は体に吸収される際にブドウ糖に分解され体に吸収され血糖値を押し上げます。逆に言えばブドウ糖を作り出すことができれば無理に糖質を食べる必要はありません。幸い人間にはタンパク質からブドウ糖を作り出す仕組みが備わっていますから、無理に糖質を食べる必要はないのです。

糖質を食べないこと自体は問題ありません。何故なら糖が不足すれば作り出すことができるからです。

糖質を食べることが問題

糖質を食べないことが問題ではなく、糖質制限・糖質回避をしているにも関わらず時折糖質を食べると問題を生じることがわかりました。私が身をもって体験したことですが、以前から糖質を食べると睡眠の質が悪くなることがわかっていました。何故か夜中に目覚めるのです。そのため日頃は糖質を食べないようにして、睡眠の質が多少悪くなっても構わない休みの時だけ食べていました。これに関しては糖質を食べると睡眠の質が悪くなるという話ですが、血糖値の持続測定により夜間の低血糖(不眠の理由は低血糖再び低血糖)であることがわかりました。
私の場合低血糖で睡眠の質が悪くなり寝た気がしないか、夜間目覚める程度で済みました。しかし場合によっては命に関わることもあると考え書き留めておこうと考えました。

日頃糖質を食べないようにしていたにも関わらず、2回の低血糖を引き起こした前日の昼間お米を食べ血糖値が200程度に急上昇していました。その後寝る前にも糖質を食べなかったのがいけなかったようで、身体はまた食べるだろうと予測したようです。睡眠中じわじわ血糖値が下がり低血糖の状態に陥りました。幸い私の場合には低血糖を避ける仕組みが自然に働き低血糖で命を落とすことはありませんでした。

糖質制限・糖質回避中の糖質の食べ方

糖質回避中の糖質の食べ方は病気を避ける理想の食べ方をする方が良いようです。糖質だけを一度にたくさん食べると血糖値が急上昇するため非常に危険です。例えばおにぎりだけ食べたとしても昼間低血糖を起こす可能性は低いと思いますが、昼間食べた糖質のせいで私のように睡眠中低血糖を引き起こす恐れがあります。おにぎりだけなど血糖値が急上昇する炭水化物だけたべる食べ方をした場合、ある程度夕食にも糖質を摂る方が低血糖を予防できる可能性が高いのではないかと考えています。血糖値の上昇具合の実験として糖質だけ食べてみる食べ方をしていますが、200前後まで急上昇する食べ方をした場合夜間低血糖を引き起こす可能性が高いと考え夜にも糖質を食べてから眠るようにしています。幸い上記2回以外は低血糖を引き起こすことなく過ごすことができています。

つまり日頃糖質を食べていないにも関わらず、昼間おにぎりやパンなどの糖質だけ食べる食べ方をした場合、夜中の低血糖を避ける目的で夕食も糖質を一定量食べることをお勧めします。ただしおにぎりやパンだけなどの糖質だけ夕食で食べると急上昇の反動で夜中に低血糖を生じる可能性があるため、糖質を食べる場合には肉・魚・野菜など糖質以外のもの一緒に食べる血糖値の上がりにくい病気を避ける理想の食べ方をするようにしてください。

命に関わる糖質の食べ方

糖質制限・糖質回避を続けている限り血糖値が上下しないので、持病がない限り血糖値の点で糖質を食べないこと自体が命に関わることはありません。日頃糖質を食べない状態で、おにぎりやパンなど糖質だけを沢山食べると夜間低血糖を引き起こす可能性があります。少しだから大して血糖値が上がらないだろうと考えて食べることもあるかもしれませんが、おにぎり一つでも血糖値は急上昇します。おにぎりにお茶を飲むと更に急上昇します。おにぎりやパンを昼間食べた場合、夜すっきり眠れないことがあれば睡眠時の低血糖を感じ取った身体が出している警告かもしれません。血糖値が急上昇する食べ方をしない方がよさそうです。

特に危険なのは焼酎や糖質0のビールだと思います。通常のビールや日本酒には糖質が入っているため、それらが血糖値を上げてくれる働きをするため低血糖にはなりにくいと思います。焼酎や糖質0のビールには糖質が含まれていないため、血糖値を上げません。危険なのはアルコールの麻酔作用により血糖値を一定に維持するシステムが働かなくなることです。昼間の糖質のせいで夜間低血糖を生じてしまう場合です。通常であれば低血糖を避ける仕組みが働くことで命に関わる低血糖を避けることができます。私もこの仕組みのおかげで目覚めることができました。しかしアルコールの麻酔作用で低血糖を避ける仕組みが働かなければ、血糖値の低下が止まらず命を落としてしまう可能性が考えられます。ただし低血糖は人間の身体にとって絶対に避けなければいけない一大事なので、通常は低血糖になれば血糖値を上げる仕組みが働きます。かなりの量のアルコールにより脳の血糖値を見張る仕組みに麻酔がかかる程飲まない限り大丈夫だとは思いますが、アルコールにより血糖値のコントロール機能が麻痺していると低血糖により命を落とす可能性があるのでご注意ください。

糖質回避をしている方はアルコールも糖質0にしている可能性があります。特に昼間おにぎりやパンなどを食べた場合には、夜のアルコールは控える方が賢明かもしれません。もし夜アルコールを飲むのであれば、昼間糖質を食べた場合に限りあえて糖質の入っている糖質0ではない通常ビールや日本酒などのアルコールの方が、糖質が含まれている分低血糖を生じにくい可能性が高いと私は考えます。

車は飲んだら乗るなですが、糖質は食べたら飲むなかもしれません。

糖質制限・糖質回避中のアルコールの飲み方。日頃から糖質を全く食べない場合は気にする必要はありませんが、糖質だけを食べた場合にはアルコールを控える方が賢明だと私は思います。

顔にニキビがある人とすれ違うと思うこと

歩いていると顔にニキビがある人とすれ違うことがります。
それは糖質の食べ方が原因だと知らないんだなと思ってしまいます。
出来るだけ早くこのサイトを多くの人に伝えなければと考えてしまいます。

わざわざすれ違っただけの人に糖質が原因ですよと詰め寄ることは当然しませんが、勿体無いなと思いながらすれ違います。
ニキビを気にされていないのであれば私が思うこと自体が余計なお世話ですが、市販薬で治療していたり病院を受診していても治らず困っているのであれば、糖質を控えればよいのにとつくづく思います。糖質を食べるとしても病気を避ける理想の食べ方に近づけるだけで改善が期待できます。傷痕の一種であるニキビ痕も糖質を控えることで改善が期待できます。

ニキビは糖質を一度にたくさん摂ると発症する病気です。1回だけでも糖質を一度にたくさん摂ると発症する狭義の糖質一度に摂り過ぎ症候群の最たるものです。新しくニキビができた場合、前日一度にたくさん糖質を摂り過ぎている証拠です。一度に摂っても大丈夫な糖質の量は睡眠時間やストレス、生理前などで変動します。少なくとも新しくできた時点で前日は身体の許容量に対して一度にたくさん摂り過ぎてしまった証拠なのです。アトピー性皮膚炎の振り返り法のようにニキビが新しくできた時点で糖質の食べ方に気を付けるようにすれば次第にニキビができにくくなるのです。

病気の原因が糖質の食べ方であるという情報一つで、病気を失くすことができるのです。原因を避ける糖質回避が治療の本質ですが、薬の役割は現在の病気の状態を一端リセットすることです。ニキビには抗生物質を処方しない医者もいますが、抗生物質を使うことでニキビの赤みを早く改善することができます。治療は薬に任せますが、食べ方を工夫するとニキビが新生しなくなるのです。

薬を使うと現在ある症状は早く治りますが、時間さえかければ薬を使わなくてもニキビを治すことができます。この意味では糖質回避が広まることで、ニキビで病院に行く必要はなくなってしまうと私は考えています。
多くの病気が糖質回避で失くなってしまいます。だからこそ医者は余ると私は考えています。

話が脱線しましたが、顔にニキビがある人とすれ違う度にこのサイトの知名度を早く上げなければいけないなとつくづく思います。このサイトではアトピー性皮膚炎やニキビ、イボをはじめとする私が気付いた多くの病気の根本的な治し方を掲載していきます。お友達や知り合い、ご家族でニキビや他の疾患でお悩みの方がおられましたら伝えてあげてみてください。もしかしたらこのサイトの情報一つで人生が変わるかもしれません。