糖質は減らすよりも止める方が楽です。その理由を解説したいと思います。一言で言えば糖質依存だからです。少しだけ食べると余計食べたい欲求が強まる(参考:糖質を少量食べると余計お腹が空く理由)ため強い意志が必要となるのです。少しも食べないとその強まる欲求を我慢する必要がないため楽なのです。
私自身お米を半分に減らすダイエットを1年間続けましたが、10kgほど体重が落ちたものの食べたい欲求が強く非常に困難でした。その後糖質を食べない健康法を知ったため主食としての糖質を完全にやめてしまいました。 2週間は糖質が食べたかったものの、2週間をこえると嘘のように糖質を食べたい欲求が全くなくなりました。私は2週間でしたが、糖質を食べないことに慣れるまでに、人によっては1週間場合によっては3週間を要す場合があるようです。
糖質をやめる際に糖質を食べたかった2週間の間でも、お米を半分食べていた頃の3分の1か4分の1程度の意志で我慢出来る程度でした。
かつての私も含め多くの人が知らないうちに糖質依存に陥っているため、糖質依存の自覚がありません(参考:大きな落とし穴 人類が糖質依存に落ちた理由)。そのため依存の抜け出し方ではなく、我慢するという最も依存から抜け出しにくい方法を選択してしまうのです。依存の心理によりやめたくはないあるいはやめることが想像出来ないため減らすことを選択していますのです。結果少しだけ食べると余計お腹が空くので途中で糖質を食べることをやめることが出来なくなるのです。
糖質依存だと糖質を食べるといつもの糖質の量を期待して条件反射によりインスリンが過剰分泌されるようです。にも関わらず期待したよりも糖質の量が少ない血糖値が下がるので余計お腹が空くようです。糖質を食べなければインスリンが出ないため、糖質を食べたい欲求が生まれないようです。
この糖質依存の仕組みを知っていると、食べ方の提案の説得力が増します。ちなみに糖質依存の判別は簡単で禁断症状(医学的には依存からの離脱症状)の有無です。禁断症状とは強い空腹感です(参考:強い空腹感を感じるのは禁断症状?)。糖質依存の方には信じられないかもしれませんが、糖質依存でなければそれ程お腹は空きません。空腹感を我慢しているとピークをこえる感覚が禁断症状の証拠です。
ニコチン依存の方はタバコを一本でも吸い始めると止まらなくなりますし、アルコール依存の方はアルコールを少しでも飲み始めると止まらなくなります。ギャンブル依存の方も千円だけと思って始めても止まらなくなるのと同じです。これらは依存から抜け出す近道は一切やらないことです。糖質依存の場合も同じで、食事の際に少しだけ食べると止まらなくなるのです。だから一食毎に抜きましょうと提案されることが多いのです。
元々それ程お腹が空かない人、つまり糖質依存ではない人は糖質を減らす食べ方をしても苦にはなりません。
ご参考まで。
糖質回避の目的、血糖値の上がりにくい食べ方や病気を避ける理想の食べ方はリンクをご覧頂けると幸いです。