小児のアトピー性皮膚炎は食べる順番で治る

アトピー性皮膚炎は糖質の食べ方で治ります振り返り法も有効な改善策です。基本的か考え方は糖質回避です。

今回は小児のアトピー性皮膚炎の治し方です。小さいお子さんで湿疹でお悩みの場合、食べる順番を変えるだけで治ることが多々あります。

食べる順番とは御飯を食べる順番です。先に御飯を食べると症状が出やすく、後で御飯を食べると出にくいようです。糖質の食べ方で症状が変わる方がおられる事実から、血糖値が瞬間的に上昇することが何らかの反応を引き起こしているようです。糖化産物が原因である仮説に矛盾しない現象です。

御飯を食べる順番をおかずの後にしても、症状が改善しない場合、お菓子を食べている場合が多く見受けられます。その場合には卵やチーズやソーセージなどのタンパク質を食べた後でお菓子を食べるようにお伝えしています。利点が2つあります。先にタンパク質を食べることによりお菓子を食べる量が減ることと、タンパク質がお菓子の吸収を妨げることです。

食べる順番とお菓子の食べ方を気をつけると多くのお子さんが改善します。それでも改善しない場合には、果物は大丈夫だと思われて食べられていることがあります。糖質の許容量をこえて食べた、血糖値が上がるもの全てが湿疹を引き起こす可能性があります。この場合もお菓子の時のように卵やチーズなどを食べた後で果物を食べるようにすると改善します。

御飯だけ食べている場合や食べる順番に気をつけても症状が改善しない場合には、糖質を食べる量を振り返り法にて減らすしかないのかもしれません。血糖値が上がらない糖質の食べ方を工夫することで、小児のアトピー性皮膚炎も治りますので良かったらお試しください。

ダイエットしてもリバウンドする理由

せっかくダイエットしてもリバウンドを経験された方も多いと思います。リバウンドは多くの方が経験する訳ですから必ず理由があるはずです。以前ダイエットとリバウンドとして記事にしましたが、更に詳しくわかってきたので改めて記載しておきます。糖質回避(糖質制限)をすると筋肉量が減るので太りやすい身体になるとして糖質回避を否定的に報道するテレビも見かけます。何故リバウンドをするのかがわかれば簡単にリバウンドを避けることが出来ますので読んでみて下さい。

太る原因

まず人間だけが太る原因は、糖質を食べ過ぎるからです。本来動物には太り過ぎない仕組みが備わっています。何故なら太り過ぎると他の動物に食べられてしまうからです。アフリカから生まれた人類もサバンナでライオンに追いかけられた頃があったはずなので太り過ぎない仕組みが備わっています。では何故太るのか?それは知らず知らずのうちに糖質依存に陥るからです。まだはっきりとわかっていませんが、動物実験によると腸内細菌によって太りはじめることがわかってきていますので糖質依存と腸内細菌に何らかの関連があるのかもしれません。いずれにしても人間の太らない仕組みをかいくぐって太ってしまうのは、脳が糖質に依存する状態に陥るからです。他にも満腹中枢や満腹ホルモンの異常など病的な肥満の機序はあるのかもしれませんが、多くの人を悩ませている、わかっているけど食べてしまうという肥満は糖質依存が原因です。糖質依存により自己抑制が効かないのです。そして糖質依存の禁断症状によって糖質に引き寄せられてしまうのです。少しだけ食べようとしても何故か余計にお腹がすくので食べることが止まらなくなってしまいます。その証拠に一部のペットが太ってしまうのは人間と同じような物を食べさせた結果、ペットも糖質依存に陥った結果です。

糖質回避は太る原因である糖質依存から抜け出すことが目的です。原因が取り除かれるので痩せるのは当たり前のことです。糖質を食べながら行う他のダイエットはアクセルを踏みながらブレーキを踏んでいるようなものです。自分でアクセルを踏んでいるのに下り坂だから止まらないと錯覚しているのですから、止まる訳がありません。

リバウンドする理由

せっかくダイエットして体重が落ちて喜んでいても、油断しているとすぐに戻ってしまいます。別に根性が無い訳でも、自分が駄目な訳でもありません。その理由はダイエットのために意識して食べる量を我慢することで体重を落としていることに由来します。精神力・根性で食べる量を我慢しているので、意識することをやめてしまうと身体は飢餓状態だと錯覚しているのでいつもより食べ過ぎてしまうのです。そもそも太っている時点で糖質依存に陥っている訳ですから、糖質を食べながら依存に打ち勝つ強い精神力が求められるのです。あたかも急流に逆らって登っているような印象です。急流ですから意識を忘れ油断すると流されてしまいます。糖質をたらふく食べて更なる依存に陥るのです。

脂肪量を調整するために、脂肪細胞から分泌されるレプチンが減ることで身体は飢餓状態と錯覚し、食欲を刺激します。ここ負けてしまうとリバウンドするのです。

糖質回避が優れている理由

そもそも太る理由が糖質の食べ過ぎなので、原因である糖質を取り除くから痩せるだけのことです。正確には糖質を取り除くことで糖質依存から抜け出すから、依存による食べ過ぎがなくなるので痩せるだけのことです。しかし今回は他の角度から糖質回避の優位性を示したいと思います。

最大のメリットに糖質回避を続ける限りリバウンドが起こり得ないことがあります。何故ならリバウンドとは油断をするとレプチンが食欲中枢を刺激することにより食べ過ぎてしまうこのです。糖質回避は糖質を避けるだけでタンパク質・脂質はお腹いっぱい食べることが出来ます(長期間続ける場合には糖質制限の危険性を客観的に考えるをご参照下さい)。ダイエット中でもお腹いっぱい食べているので、レプチンの刺激で食欲が刺激されてもこれ以上食べることが出来ないのです。だからリバウンドしようとしても出来ません。

万が一リバウンドするとすれば、知らず知らずのうちに糖質回避が甘くなり、再び糖質依存に陥る場合です。お腹が空くようになったり、少し食べると余計食べたくて我慢がきかなくなったりしたら要注意です。再び糖質依存から抜け出すまで、糖質回避をしっかり意識しましょう。

糖質制限すると太りやすい体質になる?

先に答えを書いておきます。糖質制限をすると太りやすい身体になるのは間違いではありませんが、糖質制限を続ける限り太る訳ではありません。糖質制限をやめると太ることを心配してくれているのです。余計な御世話なので安心して糖質制限(糖質回避)を継続して下さい。

テレビで糖質制限のネガティヴ情報を見かけました。
糖質制限(糖質回避)をすると太りやすい体質になるからリバウンドすると言われていました。
理屈としては糖質制限していると血糖値を維持するために筋肉のタンパク質が消費され筋肉が落ちてしまいます。筋肉が減るので基礎代謝(身体を維持するために使われるエネルギーのこと)が減るから太りやすい体質になるということです。そこでパネルになっていたのはお煎餅を食べて太るというものでした。
確かに糖質を食べなければ筋肉量が減り基礎代謝は落ちるでしょう。その時の食事量に応じた筋肉量になるだけのことです。そのまま糖質を控えていれば理屈の上では太りやすくはありますが、糖質を食べなければ太ることはありません。太りやすい体質になることと実際に太るのは別の話です。
太るということは再び糖質依存に落ち入ってしまっただけのことです。

糖質制限を否定したい目的で、自分達の都合の良いところだけ継ぎ接ぎして論理展開しているだけです。惑わされてはいけません。

理屈の上では太りやすい体質になっても太らない

そもそも糖質制限を続けていれば糖質依存に陥ることがありません。だから太るはずがないのです。その通常は起こらないはずのことを心配するのは余計な御世話です。目的が糖質制限を否定することだから仕方がありませんが、本当に心配して忠告しているのであれば別の言い方があるはずです。糖質制限だけしていると筋肉量が減るので適度な運動もするようにしましょうと言うべきです。ちなみに適度な運動をしていると早く痩せることが出来ますし、他の病気を改善する目的でも食べて大丈夫な糖質の許容量が増えると思います。

ダイエットをしなが、糖質を食べるのはアクセルを踏みながらブレーキを踏むのと変わりません。そもそも太る理由が糖質の食べ過ぎなのですから糖質は控えるべきです。少なくとも糖質依存から抜け出す程度には糖質を控えることがお勧めです。目安は糖質依存の禁断症状である空腹を感じにくくなる程度です。

糖質制限を否定したい人達による、自分達の都合の良い理屈を組み立てる良い例だと思います。目的は不安を煽って糖質制限をやめさせることです。正しい知識を身につけて気をつけて準備していないと、相手の思惑にそって誤った判断をしかねません。

糖質制限の危険性を例え話に置き換えてみる

糖質制限がテレビで話題になっています。糖質制限をして欲しくない人達がネガティヴキャンペーンを実施しているように見えてしまいます。出来るだけ糖質制限の危険性を客観的に記載したつもりの記事はこちらをご参照ください。

ダイエットを目的に糖質制限をすることは理にかなっています。何故なら太る理由糖質依存による糖質の取り過ぎだからです。糖質を好きなだけ食べながらダイエットするのはアクセルを踏みながらブレーキを踏むようなものです。ダイエットするなら糖質依存から抜け出せば良いのです。

糖質制限(私は糖質回避という表現を提唱しています)は、唯一血糖値を上げる糖質を控えることで血糖値を上げないことを目的とする食事法です。糖質を食べなければ肉、魚、野菜をどれだけ食べても大丈夫というのが売りです。

糖質制限をしている方が心筋梗塞で亡くなったために不安が広がっています。

心筋梗塞の病態は心臓の血管の閉塞です。中に詰まるのは脂肪なので脂肪の取り過ぎは問題になる可能性があります。糖質制限と脂肪の取り過ぎは直接の関係はありません。糖質制限をすると脂肪を摂りすぎるから心筋梗塞になるというのは論理の飛躍です。糖質制限の際に脂肪はいくら食べても良いという考え方に問題がある可能性はあるものの、一部の問題を取り上げて全部が駄目だとすり替えるのは理屈にあいません。

更に付け加えると心筋梗塞の原因となる脂肪は血管内にたまったコレステロールです。長年糖質と脂質の食べ過ぎで血管内にたまっていたコレステロールが詰まった可能性があります。糖質制限をした影響ではなく、糖質制限をする前の影響だった可能性があります。誰にもわかりませんが、もしかしたら糖質制限をしなければ2、3年前に心筋梗塞になってしまっていたのかもしれません。御遺体を解剖するとわかったかもしれませんが、そこまでご家族が望まれなかったので永遠にわかることはないと思います。いずれにしても糖質制限と心筋梗塞は直接の関係性は無さそうです。糖質制限を否定したい人は関係があって欲しいと考えているので理解したくないだけのことだと私は思います。

例え話

糖質制限は脂肪を取り過ぎるので心筋梗塞になるから糖質制限をしてはいけないという理屈を例え話に置き換えてみます。

車による交通事故で亡くなる人がいる(糖質制限で亡くなった人がいる)から、車に乗ってはいけない(糖質制限はいけない)と言っているようなものです。得られるメリットは全て置いておいて、一点のみを評価しています。

車による交通事故で問題なのは車の運転の仕方(糖質制限の仕方)であって車そのものではないはずです。交通事故を減らすことが目的であれば、運転の仕方の徹底や事故を起こしにくい交通ルールの整備をするべきです。それにも関わらず車そのものが問題だとするのは、何か車を排除したい他の目的が潜んでいそうです。例えば車に仕事を奪われた馬車の運転手は車に反対したことでしょう。

糖質制限をすると、脂肪の取り過ぎになるので糖質制限は危険だとするのも同じような理屈です。糖質制限を排除したいので無理矢理糖質制限は駄目という理屈を探してきたようです。糖質制限をしても脂肪の取り過ぎには気をつけましょうとするべきでした。

糖質の害を知っている人達から見ると、議論にすらならないことですが、自分達の利権のために議論したい人達がいるようです。どんな利権を守ることが目的で糖質制限を否定しているのか、生暖かい目で見守ってあげましょう。

糖質制限の危険性を客観的に考えてみる

糖質制限の危険性が話題になっています。
糖質制限の第一人者と言われる方が62歳で突然心筋梗塞による心不全で亡くなられたため議論になっています。

糖質制限の本質

糖質制限は文字通り糖質を制限することですが、糖質は栄養素としては血糖値を上げるだけです。低血糖にさえならなければ、糖質を無理に食べる必要はありません。そして人間には糖質を食べなくても低血糖にならない仕組みが備わっているため問題にはなりません。議論はこれで終わりですが、糖質制限を脂質の問題にすり替えて、糖質制限そのものを問題があるように装っているようです。そのことを詳しく説明してみます。極力客観的に説明したつもりですが、客観性が足らなければ申し訳ありません。一意見として解釈して下さい。
テレビではここぞとばかりに糖質制限が危険だと論じている番組も見受けられますが、とても客観的とは言えない構成です。では何故糖質制限を攻撃するかと言えば、糖質制限されると困る人達がスポンサーにいることが推察されます。糖質制限によって困っているか将来困るスポンサーの機嫌をとるために糖質制限を攻撃している可能性が考えられます。ちなみに糖質制限をされて困るのは糖質を売っているパン屋さんやお寿司屋さんなど直接糖質を扱う業種だけでなく、製薬会社も困ります。何故なら糖質制限すると様々な病気が治療の必要が無くなるからです。2型糖尿病は糖質によって上昇した血糖値が下がらなくなる病気です。そもそも血糖値を直接上げることが出来るのは糖質だけなので、糖質を食べなければ下げる必要がないというわかりやすい理屈です。アトピー性皮膚炎やニキビも糖質を控えることにより新しく出来なくなるので、治療の必要が無くなります。これらの治療薬を販売している製薬会社は糖質制限されては困るようです。

テレビ局がどのスポンサーのために糖質制限を攻撃しているのかはわかりませんし、認めないとは思います。

糖質制限を否定的に報道している番組は言いがかりに近い論理展開がなされています。糖質制限をすると脂肪が多くなるからトラブルを起こすという論理です。百歩譲ってそれが本当だとしても、糖質制限が問題なのではありません。糖質制限の仕方の問題です。糖質制限する際には脂質にも気をつけて下さいねという報道であるべきです。糖質制限そのものを攻撃するのは、糖質制限されては困るからだと思います。

糖質の本当の姿を知っている人にとっては何でもないことですが、糖質のことをまだ良く知らない人は動揺してしまいがちです。そしてテレビで報道されると正しいことだと錯覚される風潮があるため、まずテレビ局が報道する目的を書きました。これから客観的に考えてみます。

糖質回避

一般的には糖質制限と言われていますが、私は糖質回避という言葉を提唱しています。制限速度という言葉のように制限は人に限度を制されるものです。人に食べる物を制限されるのは私の考え方にあいません。

自らの意思で糖質を避けるという糖質回避という言葉が適切だと思います。制限してもらわないと糖質を自分の意思で回避出来ない人は、糖質制限という考え方で良いと思います。

糖質制限と心筋梗塞

一言で言えば糖質制限と心筋梗塞は直接関係はないと思います。その理由を書きます。更に安全に食生活を楽しむための糖質制限(糖質回避)の際の注意点も書いておきます。

糖質制限(私の提唱する糖質回避)とは血糖値を上げる働きしか無い糖質を控えるという食事法です。糖質制限で問題になるとすれば、血糖値が上がらないことによる低血糖です。糖質制限に否定的な人は脳細胞がブドウ糖しか使えないため、ブドウ糖の元となる糖質が必要だという意見です。血糖値が下がると命に関わるのは事実です。しかし糖質からブドウ糖を無理にとらなくても血糖値が下がればタンパク質からブドウ糖を作り出せるため、無理に糖質を食べる必要はありません。実際には脳細胞はブドウ糖以外に脂肪やタンパク質から作り出すケトン体も使うことが出来ます。

糖質制限により起こり得ることは血糖値が上昇しないことです。必要以上に血糖値が上昇することは、ブドウ糖がタンパク質に結合してしまう糖化産物を生じます。この糖化産物が血管障害や神経細胞を障害するようですから血糖値は低いに越したことはありません。血糖値が上昇することで害はあってもメリットは無いはずですから、糖質を食べないこと自体は問題にはなりません。

心筋梗塞は心臓に栄養を運ぶ血管が詰まることで心臓の栄養が足らなくなる疾患です。血糖値が上がることで血管が詰まることはあっても、血糖値が上がらないことで血管が詰まる病態は考えられません。糖質制限自体は心筋梗塞には関係ありません。

心筋梗塞の原因である血管の閉塞の原因を考えてみます。多くは血管内にたまる脂肪が問題となるようです。ということは糖質制限を行う際に、必要以上に脂肪に偏った食生活になることは心筋梗塞の原因となり得ると思います。糖質制限が問題なのではなく、糖質制限の仕方に問題がある可能性は確かにあります。事実脂肪が多い食事をさせた動物実験では心筋梗塞など血管障害を引き起こす可能性は指摘されています。またタンパク質においても動物性タンパク質を多く食べると動脈硬化が進むという報告があるようです。植物性タンパク質では動脈硬化が進まないそうです。元の論文を読んではいませんが、動物性タンパク質が原因かそれに付随する動物性の脂肪が問題なのかは定かではありません。

亡くなられた方がどのような食生活をされていたかは定かではありませんが、もし脂肪分の多い食事をされていたのであればその食事が原因の可能性は確かにあります。糖質だけでなく脂肪分も控えておられたのであれば、糖質制限前の食生活の影響が血管内に残っていた可能性があります。もしかしたら動物性タンパク質を食べる量が多く動脈硬化が影響があった可能性は否定出来ません。

糖質制限は今の所糖質だけを制限すれば良いと考えられていますが、長期間安全に行うためには植物性タンパク質を中心に脂肪分はある程度控え目(脂肪分を多めに食べる実験で心筋梗塞が増えたという結果は確か40%か60%を脂肪として食べる実験でした)にする方が無難だと思います。データに基づくわけではありませんが、私の感覚では食べる量の20%程度の脂肪であれば問題ないのではないかと思います。

糖質制限の目的によって食べ方は異なります。ダイエットが目的であれば糖質依存を抜けるだけで簡単に目的は達成出来るでしょう。糖質依存を抜け出す短期間であれば、糖質を控えるだけでタンパク質や脂質、何を食べても構わないと思います。万全を期すのであれば、植物性タンパク質を中心に脂肪も食べ過ぎないようにすると良いと思います。そして一度糖質依存から抜け出せば、再び糖質依存に陥らない範囲で、糖質を食べることすら問題はありません。長期間糖質制限を続けるのであれば万全を期し、植物性タンパク質を中心に脂肪も食べ過ぎないようにすると良いと思います。

糖質制限・糖質回避でお腹が空かなくなる理由

一般的には糖質制限、私の提唱する糖質回避をしていると次第にお腹がすかなくなります。
空腹に慣れてくるから耐性ができてお腹がすかなくなると考える方もおられますが、簡単に言えば糖質依存から抜け出したため、糖質依存の禁断症状がなくなっただけのことです。
そもそもお腹がすくのが糖質依存の禁断症状であって、本来の空腹感は空腹を我慢してピークをこえた後の軽い空腹感のみです。

人類の進化の歴史からみれば現代ほど食べ物に恵まれた時代はありません。
農耕開始以前は、食べるものに困っているのが当たり前です。
お腹がすいて仕方がない状態だと、食料を探すこともままなりません。
空腹感に悩まされるようになったのは農耕によって糖質がいつでも手に入るようになってからのことです(参考文献:炭水化物が人類を滅ぼす)。

血糖値の観点からみるとお腹が空くのは血糖値が下がるからですが、糖質を食べ過ぎなければ血糖値が下がり過ぎることはありません。糖質を食べ過ぎた結果血糖値が急上昇し、それに反応してインスリンを使って血糖値を下げます。糖質依存のためいつも糖質を食べ過ぎることを見越して余分にインスリンを分泌するため、血糖値が下がり過ぎます。糖質切れの状態となり、身体は糖質を求めるのです。余分にインスリンを分泌してしまうのが糖質依存の症状です。そもそも糖質回避をしていると血糖値が上昇しなくなるのでインスリンが必要なくのるため、余分にインスリンを分泌してしまうことがなくなります。結果として大してお腹が空かなくなります。

この理屈がわかっていると、糖質回避を成功するためには、まず糖質依存を抜け出すことを目指せば良いことがわかります。
また糖質回避をしていても糖質を再び食べ始めてしまって止まらなくなるのも糖質依存の概念に照らし合わせれば簡単に理解出来ます。糖質を食べたことで糖質依存に再び陥ってしまったのです。

糖質依存の問題が非常に難しいのは、糖質を主食として食べるのが子供の頃から当たり前で、依存に陥っているという感覚がないことです。糖質依存の禁断症状にも関わらず、お腹がすくのが当たり前で育っているのですから理解するのが非常に困難です。そして多くの人が糖質依存に陥っているので、認識するのも難しいのが現実です。
幸い糖質は麻薬ほどの依存性はなさそうです(砂糖にはかなりの依存性がありそうですが)ので糖質依存の知識を身につけることで、上手に糖質と付き合うことが出来ます。

ちなみに糖質を少量食べると余計お腹が空く理由のも糖質依存の一症状です。

これらのことから糖質回避の一つの目安がお腹が空かなくなることだということがわかります。つまり糖質依存から抜け出すことを目標とすると良いという話です。
一度糖質依存から抜け出すことが出来れば糖質に対する執着がなくなりますので、糖質を食べ過ぎる心配もなくなります。

お腹が空かなくなることを目標に糖質回避を試してみてください。

糖質を食べ過ぎると… 糖質食べ過ぎ症候群?

糖質食べ過ぎ症候群とは2つの意味があります。糖質を食べ過ぎること自体が病気である糖質依存という意味と、糖質を食べ過ぎた結果症状を起こす糖質依存症としての意味の2つです。

ここでは糖質を食べ過ぎた結果症状を起こす意味で糖質食べ過ぎ症候群として捉えます。糖質を食べ過ぎるとどうなるか考えてみます。糖質の食べ過ぎという概念はありませんが、一般的に考えつくのは肥満くらいでしょう。ちなみに肥満糖質依存によって引き起こされる状態です。

糖質は主食である米小麦など炭水化物の主成分(炭水化物のうち食物繊維を除いたものが糖質です)です。実は肥満以外にも糖質の食べ過ぎによって起こる病気があります。つまり主食を食べ過ぎると発症する病気があります。これまで主食は多く食べることが推奨されていました。食べ過ぎると病気を引き起こすという発想自体がないため、糖質を控えるという対処法は広まってはいません。病気自体は知られていますが、糖質が原因だと今の所認識されていない病気もあります。

糖質の食べ過ぎが直接を引き起こす疾患は2型糖尿病です。2型糖尿病は血糖値が下がらなくなる疾患ですが、食べ物で直接血糖値を上げるのは糖質だけです。耐糖能をこえて糖質を食べ過ぎた結果2型糖尿病を発症します。そもそも糖質を食べなければ理屈の上では2型糖尿病にはなりません。また2型糖尿病を発症していても自分のインスリンの働きが残っていれば、糖質を食べないようにすることで血糖値がそれ以上上がることはなくなり、インスリンの働きにより各細胞で糖が使われることで次第に血糖値は下がります(参考:2型糖尿病が治りました)。ちなみに耐糖能には個人差があるため、同じ量の糖質を食べ続けても発症する人と発症しない人がいます。特に耐糖能の程度は遺伝性があるので、2型糖尿病の家族歴がある場合には、若い頃から糖質を控える方がお得だと思います。

他にもいくつか糖質を食べ過ぎたことで発症する、いわば糖質食べ過ぎ症候群とでも言うべき疾患が多々あります。少なくともアトピー性皮膚炎ニキビ(尋常性ざ瘡)は間違いありません。大勢の方々が糖質を控えることで改善し、糖質を多く食べ過ぎること(負荷試験)で症状が再現されています。

糖質回避により改善する多くの疾患全てが糖質食べ過ぎ症候群なのではないかと思います。例えば花粉症をはじめとする各種アレルギー、自己免疫性疾患なども改善例があるのでこれらは全て糖質食べ過ぎ症候群なのではないかと思います。食べ過ぎると誰でも必ず発症する肥満とは異なり、人によって食べ過ぎで起こる症状が違うことが人々の理解を妨げました。糖質の食べ過ぎでどうやら何らかの免疫異常を引き起こすようです。免疫が本来なら働かない自己細胞に対して過剰に働くとアレルギーや自己免疫性疾患を引き起こし、本来なら働くべき免疫が抑制されるとニキビなどの感染症を発症するようです。

高血圧も糖質食べ過ぎに伴う塩分過剰摂取によって発症する、糖質食べ過ぎ症候群の一種なのかもしれません。糖質依存だけでなく、塩分依存にも陥る共依存の関係で、高血圧を発症している可能性があります。

高脂血症も糖質食べ過ぎに伴い栄養の過剰摂取が原因かもしれません。そもそも高脂血症の薬での治療は必要ない上に、薬のせいで様々な病気を引き起こしているという話もあるため、糖質を控えて様子をみるのがお勧めです。

ここでは病態の説明は省きますが、一部の癌も糖質食べ過ぎ症候群の一種ではないかと考えています。

これから糖質食べ過ぎ症候群がまだまだ判明してくると思います。

そろそろ糖質との付き合い方を見つめ直す時期なのかもしれません。もしかしたら近い将来二・三十年もすると、「主食なんて食べ方をしてたんだって」「信じられない!病気になるのは当たり前じゃない!」と言われる時代が来るかもしれません。かつてビタミンの知識が無かったために多くの人々が脚気になって命を落としてしまったように、糖質の食べ過ぎの知識が無いために多くの病気に悩まされているようなものですから。糖質食べ過ぎ症候群は現代の脚気のようなものかもしれません。

アトピー性皮膚炎の季節内変動について

アトピー性皮膚炎は季節により改善したり悪化したりする不思議な疾患です。
原因は糖質の取り過ぎのようです。食べる順番で症状の出方が異なることから、血糖値の関与が示唆されます。

今回は季節によるアトピー性皮膚炎の改善と悪化についてです。
人によって夏に悪化する場合と、冬に悪化する場合、もしくはその両方で悪化する場合があります。これらの原因について考察してみます。
糖質の取り過ぎがアトピー性皮膚炎の原因だという理屈から、季節によって症状の悪化する理由で考えられるのは季節によって食べる量が異なることです。現実問題として考えられるのは食欲の秋といわれるように秋に悪化するのであれば理屈にあいそうですが、夏と冬に炭水化物を多く食べるというのは考えにくいように思います。現実に夏に体重が増えた人や、冬に体重が増えて症状が悪化するのであれば季節により食べる量が増えてしまうという関連が考えられますが、そういう方は少ないようです。

季節毎に糖質の許容量が変動する

食べる量が季節によって余り変わらないのであれば、別のことが原因のようです。
次に考えられるのはアトピー性皮膚炎を発症する炭水化物の許容量が季節により変動する可能性です。アトピー性皮膚炎の悪化因子である汗は夏に多くかきますし、冬に空気が乾燥することでダニ・ホコリが舞い上がり皮膚に影響を与えている可能性が考えられます。悪化因子が増えることで炭水化物の許容量が減ってしまう可能性があるのです。

同じ量を食べていても、夏になると悪化する場合や、冬になると悪化するのは汗やダニ・ホコリという悪化因子が増えることで、炭水化物が少なくても(血糖値が低くても)反応しやすくなるのかもしれません。

季節によるアトピー性皮膚炎増悪時の対策

対策は前もって悪化する季節だけ糖質を減らすか悪化した時点で振り返る振り返り法を実践することです。
症状が出れば食べ過ぎのサインなので、1日振り返って食べ過ぎを気をつけます。
それでも改善しなければ、症状が出現する量である閾値が下がっている可能性があるので以前より思い切って炭水化物の量を減らしてみることです。

濃厚なめらか豆腐 セブンイレブン

アトピー性皮膚炎をはじめとするアレルギーの予防や肥満、2型糖尿病の改善に効果が期待出来る糖質回避に役立つのが豆腐です。今回はセブンイレブンの濃厚なめらか豆腐雪塩162円です。

コンビニではなかなか糖質回避は難しいのですが、豆腐はタンパク質が豊富なので私は重宝しています。

少し割高ではありますが美味しかったです。これを主食代わりにして冷凍のおかずを食べました。

店内調理のメンチカツをオカズにしてこの豆腐を主食代わりに食べるのはありだと思います。

アクセルを踏みながらブレーキがきかない話

今回は一つの例え話です。
例え話とはわかりにくい物事を比喩を使って理解しやすくする手法です。

車を運転中にアクセルを踏みながらブレーキを踏んで止まらない!と困っていればあきれることでしょう。運転手が咄嗟のことで焦ってしまってアクセルとブレーキを踏みながら止まらないと叫んでいても、第三者はあきれることでしょう。本人は冷静な判断ができず両方踏んでいても、アクセルを踏んでいる意識が欠落したままブレーキを踏んでいると、混乱してしまうようです。客観的に考えればアクセルとブレーキを踏んでいれば止まらないことは簡単にわかりますが、当事者は思い込んでいればわからないのかもしれません。
幸い現実の車の運転では右足でアクセルを踏み、同じ右足でブレーキも踏むように運転するので、アクセルを踏みながらブレーキを踏むためには普通使わない左足も使うことになるため、通常ではアクセルとブレーキ両方を踏むことはできません。
通常は起こらないことでも例え話として想像してみると、車が止まるわけがないことが容易に理解できます。いくらブレーキが強力だとしてもアクセル全開だと簡単には止まらないのは当たり前です。車が止まるためにはまずアクセルを緩めた上で、ブレーキを踏むのが常識です。

アトピー性皮膚炎をはじめとするアレルギーや肥満治療、2型糖尿病ではこの常識から外れた、アクセルを踏みがら(糖質を食べながら)ブレーキを工夫(様々な治療を施す)して止まらないといっている状態です。これらの疾患が糖質を控えることで改善する訳ですから、原因は糖質の食べ過ぎのようです。まだこアクセルを踏みながらブレーキを踏んでいるようなものだということを理解できていない人が多いだけのことです。少なくとも20年もすれば、今の治療法を呆れながら振り返る時代がくるでしょう。

アレルギーの発症機序はまだ不明ですが、糖質の許容量をこえた人が発症することが示唆されています。その証拠に糖質を完全にゼロにしなくてもある程度回避することで、薬を使うことなく症状が消失します。糖質が一因でなければ説明のつかない現象です。少なくともアトピー性皮膚炎は糖質回避振り返り法にて治すことができます。ステロイド剤を使っても次々赤みが沸き上がるのは、糖質を食べすぎているからです。正にアクセルを踏みながらブレーキを踏んでも止まらないと困っている状態です。
肥満の方の多くは糖質依存によって脳が糖質に騙され、糖質を食べすぎた結果起こるだけです(ちなみに糖質依存・糖質中毒の禁断症状を多くの方が経験されています)。糖質回避により糖質依存から抜け出せば体重の自己コントロールは容易です。ダイエットに失敗するのは糖質依存から抜け出せないか、一度成功しても体が脂肪が減ったことを飢餓状態と勘違いしてしまうので食欲が増進し、再び糖質依存に陥ってしまうからです。糖質を避けていればリバウンドも起こりません。糖質を避ける以外のダイエット法はブレーキの工夫でしかありません。様々なブレーキが考えられていますが、根本原因である糖質を控えるというアクセルを緩めずにブレーキを工夫しても意味がありません。20年もすればダイエットという概念はなくなるのではないかと思います。何故なら糖質を食べれば太るし、食べなければ痩せる。それだけのことだからです。今のところ太っている人は自制心がないと誤解されていますが、糖質依存に陥っているだけのことです。これからは糖質を避ける知恵を知らないんだと思われる時代が来ると思います。
2型糖尿病は血糖値が下がらなくなる病気ですが、そもそも血糖値の上昇はタンパク質・脂質・糖質のうち、糖質のみ引き起こすことができます。タンパク質・脂質は食べたからといって直接血糖値を押し上げることはありません(不足した場合にはブドウ糖を作り出すことはあります。そのため糖質を無理に取らなくてもブドウ糖の血中濃度である血糖値は維持されます。)。その糖質を控えることで血糖値が上昇しなくなります。上昇しなくなれば下げる必要がないので自然と2型糖尿病は治るという簡単な話です。(実例:2型糖尿病が薬無しで治りました)糖質を避けるように指導しないまま治療を行っている医師が、透析や失明をしてしまった患者さんから訴えられる時代が来ると私は考えています。

アレルギーも肥満も2型糖尿病も治らないと考えられているのは、糖質を同じように食べているからです。
アクセルを緩めることなくブレーキを工夫することに意味がありません。
車の運転であればまずアクセルを緩め、必要に応じてエンジンブレーキだけで良いのかフットブレーキを踏むのか、それでも駄目ならサイドブレーキも使うのかという歩合にブレーキを工夫するはずです。
病気を治したいのであれば、まずアクセルを緩めるのと同じように糖質の量を減らしてみることです。

炭水化物を食べる量を0にする必要はありません。
糖質を減らす目安はアレルギーを治すことが目的であれば、症状がでなくなる程度まで減らします。肥満を治すことが目的であれば体重を目安に減らします。もう一つの目安が糖質依存から抜け出すことです。糖質依存から抜け出せば禁断症状である強い空腹感に悩まされることがなくなります。長時間空腹を我慢していると感じるピークを越えた軽度の空腹感しか感じなくなります。強い空腹感を感じなくなれば、体重を維持するのは難しいことではありません。
2型糖尿病では血糖値を目安に糖質を減らすとよいと思います。2型糖尿病でも糖質依存から抜け出すことで、コントロールが容易になります。
まだアクセルを踏みながら(糖質を食べながら)ブレーキを踏んで(治療で悩んで)いませんか?