信用と信頼の違い 人が騙される理由

信用と信頼の違いを考えてみたいと思います。
貴方は友達を信用しているのでしょうか?信頼しているのでしょうか?
あなたは子供を信用しているのでしょうか?信頼しているのでしょうか?
信用と信頼の違いを改めて考えてみましょう。

信用

信用は裏付けがあって相手を信じることです。
裏付けがあるとは、信じるに足りる根拠があるということです。
例えば日頃の行動という裏付けがあって、相手を信じることができるのです。
あるいは何らかの担保と引き換えに相手を信じるのです。
いわば対等な信じ方が信用です。
科学の信じ方が信用ではないかと思います。

信頼

信頼は裏付けなく盲目的に相手を信じることです。
裏付けがないとは、信じるに足りる根拠はないということです。
何も引き換えるものもなく闇雲に信じることと言い換えても良いでしょう。
いわば一方的な信じ方が信頼です。
宗教の信じ方が信頼だと思います。(宗教を否定したいわけではありません。宗教を信じ切っている人は、裏付けがある信用だと信じ切っている人はいると思いますが、私は裏付けがあるわけではないと思います。何故なら死後の世界は誰も見たことはないからです。ただ信じるしかありません。)

信用と信頼の区別

わかりやすいのは信用金庫はあっても信頼金庫はないということです。
何故なら信用金庫とは裏付け、多くは担保と引き換えにお金を貸すということです。信頼金庫では裏付けとしての担保はなく闇雲にお金を貸すことになるからです。

人が騙される理由

人を信用ではなく、信頼してしまうからです。
ただ単にこれまでの行動から信頼してしまうのです。何か引き換える裏付け、担保となるものなしに信頼してしまうので騙されるのです。意図的に人を騙そうとする人は信頼を信用だと錯覚させることに長けています。
特にお金が絡む判断をする際には、相手の行動の裏付け・担保があるかどうかを判断材料にしてみることをお勧めします。
例えば相手の言うことを鵜呑みにするのが信頼、相手の言うことの裏付けをとった結果信じるのが信用です。電話がかかってきて誰々がこうなったというのを信じてしまうのが信頼です。その誰々に何か本当に起こっているのかどうか確かめた結果信じるのが信用です。

家族でさえ人を信頼して行動することは危険です。ましてや他人を信頼して行動することは控えましょう。信用できる裏付け・担保を確認することをお勧めします。

現代人が近視になる理由(仮説)の状況証拠

以前現代人が近視になる理由ということを書きました。
その状況証拠が日経サイエンス2016年8月号のp81『近視が増える』にのっていました。この記事ではデータだけ掲載され理由は仮説すらありません。この記事によると

近視は遺伝ではない。
毎日40分多く屋外で過ごした子供は対照群よりも禁止になりにくかった

この記事では行動の違いにより近視になる確率が変わることから、遺伝ではないことが示されています。そして今は視力矯正が必要な人が約4分の1ですが、このままの推移でいくと近視の人が2050年には約半数の人が視力矯正が必要になるとしています。

私が考えた仮説は近くを見るから近視になるのではなく、眼球を動かさないことで近視になります。その根拠は眼球を取り巻く筋肉の発達が妨げられ筋肉で締め付けられないため眼球が大きくなることで焦点距離が長くなります。結果として近視になってしまうのです。逆に私の仮説によると眼球を動かすことで近視が予防できると予測できます。その予測通りの結果が掲載されていることから、私の仮説が正しい状況証拠と考えられます。

私の仮説によると屋外で過ごすことが近視になりにくい理由ではなく、目を動かすことが眼球を取り巻く筋肉の発達を促し、眼球を締め付けることで眼球の成長を妨げるため焦点距離が伸びないことです。

近視を予防するためには眼球を動かすことで眼球周囲の筋肉を鍛える必要があると思います。何らかの手だてがありそうですね。

子供がイタズラする理由・目的

子供はイタズラするものです。何故イタズラをするのでしょうか?目的は何なのでしょう。そのことを考えてみます。

イタズラする理由は単純に面白いからです。反応が楽しいのです。いたずらをした結果物事の変化そのものが楽しいのです。そしてその物事の変化を見た周囲の人達の反応も楽しいのです。同じいたずらを繰り返しイタズラを責めた際に笑っていると、間違いなく確信犯です。わざとイタズラをしているのです。
目的は人の反応を知ることです。人がどのように反応するかをまだ知らない子供達は、イタズラによる人の反応がわからないからやってみるのです。知らないことを知りたい欲求、探究心に突き動かされてイタズラしてしまうのです。人の反応が面白いと感じてしまうたてイタズラしてしまうのです。

場合によってはイタズラにより怒られることもあるでしょう。怒られるとわかっていてもワザとイタズラするのも確信犯です。ただしこの場合のイタズラの目的は相手にしてもらうことです。怒られる方が相手にされないよりマシなのです。何度怒られても万引きを繰り返す子供も似たような心理です。このような心理によるイタズラを防止するためには、イタズラに反応しないようにするのが一番です。再発防止はイタズラしても無視するように淡々と処理するのです。ただし注意が必要なのは、この場合のイタズラは子供達のSOSなのでケアしなければ大変な結果を招きます。相手にして欲しい心理からくるイタズラは、寂しさの表れです。素直に寂しいと言えないので、イタズラとして相手にしてもらうことを選択しています。その心理を察してあげて、相手にしてあげるように心がけましょう。イタズラの再発防止策である無視だけして、イタズラの目的を対処するために相手にしてあげないと心の闇が更に深まります。無視して寂しさを深めると、更に激しいイタズラに発展してしまいます。もしかしたら取り返しのつかない結果を招くことになるかもしれませんし、犯罪を犯すようになるかもしれません。

イタズラの奥に潜む心理、コミュニケーションを取りたいことを理解してあげましょう。

糖質一度に食べ過ぎ症候群のカテゴリ作成

「糖質一度に食べ過ぎ症候群」のカテゴリを作成しました。様々な疾患・病気が「糖質一度に食べ過ぎ症候群」に含まれるため、タグではなくカテゴリにしてみました。今後は「糖質一度に食べ過ぎ症候群」に含まれる病気はカテゴリに入れていこうと思います。出来ればこれまで投稿した内容も、「糖質一度に食べ過ぎ症候群」であればカテゴリを変更していこうと思います。

「糖質一度に食べ過ぎ症候群」には、一回だけ一度に食べ過ぎても出る狭義の「糖質一度に食べ過ぎ症候群」と、一度に食べ過ぎることを何度か繰り返すことで発症する広義の「糖質一度に食べ過ぎ症候群」があるようです。広義の「糖質一度に食べ過ぎ症候群」は今のところ一回の糖質の食べ過ぎだけで発症するのか、何度か繰り返す結果なのかは不明です。

一回でも一度に食べ過ぎると症状が出る狭義の「糖質一度に食べ過ぎ症候群」にはアトピー性皮膚炎やニキビなどがあります。狭義の「糖質一度に食べ過ぎ症候群」はすぐに反応するので、反応を目安に食べ方を調整出来るのが特徴です。

広義の「糖質一度に食べ過ぎ症候群」は狭義のもののような簡単な目安がないため糖質を出来る限り症状が改善するまで減らし続ける必要があります。広義の「糖質一度に食べ過ぎ症候群」には、円形脱毛症や尋常性白斑、慢性感染症の尋常性疣贅などがあります。

狭義にしろ広義にしろ「糖質一度に食べ過ぎ症候群」に含まれる疾患でお悩みであれば、糖質を一度に食べ過ぎないことがお勧めです。糖質の食べ方に気をつけるだけで病気で悩む必要が失くなるかもしれません。

食べ物ではなく食べ方で病気を治すという考え方

実際には食べ物ではなく食べ方で病気を治すのではなく、食べ方で病気を失くすという考え方を提案したいと思います。何故なら病気の原因が食べ物ではなく食べ方だということがわかってきました。食べ方を工夫するだけで病気にならないのですから治すという表現には当てはまりません。病気という困った状態そのものを失くすという言い方が適切だと思います。糖質を一度にたくさん食べ過ぎた際に発症するということです。そこで糖質一度に食べ過ぎ症候群という考え方を提唱しています。糖質を一度に食べ過ぎることで発症するため、反対に糖質を一度にたくさん食べ過ぎない食べ方をすれば病気になりにくいということです。薬を使うことなく病気を治す(正確には失くすのですが)ので、言葉の魔法という表現も使っています。

糖質の食べ方

病気の原因が食べ物だと考えられることはよくありました。特にアレルギーという概念が広く知れ渡っているため、食べ物が原因だと伝えると『アレルギーですか?』と聞き返されることがよくあります。しかしアレルギーだと誤解されていた疾患も糖質一度に食べ過ぎ症候群の一つに過ぎないことが多いようです。糖質一度に食べ過ぎ症候群は食べ方で改善が期待できます。食べ方とは糖質の食べ方で、気を付けるのは糖質を食べる順番と糖質を一度に食べる量です。

提案する食べ方は糖質一度に食べ過ぎの反対で、糖質を一度に食べ過ぎないことです。病気を避ける理想の食べ方に書きましたが、具体的には糖質を食べないか糖質を食べるなら小分けで食べるということです。更に糖質以外のオカズを先に食べてから糖質を食べることで症状が起きにくくなります。糖質以外のオカズのおかげで糖質の一回量が減ること、血糖値の急上昇が避けられることが病気になりにくい原因と考えています。糖質から食べ始めると美味しくて食べ過ぎてしまうことが原因の一つのようです。オカズから食べ始めると胃が先に埋まってしまうため、不用意に食べ過ぎることが自然と防止できるようです。

糖質一度に食べ過ぎ症候群を発症しておられる方はどこかで糖質の食べ方に問題があることが大半です。特に以下の食べ方をすることで発症されている方が意外に多いのが実情です。少なくとも以下の食べ方は避けるようにしましょう。

炭水化物+炭水化物

患者さんとお話をしていると炭水化物+炭水化物という食べ方をされる方が意外に多いことに驚いていますが、炭水化物+炭水化物は最悪の食べ方です。一度に糖質がたくさんになるからです。具体的にはラーメン・チャーハンセット、うどん・おにぎりセットの食べ方です。ラーメン・チャーハンセットを食べた翌日には症状が悪化している可能性が高いと思います。一度にたくさん食べると症状が誘発されるので、ラーメン・チャーハンセットを食べるのではなく、ラーメンやうどんをお昼御飯に食べておやつの時間にチャーハンやおにぎりを食べることをお勧めします。別の提案ではラーメンやうどんはお店で食べて、チャーハンやおにぎりを持ち帰りにするように提案しています。一度に食べるのではなく食べるタイミングをずらすのです。一日の総量が病気を引き起こすわけではないようです。身体が注意報や警報を出すように見張っているのは、一回量のみで食事の回数が多くなることは問題がないようです。だからラーメンやうどんはお店で食べて、チャーハンやおにぎりは持ち帰りにしておやつのタイミングに食べるのです。もしくはラーメン・唐揚げセットがお勧めです。何故なら糖質であるラーメンの吸収を唐揚げが邪魔してくれるため、症状が出にくいはずです。

炭水化物+果物・お菓子(デザート)

デザートという考え方が糖質一度に食べ過ぎ症候群にとっては天敵です。何故ならデザートは基本糖質で糖質を一度に食べていることになるからです。炭水化物+炭水化物の食べ方同様糖質+糖質に変わりありません。正に糖質一度に食べ過ぎになってしまうのです。
果物・お菓子を食べるなら、食後ではなく食事から時間をあけておやつの時間に食べる方が症状が出にくくなります。更におやつの時間に果物・お菓子を食べる際にオカズ代わりになるものを食べてから食べるのがお勧めです。具体的には卵・チーズ・ソーセージ・枝豆・ナッツ類を食べてから食べる方が症状が出にくいはずです。

最近では果物は食前に食べることを勧める人たちがいますが、算数の足し算同様食事の後でも前でも足し算に変わりありません。糖質一度に食べ過ぎ症候群の原因は血糖値にあると考えていますので、血糖値を押し上げる食べ物を食べる限り一度に食べてしまえば炭水化物と果物がどちらが後でも先でも足し算に変わりありません。足し算にならないためには、そもそもデザート(果物・お菓子)を食べないかデザート(果物・お菓子)を食べるのであれば時間を離すしかありません。

糖質一度に食べ過ぎ症候群命名の目的

以前は糖質一度に食べ過ぎ症候群に気付いた経緯を書きましたが、今回は糖質一度に食べ過ぎ症候群命名の目的を書いてみたいと思います。

医学的な命名であれば一時的高血糖症候群とでもするべきなのかもしれません(実際に一時的高血糖が病気の原因かどうかはまだわかりませんが…。状況証拠からは一時的高血糖が関与しているとしか思えません)。医者に対して情報を伝える目的であれば、一時的高血糖症候群の方が情報が伝わりやすいと思います。あえて糖質一度に食べ過ぎ症候群としたのは、情報を伝えたい相手が医者ではなく患者さんだからです。これまでは病気の治療をするのは医者だけでした。だから医者に情報を伝えることが優先されたのです。医者同士で治療法を吟味・相談し、より良い治療法を模索していたからです。
しかし糖質一度に食べ過ぎ症候群は治療を必ずしも医者がする必要がないのです。そもそも病気を治療するという概念が過去のものとなるかもしれません。食べ方で病気そのものを避けることができるのです。

命名の目的

糖質一度に食べ過ぎ症候群の命名の目的は一言でいえば患者さんに病態・生じる原因を知って欲しいからです。患者さんが糖質一度に食べ過ぎ症候群の病態を理解してもらうことで自分自身で病気を避けることができるのです。そして糖質一度に食べ過ぎ症候群という命名であれば、原因を名前に埋め込んであるため説明する時点で病気の本質・糖質を一度にたくさん食べ過ぎた結果症状が出たことが伝わります。

糖質一度に食べ過ぎ症候群は食べ方を工夫するだけで改善するのが特徴です。薬は対症療法に過ぎず、一時しのぎにしかなりません。何故なら糖質を一度に食べ過ぎることが原因であれば、原因である糖質を一度に食べ過ぎることを繰り返す限り、何度でも同じ症状を繰り返してしまうのです。治療しても治らないことは、アクセルを踏みながらブレーキを踏んでも止まらないのと同じです。食べ方で悪化してしまうことは医者にとっては致命的です。食べ方を絶えず指導出来ないからです。患者さん自身に「糖質一度に食べ過ぎ症候群」の概念を理解してもらい、実践してもらうことが最善の策だと思います。医者に理解してもらい、医者から食べ方を広めてもらうよりも、患者さん自身に直接理解してもらうことが、早道だと考えました。そして素早く患者さんに情報を伝達するために情報を圧縮して伝える方法を考えてみました。行き着いたのが「糖質一度に食べ過ぎ症候群」の言い方で、短時間で病気の原因を伝えるのに適切だと考えています。

補足

患者さんには「糖質一度に食べ過ぎ症候群」の考え方の理解を深めるために補足を行います。具体的には糖質を一度にたくさん食べ過ぎることが原因であって、総量は問題になりにくいことを伝えるのです。一食でラーメン・チャーハンセットやうどん・おにぎりセットが問題であって、お昼御飯にラーメン・おやつにチャーハン、お昼御飯にうどん・おやつにおにぎりは問題が起きにくいことを伝えるのです(そもそもラーメン一食、うどん一食で許容量をオーバーするため、チャーハンやおにぎりを追加すると大オーバーになる人もいますが…)。

別の言い方をすれば、いつも三食で食べている食事が二食になると一回量が増えるため、悪化します。逆に三食を四食・五食に増やし一回量を減らすようにする方が症状は出にくくなります。

人によって一回に食べても大丈夫な許容量は人によって異なります。少なくとも「糖質一度に食べ過ぎ症候群」を発症している人は、一度に食べ過ぎたのです。自分で食べ過ぎを自覚し、次に一度に食べ過ぎないように気をつけることをお勧めします。

これらのことを全て含ませた意味合いの「糖質一度に食べ過ぎ症候群」という概念です。もし良かったら考えてみて下さい。

 

ナッツ類摂取でガンの再発率・死亡率低下の理由(仮説)

ナッツ類摂取でガンの再発率・死亡率低下の理由を仮説ですが考えてみます。ナッツ類そのものにガンを妨げる効果があるのかもしれませんが、ナッツ類摂取で再発率・死亡率が下がる理由が仮説すら書いてはありませんでした。そこで糖質関連かもしれないと考え仮説を考えてみました。
先日ヤフーニュースのトピックスにてナッツ摂取でガンの再発率・死亡率低下という記事が報告されていました。

概要は

週に57グラム以上のナッツを食べた結腸ガン経験者の再発率とガンによる死亡率が、食べなかった人よりはるかに低いとの研究結果を発表した。この量は、アーモンドなら48粒、カシューナッツなら36粒の量となる。

ナッツ類が肥満や糖尿病の予防に効果があることが示唆されています。
一つの仮説ですが、ナッツ類摂取で糖質の食べる量が減るのではないかと思います。またナッツ類により糖質の吸収を妨げる可能性が考えられます。つまりナッツ類が病気を避ける理想の食べ方におけるオカズの代わりになるため、血糖値の上昇を妨げることで免疫機能障害を引き起こさず、ガン細胞を免疫が攻撃する可能性が考えられます。(私はガンは、偶然生じたガン細胞担当の免疫機能障害によりガン細胞の増殖を抑えることができなくなったせいで発症すると考えています)

ただナッツ類が週57gでどれだけ血糖値の上昇を妨げる働きがあるのか疑問も残ります。糖質など他の食べ物の食べた量は計測されていないため判断がつきませんが、もしかしたらナッツ類を食べている人は糖質の量が少ない可能性が考えられます。もしナッツ類のおかげで糖質を食べる量が少ないのであれば、ナッツ類そのものが良いのではなくナッツ類が糖質の食べ過ぎを阻害している可能性が考えられます。

もし私の仮説が正しければ、糖質以外のもので糖質を避けるだけで良いので枝豆、チーズなどでも同様に再発率と死亡率が下がるはずです。もし枝豆やチーズでは再発率・死亡率が下がらず、ナッツ類だけが下がるのであれば、ナッツ類に何かガン細胞の成長阻害するものが含まれていることがわかります。
誰か調査してほしいものです。

糖質一度に食べ過ぎ症候群に気付いた経緯

糖質一度に食べ過ぎ症候群という疾患の捉え方を提唱しています。今回はその病態に気付いた経緯を書きたいと思います。

糖質を食べると症状が出ることが徐々にわかってきました。アトピー性皮膚炎やニキビなどは食べ過ぎると翌日、早ければ数時間で症状が発症します。身体が出している注意報や警報という考え方も提案しています。

実は糖質一度に食べ過ぎ症候群は誰でも症状は見ているのです。アトピー性皮膚炎の赤みやニキビなどです。ただ単にどのように出るのかを知らないため、糖質を一度にたくさん食べると症状が出るとわからなかったのです。糖質制限の提唱者である江部先生や創傷の消毒をしない方が傷の治りが早いことを提唱された夏井先生のおかげで、アトピー性皮膚炎やニキビに糖質が関係あることがわかりました。糖質回避という考え方を患者さんに提案するようになり患者さんの状態が徐々に改善してきました。ただ当初は糖質は1か0かの二択のように、食べるか食べないかだと考えていました。食べれば出るのは仕方がないと考えていたのです。食べ物が問題であって食べ方が問題だとは思わなかったのです。

糖質一度に食べ過ぎ症候群に気付いた経緯

患者さんとお話をしていると悪化した場合、多く食べ過ぎた際に出ることがわかってきました。逆に糖質を0にしていなくても改善している患者さん達も多くおられたのです。むしろ全体量は多く食べていても症状が出ない患者さんがおられたのです。その食べ方を見ていると小分けで食べておられました。
1人は乳児湿疹の患者さんで果物やパン、うどんなどを食べ過ぎると赤くなっていました。しかしご飯(お米)を日頃食べていても症状が出ないのです。不思議に思って聞いてみると聞いてみると1日10回食べておられたのです。起きている間1時間毎に少しずつ食べていることがわかったのです。

その視点で考えてみると、多くの患者さんが一度にたくさん食べた際に発症していることがわかったのです。糖質による疾患は糖質の総量が原因だと考えていたものが、糖質の1回量が原因であることに気付いた瞬間でした。総量に気をつけなければいけないと思い込んでいたものが、1回量を気をつけなければいけないという事実に頭を撃ち抜かれる程の衝撃を受けました。患者さん達が日頃食べ方にどれだけ気をつけていても、一度の糖質の食べ過ぎで症状を引き起こす現実と合致するのです。頭を整理して抽象化して考えてみると、糖質一度に食べ過ぎ症候群という概念に行き着いたのです。

リブレ 血糖値持続測定器

血糖値持続測定器(Free Style リブレ フラッシュグルコースモニタリングシステム)を購入しました。アボットジャパンから2017/1月に発売になりましたが、人気が非常に高く品薄のため入手が5月になりました。

今のところ健康保険の適応はないため使用するためには自費になってしまいます。病院によって価格は異なりますが、恐らくセンサー(14日分)・Readerキットそれぞれが1万円前後の自費診療になると思います。スタートする際には2万円程度になるのではないかと思います。追加の場合にはReaderキットは追加購入する必要がないためセンサー(14日分)のみの追加購入で済みます。

センサー

リブレ センサー 血糖値持続測定器
リブレ センサー
血糖値持続測定器

リブレのセンサーを装着した状態です。動きにくい上腕後ろ側に装着しました。

 

リブレ センサーアプリケーター
リブレ センサーアプリケーター

センサーアプリケーターという機械が同封されているためセンサーをセットし、押し付けるだけです。センサーには針が付いているためそれなりの痛みを覚悟していましたが、センサーアプリケーターを押し付けるとバネの力で一瞬で装着が完了します。装着前にアルコールでの消毒を推奨されていますが、消毒というよりは接着を邪魔する皮脂を拭き取る目的のようです。

 

最終的にしっかり押し付けると完了します。

最大14日間持続測定が可能です。

Reader キット

測定器のコントロールを行います。使用開始、読み取りを行います。

リブレ Readerキット
リブレ Readerキット

センサー装着後Readerキットを使ってセンサーの測定をはじめる初期化を行います。初期化に1時間かかります。センサーには8時間データを記憶出来るので少なくとも8時間毎のデータの吸い上げが必要です。センサーは15分毎の血糖値の検査をしているようです。Readerキットのボタンを押してかざすだけで一瞬で読み取れます。服の上からでも読み取ることが出来ます。

Free Style リブレ フラッシュグルコースモニタリングシステムの利点

Readerによりリアルタイムで血糖値を確認できます。血糖値を測定する度に針で刺して痛い思いをする必要がなくなりました。Readerのボタンを押してセンサーにかざすだけで簡単に血糖値を測定することができます。

また食べたものがダイレクトに血糖値に反映することを実感できるため、糖尿病の方の血糖値のコントロールが良くなると思います。何故ならこれだけ食べれば血糖値がこれだけ上がるということを日々フィードバックしながら食べ方を工夫することができるからです。更に完全な手探りではなく、糖質を食べると血糖値が上がることが分かっているため糖質の食べ方だけ気を付ければよいからです。リブレは糖質の食べ方のわかりやすい目安になりえると考えています。

これまでも血糖値持続測定器はありましたが、リブレが優れている点があります。旧来の血糖値持続測定器は測定開始時に実際に血液を採って血糖値を測定し補正する必要がありました。リブレは血液による補正が必要ありません。

これまでの血糖値持続測定器と比較すると非常に安価な点も大きな利点です。

リブレの問題点

2017年5月現在保険適応がないこと。機械は他の持続測定器と比較すると安価ではありますが、全額自己負担となると負担額が大きくなることが問題です。針で刺す痛みがないことはメリットですが、今のところ保険適応がないため自己負担額を考えると悩ましい問題だと思います。

リブレの使用は私のように研究目的か、今のところどうしても痛みを避けたい患者さんに限られると思います。保険適応となるとかなり普及すると思います。

入浴などは問題なくできるのですが、運動されて日頃から汗をかく方には不向きかもしれません。

また現在のシステムでは血糖値の日内変動グラフを得ることはできますが、測定ボタンを押していない任意の時間の測定値を知る方法はありません。
コンピュータに接続してもグラフが得られるのみで、測定時間と測定値の生データを手に入れることはできません。
糖尿病治療の補助目的ではなく、私のように食事と血糖値の変動の解明という研究目的の場合生データの取り扱いを出来るようにするなど改善の余地があると思います。

コンピュータに接続しデータの書き出しを行うことでCSVファイルで情報を取り出すことができます。パソコンと多少の取り扱いの知識は必要ですが、生データを参照し必要な部分のグラフを作成することができます。(2017/5/31追記)

リブレ 血糖値持続測定器からわかること

食事と血糖値の関係をリアルタイムで好きな時に知ることができます。
食べると上がることを目の当たりにすると、怖くて食べられなくなるかもしれません。

まだつけ始めて間がないのですが、思いもしなかった夜間の低血糖(病的意義は不明。グラフからは70mg/dl程度です)がわかりました。病的な程ではありませんが、夜間血糖値が下がっていることがわかりました。夜間眠れないのは高血糖ではなく低血糖だったかもしれません。

まだ使い始めたばかりなのでわかったことがあれば改めて掲載していきます。

スマホ育児アンケートに思う

スマホ育児とは小さい子供にスマホを見せることで静かに待たせる育児の仕方のことです。アンケート結果によると賛否両論あるようです。アンケートそのものに意味がないと私は思いますが、私の考える私論を書いてみたいと思います。

まず子供が興味を持って真剣に見るスマホを否定する必要がありません。興味を持つ時点で子供にとって何がしかの得るものがあるから見ているのです。スマホ育児を否定する人達はスマホが悪いと根拠なく一種の宗教のように信じているか、自分が子育てした際に苦労したから内心羨ましいのです。もしくはスマホを否定することで自分の存在意義を示したい人達だと私は思います。

テレビが一般家庭に行き渡った時代、子供はテレビばかり見てはいけませんと言われていたのと何ら変わりません。テレビを見て育った子供が今親になっているのです。確かに現在様々な問題がありますが、テレビのせいだとは思えません。そう考えれば、スマホも後で考えれば問題だったということは考えにくいと思います。アンケートにより新しい物を受け入れられない人達がいることがわかるだけではないでしょうか?

公共の場で泣き叫ぶ子供と、スマホを見て静かにしている子供。どちらが子供にとって快適なのでしょうか?少なくとも嫌な場所で我慢させられるよりも、興味のあるスマホを見る方が、子供にとって余程楽しいし得るものがあると思います。ただしスマホで見せる内容は吟味しても良いのかもしれません。

スマホ育児の是非を問うことに意味はありません。スマホ育児で何を見せるかの議論にこそ意味があるのではないでしょうか?そもそも意味がないスマホ育児のアンケートをする目的自体が、スマホを見て欲しくないテレビ局や新聞社など旧来のメディアが意図的に行うのではないかと思います。少しでもテレビやを見てもらう目的で、スマホ育児を否定したいためにあえてアンケートをとったのではないかと思います。そして一見同一に扱うように見せかけて、スマホ育児を否定するように仕向けているように思います。

スマホはあるのですから否定しても仕方がありません。今でもスマホを使いこなさない人もいるのですから、スマホを使う使わないは自由です。スマホを育児に使う使わないは自由です。他人が口出しするのは越権行為です。スマホ育児の是非ではなく、何を見せると良いのかを議論することに意味があると私は思いますが如何でしょうか?

少なくともスマホでの情報が子供達に刺激を与えることは間違いない事実です。どんな刺激を与えると子供のためになるのかを議論しましょう。