最近フリースタイルリブレでの血糖値の実験をしていません。飽きた訳ではないのですが、実は一年前の実験で増えた体重が落ちないことが理由の一つです。ある程度体重がコントロール出来てはいたのですが、9月にピロリ菌の除菌を行った後体重が急速に増えてしまいました。血糖値の実験をするとどうしても糖質を食べることになるため、体重が増えてしまうこともあり見合わせていました。
もう一つの大きな理由は血糖値を測る目的を失いつつあることです。血糖値を測定し始めた当初は、血糖値の上昇が多くの病気の原因だと考えていました。そのため病気を治す食べ方をフリースタイルリブレを使って模索していました。いくつか病気になりにくい食べ方(血糖値の上がりにくい食べ方2017年版・血糖値の上がりにくい食べ方2018年版)を見つけましたが、病気の原因はどうやら糖質の食べ方だけではないことがわかってきました。患者さんを指導するのに、大まかな指針を作ることが出来ました。糖質の食べ方が原因の場合、上記の食べ方をしてもらうことで治りそうなのです。逆に上記の食べ方で良くならない場合、原因が他にあることが類推出来ます。上記の食べ方をしてもらっても良くならない場合には他の原因を検索することになります。病気の種類によって、糖質が原因の割合が違うこともわかってきました。糖尿病は糖質の食べ方による病気は明らか(参考:食事指導によるHbA1cと血糖値の変化)で、小さなお子さんのアトピー性皮膚炎はかなりの確率で糖質の食べ方が原因ですが、大人のアトピー性皮膚炎では5割程度、大人のニキビではせいぜい2〜3割程度の印象です。つまり血糖値の上がりにくい病気になりにくい理想の食べ方をしたとしても治らない人が一定割合おられることがわかってきたのです。この意味でフリースタイルリブレを使って病気を治す食べ方や食材を検索する意味が薄れてきたのが最近リブレの実験をしていない一番の理由です。糖質の食べ方以外に病気の原因らしきものをいくつか見つけたので、少しずつ書いていきたいと思います。
血糖値に関してもまだ疑問が残っているので、追加で実験してみたいことがたくさんあります。血糖値の実験する場合、水分の制限がありますし、前後の運動も控える必要があるため、いつになるかはわかりませんが、いずれはリブレの実験をしたいと思います。
今後行いたいリブレの実験
いつになるかはわかりませんが、現時点で考えている実験を備忘録を兼ねて書いておきたいと思います。
- おにぎり一個を30分かけて食べた血糖値
時間をかけて食べると血糖値が上がりにくいのではないかという単純な発想です。少なくとも60分かけてゆっくり食べると血糖値は上がりにくいのではないかと思います(参考:おにぎりを分けて食べた血糖値)。おにぎり半分ずつを60分、間をあけて食べると上がりにくいからです。
- 食後運動した場合の血糖値
食前の運動の場合でも血糖値が上がりにくいことがわかっています(参考:食前の運動による血糖値の違いについて)が、食後の運動がどの程度血糖値に影響があるのか興味があるのでいずれ確かめたいと考えています。食前と食後ではどちらが血糖値が上がりにくいのかも興味があります。
- おにぎり一個と野菜サラダ二個
おにぎり一個と野菜サラダ1個では食べ方で多少違いが出ましたが、少し下がる程度でした(参考:おにぎり一個と野菜サラダの食べ方による血糖値の違い)。ちなみに野菜から食べる食べ方は血糖値はそれほど下がりません。同時に食べることが正解です。野菜サラダ二個をおにぎり一個と同時に食べる血糖値が気になります。糖質と糖質以外の割合が問題だと考えています。
- カフェインの血糖値
カフェインを摂ることで血糖値が変わるのか変わらないのか興味があります。
- チャーハンの血糖値の違い
具材があるぶん血糖値は上がりにくいことは予測出来ますが、具材の量と血糖値の間に関係があるのか興味深いところです。
- おにぎり一個を油で炒めた血糖値
もしチャーハンの血糖値が上がりにくいのであれば油を使って炒めることにも『意味』があるのかもしれません。油でご飯を炒めただけの血糖値も調べてみたいですね。